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zoom RSS インチキ大本営発表を見ないことにしてきた記者クラブ。

<<   作成日時 : 2018/11/25 14:48   >>

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<税を追う>歯止めなき防衛費(9)米軍再編費、要求ゼロ 膨らむ予算「裏技」駆使
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018112402000129.html


>「要求額を見掛け上、小さくしていると批判が来ることは分かっていた。でも、そうせざるを得ないほど、後年度負担がのしかかっている」。防衛省の幹部が正直に打ち明けた。

>二〇一九年度予算の概算要求は、本年度当初予算から2・1%増となる過去最大の五兆二千九百八十六億円。防衛費の概算要求上限のぎりぎりの額だが、実はそれでも足りず、本来盛り込むべき費用を外していた。本年度二千二百億円を計上した米軍再編関係費だ。

>原因は後年度負担と呼ばれる国産・輸入の兵器ローンにある。安倍政権による米国製兵器の輸入拡大に伴い、一九年度の返済は二兆七百億円に。同時に返済額より四千四百億円多い新たなローンが発生する。まさに自転車操業。ローン残高はわずか六年間で二兆一千億円も増え、来年度は五兆三千億円を超す。

>幹部は「概算要求に米軍再編関係費を入れるとパンパンになる。そこで上の判断でゼロにした」と言う。毎年発生する経費のため、通常は前年度と同額を仮置きするが、今回は額を示さずに項目だけ入れ、判断を政府に投げる異例のやり方にした。例年通りに盛り込んでいれば総額は五兆五千億円を超え、6・3%の伸びとなる。それを「小さく見せた」のだった。

>防衛費は北朝鮮情勢や中国の海洋進出などを理由に六年連続で増加している。第二次安倍政権発足後、毎年1%超と伸びているのは他に社会保障費だけだ。

>戦闘機F35や輸送機オスプレイ、早期警戒機E2Dなど、米国の対外有償軍事援助(FMS)に基づく輸入兵器のローン残高は、一三年度の千九百十九億円から本年度は約六倍の一兆一千三百七十七億円。そこへ機動戦闘車や潜水艦など高騰する国産兵器が輪を掛ける。

>ある幹部自衛官は「予算は増えても全然足りない。もっとつけてもらわないと日々の活動費を削らなければならない」と言う。

>増え続ける本予算だけでは足りず、防衛省は補正予算にもローン返済を組み込む「裏技」を使うようになった。

>補正は災害対応などが本来の趣旨だが、一四年度以降は艦船やミサイルの取得費の計上が常態化している。政府ぐるみでなければ、とてもできない。予算編成に詳しい防衛省の元幹部は「かつて補正で装備品を買うことは考えられなかった。何でもありになっている」と懸念している。

>見た目以上に膨張している防衛費。安倍晋三首相は年末に策定する新しい「防衛大綱」と、向こう五年間の「中期防衛力整備計画(中期防)」に向け、ことあるたびに「従来の延長線上ではない防衛力」を強調してきた。防衛費拡大の布石は至るところに打たれている。

>予算増大の圧力が国の内外で強まり、専守防衛が揺らぐ。財政が危機的状況の中で、軍備増強を進める北朝鮮や中国と競うように、日本は軍拡へと転換するのか。来月示される政権の結論を注視する必要がある。


実はこのあたりの話もぼくが取材班に教唆したことです。
今回こういう報道がやっと新聞に出たかという感じです。

来年度の防衛省概算要求から米軍関費用が意図的に削除されていたことを報じたのはぼくの知りうる限り、田岡俊次氏だけでした。

またぼくは長年、来年度予算と当年度の補正予算が一体化しており、概算で落ちた装備の「買い物」や、本来本予算で買うべき装備が補正で買われている実態を報じてきました。これは記者会見でも質問してきましたが、記者クラブメディアはそれを黙殺し、殆ど報じて着ませんでした。やっと東京新聞や日経が昨年ぐらいから報じはじめました。

毎度のご案内ですが補正予算は本来成立時に予測し得なった事態、すなわち不測の事態が起こった場合にその費用を手当するものです。今年の大水害の出動に関する費用やそれによって損耗した装備や需品の充足、あるいは為替の急激な変化による輸入装備品や燃料の高騰などに対するものです。

