軽装甲機動車は完全な失敗作

軽装甲機動車は完全な失敗作です。その理由は陸自の無能です。
運用者としての知見が全くかけていたからこういう胡乱な装甲車を主力APCにしたんです。
専門家として落第です。あまりにもひどすぎる。

○小さすぎる
4人乗りでカーゴスペースすらない軽自動車を主力APCにしたのが間違い。下車歩兵用装備もまともに詰めない。本来は装甲ウエポンキャリアーとして開発されたんですがねえ。

軽装甲機動車をAPCとして運用する陸自の見識
https://japan-indepth.jp/?p=44450


その理由の一つはCH-47チヌークに収容して空輸するという奇天烈な運用を前提としたからです。これが空挺用装甲車ならばいいでしょう。イタリアのピューマもその類ですが、空挺用と割り切っています。主力APCを全部ヘリで空輸なんて妄想レベルです。そのために必要な車内容積と防御力を犠牲にしたわけです。


○全員下車が基本というコントのような運用。
機械化歩兵の利点をみずから捨てている。鍵をかけて全員下車して戦うなんて平和ボケもいいところです。演習では留守番一人を残しているようです。
当然ながら下車歩兵と車輌を連携して緊密な運用ができない。

○無線機がない
隊長車以外無線機がない。全員下車するから車載型無線機はいらない、というこれまた平和ボケ発想です。ただでさえ分隊が2両に分散されているに。それに当然ながらナビゲーションシステムやバトルマネジメントシステム、ネットワーク機能が搭載できません。

○固有火器がない。
これも全員下車するから車載火器はいらんだろう、という「おおらかな発想」。乗車しているときは携行用のMINIIがあるじゃねえか、と。
当然下車歩兵が車輌から火力支援は受けられない。これは小隊規模での火力が極めて低い普通科にとっては致命的。
しかも5.56ミリのMINIMIで威力が低いので、7.62ミリ機銃、小銃に撃ち負ける。まして通常のAPCは普通に12.7ミリ機銃を搭載しているので敵の機械化歩兵と遭遇したら一方的に虐殺されます。これも軽量化、低コスト化のためでしょう。

○車輌から弾薬補給や負傷者の急送もできない。
全員下車して車輌から離れるので、弾薬の補給などができない。また車体が小さいから負傷者を寝かして後送することもできない。そもそも車輌を置き去りにするので負傷者の後送自体が困難。そもそも主力APCとして開発された96式装甲車があるのに別途小型装甲車を開発調達して2種類の主力装甲車を整備するのは異常。

○防御力が低い。陸幕が「軽装甲機動車」に要求したのは陸自で使用している5.56×28ミリ弾や7.62×39ミリカラシニコフ弾に耐えられること。同じ7.62ミリ弾でも小銃だけでなく、機銃などで使用されるNATO標準の7.62×51ミリ弾、ロシア系の7.62×54ミリ弾では貫通するだろう。当初は側面ドアのガラスは防弾ですらなかった。
そして当初は予備のタイアすら搭載されていなかった。演習地のみで使う想定だったのだからだろう。
そしてスポールライナーは採用が検討されたが、コストが上がるので却下された。車体下部は精々手榴弾に耐えられる程度で、耐地雷能力は皆無に近い。
しかも現場の隊員は指揮官クラス含めて防御力を知らされていない。人命軽視。

○機動力のなさ。
陸幕は、殆ど装輪車両は道路で使うこという奇特な運用を前提とているので、96式同様に路外装甲能力が極めて低い。野戦では使い物にならないレベル。トップヘビーで転倒しやすい。

○エンジンの騒音とタイアの振動が大きい。
しかも椅子の作りも悪いので乗員の疲労が大きいし、音声無線の通話にも支障がある。


まあ、96式がまともな装甲車だったらこれを主力として、軽装甲機動車のような車輌は、連絡、対戦車、偵察、パトロール、空挺用などに使用するべきだったわけです。
ところが96式もまともな路外走行能力がなく、地雷にもよわくて生存性が低い。
これは陸幕が道路法の規制の横幅2.5メートル以下にこだわったからです。これは例外規定があって、それを使えばよかったわけです。それは16式機動車で実証されているわけです。

