戦闘機開発で大事なことは何を諦めるか決めること、身の丈を知ること。


F2後継開発、「日本主導」をどうしても譲れない理由
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60566

>経験が乏しい我が国(政府+業界)が“我が国主導”で国際共同開発を進めることは、無理なのではないか? それが、複数の識者が、“我が国主導”に異論を唱える理由です。

>正直言って、私も無理じゃないかと思います。ですが、防衛省は“我が国主導”の方針を強く打ち出していますし、私もその方針を支持します。
なぜかと言えば、少なくとも今の段階でこう言っておかないと、アメリカと日本の財務省に、それぞれにとって都合の良いものを買わされるだけとなるからです。そしてそれは、日本の航空機開発能力が骨抜きになるのみならず、日本の防衛力の低下を招くからです。


> AAM-4は、99式空対空誘導弾という名称のとおり、1999年に採用が決まりました。ところが、アメリカはここに至って姿勢を変え、2014年にAMRAAMの日本への輸出を認可します。売らないと言っておきながら、いざ日本が同等の性能の装備を開発すると、量産効果で費用対効果に上回る装備を売りつけるという姿勢に、当時の関係者は大変憤慨しました。

>“我が国主導”方針は、今後の交渉を行うために足下を見られないために必要な宣言なのです。これは、相手がアメリカであれ、イギリスであれ、共通することですが、最も交渉相手として念頭にあるのは、F-2をF-16の改造設計に変更させ、AAM-4完成後にAMRAAMを売ってきたアメリカです。



>韓国の「FA-50」のような軽戦闘機の開発ならば“我が国主導”開発が容易になる、という考え方です。
 一言で言えば、これは不適当です。

> F-2後継は、どのような機体になるにせよ、国産か輸入かにかかわらず、大型で強力な機体とし、少数による質で勝負するしかないのです。

>筆者は、防衛省が実際に目指しているのは、このF-15E後継機をアメリカと共同開発することではないかと考えています。


ぼくは数多氏の主張は矛盾があると思います。

基本的に米国は彼が挙げているように平気で手のひら返しをする国です。それは、我が国はどんなにいじめても尻尾を振ってくる駄犬だからです対等な同盟国だと思っていません。だからブラックボッスだらけで、まともに共同開発などできません。良いように金を引き出されるだけです。

その相手と大カネのかかる「大型で強力な機体」を開発するというのは実現しても例えば1機400億円とか500億円になって調達機数は減らされるでしょう。現状最大でも100機程度と想定されていますから、OH-1と同じ用にこんなはずじゃなかったと言い訳して途中で大幅に機数を減らされるでしょう。

いつも申し上げますが日本には全てではないにしろ、要素技術はありますが、それを先端の戦闘機に仕上げるインテグレーションの能力と実戦のノウハウデータがありません。また当事者意識&能力もありません。
F-2開発時にしてCCVなどの飛行実験はごくわずかです。できるのは精々F-22の劣化コピーです。

月刊軍事研究2018年1月号のF-2の開発を担当した松宮廉元空将の手記には以下のようにあります。

>「我が国にはフィールドデータが存在しなかったこと、つまり空戦で何機を相手にして、相手機がどの辺で攻撃してくるとかの実戦に基づくシナリオが無かった」

>「このシナリオがないとソフトウェアは組めずに、漠然とした『多目標処理』という要求にならざるを得ない。そのため、C-1試験機(FTB:Flying Test Bed)に搭載して確認したこともあって、アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダーの技術試験は合格とされてしまった。しかし、実際は探知距離が短く、追尾中に急激な機動をすると、ロック・オンが外れるといった、全く『実用上は使い物にならない』レベルであったようである」


これは未だに変わっていません。海外の同業他社のリサーチすらしていません。実験室レベルの実証機と実戦で使える戦闘機は全く異なります。防衛ムラでお互いを褒めあって喜んでいるだけです。

財務省じゃなくてもこんな無駄使いになるならば反対するでしょう。

また搭載武器ももう自主開発は無理でしょう。戦闘機の半分が外国製兵装のF-35になれば、単純に搭載国産兵器の調達数は半分です。いまでさえまとも研究も試験もやっていないのに他国の何倍も高いミサイルがもっと高くなります。国産開発は無理です。

