国民保護は国家の義務と自己責任の間で。

 シリアで3年以上拘束されていた安田純平氏が開放されたことについて、擁護派と否定派の論戦が続いています。擁護派は戦場ジャーナリストとして勇気を褒めたたえ、国家が国民の命を守るのが当たり前だといい、批判派は政府からも危ないとこに行くなと言われていて行ったから自己責任を果たしていないというものです。

 まあ、フリーランスのジャーナリストという立場から言わせてもらうと、どっちもどっち。目くそ鼻くそを笑う、みたなもんです

 まず国家に自国民の保護の義務があるのは否定しません。それは国家の責務です。

 だからといって、戦場ジャーナリストを立派な職業だと断言して、彼を英雄視するのも違うと思います。

 例えばぼくが毎年ろくな準備もせずに、紛争地にいってそのたびに何十億円か身代金払ってもらって開放されて何十年もそれを続けたとして、みんさん、ぼくを「立派なジャーナリスト」だと褒めてくれますか?ということです。

 我々フリーランスのジャーナリストはプロですから、自分のケツは自分でふくのが基本です。大会社の社員ではありません。だからできる限りの準備をして事に臨む必要があります。

 例えば、ぼくはほぼ隔年で犯罪発生率が異常に高い南アフリカに行っているわけですが、細心の準備を払っています。ホテルもそのエリアが安全かどうかは数年で変わったりしますし、飛行機の機内でも窃盗やスッキミングがあります。こういうことにいちいち注意を払っています。
 ですが、24時間緊張が続くかといえば、それは無理です。ですから100パーセントの安全は確保できません。
 最悪の場合殺されるともあると一応覚悟はもって取材にいっています。実際刺されそうになったり、撃たれそうになったこともあります。
 
 取材するベネフィットと不利益、危険性を考えて行動するのがプロです。
 ですからぼくは中国の取材は面白いと思いますが、我が身が可愛いので中国に入国しません。拘束されるという危険性だけでなく、弱みを握られてスパイにされるという危険性があるからです。そのリスクを負ってまで得られるベネフィットがある、あるいは自分の生命、ジャーナリスト生命を掛けるだけのバリューがあるとは思わない。だから行きません。


 戦地や紛争地は更に危険なわけですから、なおさら十全な準備、更には覚悟が必要です。
 ぼくは報道やビデオを見る限り、安田氏には準備と覚悟が不十分だったと思います。

 また紛争地域では今回のように拘束される可能性もあります。そしてそれが政治やプロパガンダに利用される
可能性もあります。自分の報道よりもそちらの方がより大きな発信力を持った場合の可能性も考慮すべきでしょう。
 果たして安田氏がそこまで考えていたのか疑問です。


 ぼくらの仕事は常に他者から批判される可能性があります。それは仕方のないことです。

 ですがぼくがツイッターで安田氏を批判したら、安田氏のお友達の岩上安身Verified account
@iwakamiyasumi 氏から罵倒を受けました。その後反論したら彼はぼくをブロックしました。




>自分が殺される状況になってから同じことを言えって。

つまり岩上氏はそういう状況になった意外の人間は安田氏を批判するな、不敬であると主張しているわけです。
それは事実上安田氏に対する批判許さない、ということです。
これは換言すると、ジャーナリストの記事や行動は全て正当化される、自分たちは無謬だといっているわけです。

まあ、ぼくは刺されそうになったり撃たれそうになったりしたことがあるから批判してもいいわけですよね。

 このレベルの認識でジャーナリストでございの胸を張っているのは噴飯ものです。
 こういいとう態度がジャーナリスリズムなんですかね自分たちが批判するのは大好きだけど、批判されるのは許さないというのは随分ナイーブだしプロとして失格だと思いますよ。

 こういう経験をするとお友達の安田氏も同じ程度の人間か、と思われても仕方がないでしょう。

 自分たちは正義であり、批判するやつは悪であるとでもいうのでしょう。
 それはジャーナリストではなく、カルトの主張です。それが言い過ぎなら、普段御自分が批判している安倍政権と同じ程度のメンタリティと言っておきましょう。


 また戦場ジャーナリストを美化するのも考えものです。どんな職業でも全員が全て善人で世のため人のため働く使命感に燃えて、自己犠牲を厭わないなんてことはないでしょう。医者や弁護士だって全員がそういう人たちじゃないでしょう。