輸送機や防弾チョッキ、政府専用機を買うためのお小遣いではありません。


本来こういう話は新聞やテレビが概算要求や補正予算発表時に報道、批判すべきことです。
それをやってこなかった記者クラブは政府とグルになって、事実を隠蔽してきたと批判されても仕方ないでしょう。

ですから国民は「過小申告」防衛予算が全部だと信じて、その数字をもとに議論をするわけですこれを世論操作といわずして何でしょうか。

今後このような記事が増えることを心より望みます。


◼本日の市ケ谷の噂◼
防衛装備庁は海外見本市「仮想敵」の情報収集に全く興味がなく、中国語、ロシア語のできる要員が一人もいない、との噂。

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コメント(14件)

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とくに憂国の士とか日本が好きなだけの普通の日本人を自称する方に多いですけど、生活保護関連とか批判する割に防衛費に関しては甘いですよね。同じ政府の財布から出ている以上、無駄ではある意味等価とも考えられるのに。国力というのをマクロな視野で見れば、社会福祉の無駄だろうが国防予算の無駄だろうが同じじゃないか、と。特に、今後産まれてくる子供とかなんかは将来自衛官になるかもしれないし、あるいはそうでなくても将来国政に直接携わる人間になるかもしれない。そうなった場合、彼らの平均的人的素質が大きく関わってくるのでは?とか考えはしないのでしょうかね…。
ふきのとう
2018/11/25 21:53
>防衛装備庁は海外見本市「仮想敵」の情報収集に全く興味がなく、中国語、ロシア語のできる要員が一人もいない、との噂。
自衛隊時代の僕の同期に中国留学経験ありで中国語ペラペラなまさにこれからの自衛隊の語学職にうってつけな人材がいましたけど枠が足りないって理由で全く関係ない職種に回されてたのがいましたね
ああいうの見るとまあ自衛隊や防衛省には期待できませんわな(笑)
山銅
2018/11/25 22:31
「防衛装備庁は海外見本市「仮想敵」の情報収集に全く興味がなく、中国語、ロシア語のできる要員が一人もいない、との噂。」
と言うかやはりそうですか。せめて西側の方だけでももう少し興味を持って欲しいものですが、LIMAといいシンガポールといい展示は防衛関連産業共々やる気ありません!モード100%全開でお前ら何しに来たの?って見た人は思いますよ。日本から金払って見に行くのは癪でしょうが是非この惨状を多くの日本人に見てもらいたい。「ついでに」他の展示もしっかり見てもらいたい。見比べると愕然とすると思いますよ。
首相のご意向に従って仕方なく来ました感がありありで痛々しい程です。そりゃ首相はアレですが、輸出に成功しないにしてももう少しやる気を見せて欲しいもんです。それと行ったんならせめてリサーチ位はして欲しいもんです。ブースの後ろで待機という名の暇つぶしをする余裕があるなら。イヤイヤながらでも一応自分の仕事に関係している事なんだから。防衛産業素人の自分が見ても色々興味深いのだから本職はちゃんと見ていれば興味湧くものが多いと思いますがね(思わないようだと終わってる)。それに西がこうなら東はどうかと興味湧くものでしょう。対戦相手の研究をしないプロスポーツチームはいないでしょう。さて日の丸防衛省は如何に?清谷さんの聞いた噂が本当なら防衛装備庁は引きこもり集団なんでしょうね。
やれやれ
2018/11/26 14:37
今週行われる国際航空宇宙展の防衛装備庁の展示も気になりますが平日休んでいく程のものでもないので興味のある方はどうぞ。
http://www.japanaerospace.jp/jp/index.html
他国の国際航空宇宙展とは比較にならないくらい規模が小さく実機も少なく展示飛行も無いですが。ついでに防衛関係も少ないです。航空宇宙と言っても正面装備では無く有っても中身の方が主かも。
やれやれ
2018/11/26 15:13
>F35B いずも“空母”化で最終調整

http://www.news24.jp/sp/articles/2018/11/26/04410084.html

改造しても、艦種記号はDDHのままなんでしょうね。
KU
2018/11/26 17:49
「政府は防衛費について、北大西洋条約機構(NATO)の算定基準を導入し、平成35年度までに対GDP(国内総生産)比1.3%に増額する検討に入った。装備調達の純増分などに加え、これまで防衛費に組み込んでこなかった関連経費を合算して実現する。また、F35B最新鋭ステルス戦闘機と多用途運用母艦を導入する方針も固めた。」

https://special.sankei.com/a/politics/article/20181126/0002.html?_ga=2.137281776.1142372934.1543225359-1598911516.1485767013