F35導入を選んだことで事実上我が国は戦闘機の生産基盤を捨てたわけです。少なくともそう考えたベンダーはすくなくない。だから住友電工もダイセルも撤退した。F-2生産の最後のゴタゴタで防衛省信じるに足りず、と思ったベンダーは多いはずです。

たかだか100機以下の戦闘機を開発するのに数兆円の開発費をかけられるでしょうか。それをケチると外見だけは他国のものに似たパチモン戦闘機になるだけです。少なくとも今の防衛予算で機体、システム、エンジン、兵装を全部自前で開発するのは能力的にも技術的に無理です。であればイスラエルのように機体とエンジンは諦めるという手もあります。

要は何がしたいかです。

1) 第一級の能力が高い戦闘機が欲しい
2) 我国が主体となって国内の戦闘機開発&生産基盤を維持したい。

両方を得ようとすれば虻蜂取らずになるでしょう。
この2つは二律背反です。1)を選ぶならば輸入か、共同開発しかありません。
2であれば、安価な軽戦闘機を目指すしか無いでしょう。

個人的には欧州メーカーの開発に参加するのが一番いいと思います。米国ほどブラックボックスが多くないので技術移転も期待できるし、アップグレードに参加できる。独自の近代化も可能です。そして参加国全体では相応の機数を生産するので調達コストも低減できる。
また米国に対してNOといえるカードを得られることです。無理難題をふっかけるならば米国以外と組みますよという意思表示になります。そうすれば今後米国と交渉するときに有利にすすめることができるでしょう。

自分が飼い主で、相手はいくら殴っても尻尾を振ってくる駄犬だと思っている相手に尽くしても報われることはないと思います。


Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
 
防衛省、陸自の新小銃と新拳銃公開
https://japan-indepth.jp/?p=52014

19式自走榴弾砲を安価に調達する方法
https://japan-indepth.jp/?p=51931

日本に最先端戦闘機開発の能力無し
https://japan-indepth.jp/?p=51870


防衛大臣囲み取材は「三密」
https://japan-indepth.jp/?p=51726

軽装甲車の防御力強化策のトレンド
https://japan-indepth.jp/?p=51500



European Security & Defence に以下の記事を寄稿しました。
https://euro-sd.com/2020/04/articles/exclusive/17070/bulldozer-contract-win-for-hitachi/



東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。

培養肉がこの先「有望」な食材になりうる事情
環境負荷や食料自給の観点からも期待集まる
https://toyokeizai.net/articles/-/342551

防衛記者クラブの「台所事情」何とも厳しい実態
不要不急の支出、財政破綻の危機を迎えていた
https://toyokeizai.net/articles/-/343696


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この記事へのコメント

typhoon
2020年05月22日 18:11
米国と交渉で渡り合える訳無いのに〜何故、毎回同じ事を繰り返すんでしょうね?

英国は米国と唯一「特別な関係」で、トライデント核ミサイルを融通して貰ってますが〜それでもF4ファントム以降の戦闘機や攻撃の開発(F35はあくまでハリアーの後継枠)は別で行ってますからね。

それにF22欲しいって駄々こねてましたが…人種的には従兄弟であり、ファイブアイズのメンバーであるオーストラリアにすら輸出してないのに〜何で異人種子分で、しかも直ぐにハニートラップに引っかかる我々に売ってくれると思ったのやら。