 ぼくは戦場ジャーナリストにも知人が友人が少なくないわけですが、あの業界、売名行為が目的だったり、活動家崩れだったり、単に戦争が好きだとか、頭のネジがトンだのとかが少なくないです。あと多いのは、戦場の刺激に中毒を起こした人たちです。ある意味命を掛けたギャンブルですから面白くないはずがない。それを繰り返すうちにその刺激がないと行きて行いなくなる。こういう人が多いです。ですからぼくは基本戦場には行きません。

 あと厄介何が正義感にあふれるタイプ。自分が正義だから反論するやつは全部敵。あとのこの手のタイプは取材対象に過剰に思い入れをもって、客観的に取材対象をみれなくなる。
 結果情緒やイデオロギーに基づく、フェイクニュースを垂れ流す。


 ベトナム戦争にぼくは正義を感じませんが、では反戦派の戦場ジャーナリストが公平な取材をしたでしょうか。始めから米軍=悪というスタンスで、ソ連や北ベトナムの弾いた三味線で踊っていた連中のいかに多かったことか。

 コソボ紛争では西側メディアはコソボ側が正義、セルビア悪、というスタンスの報道が主流でしたが、実はコソボ側の方が悪かったという、あるいはどっちもどっちだったというのが実際のところでしょう。
 ですが、セルビアを一方的に悪と決めつけて報道した「戦場ジャーナリスト」も多かった。実際にセルビアに取材に言った折に、当時の報道について聞いてみると、報道はアンフェアだった話すセルビア人がとても多かった。

それに一般の人たちは多くが自分の乏しい知識と単なるイメージで戦場ジャーナリストを美化しているようにも思えます。ぼくが軍事ジャーナリストです、と自己紹介するとよく言われるのが「戦場いくんですか?」か「右翼ですか」です。別にぼくはベレー帽かぶってカメラマンベスト着て戦場に行くわけでも、特攻服きて街宣車で喚いたりするわけではありません。取材時は背広にネクタイが多いです。ですから戦場ジャーナリストとは同じ国には住んでいますが、別な部族です。と説明します。

 つまり自分の「正義」というバイアスを通すと、他人を傷つけることもあるわけですが、正義にかぶれるとそれがわからなくなります。ある意味戦時中の国防婦人会と同じメンタリティで人権意識の欠如でもあるのですが、本人にはその自覚がない。

 この手合は確信犯的にやっているのもいますが、無自覚な連中も少なくない。そして後者のほうがより剣呑です。自分が正義と思い込んでいるから始末が悪い。
 
 現場に行けば「真実」が落ちているとは限りません。例えば平壌にいって「労働者の天国」という記事を描いちゃった人たちは多かったわけです。

 非常に高いストレスにさらされる、極限状態の紛争地域で、取材対象を客観的に捉えて、なおかつ自己の安全を保持するのは極めて困難であり、適性が必要かと思います。ですが、適性のない人たちが少なからず、あの業界にいます。

 その意味ではフリーランスより組織で動けて、金もあり、装備もいいものを揃えられる新聞社やテレビ局の方が、より良い質の取材ができるはずです。ところがコイツラは現地に行かずに、フリーランスを鉄砲玉代わりに使っている。で、今回も安田氏を持ち上げる。
 ですが、我々フリーランスを記者会見や他の取材機会から排除している記者クラブ会員メディアが安田氏を持ち上げるのは一種のブラックジョークです。


 個人的な見解をいえば、儲かりもしない仕事をやっているのは好きでやっているからです。ぼくだって防衛相や自衛隊の提灯記事描いている方が楽ですが、それは楽しくない。だからいって世のため人ためとか正義感でやっているわけでもない。まあ、結果としてそうなることありますが、自分が正義だと思うとアレな人になってしまうと思います。
 ある意味僕らは人の不幸で飯を喰っている商売であり、そういう自分を見つめる必要があると思います。

 敢えて誤解を恐れずいえば軍事ジャーナリストなんぞ、日がな一日人殺しの手練手管を考えているわけで、自分が「人物」なんぞと思い出すとあれこれ勘違いをすると思います。

 戦場ジャーナリストは全て尊敬すべき対象であり、彼らに対する批判は人権的に許されないというのは全体主義的な考え方であり、人権、そしてジャーナリズムからは最も遠い考え方だと思います。


















