19式自走榴弾砲を安く調達する方法。

陸自の19式自走榴弾砲は安く上げること、C-2に搭載するために安普請となって自走榴弾砲としては極めて中途半端なものになっています。3人用の安い非装甲のキャブを使用、後方の装填手席は露天にキャンバス張りで、座席のクッションも、冷暖房もなしです。トライアル時には装備されていた機銃も装備されておりません。
その割には調達単価は6.7億円もして、99式自走榴弾砲の9.7億万円と比べて大して安いものではありません。しかも公式には認めておりませんがNBCシステムも搭載しておりません。

榴弾砲だから防弾も機銃もいらないのだと、主張する人がいますがあまりにも能天気です。ではなんで諸外国では装甲、機銃を搭載しているのか。こちらの弾が届くということは相手の弾も届くということです。しかも陸自はMLRSを廃止しますが、仮想敵の中国は155ミリ榴弾砲より長射程の地対地ミサイル、ロケットを多数揃えています。自分が撃たれないというのは願望に過ぎません。

また同様に中国は我が国よりも遥かにドローンの活用が進んでいます。攻撃ヘリも多数揃っております。敵が揚陸してくるということは制海権、制空権の維持も怪しいということです。19式は容易に探知され、地対地ロケット、ミサイル、武装ドローン、攻撃ヘリ、特殊部隊などから攻撃されるでしょう。

19式自走榴弾砲は、戦場において一方的に虐殺されて全滅する可能性が極めて高いでしょう。こんなものに乗せられる隊員こそいい迷惑です。

ヤフーニュースのコメント欄あたりに巣食っている、「自衛隊は常に正しいのだ」、という信仰やドグマを元に欠陥品の調達を正当化する人たちこそ、国防や自衛官の敵と言えるでしょう。無能な味方は敵よりも数倍始末が悪い。

しかもC-2に搭載するために無理やり軽量化もしていますが、たった22機しかないC-2は有事には弾薬、人員、食糧、医薬品、トラックなどの輸送で重装備など輸送できないでしょう。これは16式機動戦闘車も同じです。フィクションに基づいて使用決めるのは当事者意識がない、ということです。

そんな19式自走榴弾砲ですが、調達単価を下げて、かつ実用的に改善する方法があります。それは99式自走榴弾砲をバラして、19式の原料として再利用することです。基本的には砲は同じものです。99式は130両以上調達されています。これを全部部品取り用にバラします。

キャブは5人乗りで装甲型に変更する。その他多くのコンポーネントが流用できるでしょう。キャブは装甲化した3人乗りにして、自動装填装置を採用する。もしかすると99式の自動装填装置のコンポーネントを流用できるかも知れません。これは調査をする必要があります。そして12.7ミリ機銃を搭載したRWSを採用する。このさい空想でしかないC-2への搭載は諦めます。多少改良してもコストは現在の調達価格よりは相当安くなるでしょう。国内のメーカーができないと言うならばイスラエルあたりに丸投げしてもいいでしょう。どうせ大した秘密なんぞありません。未だに日本が一流の軍事技術があると持っているのは自衛隊と蒙昧な軍オタぐらいのものです。

これまで発注した分は生産するにしても後は、このようにして製造して99式は廃止する。そして自走榴弾砲は19式に一本化する。数は150両もあれば十分です。それに30門程度超軽量法のM777を調達して合わせて180門とする。大規模な機甲戦闘を想定していないわけですから、これでも多いぐらいです。火砲の定数も減らせるので維持整備費も大幅に減らせます。装軌式の99式がなくなるから尚更運用コストは下がる。浮いたかねで誘導弾でも導入しましょう。


そして余った99式の車体ですが89式装甲戦闘車の後継として利用すればいいでしょう。130両もあれば十分でしょう。何しろベースは89式の車体です。それもより拡張したものです。足りなければ89式の車体を延長して再利用すればいい。これまた60両以上あります。

これに外国製の無人砲塔でも積めばいい。あるいは現用の砲塔を利用して、50~76ミリ砲などを搭載すればいい。砲塔が大きいために被断面積は大きくなりますがまあ、防衛大綱にもありますが日本で大規模な機甲戦闘は想定していないので問題ないでしょう。
あるいはその一部をオト-メララのドラゴのように、対空と火力支援用にしていいでしょう。砲塔が大きい分多量の弾薬が搭載できます。履帯はゴム製にすれば維持費も下がるし、重量も1トンほど軽くなります。重たい155ミリ砲や砲弾を積む必要もなく、その分装甲を厚くできます。

こうすれば安価に歩兵戦闘車が調達できます。19式は99式のコンポーネントの流用で安くなり、火砲の数を大幅削減する。それに加えて99式の車体は歩兵戦闘車として流用して新型歩兵戦闘車を安く開発する。かなりリーズナブルだと思います。そして自衛隊大好きな自称意識高い系軍オタや国士の皆さんの大好きな「国産」です。いかがでしょうか。

Japan in depth に以下の記事を寄稿しました。
空自輸送機調達のいい加減さ
https://japan-indepth.jp/?p=50589



■本日の市ヶ谷の噂■
NECが生産している陸自の広域多目的無線機だが、陸幕は毎年多額の費用を「機能向上」のためと予算要求しているが、実際は現場で糞味噌に言われている不具合の改修につかわれているも、未だにマトモな無線機にはなっていないとの噂。

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この記事へのコメント

濡れネズミ
2020年03月19日 10:36
あのポンコツ自走砲モドキ風情が果たして空輸と言われて何ができるのやら。

理想はこういう奴なんでしょうが、腐り果てた陸自上層部に理解できる脳みそがある訳が無いですよね。

https://www.armyrecognition.com/march_2020_news_defense_global_security_army_industry/elbit_systems_us_contract_to_provide_self-propelled_howitzers_to_israeli_army.html