本気で交渉したければ〜やはり他国のプロジェクトに乗っかって、米国が擦り寄って来た時が交渉の始まりであり…子分だからきっと分け前を貰えると思ってるところがダメなんだと思いますけどね!
子分なんて使い捨てされるのがオチなのに〜いい加減目を覚まして欲しい!
Goodman80
2020年05月22日 19:09
F-35を140機、F-15性能向上型98機も購入するのに、防衛省妄想型F-3なんて不要。まあ、あんなもの実現できる訳、無いんですけど。
重要な作戦はこれらの高級な機体に任せて。普段使いの手軽な機体を調達すべきでしょう。
台湾のF-CK-1をベースに、X-2のステルス技術を盛り込んだ機体を造れば、そこそこの性能になる。練習機も複座にして、兵装削れば簡単に出来る。そうすれば、F-2とT-4も更新出来て一石二鳥。
全く防衛省のバカ共は何を考えているのか?自衛隊を国防省にして、防衛省を一組織に格下げすべき。まあ、自衛隊の大本営の方々も、大したことは無いんだけど、少しはましだろう。
Masaya Hariu
2020年05月22日 19:28
もし戦闘機を日米共同開発するのなら、F-16やF-35みたいな世界各国へ売れる戦闘機を共同開発すべきですよね。 
何で極東の細長い島国を守る空軍もどきしか需要がない戦闘機を共同開発するのでしょう?
通りすがりの名無し
2020年05月22日 19:30
国産ミサイル開発はもう無理だから捨てろと?
マリンロイヤル
2020年05月22日 20:06
>>大型で強力な機体とし、少数による質で勝負するしかない


数多氏の論でおかしいのは、この部分でしょう。質が問題になるのは、数が同じ場合です。重要なのはソーティーレート(出撃回数)で、米軍やロシア軍のソーティーレートは1.5、1機を24時間で1.5回、48時間で3回出撃させる能力があると思われます。出撃回数が敵と同じレベルまで上がらないと「質」で勝負なんて出来ないんです。私がグリペンを推すのは、運用コストが安価で出撃回数が稼げる機体だからです。日本がF35を米軍と同じソーティーレートで飛ばすのは無理で、グリペンでソーティーレートを稼ぎ、F35は重要な所に集中投入する、がベターです。日本には、大馬力エンジンや強力なアビオニクスを造る能力は無い。従って、小型で飛行特性良好な練習機をベースに、ソーティーレートを稼げる機動力の高い機体を目指すのが良く、それですら米との共同というより米主導でヤルしかないでしょう。
typhoon
2020年05月22日 21:43
通りすがりの名無し様

ミサイルは戦闘機以上に更新が必要なものですよ〜燃料もしくは酸化剤などは使用期限がありますし…アクティブレーダー及び熱感知型シーカーは、標的機からの電子ジャミング及び新型フレアによる欺瞞を上回るアップデートを要します。

さて、貴殿は組織最高の技量持ち尚且つ最新鋭戦闘機のパイロットとして交戦空域へ向かい敵機と交戦状態になり、ミサイルを発射しましたが…当たらず〜その後、敵機から逆襲を受けたらどんなお気持ちですか?
俺は最高のパイロット!そして最新鋭機に乗ってるのに〜何故だ!
そう、貴殿と機体のせいではない…アップデートしていないミサイルのせいで、貴殿は空に散るのです!悔しくないですか?

だからこそ、日本は英国と新型ミーティアを共同開発してる訳です…まあ、ただ既存製品にシーカーで乗っかっただけですけどね。

要は何事も三位一体ですよ〜時計技術者も…精密な工具、豊富な知識、ブレない手先が合わさらないと最高な技術とはならないのです…最後は茶番で締めてしまい申し訳ありませんでしたm(__)m
偽陸士
2020年05月22日 22:46
通りすがりの名無し様。

>国産ミサイル開発はもう無理だから捨てろと?

ユーロファイターが採用されていたら、国産ミサイルも統合されていたでしょう。

国産ミサイルの生残りは、他国との共同開発次第です。

ユーロファイターとコングスベルグの長距離ミサイル、欧州や台湾並みの臨時滑走路が在れば短距離弾道弾に怯える事も無かったのですが・・・・
typhoon
2020年05月22日 22:48
GOODMAN80様、マリンロイヤル様

