自衛隊の小火器に対する認識は昭和で止まっている。


弾丸が変える現代の戦い方: 進化する世界の歩兵装備と自衛隊個人装備の現在 - 龍, 二見, 資規, 照井
弾丸が変える現代の戦い方: 進化する世界の歩兵装備と自衛隊個人装備の現在 - 龍, 二見, 資規, 照井

二見龍、照井資規氏の共著で主に小銃弾に関して書かれた本です。
オーストラリアで行われている射撃大会、AASAMの裏事情にも書いてありますP35)。

陸自は始めてこれに参加する際に、民間から訓練オファーを「俺達は専門家である。地方人の教えを乞う必要なし」とつっぱねたのですが、結果はビリから2番め。そら、他国がスコープ使って射撃しているのに、等倍のドットサイトで戦っていたら負けますわな。
で教えを乞うて、順位が大幅に上がりました。

までも、これはオーストラリア軍の情報収集のための大会であるので、手の内を全部明かす必要はないのですが、その意識が希薄ではないかと思います。

陸自のイラク派遣でもろくな銃創の処置のノウハウもなかった。(P47)

陸自に同軸用の74式除く7.62ミリ機銃がないことの問題点も指摘されています。(P95)

師団衛生隊は規模が阪神大震災当時の四分の一になり、後方支援連隊の一部に。米軍は衛生科が12%だが、陸自では6%。
防衛医大の卒業生からすると2300名はいるはずが、900名。これは防衛歯科大が教育している歯科医官含めた数で、これを除くと約750名。護衛艦に医官を乗せられないわけです。これは必要数の三分の一を割り込んでいます。(P176 )

照井氏はメディックの専門家ですが、ハンターでもあります。仕留めた獲物は自分で解体するそうです。
当然ながら、獲物がどのような銃創を受けるか実際に知っているわけです。
ハンターの高齢化が進んでいる現在、普通化隊員、特に狙撃手、衛生の人間を害獣駆除に派遣してはどうでしょうか。害獣駆除だけではなく、実際の銃創と動物の体がどうなっているかを勉強する機会にもなります。



東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。

培養肉がこの先「有望」な食材になりうる事情
環境負荷や食料自給の観点からも期待集まる
https://toyokeizai.net/articles/-/342551
防衛記者クラブの「台所事情」何とも厳しい実態
不要不急の支出、財政破綻の危機を迎えていた
https://toyokeizai.net/articles/-/343696

Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。

現代の主力戦車の進化は限界 前編
https://japan-indepth.jp/?p=51241

現代の主力戦車の進化は限界 後編
https://japan-indepth.jp/?p=51261

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この記事へのコメント

通りすがりの名無し
2020年04月23日 16:34
実は意外にも、害獣駆除に訓練の一貫としてやってもいいのではと思ったことがあります。もちろん銃器は海外のもので
2020年04月23日 16:39
銃弾サイズに誘導装置を入れる実験もどこかの国でやってるらしいけどね。マスケットの円玉とミニエー弾くらいの変化が出るんじゃないかなぁ。
キャンドルペロペロ
2020年04月23日 16:49
安倍首相の次は維新の橋本さんに期待が集まってるけどツイッター覗いたらリベラル派界隈がやたらヤバイヤバい言ってるけど、本当なのかな?
やれやれ
2020年04月23日 23:08
「陸自は始めてこれに参加する際に」
初めてですかね。

「二見龍、照井資規氏の共著で主に小銃弾に関して書かれた本です。」
鋭いツッコミがある本の様ですね。現状の自衛隊に危機感を持たれている人は多いと思いますが、なかなか真っ向から正論で否定するのも大変なのであまりこのような本は多くないですね。ヨイショ本は枚挙に暇がありませんが。

通りすがりの名無しさん、
実は既に実績があります。最初に見たのは子供時代の大昔ですが、よくあるビックリ仰天ニュースの様な番組で1950年,60年代の古いニュース話ですが、北海道でトドが一杯やってきて海産物を食い荒らすので手に負えなくなり駆除を空自にお願いしていました。名目は射撃訓練だったらしいのですが、その先にトドがいるわけで。豪快ですよF86戦闘機の機関銃掃射です。
探したらYoutubeにありました。当時は驚きましたよ。
戦闘機でトドを攻撃ですからね。怪獣映画のまんまですよ。
https://youtu.be/5u0hwxj_QNw

自衛隊も実践射撃の一環として狩猟免許を取って獣害駆除
って言うのも良いと思いますよ。猟師もクマやイノシシ相手
なのでライフルを使いますから89式を持っていけばOKです。
仲間や人間を撃たないようにする訓練にもなります(汗)。
ついでにサバイバル訓練よろしく捌いて食すのも乙なもの。
イノシシ美味しいのですが、料理屋で食べると高いんですよ。

2020年04月23日 16:39さん、
押し付けがましくてすいません。できれば何かペンネームでもお願いします。
アメリカが誘導つきライフル弾の研究していますね。
誘導ライフル弾 EXACTOと言うらしいです。
これで下手くそでも百発百中?恐ろしい。