 




 

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この記事へのコメント

被本塁打大王
2018年10月28日 18:12
>コソボ紛争では西側メディアはコソボ側が正義、セルビア悪、というスタンスの報道が主流でしたが、実はコソボ側の方が悪かったという、あるいはどっちもどっちだったというのが実際のところでしょう。

>ですが、セルビアを一方的に悪と決めつけて報道した「戦場ジャーナリスト」も多かった。実際にセルビアに取材に言った折に、当時の報道について聞いてみると、報道はアンフェアだった話すセルビア人がとても多かった。

高木徹氏の「ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争」で、広告代理店が「セルビア=悪、ボスニア=善」と「印象操作」していたことを暴露してましたな。

安田純平氏については、英雄視するのも売国奴扱いするのもNG。本田圭佑選手や立川志らく師匠の言うようにまずは「助かって良かったね」「3年間お疲れ様でした」と言うべきなのに、左右ともテンパり過ぎですわ。特に右はデマまで飛ばして「死ね死ね団」化(白目)
druji
2018年10月28日 19:14
邦人保護と自己責任は両立する概念で、世間に有る自己責任論は可怪しいと考えます。
安田純平氏関しては三年間捕虜になっていた事は自己責任ですし、だからといって日本政府が何もしないと言うのも違うでしょう。

様々な人が危険なところに行き情報を持ち帰り、社会に還元するのは日本の為になっています。
マリンロイヤル
2018年10月28日 22:57
>>フリーランスのジャーナリストはプロですから


今回とイラクでも過去2回捕まっていて、計3回。捕まるプロじゃないですか(笑)
被本塁打大王
2018年10月29日 07:23
右の豪腕、小林よしのり投手が自己責任厨にビーンボール投げ込んできました。

安田純平氏をバッシングするヘタレ虫ども
https://www.gosen-dojo.com/blog/19900/

安田さんが武士!?
被本塁打大王
2018年10月29日 07:41
ネットゲリラも便乗してますな(笑)

>ネットの安田純平バッシングが激しいんだが、それはさておき。ウイグル人が虐められているというんだが、ウイグル人が虐められているという証言が、ウイグル人からしか出て来ない。北朝鮮では反体制派が強制収容所で虐められているというんだが、その証言が脱北者からしか出て来ない。一方的な証言というのは、どんな場合でも、眉にツバ付けて聞くべきであって、無条件で信用すべきではない。アタリマエですね。ウイグル問題は、対中国のネタとしてアメリカが意図的にフレームアップしている向きがあり、アタマから信用はできない。けれど、ウイグルでちゃんと取材しているジャーナリストが皆無なので、当事者でしかないウイグル人の言葉も、中国政府の言葉も、どちらも信用できない。第三者であるジャーナリストの目は、必要不可欠だ。http://my.shadowcity.jp/2018/10/post-14214.html

とはいえ、安田さんがシリアでなくウイグルの人権侵害を取材中に中国政府やイスラム勢力に拘束されても、やっぱりネトウヨは叩くんでしょうな。
ふきのとう
2018年10月29日 11:24
英雄、とまでは言いませんけど安田さんが冒した危険であっても、日本国がその救出に尽力したのは評価しますし、億単位の金がかかったと言われてもまあ仕方ないくらいには思います。おおむねdrujiさんの見解に近いかなと。
確かに現場に行ったからといって全てが「正しく」解るとは限りません(むしろそうでないケースの方が多いとさえ言えるかも)が、それでも概して言えば行った得た情報はそうでないものより判断に際して価値のある事の方が多いと感じます。
匿名の身で個人名を論うのはどうかと思われるかもしれませんが、私個人には望月衣塑子女史も正義感が大きな原動力になっている方のように思われます。彼女の発信する情報(記者会見でのやりとり含め)が価値あるものとしてしばしば注目されるのはやはりその正義感が根底にあると思うのですよ。「情緒やイデオロギーに基づく、フェイクニュースを垂れ流す」諸刃の剣ではあるものの、ジャーナリストの持つ正義感は私はもう少し評価してもいいかな、と思います。
被本塁打大王
2018年10月29日 16:33
小林投手、自己責任厨に反撃されたので、再びビーンボール!?