要は96式よりも安い装甲車が調達できればいいや、という組織内の論理で作った装甲車ということです。また96式ことなり固有の乗員が不要ということでしょう。
普通科部隊に96式を導入すれば車両用の人間が多く必要になります。であれば充足率が低くなる。普通科連隊の数を減らすと指揮官ポストが減るのが嫌だ、というのも軽装甲機動車導入の要員でしょう。
陸自ムラの、ムラの論理でしか物事を考えていない。当然実戦であれば相手は陸自ムラの論理なんぞを忖度してくれません。

安物の買いの銭失い、の典型例です。つまりは実戦を想定しておらず、身内のメンツさえ立てればいいや、という自閉的な思考の結露が軽装甲機動車です。つまり、防衛省、自衛隊、メーカーとも装甲車を調達開発する当事者意識と能力に欠けているということです。

Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。

現代の主力戦車の進化は限界 前編
https://japan-indepth.jp/?p=51241

現代の主力戦車の進化は限界 後編
https://japan-indepth.jp/?p=51261

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。

防衛記者クラブの「台所事情」何とも厳しい実態
不要不急の支出、財政破綻の危機を迎えていた
https://toyokeizai.net/articles/-/343696

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この記事へのコメント

通りすがりの名無し
2020年04月16日 14:14
まあLAVは清谷氏の言う通りの運用に変更した上で近代化と防御力強化するべきではあります。でも96式についてはどうなんでしょう。全く役立たずと言うわけでなくて、装輪式はキャタピラ式に比べ機動力は良いわけです。ただ、路面を考えるとキャタピラ式をメインに置くべきで、お互いの利点を活用するべきではあります。
96式の地雷の件については、近代化する際に改造するべきかと。
通りすがりの名無し
2020年04月16日 14:28
この件に関係ありませんが、livedoor「てきとう」という掲示板で、「高橋洋一、上念司、百田尚樹、門田降将ら、安倍の友達が次々と安倍批判を始める」のスレがあがっていたのですが、コメ欄に「自衛隊は役立たず解体しろ」があり、私が必要だと反発したところ「どこの国が攻めてくるの?」「武力不要、警察で十分」「パワハラや日報隠蔽や田母神みたいなバカウヨがいる時点でどこがまともなの」「某国が攻めてくるなんて極右のプロパカンダ」などさんざんでした。清谷氏が掲げる問題もありますが、やっぱり自衛隊は役立たずで、よその国も攻めてくるはずないから解体して非武装中立であるべきなんですかねえ。
偽陸士
2020年04月16日 15:51
通りすがりの名無し様。

自衛隊不要論。
誠に結構で御座いますが、代替案の無い戯れ言等無視された方が宜しいかと存知ます。

自分達の住む地域を護るのは自分達しか居ません。
他人の良識が信じられるなら、家の戸を開け放てば宜しいのです。

自分で銃を保持する度量も無い人々などどうでもよいのです。

問題は政府軍で逝くか、民兵で逝くかの違いでしか無いのです。

黙って殺されたい人はどうぞ丸腰で。
私は武器を取ります。
PP
2020年04月16日 18:04
国民投票で決めたらよろしいww

これで廃止が可決されるなら近代国家辞めた方が
世界の為です。

そして!
とても親切な国が自分たちの身銭を削って忙しい最中に
わざわざ国防と自主独立の大切さを教えに来てくれるでしょう。
そして、日本人はいくつかのとても重要なことを学べますよ。

(まああれだ、僕が他国の指導者ならガソリン満タンのタンクローリー乗り回してる無免の酔っ払いのバカ野郎みたいな危なっかしい国が傍にあったら、とっとと、そのボケナスを引きずり降ろして代わりにハンドルを握ってあげますな。
誰も文句は言わないでしょう。
もし、同じように親切な自分とは別の誰かさんが先に親切心を起こしてそいつに代わってハンドルを握ってあげようとして、そのボケナスとハンドルの奪い合いになったあげく火だるまの車が家に突っ込んで来たらたまったもんじゃありませんからね)