私も同意見です。
本当は〜Typhoon!!推したいのですが…いかんせ1時間の飛行コストが約190万しますので、現実的に50万のグリペンが最適だと思います。

乱暴な話ですが、相手より先に探知できるレーダー及び相手より長射程で当たるミサイルを持ってれば…撃つ機体なんざ何でも良い訳であって〜高性能な機体が要するとしたら、それは近距離のみですが、今のご時世ドッグファイトに持ち込まれる方が問題であり、持ち込まれない為の先手ヒット&ラン戦術が基本です。
ただ、それでも起こり得るのはインターセプトの際〜不測の事態で交戦してしまう場合ですが、その場合は相手がステルス機体(目視出来ても器材がロックオン出来ない可能性が)かどうかにもよりますが…各国虎の子のステルスを差し出すのは馬鹿げた行為である為、インターセプトにステルス機を差し出す…ノルウェー空軍が居た!笑

お二人や清谷様が普段から仰ってる様に〜インターセプト機は高価なステルス機を用いる必要なんてないのです…要撃任務如きに高価なステルス機の機体飛行寿命を減らすなんて馬鹿な行為です!
そんなのは現行機に任せて、虎の子ステルス機は本来のファーストストライクに用いるべきです!
まあ、ノルウェー空軍は等価交換(資金が足りなくて全然等価比率じゃないけど!汗)でF35とF16を入れ替える政策の為、仕方ありませんが…日本領空を周回するパンダ人民や白熊の冷やかしベアには、初期イーグルや自慢のF2を飛ばせば良いし〜インターセプト機の後継にはグリペンを充てれば良いのです。

アンチの連中は…今更4-4.5世代機を買うなんて馬鹿じゃねーの?的な事を言いやがりますが〜高価なステルス機の飛行寿命を減らす方が馬鹿だわ!
こういう連中って、清谷様が仰ってる様にインフラ的な部分を考えずに〜格好いい兵器のイメージしか頭に無いから、全てガンダムやらF3やら済むと思ってるんですよね…全任務ステルス機で賄ったらレナウンと一緒に沈むわ!いや、その前にお前らが全財産をガンダムやらF3の開発費に充ててから沈め〜国家予算はお前達だけじゃないぞ!
ハッ…取り乱して申し訳ありませんでした。
ドナルド
2020年05月22日 23:08
パワーバランスとしてハッタリを噛ませ、が数多久遠さんのコメントの趣旨と思いました。技術的には、明確に「私もできないと思う」とおっしゃっていますからね。一方で、大型の高性能機が欲しい、という本音が漏れていますよね。

その道を進むのなら、テンペストに参加するしかなさそうです。日本の意向を聞か何のなら、米軍機を採用する、という圧力の下で、テンペストでハッタリを噛ましつつ頑張るのでしょう。

ただし、ヨーロッパの計画は、かならず妥協が入るし相手の政治的な動きに振り回されます。日本の分担を何にするのか、よく考えて、これを死守する必要もあります。それぞれの国がそれぞれの分担を絶対譲りませんから。言い換えると、だからこそ、「共同開発」ができるわけです。イギリスだって自分の大事なところは絶対に譲りません。例えばエンジンには必ずロールスロイスが入ります。

日本はどこを分担するか?言い換えると、他の全て捨てる覚悟を持つ。これが重要と思います。

純国産の小型戦闘機とする場合には、どこを目指すかをよく考えないといけない。格闘戦闘か(いまどき?)、ステルスか(どのレベルで?)、迎撃能力か(スーパークルーズ?)、ミサイル搭載力か(小型機なりに?)。相手から見たときに嫌な装備体系、であることも重要です。

例えば平時のアラート任務でF35が消耗するのを防ぐことが主目的ならば、ステルスは不要で、小型で巡航速度が早く、運用が安価で、ミサイル搭載数も少ない機体が良いでしょう。有事は、後方空域で、直距離爆撃機の要撃を主目的とする機体になる。しかし、敵の主力戦闘機と渡り合えば、すぐに壊滅するでしょう。

あるいは機動力は捨てて、高速性とFCS、前方だけのステルス性に注力して、遠距離からのBVRミサイル攻撃を主としても良いかもしれません。この場合は、ドッグファイトで勝てないので、平時のアラートで苦労するでしょうが。。。