自己責任と国家権力の関係が分からぬネトウヨ
https://www.gosen-dojo.com/blog/19932/

よしりん「身代金を出したのはカタールであり、それはサウジと戦っているカタールの政治的プロパガンダであり、このカタールの作戦は成功している。身代金を払ったのは、日本政府ではないし、安田氏の責任では全然ない!」

おいおいおいおい、清谷氏らは「カタールのプロパガンタに利用されたこと」も問題視しているんだが、スルーするのかよよしりん(^^;)

よしりん「橋下徹みたいに『安田氏はジャーナリストとして価値のある仕事の成果があったのか』と言うのも難癖に過ぎない。自分が小市民だから、蛮勇をふるう職業の意義が分からないのだ。
戦場ジャーナリストは危険地帯に行ってみなきゃ、大手柄があるかどうかなんて分からない。
わしは安田氏によって、多くの情報を得たので、ありがたいと思っている。
身代金をカタールが払った意味も分かったし、武装組織の虐待の仕方も分かった。」

よしりん、安田さんの体験談を漫画化しそうな勢いだなw

でも、安田さんは思想信条的に志葉さんや岩上さん同様左派だと思うから、南京大虐殺&従軍慰安婦強制連行否定論者だから、小林氏から漫画化やゴー宣道場出演のオファーがあっても断りそう。
被本塁打大王
2018年10月29日 18:30
小林氏と清谷氏とで「戦争ジャーナリストへの評価」に大きな差があるのは、実際に交流している・面識のある戦争ジャーナリストがどんな人物であるかが大きく影響していると思います。
不倫課長
2018年10月29日 22:11
戦場ジャーナリストというものがシリアの市民の窮状を正当に報道するのであれば、以下のような軍事ジャーナリストより遥かにマシではないかと思いました。

>敢えて誤解を恐れずいえば軍事ジャーナリストなんぞ、日がな一日人殺しの手練手管を考えているわけで…
2018年10月29日 22:41
坊や、キチンと全文読んだか?


言いたかないけど、戦場ジャーナリストって戦地の不幸で飯食っているというのは事実よ。
外貨の夜明け
2018年10月30日 00:36
まさにw

もはやニュースサイトの記事とかブログのコメント欄って、タイトルだけ見て本文を読まず、バカが一方的に思いの丈をぶちまけて気持ちよがる場所になっているから、ネットメディアは廃止したほうがいいと思うわ。

バカは数が多くてPVも多くて広告価値が高いんだろうけど、バカの可処分所得は高くないし、テレビはAI人工知能AI人工知能と囃し立てるなら、サードパーティクッキーの年収を機械学習しろと言いたいわ。
通りすがりの人
2018年10月30日 08:53
安田さんについてどうこう言えるのは、彼の準備が十分かどうかを知った上になるでしょうが、それを判断できる人は、日本にどれだけ居るでしょう?
abcd
2018年10月30日 18:45
ジャーナリスト批判派のほうが正しい

なんというかこの人の命どうなるの?という不安に世間を少なからず付き合わせた事件で
命乞いしたはずの当人のほうは
荷物をすべて奪われたそこまでするか!となぜかお怒りのお客様
世界で通用するべき存在である偉い職業のジャーナリストだから?
よくわからない感覚でちょい不気味ですらある

ジャーナリストってのは自分自身を材料にこねまわして物語を作るのが仕事ではない
本人が命をかけた苦労はただのオマケ
そっちを本体にしちゃうのはどんなに過酷な体験をしていようがジャーナリズム的に堕落でしかなく
存在意義が問われる
反権力ポーズやりながら国家権力にケツをふいてもらうという
偽血を流している内輪のプロレス芸がジャーナリズムとネタバレしてしまったのだから
必死にならざるを得ない状況
KU
2018年10月30日 20:30
>沖縄離島を軍事要塞化する「南西シフト」が進行 辺野古埋め立て承認撤回を国が効力停止の裏で

http://dot.asahi.com/wa/2018103000012.html

まさか陸自の偉い方々は、島と島とを結べば『絶対国を守れる防衛ライン』が構築できる!とか考えていないですよね?ね?