どこが攻めてくるんですかって?
周辺国に決まってますがなww

PP
2020年04月16日 18:25
まあ、常識的に考えると自衛隊を廃止してもアメリカ軍がさらに居座って思いやり予算と言う上納金が値上げされるだけだよね。


2020年04月16日 19:30
>○防御力が低い。陸幕が「軽装甲機動車」に要求したのは陸自で使用している5.56×28ミリ弾や7.62×39ミリカラシニコフ弾に耐えられること。同じ7.62ミリ弾でも小銃だけでなく、機銃などで使用されるNATO標準の7.62×51ミリ弾、ロシア系の7.62×54ミリ弾では貫通するだろう。当初は側面ドアのガラスは防弾ですらなかった。

せめて、NATO弾とかに耐えられるレベルなら、海外(アメリカ)の警察とか、現金輸送車や高価値物品(宝石等)輸送車に売り込めたんですけどね。
さすがにNATO弾に耐えられないなら、海外展開の目もそうそうあるとは思えないですね。
車載武器の関係で撃ち負けても、7.62ミリクラスからは、乗員守れないようなものはどうかと思いますよ。
ゴリゴリのポチョムキンスタイルは、いくら抑止力優先でもどうかと思うわけで。
アメリカの犯罪者にすら対抗出来ないものを堂々と置く発送はさすがに頂けません。
19190213
2020年04月16日 19:31
LAVの運用が一見おかしく見えるのは元々アレは装甲ジープ程度に使うつもりだったとか訊いたことはありますね・・。
一方で機械化歩兵を理解していないというのも陸自が国際派遣なんか想定される非対称戦争というものをやる必要がないと考えていた(これは憲法や政治の話ではありますからね。何処までがOKなのかというのは・・)からだとは思います。
というのも野戦では軽装甲車両はRPG等の火器でまとめて殴り殺されるというのがアフガン侵攻なんかで露見していたので当然下車戦闘をするというのが前提になったのだと思います。
一見硬いようで実は柔らかいというのが装甲車に対しての認識というか不信感だったのだと思います。

しかしながら後年になって非対称戦では戦闘と戦闘ではない時間の境界は曖昧で装甲車の需要は増し・・車両に対しての攻撃は路肩爆弾等を使い益々激化しました。
米軍は慌ててハンヴィーに装甲をつけそれでも足りず更に強化し・・足りず結局別な装甲お化けを使う事になりました。
そして自衛隊も結局地上部隊を中東に派遣することになってしまいアレじゃ駄目という話になった所なんでしょうね・・。
見通しが甘いと言えば甘いです。
メーカーの選定もおかしいと言えばおかしいです。
装甲ジープをAPCとして使おうとするなども小さめの果物ナイフで魚を捌こうとするようで正しいことではないとも思います。
結果・・アレを持っていかざる得なかった訳で、もしあの年代に他の装甲車を正式採用する目途が立たないのであれば必要分だけでもリースするなりして持っていくべきだったのかもしれません。

もし・・機械化というよりは装甲車の運用を慣熟させるだけならば訓練用に中古BTRでも仕入れて車両特性を覚えるなり共同連携に慣れさせるなりしておけば良かったのかもしれません。

現代の実戦(特に本来用途以外)に相応しくないというのは事実だと思います。

訓練用としても半端ですし・・容積は悪く、頼みのコータムはイマイチで路外機動性も悪い。
偵察能力を増強する必要性だって本来ならあるかもしれませんがセンサー類等の増強もなく、歩兵として必要な対NBCも欠ける(結局個人防護服頼み)・・・。
強いて言うならば、全ての部隊を装甲化するのは予算的に不可能ですしやるならば幾つかの限られた部隊に置いておくべきだったのかもしれません。
何セットかあれば使いまわして訓練はできますしね・・・。
濡れネズミ
2020年04月16日 19:32
ロシア軍、人民解放軍はすでにティーグル、タイフーン、輸出用のSET等がある。
韓国軍も装甲トラックの導入を決めた様です。
GDLSはイーグルをドイツに輸出してオシュコシュに対抗する構えです。
うちの国だけ乗り遅れている。