あるいは、自分でバランスの良い設計ができないのなら、既存の期待を真似るしかなく、安直なのは「ちょっとステルスの入ったグリペン」でしょう。

しかし、グリペンは成熟した設計能力に裏打ちされた絶妙なバランスをもつ設計です。最新のE型ではF16よりも長い航続力を保ち、対空ミサイル搭載でスーパークルーズもでき(装備次第では音速超えないでしょうが、抵抗が少なくて高速で長時間飛行できるのは事実=要撃機向き)、多彩な搭載力を誇ります(フライトとミッションでコンピュータを分けることで新装備の統合が容易という興味深いアプローチ(*1))。

*1:ソフトを知っている人ならわかると思いますが、例え一部しかソースコードをいじっていなくても、コンパイルをし直したソフトは、全系を試験するのが原則です。システムですからね。

あとエンジンですが、輸出を考えるなら、F414とかF110と交換できる設計にすることが重要でしょう。合理的に割り切った設計にしないといけません。

その辺をよく考えたいところですね。。。まあ、その前に、国内の防衛系の航空産業を完全に統合するのが先でしょうね。川崎だ、MHIだ、などと言っている場合ではない。世界を見ればもはやそんな悠長な時代ではないのですから。
CPR
2020年05月23日 11:16
戦闘機関連ではありませんが、良い記事があったので。
自衛隊の現役幹部、衝撃告白「災害支援隊になってゆく私たちの葛藤」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70298

自衛隊を気安く災害派遣に使うことは自治体、国、自衛隊、そして国民全てとって、巡り巡って首を締めることに繋がります。
やれやれ
2020年05月23日 14:41
「正直言って、私も無理じゃないかと思います。ですが、防衛省は“我が国主導”の方針を強く打ち出していますし、私もその方針を支持します。」
この人もよく分かっている、しかし原稿料の為かヨイショの為か自分の夢や思いを何とかできないものかと考えたのかこのような擁護の文章を書くに至ったことを指して「やれやれ」と評したのです。

「2014年にAMRAAMの日本への輸出を認可します。」
これも何十発か輸入して評価して採用を見送ったと記憶しています。性能なのか大人の事情なのかは知りませんが。
しかしF35だとF35に格納可能な専用のミサイルしか使えないんですよね。しかもプログラムに登録されているもののみ。
国産不可なんですよね。

「“我が国主導”方針は、今後の交渉を行うために足下を見られないために必要な宣言なのです。」
宣言するのは結構ですが相手にされるかどうかは別の話ですからね。嫌ならいいんだよ?で黙らされる。交渉材料は開発費の割合くらいでしょうか。

「要素技術はありますが」
あることはありますが十分には見えません。
実用には程遠く基礎的、基本的な所にいると見ます。
なにより実用化も実用化試験もしていませんから。

「それを先端の戦闘機に仕上げるインテグレーションの能力と実戦のノウハウデータがありません。」
こっちはより絶望的ですが。

「自分が飼い主で、相手はいくら殴っても尻尾を振ってくる駄犬だと思っている相手に尽くしても報われることはないと思います。」
かねがね致命的だと思っています。なぜそこまで米国にうつきあわないといけないのか。日米安保があるからといってここまで謙ることもないし忖度することもない。独立した国なのだから言うべきは言う、間違っていることにまでは与しない位の普通の対応をしていれば...
昔、いや大昔の政治家のほうが余程したたかでしたね。
悪いところだけ真似た、国民より自分の利益を優先した政治家よりは。
交渉事についてはあまりにも悲惨だ。いいなり以上。
これではどんなに日本主導と言っても開発費だけ日本主導で終わりそうです。
戦闘機を作ったはずが米国から届いたのが泥舟でそれでいいよって言う姿が目に浮かぶ...
やれやれ
2020年05月23日 16:07
typhoonさん、
学習能力の無さは三菱も同じだし日本人の特性かもしれません。脳みそお花畑、何とかなると根拠なく思っているんでしょう。ドラえもんはいないと言うのに。

「高価なステルス機の飛行寿命を減らす方が馬鹿だわ!」
しかもステルスモードでスクランブルかけるわけじゃないですし。既に戦争状態ならまだしも平時のスクランブルでは見つけてもらわないと意味がない。それにステルス塗装のメンテにも金と時間も掛かるし平時の要撃任務には基本向かないんですよね。