>「体罰」を禁じることで若者の暴力性が劇的に減少することが88カ国40万人を調査した研究で示される

http://gigazine.net/news/20181030-ban-spanking-less-violent/



元キャプテン
2018年10月31日 16:48
清谷様

政府が国民の安全を守る義務 云々

果たして、それはどうかと思います。
大戦中、沖縄や満州で民間人を置き去りにしたりしていますし、イラク派遣で 空自の池田さんが事故で負傷し、労災逃れ パワハラして辞めさせましたからね。裁判で池田さんを支援した同僚や後輩を退職に追い込んだ。御上は平気で梯子外したり、責任逃れします。
自己責任という言葉は好きではないけど、自分の安全は自分で守るしかないかと思います。他人や組織に依存は逆にリスクだと自分は思います。御上や政府側から利益になる、重要人物でないと動きません。私もまがりにも政府機関で働いていましたのでよくわかります。最後は自分なんですよ。自信と覚悟がなければ 行かない。
不倫課長
2018年10月31日 20:53
>軍事ジャーナリストなんぞ、日がな一日人殺しの手練手管を考えているわけで…

それに比べて、その人殺しの犠牲になる人々の苦しみを、危険な現場に身を置いてでも懸命に伝えようとする姿勢の方が遥かに好感を持ちます。

別にバカだアホだと罵られようとも構いません。そうとしか感じることができないのですから悪しからず。
ブロガー(志望)
2018年10月31日 21:21
お邪魔します。
 権利には義務がつきものです。「守られる権利」には「それ相応の、我が身を守る努力をする義務」があると思います。例えば「あたかもハイキングのような軽装で、悪天候になる事が分かっていながら冬山に登り、その(当然の)結果と遭難したりそれで死亡したりすれば、それは「山岳救助隊の責任」なのでしょうか。それとジャーナリストは「公益性を果たす」義務と引き換えに保護される権利があるのであって、そこを飛ばしたら「漫画家のいしかわじゅんを夜間雪の中に放置しながら、いしかわじゅんがその事をエッセイマンガに書いたら、名誉棄損罪に『事実であるか否かに関わらず』とある事をいい事に、いしかわじゅんを訴えた某ツアーバス会社」と同じなのではないかと。尤もいしかわじゅんが徹底的に戦ったので、ツアーバス会社にとっては「藪蛇」になったようですが。後日本人には「権利と義務」という考えは無く、あるのは「忖度」なのかも知れません。批判派も擁護派も結局は「お前等忖度しろ」と言っているだけなのでは。
 日本の医療ボランティアAMDA代表の菅波茂氏は、カンボジア和平の時に「何かできれば」と思ってカンボジアに行ったが、現地は欧米の医療ボランティアにすっかり押さえられていて、入り込む余地は無かったそうです。欧米の医療ボランティアは集中治療室すら持ち込んでいたとも。そこで「組織を作らねば太刀打ちできない、何もできない。」事を知ってAMDAを立ち上げたそうです。菅波茂氏は学びましたが、安田氏は「学んだ」のか疑問です。「国家権力による庇護など期待できない内戦地帯での取材」のためには、相当のバックアップ体制が必要と思われるのですが。
19190213
2018年11月01日 11:11
元キャプテン様
やっぱり池田さんの件は本当だったんですね。
自衛隊にはお世話になりましたけど、結局そういうことやる組織だから長くは居れないですね。
失望の限りです。
私の先輩方は、人は城、人は石垣、人は堀を実践なさっていました。頭が下がる想いは変わりませんがこういう大切な人を切り捨てかねない自衛隊は残念な組織です。
本当に失望しました。
はて?
2018年11月01日 23:42
>ぼくは戦場ジャーナリストにも知人が友人が少なくないわけですが、あの業界、売名行為が目的だったり、活動家崩れだったり、単に戦争が好きだとか、頭のネジがトンだのとかが少なくないです。

 そもそも、世間で言うまともな人は、戦場に自発的にいったりしないので「戦場ジャーナリスト」になる人は、なった時点でかなりアレな人ではないかいな思うわけだ。

 重要なのは「戦場ジャーナリスト」の人格ではなく、戦場を見たまんまを伝えてくれるかどうかであって、「戦場のパパラッチ」であっても別に問題はない。  バイアスのかかった視線で見ない分、一攫千金狙いの人の方がいいのかもしれない。

 大昔に本で読んだのだけど「線路のレールは光っていましたか?」という問があって、コレが旧ソ連邦時代の極秘軍事施設につながる線路のある駅を通過できた西側の一般人に「情報局」の人間が唯一した質問なんだよね。