小銃にしても6.8mmに切り替え、弾薬のポリマー材使用が検討されていますよね。
どう考えても海外を見るべきだと思います。
2020年04月16日 19:36
日本の国防力が無くなればそりゃあ攻めて来るでしょう。たぶん軍事的に恫喝してくるでしょうね。
その時点で大国間での話はとっくにまとまってるでしょうね。
彼らはこう話し合うでしょう。
「誰か、あのアホの国に行って管理してくれへんか?
うちの国は大損や!君のところもやろ?」

原発のプルトニウムはてんこ盛りにあるし、外資が
日本企業を傘下に収めたりして投資してますし。
日本自身が債権国でどこかが日本で傀儡政権をこさえて
その利権を握らんか? という疑心暗鬼も起きる。
ヤクザに手形が渡るようなもんです。
日本としてはこれは完全な責任放棄に他ありません。
周辺国はみな迷惑するでしょう。





偽陸士
2020年04月16日 21:38
丸腰信奉者も自衛隊教信者も、どちらも海外の事例に学ぼうとする姿勢に欠けますね。

リア充辞めてオタクに成れ! とは申しませんが、視野が狭すぎですよ。

戦うにせよひれ伏すにせよ、上手くやらないと。

どっちに転んでも良いように、ハッタリ咬まし兼棍棒をなるべく沢山仕入れ、遣い慣れておくのが最良です。

最近の棍棒は造るのに年数が掛かりますし値も張ります。

基が貧乏な國なんで遣り繰りには知恵が要ります。

戦は武人のみならず商人の力が必要です。
Suica割
2020年04月16日 22:03
アメリカが中東やアフガニスタンで使った装甲車両の中で今は使ってないものを中古で買えばよろしい。
下手な開発をするより、コスパはいいと思う。
やれやれ
2020年04月16日 23:10
通りすがりの名無しさん、
96式も酷いもんですよ。良い話は聞きません。本当に舗装道路用みたいです。演習場の悪路でも何度もスタックしてラダーが無いと抜け出せないとか、これでは全く使い物になりません。その為に新型装輪装甲車計画があったのにコマツがNBC偵察車ベースで作ったらひどい有様で拒否されて、今は外国製2車種と三菱のを評価している最中です。地雷については96式をいくらいじっても無駄です。根本的に作り直さないと。それなら地雷や即席爆弾対応した新型車を買ったほうが良いです。96式は走行も薄いし保護用の内張りと言うべきスポールライナーも無いし椅子も良くない。何処を取っても良いところがない困った装甲車だと思います。

「高橋洋一、上念司、百田尚樹、門田降将ら、安倍の友達が次々と安倍批判を始める」
お友達?とやらも新型コロナ対策のあまりの酷さに呆れて
安倍を見捨てたのでしょう。何処からどう頑張っても擁護のしようがないですから。味方は小遣い稼ぎのランサーズと安倍信者のネトウヨ位でしょうか。
彼らが言わんとする所の一部は既に清谷さんが指摘している所でもあり特に新規性はないですが、そのような連中にもボロカス言われる有様なのは現状を鑑みると仕方ないですね。
だからといって今の御時世で無くても良いとは思いません。
私も無くせるなら無いほうが良いのが軍隊だと思っていますが、世界中で用意ドンで同時放棄するとか、国連軍が米軍や人民解放軍と対峙しても圧倒的に強いとでもならない限り無理でしょうね。それに貴重な血税を使って戦争ごっこだけでは困るんですよ。イザという時に軍事組織として機能しないと自衛隊の存在意義はありません。だから装備にしろ組織にしろ良くしてもらわないと納税者としては困るのですが。
表向き精強無比と言っていますが、実態はトホホですから。
ドナルド
2020年04月16日 23:19
LAVも多いとはいえ、所詮1800両程度に過ぎません。APCとして使うのをやめ、軽装甲偵察部隊用の車両として、再出発をすれば良いと思います。

・20%が損耗予備+メンテナンス中として、前線に配備されるのは1400-1500両。人員にしてたかだか5600-6000人です。普通に140人程度の中隊を編成すれば、40-42個中隊。