Goodman80さん、
ご存知だと思いますが経国はGD(現LM)の設計ですよ。
つまり生産は台湾ですが米国の飛行機と言っても過言ではありません。韓国のT50、FA50も同様です。
どちらもどことなくF16に似ているし又従兄弟位の血筋はあるでしょう。
つまり全く米国の手のひらの上から出てない訳です。
お釈迦様の手のひらの上の孫悟空状態ですよ。

「そうすれば、F-2とT-4も更新出来て一石二鳥。」
それこそT7レッドホークをライセンスさせてもらって
サーブ(とボーイング)と共同で軽戦闘機を開発した方がいい。

Masaya Hariuさん、
そう思いますが、それは米空軍の次世代戦闘機開発に日本が参画した場合に可能な話で日本の戦闘機開発のついでに世界が必要としてくれる戦闘機になれるとは思えません。
それこそまず日本主導の看板を下ろさないと。
もっとも米国が最初からそのつもりで日本を手のひらの上で踊らせることは十分考えられます。

マリンロイヤルさん、
「数多氏の論でおかしいのは、この部分でしょう。」
まったくそのとおりだと思います。
旅客機並みに一日に何回も飛ばせられれば苦労しません。
航空祭でも編隊飛行だけならともかく機動飛行込だと同じ機体で1日1回ですからね。よく整備していても2回でしょうか。戦闘機の稼働率って高くないんですよね。整備に時間掛かるし。

ドナルドさん、
「ただし、ヨーロッパの計画は、かならず妥協が入るし相手の政治的な動きに振り回されます。」
日本主導と言いつつ一方的に米国に従わされるのとどっちが得かと言うことになりますね。嫌気が差したフランスは一抜けたとユーロファイターから逃げてラファールを作ったし、残った連中も時間がかかった上に苦労の末タイフーンを作った。正直完成するとは思いませんでしたが。国が違えば要求する仕様も異なるし生産割合や使用する部品などの思惑も異なる。技術以上に仕様のすり合わせがものすごく複雑な問題になりそうです。しかしどこも単独では金が出せない。結局どの国から見ても妥協の産物にしかならないですね。

「例えばエンジンには必ずロールスロイスが入ります。」
今となっては比較できないかも知れませんが英国F4はRRのスペイを載せてました。XF9に過大な期待はしていませんが、エンジンは複数から選択でも良いようにネゴしとくべきでしょうね。
「F414とかF110と交換できる設計にすることが重要でしょう。合理的に割り切った設計にしないといけません。」
なのでこのような考え方は必要でしょうね。
物理的な形状などハードはともかくソフトの人は死ぬかも知れませんが。
所でF414とF110ついでにXF9のサイズは
F414
やれやれ
2020年05月23日 17:28
ドナルドさん、

文字数が多すぎて途中で切れてしまった様です。
だらだら書いていてはいけないですね(汗)

「所でF414とF110ついでにXF9のサイズは
F414」
エンジンのサイズがこの3者でも大きく異なります。
サイズはF414<XF9<F110となります。
物理的なサイズが同程度でないと機体の変更箇所が
多すぎてよいよ大変になります。
せめてF100とF110程度に抑えないと。
大型戦闘機となるとF100,F110、ちょっと小さいXF9なら
大は小を兼ねるでまだマシですが。

「*1:ソフトを知っている人ならわかると思いますが、例え一部しかソースコードをいじっていなくても、コンパイルをし直したソフトは、全系を試験するのが原則です。システムですからね。」
この辺はうちの会社もお客さんの会社も身にしみています...
愚痴が長すぎて消えたので2回目書く気は失せました。
要するに検証に物凄く時間と手間がかかる割に実りが少ないと言うか...。
ドナルド
2020年05月24日 11:08
やれやれさん

お返事ありがとうございます。

> 日本主導と言いつつ一方的に米国に従わされるのとどっちが得かと言うことになりますね。嫌気が差したフランスは一抜けたとユーロファイターから逃げてラファールを作ったし、残った連中も時間がかかった上に苦労の末タイフーンを作った。