キャンドルペロペロさん、
橋下(橋本じゃありません)は全く信用なりません。
言うことが180度コロコロ変わる事もある位その場で
適当に聞き心地の良いことを言うだけです。だから主張が真反対になることも多いのです。しかも主張を変えてもその理由も反省も無い。
ここに橋下が沢山寄稿しているので最新から1つづつ過去の投稿に遡って読んでみるといい加減さが分かると思います。
記事だけでなく読者コメントもついでにどうぞ。面白いですよ。
これで良いと思えるなら良いのでは?私には無理ですが。
https://president.jp/
偽陸士
2020年04月24日 00:15
やれやれ様。

89でヒグマ相手は危険です。
弾も最低でも、8.58㎜で距離も400メートルないと返り討ちに合います。
ここは一つ、対物ライフル買いましょう。

AKを主力にしてる連中はさぞ嫌がるでしょう。
19190213
2020年04月24日 01:11
二見さん(ペンネーム?)は40iの連隊長ですよね。
あの人がやった事ってとても大きいと思うんですよ。
形式的な訓練じゃなくて本当に外部からレクチャー貰って実戦に即しているようにしましたからね。
意欲が凄いです。

対物ライフルありですね。
私は、5.56の欠点を補う為に7.62クラスの選抜射手を分隊に入れるべきだと思いますけども・・(小隊になっちゃうかもですが。)
TEE
2020年04月24日 09:48
照井さんですか、普通科なのに、衛生科以上に衛生科の事を考えて、幹部候補生試験受験時に衛生科で受験して職種変更で幹部になられた方です。自衛隊に残ることが出来たらいい幹部になっていたと思うのですが・・・。で衛生科という職種ですが、特科や機甲科のように目立たないので一般の方は知らないと思うのですが、改編の度に縮小されています。師団衛生隊の頃で編制約180名が後方支援連隊に改編時10数名が削減、これは隊にあった通信班業務が後方支援連隊の通信小隊が連隊として運用するためでした。次は師団の普通科連隊が4個から3個になった時、治療中隊の1個小隊と救急車小隊の1個分隊が削減されました。その次が方面衛生隊が編制された時です。治療中隊が治療隊になり最大3個師団収容所が1個収容所運用になり、救急車小隊は救急車班に縮小されました。さらに師団から旅団に改編された時は治療隊が治療小隊に縮小されました。旅団化の際は普通科、特科、戦車、高射特科、偵察、施設、通信の各部隊の衛生小隊・班が縮小あるいは廃止され、普通科・特科・戦車・偵察は半数以下、それ以外は1~2名の衛生科隊員で部隊の救護等を行っています。部隊によっては衛生の業務より別の係業務(部隊の補給陸曹等)が主任務というのもあると聞いています。だからといって衛生科隊員が減らされた分、一般隊員の救急処置能力が向上した訳ではありません。まあ、あの程度の救急品しか与えられていないので、仕方ないのかも知れませんが。因みに衛生科で出世できるのは総監部・師団旅団司令部勤務・病院勤務・方面衛生隊の本部勤務した隊員です。職種部隊の衛生科隊員は冷や飯食っている状況がずっと続いています。使命感がなければ一番士気が下がりそうなのが衛生科です。衛生科がもう少しマシになれば自衛隊も今よりは少し良くなるかもしれません。
TEE
2020年04月24日 10:02
追加です。
自衛隊では「歯科医官」は養成していません。「医官たる医師と看護官たる看護師」のみ部内で養成しています。歯科医師・薬剤師は部外から試験を受けた人が入隊して歯科医官、薬剤官として勤務しています。医官不足はあらためて言うまでもなく、部外医療機関の方が金になるし、臨床経験を積む事が出来るからです。防衛医大を仮に80名卒業しても100名退職するという環境は医師としての技術向上のためといっても許されるものではないと思いますが、現状はそれが認められるという状況が医官不足の要因の一つです。そうはいっても、自衛隊に残られている医官の方のレベルが低い訳ではありません。優秀な医官はたくさんいます、しかし、医官不足のもうひとつの原因として私が思うのは、やはり自衛隊病院、衛生科の業務に理解の無い官僚・政治家・自衛隊の上層部の責任ではないでしょうか?又衛生科の幹部にも医官の部外研修に理解を示さない方もいるようですし・・・職場環境を変えていかなければ医官不足はいつまでも解消されないと思います。
ふきのとう
2020年04月26日 12:50
30口径を5.56mmのSAWと別カテゴリーの火器として配備するなら、手っ取り早く調達を済ませるとして最悪M1919(最善はMAGなんでしょうけど)でも事足りるという考えはダメでしょうか。62式は今で言う分隊支援火器としての役割も期待されていたので、その用途ではかさばるM1919はネックになったでしょうが、上述のようにミニミがあるなら住み分けできると思います。

問題は冷戦終結以降、自衛隊が海外展開をするケースが増えている(PKO活動に従事する他、米軍との共同も増える)ので歩兵の武器や装備の問題は却って冷戦期より重要さを増しているということなのではないでしょうか。