もうどうしようもないですな。
どこにそんなお金があると言うのでしょうか。
あ、消費税10%にアップか、納得...するわけ無いわ!
それに出雲の空母化、F35B購入って運用はどうするの?空母護衛艦隊は?面白くないので数話で見るのをやめた「空母いぶき」の実現?見過ぎでは?映画化もあるようですが現実で相乗り?我らが首相閣下は軍ヲタの妄想を実現するのに躍起なようで...
やれやれ
2018/11/26 18:50
このあたりっていわゆる軍クラ方面でいずもは空母じゃありませんって言ってた人ってどうなんでしょうね。全通飛行甲板の方がヘリの取り回しもいいのは解るとして、海外の同サイズの艦艇が艦載固定翼機を運用している点はどうなんだろう、という部分はあったわけですし。あれだけのサイズの船の建造、調達なんてすぐに出来るわけではないのだから、じゅうがからいずもが海自が固定翼艦載機を積める空母を持ちたいという方向性の現れだと見ても別に変でも何でもない。むしろ、「中国の軍拡があるのでそれに備えていずもを改造しました」という方が(以前その手の話が観測気球的に出た時、「お金と手間がかかるからなぁ」みたいな感じの意見が出たような記憶もありますが)、逆に言えばなぜそのタイミングにちょうどよくいずもという(改造に適した)船があるのか、という点に疑問を感じない点で視野があまりにも狭いのではないか、という。
ふきのとう
2018/11/26 22:27
ふきのとうさん、
実質的なヘリ空母なので海自が空母を持ちたいと言うのは分かっているのですが何のために使うのか?と言う戦略面、戦術面の裏付けが必要だと思います。単に高価な玩具を持ちたいって言うのなら高級外車が欲しいと言う車ヲタと同じです。それに耐熱甲板にしていない噂が本当なら出雲や加賀はオスプレイは想定していてもF35Bは真面目に想定しておらず大きな改修が必要になるわけで、緊急の離着艦で数回だけなら今でも使えると思いますが、恒常的に使用するなら1年以上ドック入りして空母化改造でしょう。それにF35Bを運用するにはちょっと小さく装備が中途半端で使い勝手が悪い気がしています。取り敢えず数機載せれば良い程度なら良いでしょうが。本格的な運用を目指すならクイーンエリザベス級程度か少なくともワスプ級位の強襲揚陸艦サイズの艦で大型エレベータも2つ位は欲しいですね。で、日本近海だけなら不要なんですよ。不沈空母が既にありますから。しかも出雲級は対空ミサイルも無いし単体では空母を守れない(F35Bは制空戦闘向きでは無い)のでイージス艦含む護衛艦隊が必要でそうすると現在予定しているイージス艦8隻構想では不足です。最低2隻以上追加しないと。F35Bは空自にまかせるとしても増やす艦の建造と乗員の養成は簡単にはできません。日本の近海、特に本土に近いあたりをウロウロするなら無用かもしれませんが、朝鮮半島や南シナ海、他の外洋に行くときは単艦では行けないのでどういう運用構想なのかが重要だと思います。何も考えて無いなら金の無駄使いでF35Aを増やしたほうが良い。
やれやれ
2018/11/27 11:50
「F35戦闘機 最大100機追加取得へ 1兆円、政府検討」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38215250X21C18A1MM0000/
検討とあるので決定では無いんでしょうけど方針としてはF15の初期型(PreMSIP型)の後継をF35Aにすると言うことでしょうね。流石に古くなったF15初期型が100機位あるのでまんま置き換えですね。その中から何機残すのか分かりませんし順次入れ替えて退役かもしれませんが、後期型と違い近代化改修に多額の費用が発生するので改修せずスクラップかも知れません。
焦点はF35の追加100機を何年でどのような形で調達するかですね。輸入で100億円、名古屋で組み立てて150億円弱。全数輸入か一部国内組立か。三菱もやる気を出すのかどうか。古いF15の交換は予定通りなのでまあ良いですが、これに追加してF35Bなのか別口なのかで空自の編成も予算も大きく変わりそうですね。
やれやれ
2018/11/27 17:32
清谷様