・陸自は16個程度の旅団に再編されるべきと思いますし、このうち4個くらいは機械化旅団であって良いでしょう。すると、

-- 旅団直轄の「軽装甲偵察中隊」が16個中隊
-- 機械化旅団隷下の3個混成連隊に1個中隊ずつで12個中隊
-- 〜10個の(例えば)即応予備混成連隊に1個中隊ずつで10個中隊
-- 2-4個中隊相当は、特科連隊などに割りふれば良い。

幸か不幸か陸自の機械化率は非常に低いので、世界的にはごく普通な「軽装甲偵察部隊」を編成するだけでも、1800両は十分使えるかと。
ドナルド
2020年04月16日 23:19
LAVも多いとはいえ、所詮1800両程度に過ぎません。APCとして使うのをやめ、軽装甲偵察部隊用の車両として、再出発をすれば良いと思います。

・20%が損耗予備+メンテナンス中として、前線に配備されるのは1400-1500両。人員にしてたかだか5600-6000人です。普通に140人程度の中隊を編成すれば、40-42個中隊。

・陸自は16個程度の旅団に再編されるべきと思いますし、このうち4個くらいは機械化旅団であって良いでしょう。すると、

-- 旅団直轄の「軽装甲偵察中隊」が16個中隊
-- 機械化旅団隷下の3個混成連隊に1個中隊ずつで12個中隊
-- 〜10個の(例えば)即応予備混成連隊に1個中隊ずつで10個中隊
-- 2-4個中隊相当は、特科連隊などに割りふれば良い。

幸か不幸か陸自の機械化率は非常に低いので、世界的にはごく普通な「軽装甲偵察部隊」を編成するだけでも、1800両は十分使えるかと。
やれやれ
2020年04月16日 23:24
名前が無いので2020年04月16日 19:36さん、
「原発のプルトニウムはてんこ盛りにあるし」
あんなものあっても原爆も水爆も作れませんよ。
なぜ北朝鮮他色々な国が原爆に使用できる兵器級プルトニウムを軽水炉では無く黒鉛炉で作っているかご存じない?
簡単に言うと長期間発電で使用した使用済み核燃料から
取り出したプルトニウムには原爆に使えるPu239以外に
Pu240、Pu241などのPuの同位体が沢山作られるのです。
つまりプルトニウムを100%にすることは化学処理でできても
中に含まれるPuの不純物が沢山あるとPu40などがPu239より
先に臨界を迎えて爆発する早期爆発と言う現象のために
使えない原爆ができる訳です。北朝鮮が当初核実験だ!とか
騒ぎながらダイナマイトレベルの小さな爆発しかしなかったのはこれが原因でしょう。これら余計な同位体をできるだけ少なくするには黒鉛炉で短時間運転して使用済み燃料を取り出してちびちびとPu239だけかき集める必要があります。
アメリカが北朝鮮に黒鉛炉を廃棄させて軽水炉にさせたかった理由はこれです。
それを更に遠心分離機にかけて兵器級のPu239の塊を作るわけです。ただ重さが239と240と1中性子分しか重さの差がないのでウランの濃縮より更に大変です。だから軽水炉のPuは余計な同位体が多すぎて原爆には使えないんです。アメリカは無理矢理実験してみた様ですが多分意味はなかったと思いますよ。きっと長崎型より威力は相当劣るでしょうから。

因みにアメリカから高速増殖炉の研究用?(建前?)に兵器級レベルに近いプルトニウムを借りていたんですが、アメリカに返還を要求されて返してしまいました(嘘でなければ)。

なので日本の使用済み核燃料で作れるのはダーティボム位のもんです。核兵器を作るには兵器級プルトニウムの製造する原子炉を作る所から始めないといけません。
19190213
2020年04月17日 00:34
清谷様が推すコブラっておいくらなんでしょうかね?
結構よさげに見えますけどもこれでLAV3両以下の価格だともはや三菱や国内メーカーが割って入る余地がさらさらなさそうですよね・・・。

私個人としては昨今特にコロナ禍の厳しい財政を鑑みれば只管に聖域なくコストカットしていくべきとすら思っていますけども、実際の所陸自が購入すべき優先順位ってどう思われますか?