 「誰か」が見てきてくれなければ、「線路が光っている=極秘軍事施設が稼働している」はワカラナイのだ。

 その「誰か」がまともな人であってくれた方がいいのではあるけど、まともな人は戦場にいったりしないのでアレな人が代役を務めるのはいたしかたがないのではないかいナと思うわけだ。

 戦場ジャーナリストを「英雄視」するのは筋違いであるとヲレも思う。

 まあ、「勇者」としておくのがイイのではないかいナ。
元キャプテン
2018年11月02日 07:06
19190234様

部隊は家族だというのは幻想です。私も組織に奴隷の如く虐げられ、梯子を外され 不信感で去りました。しかし、私の現役時代の先輩・同僚はもっと酷い扱いを受け、私の処遇なんぞ問題になりません。公益内部通報の報復処罰、官製談合のエスケープゴート、 公金横領の濡れ衣等 私がその気になれば ウィキリークスネタやパナマ文書のような暴露本を書けます。3年前、大分の自宅放火事件は勤務先のサド隊長によるいじめ・パワハラで精神的に追い詰められた背景があると思います。国会で安保法制の審議をしており、人事資料を出さないや箝口令もその影響でしょう。昔と比べて腐りきっていますよ。
私の想像ですが宇宙飛行士の由井先輩やサイバーセキュリティーの名和さんは 組織体質や職場環境にうんざりして辞めたと思います。なぜなら 一定の地位や年齢にある方が途中で去るのは本人の能力や資質に問題はないので、処遇や環境に問題があるとしか考えられないと常識的に思います。
優秀な人材が去り、カスが残り 将来はないと思います。私は能力や見識ある方、まともで常識を備わった隊員は転職したり、起業したらいいと思います。その方が国益になると思います。
元キャプテン
2018年11月02日 08:22
清谷様

清谷さんの記事と閲覧者からのコメントを読み、じっくりと考えました。
清谷さんはリスクマネージメントとはなんぞや?を訴えたいのではないでしょうか?
私も公共交通機関で働き、一日中運転しています。交通事故は勿論、車内での高齢者の転倒事故、 バスジャック、ロードレイジ 、モンスターな客、故障、心筋梗塞等 さまざまなリスクがあります。
清谷さんの仕事だって 倒産による資産喪失、借金取りからの取り立て、訴訟、テロ等 危険な仕事だと思います。
逆接に考えるとリスクがあるから安全という考え方も成り立つのでは?
この仕事を始めたばかりの頃、師匠からこんな意味深な言葉を頂きました。
リスクがあるから安全だ!リスクがあるから回避努力、対策、ダメージコントロールを真剣に考え、行動に移す。実際、客が多い、狭あいな道が多い、交通量の多い路線は事故が少ない。リスク要因があるから対策を考えるから。
リスクだけ、気にしたら引きこもりになり、生活はできません。リスクに対応する術を身に付けるのが肝で 安田さんはその部分が足りなかったということを主張したいのではと思いました。自信と覚悟がないなら 行動しない。
元キャプテン
2018年11月02日 08:38
清谷様

テーマに外れた話題をします。
11月1日 国会の予算委員会で立憲民主党の本多先生がイージスアショアの必要性・費用対効果、装備品のコストダウン、教範の自費購入、 北海道での地震で、 自家発電装置がなく駐屯地停電、トイレットペーパー自費購入について防衛大臣へ質問。大変、踏み込んだいい質問をしています。神学論争ではなく。清谷さん、本多先生にレクチャーしましたか?
過去のブログの記事と重なる内容がありましたので。
民間企業だったら 乱脈経営ですよ。経営概念のない証拠です。トイレットペーパー自費購入の話を職場の先輩が聞いて呆れていました。お前の古巣の職場はブラック企業か?
国会でトイレットペーパー自費購入の話題になるのは恥。古巣の職場も堕ちるところまで堕ちた。
OBが野党の国会議員になり、詰問すれば良くなると思います。市ヶ谷のボンクラ共にとっては北朝鮮の弾道ミサイルよりも脅威になりますけど。
KU
2018年11月02日 12:31
>IHI社長「空自次期戦闘機開発は日本主導で」

http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000139899.html

あまり勇ましい事を仰る経営者というのも...。



<税を追う>米製兵器維持費、2兆7000億円 防衛予算を圧迫

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018110202000134.html

まずわ、「ウチの新聞へは軽減税率を適用していただかなくて結構です」くらい言わないと(違)。
19190213
2018年11月02日 18:21
元キャプテン様
少なくとも中隊は家族だと思いますよ。私は、士官ではなく兵隊だったのでそう思います。しかし、その枠を超えて自衛隊を見ると確かに家族ではないですし幻想ですね。