半分、冗談ですが司法取引でコストカッターのカルロス・ゴーン氏を防衛省・自衛隊の運営を任せ、 成功したら無罪とする。彼なら日産のリストラを断行し、V字回復させた。まぁ 不要な部隊や人材はリストラされますが。そのくらいやらないといけないレベルですよ。コストとか経営という概念がない。民間企業の物差しは関係ないと仰る意見はありますが、 組織を運営するには 適切なヒト・モノ・カネの配分と運用なんですよ。ノスタルジーや精神論では組織運営できません。理というものが必要となります。確かにゴーン氏は背任行為に走ったが、経営能力には抜群なのは誰も否定しない。経営という視点が乏しいと思う。
元キャプテン
2018/11/28 21:14
お邪魔します。
 日本人には「事実と論理」が無く、「心情と直接的な人間関係」しか無いので、補正予算の件も「自衛隊とそのお仲間対自衛隊が嫌いな連中との喧嘩」としか見ない連中が少なくないかと思うと憂鬱です。税金を使っているわけですし、国防・安全保障は全ての国民に関係のある事なのですが。入管法改正に於ける国会審議もそうですが、「そこにいるのが源義経だと皆が分かっている上で繰り広げられる"勧進帳"」をやらなければいけないのでしょうか。
ブロガー(志望)
2018/11/28 21:59
> 半分、冗談ですが司法取引でコストカッターのカルロス・ゴーン氏を防衛省・自衛隊の運営を任せ、 成功したら無罪とする。

元キャプテン様、ナイスアイデアです( ̄ー ̄)ニヤリ

以前、私は「アナトーリー・セルジュコフ元露国防相を招いて自衛隊改革を断行させよう」って書いたことあります。で、「北方領土問題があるのにロシア人を防衛相に据えるのは無理か」と自分で自分の提案の実現可能性を疑問視していたんですが、ゴーン氏ならば無問題ですな。日本はフランスともブラジルともレバノンとも領土問題は抱えていないし、ゴーン氏は20年近く日産の社長を務めていたから日本の国情も熟知しているし。

…そう言えば、セルジュコフ氏も露国防省傘下企業をめぐる横領事件が発覚し、その詰め腹を切らされる格好で露国防相を解任されたんだよなwそう言う点でもゴーン氏は似ているw

被本塁打大王
2018/11/29 20:00
披本塁打王様

いいえ、そんなことないですよ。
確かに改革するには情にながされる方は無理です。外部の人間が相応しい。
カロリス・ゴーン以外にも橋本前大阪市長もよろしいかと思います。
確かに自衛隊全体として世の中舐めすぎ。だから大人の幼稚園か。劇薬が必要です。
そう言えば 現役時代に市ヶ谷の天皇である守屋事務次官いました。小池都知事が防衛大臣の時、切られた方。ゴーン氏は金、守屋氏は権力 。失敗するのは金、権力、女と相場は決まっています。まぁ人間は欲の塊ですから。なまじ 出世や成功はしない方が無難かと。何事もほどほどが一番!
元キャプテン
2018/12/01 15:28
資源の運用という経営の問題もありますが、ドクトリンの問題もあります。
未だに冷戦時代から変わらないことをしていますので。
中央即応連隊も後から野戦を訓練するようになりました。
某部隊の公式アカウントでも、変化のない訓練の投稿が続いています。
ドクトリンだけに絞れば、被本塁打大王様のいうセルジュコフ氏の登用といった手も意義が出てくるのではないでしょうか。
CPR
2018/12/01 17:30

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