私としては、
1、コータムをマシにするか代替(これも実需が高い喫緊の課題)、
2、保守的なヘリ運用(災害等実需が高い為)
3、以下コストカットとして凍結。ローン支払いに充てる。(特にローンは早急に解決すべきで防衛省のローン支払いが怪しいせいで中小にこれ以上ダメージを与えるべきではないと思っています。)

位かなとは思っています。
勿論コータムは周波数帯の問題なのか性能の問題なのかは知るところではないですが、アレは訓練や有事以上に災害派遣でも使う。国民に迷惑を掛けてしまう可能性がある・・。


蛇足な余談です。
デジタル通信故に長距離の通信は得意らしいですけども実際問題として陸では至短距離の頻繁な通信は通信機が無い場合はしばしばトランシーバーを使っている訳です(報道でも目にするかと思います)
これは、暗号化や電子戦の観点からも良くはないですが前者は大した情報ではない事、後者は電子戦の理解度が一般部隊では低い事から起きているのではないかと思います。(実際に戦闘訓練で使っているかどうかはお答えしませんが。)
勿論部隊からトランシーバーを取り上げれば非常に不便になりますしそれこそ国民に一部サービスを最適に提供できなくなる。(これは緩やかな規定が必要かもしれません。)


コータムはフルスペックで機能すれば確かに素晴らしい物があります・・。
一方でその機能は多様で最前線の一番末端で本来の必要な通信というのはシンプルで良いのです。
それこそトランシーバーのような物こそが最適で・・軽く小型で通話ができる物。
勿論縦の繋がりやセクションを超えた横のつながりを結ぶコータムのような物を否定する訳ではないです。
単に小さく横を繋ぐ小型無線機というのは私個人は必要だと思っていますが各国軍は実際のところトランシーバーで済ませているものなのでしょうかね。
それとも無線機の数を増やして対応しているとかなんですかね・・・。
KU
2020年04月17日 06:52
軽装甲機動車というと、何年か前に軍研の別冊で左前方の視界が悪い、なんて話も載っていましたね。しかも、そこに交通安全の御守りが吊るしてあるというorz。現場レベルでは、そうした使い勝手の悪さが問題視されているのでしょうけど、だからといって調達が途中で打ち切られる訳でもなし、ひたすらダラダラと調達が続いていたのでしょうね。せめて普通科でも情報小隊など限られた部隊のみの配備なら良かったのでしょうが、主力たる普通科中隊にまで満遍なく配備してしまったのが最大のミスでしょうか。
通りすがりの名無し
2020年04月17日 12:18
つまり、96式は完全な欠陥品でありいくら防御力高めても役立たずだからさっさと解体しろと?
82式指揮通信車、87式偵察警戒車も同じく欠陥品ってわけですよね?
Suica割
2020年04月17日 12:36
19190213様

おおよそ、同意ですが、災害派遣をもう少し重視するなら、トラック等の陸上輸送機器、各種建設機械、緊急の食事支援のための調理器具も優先して資金を配分すべきと思います。
あとは、衛生関連。
そこが弱すぎです。
緊急事態でも減らすのはダメでしょう。
ただ、内容は精査すべきですが。

ボロクソ言われる軽装甲機動車。
敵に奪取される可能性が高いのもいけないと清谷氏も批判してますが、取ったところで装甲薄いとか、人が乗らないとかの諸々の弱点を敵も引き継ぎます。
敵にとっても、そういう機材は頭悩ませそうです。
取ったところでもて余す。
どう使うのか疑問に思います。
64式小銃とか、国産ダメ機関銃とか、わざと残して置いたら、謀略に使えそうな気がします。
俺がゲリラでも、余裕で断りますね。
やれやれ
2020年04月17日 15:27
通りすがりの名無しさん、
個人的意見ですが、
「96式は完全な欠陥品でありいくら防御力高めても役立たずだからさっさと解体しろと?」
不要でしょう。そのために後継車を選定中なのですから。
そもそも96式をアップグレードしようと言う発想が
自衛隊、装備庁からも無い事から察して下さい。
皆だめだこりゃで一致しているから新車が欲しくなるんですよ。