私自身は、あれも典型的なヨーロッパのやり方だと思います。フランスは、機体の空力設計(レベルは高い)、レーダー(まあまあ)、エンジン(明らかに見劣りする)の3つともを自国技術を採用することにこだわったのです(()の中は、真偽はわからないが、一般に言われていること)。

日本がヨーロッパと共同開発する場合には同じことが起きます。例えばタイフーンの製造分担はこうです。
https://www.baesystems.com/en-uk/multimedia/how-to-build-a-typhoon-workshare
最終組み上げは数カ所で行われています。エンジンはロールスロイス中心に、ドイツも入った形。レーダーはいろいろ揉めています。

この中に日本はどう割って入るのか?テンペスト(これはプログラム名で機体名ではありませんが)を考える時には、そこまで戻って「何を取り、何を諦めるか」を決断することが大前提です。

#例えば、主翼をフルCFRPで作るなら日本は入り込めるかもしれない。

> エンジンのサイズがこの3者でも大きく異なります。サイズはF414<XF9<F110となります。物理的なサイズが同程度でないと機体の変更箇所が多すぎてよいよ大変になります。せめてF100とF110程度に抑えないと。

まさにここです。イギリスがエンジンを譲る可能性はゼロです。ということは、テンペスト用のエンジンはRR一択です。日本製エンジンを載せたいのなら、「RRエンジンと同じ外形(ちょっと小さめ)にして、しかも日本バージョンだけは日本のエンジンを搭載するように交渉し、結果として他の箇所のワークシェアを大幅に削るか、予算拠出を増やすか(*1)」を強いられます。

また、輸出を考えるなら、日本のXF9エンジン一択にしては絶対にダメです。輸出の可能性は消えます。国内用はXF9を使うとしても、輸出用にはEJ200後継なり、F414後継なり(この2つはまあサイズが近い)、F135なり(大きい)、圧倒的な販売台数をもつエンジンにすることは大前提です。ここを「諦める」ことは、必須と思います。

日本のXF9は、サイズを変えられることを売りにしていたので(多分、まだいけるはず)、ライバルエンジンを見定めて、同じ外形にすべきです。その前提で、もし非常にうまくいって、性能で勝ち、信頼性でも高い数字を出し、かつ世界的な整備・ロジスティクス体制がうまく立ち上がれば(3つとも凄まじく大変)、勝ち目が出てくるでしょう。本当に本当にうまくいけば、逆に、世界のエンジン市場に乗り込んで行くことができるでしょう。

「国産だから仕様書でがんじがらめにして守る」ということは、本当に商売するなら「ダメにする」ことに他なりません(P2のエンジンがRR製だったら、イギリスに売れたかもしれないのに...)。やるべきは、必要とあれば国費をバンバン導入して良いものを作って「守る」ことです。

もちろんこれは、「それ以外の技術は諦める」(言い換えると、キャッチアップレベル、開発レベルに収め、「今回は」実用は目指さなう)ことに相当します。


*1:ヨーロッパの「良い」ところは、予算拠出に基づくワークシェアが厳密なので、日本が金を出せば出すほど、日本の分担が増えます。アメリカは時々そんな前提をころっと忘れることがありますが。


やれやれ
2020年05月24日 18:17
ドナルドさん、
「また、輸出を考えるなら、日本のXF9エンジン一択にしては絶対にダメです。」
これはありえないでしょうね。保守を考えても無理だし
そもそも何の実績も、特に戦闘機エンジンは初、しかも飛ばしてないエンジンなぞ日本でも本当は御免被りたい。
数年ではモノにならないでしょう。今のペースだと10年以上掛かると思います。清谷さんがF2のレーダーをC1FTBでOKにした話が出ていましたがあれと同じことがエンジンでF3でも起こることを考えたらとてもとても。最低でも今すぐ4個作ってF15に2機積み替えてガンガン飛ばして評価する位でないと間に合うとも思えません(地上試験も十分ではないので相当危険)。個人的にリストから真っ先に抹殺したいのがXF9です。軍ヲタは最も押しそうですが、ちょっとベンチで動かしただけのエンジンに何を期待するんだか。戦闘機エンジンとしての性能と信頼性、安定性、コストが担保できる所まで煮詰まってないと怖くて押せません。それにどのエンジンにも言えることですが、ステルスにすると空気ダクトがS字に曲がっていたり不十分だとレーダーブロッカーも入るのでエンジンには厳しい条件になります。サージングとかスタグネーションも起こしやすくなるかも知れないし。