コロナウィルスの災いを無視して敵国はここまでやってるのにどうせセンバツ中止が悲しくて真面にやる気が無いんでしょう

https://www.armyrecognition.com/march_2020_news_defense_global_security_army_industry/golden_dragon_2020_cambodia_china_launch_joint_military_exercise.html

そして笑えないニュースです。ほんと笑えない。
https://grandfleet.info/military-trivia/german-military-secrets-leaked/

噂の件は、ハリス社の製品でも採用した方がマシな気がします。

やれやれ
2020年03月19日 11:19
「広報の装填手席は露天にキャンバス張りで、」
後方ですね。後方の方は広報して俺たちは扱いが悪いと言って欲しい。

「浮いたかねで誘導弾でも導入しましょう。」
浮いた金ですかね。

19式自走榴弾砲、いいアイディアかも知れませんね。
そもそも論を言うとC2に載せさえしなければもっとマトモだったのかも知れません。全て歪な戦略構想が構造が足を引っ張っていますね。


「■本日の市ヶ谷の噂■」
まあ機能アップは嘘じゃないでしょうけど、普通は性能未達だから改修って言いますよね...やはり通信にもフォースが必要な様で。イメージも投影できて高機能かも?
キヨタニ
2020年03月19日 13:31
ご指摘ありがとうございました。
訂正しました。

>やれやれさん
>
>「広報の装填手席は露天にキャンバス張りで、」
>後方ですね。後方の方は広報して俺たちは扱いが悪いと言って欲しい。
>
>「浮いたかねで誘導弾でも導入しましょう。」
>浮いた金ですかね。
>
>19式自走榴弾砲、いいアイディアかも知れませんね。
>そもそも論を言うとC2に載せさえしなければもっとマトモだったのかも知れません。全て歪な戦略構想が構造が足を引っ張っていますね。
>
>
>「■本日の市ヶ谷の噂■」
>まあ機能アップは嘘じゃないでしょうけど、普通は性能未達だから改修って言いますよね...やはり通信にもフォースが必要な様で。イメージも投影できて高機能かも?
aaa
2020年03月20日 06:12
12歳ってことよね

作ってる方も喜んでる方も、12歳ってこと

12歳高齢化症、というところか
Suica割
2020年03月20日 09:54
きちんとした陸戦兵器を運ぶためにギャラクシーやグローブマスターを買って飛行場を改修するか、きちんとした陸戦兵器を国産輸送機では運べないから、空輸は諦めてそれはそれでまともに作ると決定した方がまともな案件ですね。
中途半端な輸送機のために中途半端な陸戦兵器を作るなんてどこかズレてますね。
19190213
2020年03月20日 13:22
うーん
私個人としては、装甲も対NBCも要らないとは思っています。
それは、清谷様や防衛省が仰っているように現段階で大規模着上陸阻止が起こり得ないからです。
ゲリコマにしても15留を国内で使うなんて酷い状態になることの可能性は著しく低いですし、はっきり言って島嶼防衛にも使い道はない。(120迫や軽迫主体でしょうね。)
コイツの存在理由自体が今後20年起こりうる戦闘に即していないと思うのです。
じゃあ何よって話にもなるんですが、それは仰っている所の今後の種火としての話だと思います。
砲兵としてのネットワーク中心の戦いやそれを活かした対射撃の技術の涵養。
つまりは兵員を育てる教育器材でしかないと思うのです。
従ってコストは軽減されるべきであり蓋然性の低いそういったオプションはなくても良い。
練兵主体だったら、既存のFHの砲身使えよとか、無人観測機をもっと使えるようにしろよとか、砲弾の種類もっと考えても良いんじゃないの?って言うのはまさにその通りです。
付け加えるならば、教育主体で考えるならば別に安ければ海外の車両でも良いです。
特に演習場内で機動に困る程大きいとかそういう事がなければそれで構いません。

アフリカなんかだと戦線が一日に大きく動くことなんかから浸透された場合に対しての対7.62や20ミリクラスの装甲は必要かもしれませんが日本の教育車両(←悪い言い方をすると)に必要かと言われると・・・。
一方で中砲はどうなのよって言われると、日本のこれまでの装甲車を見ると中砲に対する実用的な重量の装甲なんてそもそも日本のメーカーさんはつくれるのかと思ってしまいます。

とまあ個人的には今更新しなくても良かったですしやるならやるでコストダウンを徹底して欲しかったです。


MLRSですね・・・・。
地対艦の連中にHIMARSのような多様な弾頭を投射できる火器を持たせても良かったですし、オスロ条約なんて加盟しなくとも良かった。
まあMLRS自体はクソ高いらしいし調達数もそこまでないからコストを考えれば地対艦の弾頭の多様化で手を打てば良かったとは思いますね。

地対地誘導弾は・・あれば嬉しいですしクロスドメイン戦略を考えれば必要ですよ。
ただ、長距離の誘導弾は隣国を刺激するとか憲法に引っかかるとか政治の話になりそうですね。
F4対地装備の是非の時の国会論争みたいな不毛な話になりそうです。
19190213
2020年03月20日 13:29
Suica割様
仰る通りです。
半端な輸送機に合わせて作るから限定的にならざるを得ない面はあると思います。
そもそも論的に言えば、戦時に必要な物資を優先的に運ぶとなれば弾薬、食料、医療品が優先されますし方面の兵站で一時的に賄うとしても中砲よりも他のモノが優先されるのではないかと思います。
中砲に関して言えば道路を使って機動するというのがベストになってきそうです。
そもそも輸送機自体が少ないですしね。