「82式指揮通信車、87式偵察警戒車も同じく欠陥品ってわけですよね?」
採用年度を見て下さい。もしかしたら完成当時ではまだ良い方だったのかも知れませんが、いまや完全に時代遅れです。
こちらもアップグレードの話が無いことで察して下さい。
コマツの陸自向け車両はことごとく残念な出来ですね。
他の国産が良いかと言うと微妙ですが。一度海外の同じ様な車両と比較してみると良いですよ。カタログスペックだけでなく内装とか装備とか。実物を見ると更によく分かると思いますよ。乗っている隊員さんに話を聞いてみるのも良いでしょう。色々な所から情報を得るのも重要ですが、自分で取材してみるともっとよく分かると思います。夏はエアコン無いので大変とか勘弁して欲しいとか一般道ならいいんですが、とか愚痴から感想まで問題ない範囲で教えてくれますよ。
キヨタニ
2020年04月18日 00:11
開発当時は1千万強だったかと。
今のコブラ2は全くの別物で値段は上がっていると思います。


>19190213さん
>
>清谷様が推すコブラっておいくらなんでしょうかね?
>結構よさげに見えますけどもこれでLAV3両以下の価格だともはや三菱や国内メーカーが割って入る余地がさらさらなさそうですよね・・・。
>
>私個人としては昨今特にコロナ禍の厳しい財政を鑑みれば只管に聖域なくコストカットしていくべきとすら思っていますけども、実際の所陸自が購入すべき優先順位ってどう思われますか?
>
>私としては、
>1、コータムをマシにするか代替(これも実需が高い喫緊の課題)、
>2、保守的なヘリ運用(災害等実需が高い為)
>3、以下コストカットとして凍結。ローン支払いに充てる。(特にローンは早急に解決すべきで防衛省のローン支払いが怪しいせいで中小にこれ以上ダメージを与えるべきではないと思っています。)
>
>位かなとは思っています。
>勿論コータムは周波数帯の問題なのか性能の問題なのかは知るところではないですが、アレは訓練や有事以上に災害派遣でも使う。国民に迷惑を掛けてしまう可能性がある・・。
>
>
>蛇足な余談です。
>デジタル通信故に長距離の通信は得意らしいですけども実際問題として陸では至短距離の頻繁な通信は通信機が無い場合はしばしばトランシーバーを使っている訳です(報道でも目にするかと思います)
>これは、暗号化や電子戦の観点からも良くはないですが前者は大した情報ではない事、後者は電子戦の理解度が一般部隊では低い事から起きているのではないかと思います。(実際に戦闘訓練で使っているかどうかはお答えしませんが。)
>勿論部隊からトランシーバーを取り上げれば非常に不便になりますしそれこそ国民に一部サービスを最適に提供できなくなる。(これは緩やかな規定が必要かもしれません。)
>
>
>コータムはフルスペックで機能すれば確かに素晴らしい物があります・・。
>一方でその機能は多様で最前線の一番末端で本来の必要な通信というのはシンプルで良いのです。
>それこそトランシーバーのような物こそが最適で・・軽く小型で通話ができる物。
>勿論縦の繋がりやセクションを超えた横のつながりを結ぶコータムのような物を否定する訳ではないです。
>単に小さく横を繋ぐ小型無線機というのは私個人は必要だと思っていますが各国軍は実際のところトランシーバーで済ませているものなのでしょうかね。
>それとも無線機の数を増やして対応しているとかなんですかね・・・。
2020年04月18日 01:02
>「原発のプルトニウムはてんこ盛りにあるし」
あんなものあっても原爆も水爆も作れませんよ。

広島方の3分の1くらいの威力なら問題なく作れる
らしいですよ。
一応、アメリカ人の専門家がそう言ってます。
http://kakujoho.net/ndata/pu_wrld.html

マサチューセッツ工科大学(MIT)の物理学者マービン・ミラー 「私の結論は、日本は、その原子炉級プルトニウムを使って信頼性のある高い威力の核兵器を作ることができるが、他の核分裂性物質のストックを使うこともできる」

鈴木篤之(元日本原子力研究開発機構理事長)・鈴木達治郎(元原子力委員会委員長代理ー 「しかし、もっと進んだ現在の兵器設計を使って圧縮時間を短縮すると、RGPuは、WGPuに匹敵する爆発出力を持つことができる。」