あとエンジンについては機体サイズの問題もあるし必要な推力でどのエンジンの進化型にするかが重要になると思います。複数の候補を用意するにしても形状と固定する所だけは共通にしておかないと機体が大変になるのは前書いた通りです。F135は双発用には大きすぎるし米国製エンジンは欧州向けに専用のエンジンを作って供給してくれるとは思えないんですよね。参画してくれれば別ですが、そうでなければ既存のエンジンをせいぜい微修正位ではないかと。
どこのエンジンを使うにしろ悩ましい問題はありますね。
英国ならRR、仏独ならSAFRANに頑張ってもらいましょう。

「本当に本当にうまくいけば、逆に、世界のエンジン市場に乗り込んで行くことができるでしょう。」
ここが最も期待できない所なんですがね。
とりあえず生暖かく推移を見守るとしましょう。

「(P2のエンジンがRR製だったら、イギリスに売れたかもしれないのに...)」
確かP1のドンガラのみでエンジンも電子装備も好きにしてって提案でも蹴られてP8を選ばれたかと。
まあ当て馬だったのでしょう。或いはP8と比較してもドンガラのP1が高かったとか(汗)。

ブロガー(志望)
2020年05月24日 20:53
お邪魔します。
 唯一神も歴史的視野も無く、専ら直接的な人間関係で秩序を構築してきた日本人はノイジーマイノリティーに対して極めて弱く、しばしば連中のやりたい放題を許してしまいます。戦闘機開発に関しても、フィクションぐらいでしか戦争を知らない連中の、「ガンダムより前のロボットアニメの主役ロボットのような、他とは異次元の絶対兵器」を求める声に振り回された挙句、空中分解するのではないかと思っています。ですから諦めるとすればまず「神仏では無い人間が、今の人類を遥かに超える科学技術を入手する事も無く、万能兵器というか絶対兵器を作る事など不可能」を受け入れる事から始めるべきではないかと。
 後余談ですが、旧ソ連の消滅で「海上にはもはや強敵はいない。だから今後我々がやるのは海上からの紛争介入と対ゲリラ・テロリスト戦争である。」と考えた米海軍は「海上からの紛争介入のためのズムウォルト級駆逐艦」と「対ゲリラ・テロリストのための沿岸域戦闘艦」を作りましたが、中国の海洋進出で「海上優勢の確保こそ海軍の本分」になり、どちらも「高価な割には役に立たない艦」になってしまいました。ですから「諦める」とすれば「確実な読み」と共に「読みが外れるリスクへの考察及びそれを受け入れる覚悟」が必要ではないかと。
Goodman80
2020年05月25日 17:12
やれやれさん
経国が米国の企業が設計したものは別に問題にはならないと思います。むしろ日本にとっては好都合かと。FCSも米国製がベースですし、レーダーと計算機を交換すれば、将来でも使えるものとなります。
今のままでもASMが3発搭載出来ますし、中射程ミサイルも使用可能。複合材を使用した練習機も開発済みです。
自分的にはこのまま機体を複合材を多用した物を生産するのが最善と考えるが、X-2とか造ってしまったので、それなりにステルス技術を適用しないと、いろいろうるさい連中がいるので、ステルス技術を考慮した機体にして、ASMを4発、中射程ミサイルを4発搭載できる様に、再設計すればいい。
別に経国じゃなければいけないわけでも無く、同じような中国のFC-1でも他の機体でも構わない。ただ、問題はどんな機体を再設計しても、機体単価はF-35Aと殆ど変わらない。再設計費分だけ高額になるので、唯の無駄遣いになること。
非常に悩ましい。