ブルース・T・グッドウィン(ローレンス・リバモア国立研究所国家安全保障・政策研究担当統統合副所長)
「“米国やロシアのような進んだ核兵器国は、新型の設計を使うことによって、兵器級プルトニウムから作られた核兵器とほぼ同等の信頼できる威力、重さ、その他の特性を持った核兵器を原子炉級プルトニウムから作ることができる。」

というか自分らでやってみたら作れたんでアメリカは日本の保有する原子炉級プルトニウム約50トンにも懸念を表したんでしょう。



ひゃっはー
2020年04月18日 09:38
なるほど。プルトニウムが10kgあれば原爆が作れるらしいですが、その10kgを入手するのが大変なんですね。
だからイランはウランの濃縮を今も地道にやってるし、オウム真理教はウランから原爆を作ろうとしたわけだ。
2020年04月18日 20:50
2020年04月18日 01:02さん、
アメリカは実際に作って実験しましたからね。
ただそれは核兵器大国アメリカだからでしょう。
ノウハウを持ってない日本や北朝鮮では敷居が高い。
北朝鮮は旧東側の技術者を大量にお雇いになっている
との噂ですが最初の実験はスカでした。黒鉛炉から
取り出したプルトニウムでこれですからね。
軽水炉から取り出したプルトニウムで1/3の威力を
出せるとは思えません。可能な国はアメリカ、ロシア、
フランス、イギリス、中国位でしょう。
特にアメリカとロシアは様々な条件で色々な
核実験をしていますからノウハウ色々ありますからね。
それに作ったとして実験をして威力を示さないと
張子の虎以下です。1/3の威力を出せるまで何回実験が
必要でしょうか?実験で威力を示さないといけないことは
北朝鮮を見ても明らかでしょう。
それに言うだけなら今でも言えますよ。H2ベースで核弾頭の
入った弾道ミサイル隠してあるよって。イプシロンベースでもいいですけど。どれくらい信じてくれるか知りませんが。


ひゃっはーさん、
「その10kgを入手するのが大変なんですね。」
そうなんですが、ウランよりプルトニウムを使う方が経済的なんじゃないかと思います。広島型なら兵器級のウランを最低40数キロ位用意しないといけないし爆縮なら何キロ必要なのか知りませんが、重さあたりの費用がプルトニウムより高くつくので結局殆ど核兵器としては作られていませんね。
兵器級レベルの高濃縮のU235を作るのに高性能な遠心分離機をどれくらい用意して何千時間運転しないといけないのか知りませんが、電源に小型原発が欲しい位では?原子炉級のウラン燃料なら濃縮度が低いのでもっと簡単に用意できます。それを黒鉛炉でちょいちょい運転して高純度のPu239をちびちび取り出すほうが量は作れます。できるだけPu240などの不要な同位体を少なくなるように運転すれば簡単に兵器級プルトニウムが手に入りますから。なによりU238が原料ですから。U238は天然ウランのほぼ全て(U235は全体の0.7%)ですから捨てるほどあるのでこれが何%かでもPu239に化けると思ったら量産化はプルトニウムの方がいいよね、ってなるわけです。
数発で打ち止めならウランのほうが最終的にコストが安く済んで効率的かもしれませんが実験だけで全部使いそうです。
核兵器を持っていると証明するためには実際の爆発による
威力で証明するのが最も簡単で驚異を与えますからね。
当初北朝鮮を皆が笑っていたのを覚えているでしょう。
それに威力が分からなければ戦術用としても使いようが。
戦略用に使うならそれなりの核ミサイルの数を準備しないと。数が少なくても簡単な方法が潜水艦発射ミサイルですね。海中の移動基地ですから発射前に撃沈か無効化しないと厄介。北朝鮮はその辺事をよく分かっています。技術とお金がついてこれていませんが。
19190213
2020年04月21日 22:50
>開発当時は1千万強だったかと。
今のコブラ2は全くの別物で値段は上がっていると思います。

解答ありがとうございます。
算数も出来ないクソ担当者はシベリア送りです。
シベリアで木の本数を只管数えてお勉強してれば良いのです。