ここからは独り言です。
 下の者が品行方正で皆努力家というわけではありませんが(全て清いとは言えませんし、正当化するつもりはありませんが)、それでも生きた道具ですし感情もあります。
服務(あるべき姿)とは何か。身をもって責務の完遂に努める事だと思います。
やれと言われれば皆やるでしょう。しかしながら、池田さんのように使い捨てにされると知って自ら進んでやる人はいるのでしょうか?
戦闘を目的とする組織なのに組織が推奨する保険は戦闘非適応で身を捧げても家族が報われるか分からない状態。
官だったので言えない問題。
恐らく誰かが死ななければ変わらない諸問題(それが親しい身内などまっぴら御免です)。
前述の通り、やれと言われればやるでしょうけれどもそんな状態で誰が専心その職務に邁進するのでしょうか?
誰が忠を尽くすのでしょうか?
とても疑問に思います。

清谷様
私は、ジャーナリストの悪いイメージが先行してしまい、余り好きではありませんでした。今でもある一定の層は嫌いです。
しかし、ケビン・カーターのハゲワシと少女という写真の話を耳にした時、この人たちも私達と同じなのではないかと思うようになりました。
具体的に言葉にはまだできないのですが、気持ち的に通ずる所があるのではないかと思います。
安田氏はお世辞にも褒められた人物とは思えません。
しかしながら、ジャーナリストという職業が同様かと言うと違うとは思う所です。
abcd
2018年11月02日 20:17
純平たん会見
ほんとにお客様状態であった模様
やれやれ
2018年11月02日 23:10
KUさん、
マジですか?隣の国で有名な共食い整備を日本もするとは隣国を笑えない日が来たって事ですね...
那覇のF-15が度々トラブルのも分かった気がします。利用率が高すぎますからね。
その辺も那覇航空祭で聞いてみたのですが当然「大丈夫です」としか答えてくれません。当たり前ですけどね...機密保護法がなくても部品も無いっすよと民間人にボヤくようでは終わってますからね。無駄使い?の影響がこんなところにも。
KU
2018年11月03日 06:04
>深夜で見てる人が少ないだろうから(笑)あえて言うけど、XF9-1に過大な期待をしてる人たちは、X-2の初飛行があれだけ遅れた理由を知らないか、知っててもすっかり忘れちゃったかの、どっちかだとしか思えん。

http://mobile.twitter.com/otfsx1228/status/1058414798377897984

ですね。
被本塁打大王
2018年11月03日 11:00
安田さん、スラムダンクファンだったのか?

「あきらめたら試合終了」 安田純平さん、会見で「スラムダンク」の名言を引用する?
https://www.j-cast.com/2018/11/02342787.html

記者会見を見て、小林よしのり氏に続いて井上雄彦氏(スラダン原作者)まで安田さん擁護に回ったら面白いのですがw
ふきのとう
2018年11月03日 12:28
表題と直接関係のない件であれですが、遅まきながら池田さんの件については今知りました。
この件に関して取り上げている層ってどちらかというとリベラル層といった感触を受けますが、保守を自認する層からこそもっと真剣に取り上げるべき内容にも思います。いみじくも政府も全面戦争ではなくグレーゾーン事態や国際貢献について発言している以上、池田さんのような事例は増えこそすれ減る事はないでしょう。
清谷さんの取材内容に触れて言えば、救急セットの話に通じる部分があるわけで、その意味でも自衛官が死傷する可能性やその事態を具体的に想定して議論する時期はとうに来ていると思います。
自衛隊組織や、政府の防衛政策に異論を唱えるだけで不忠者扱いされる風潮って一部にはありますが、このままだと自衛隊がほめ殺されてしまうという危惧も感じますね。
abcd
2018年11月03日 13:24
これが問題行動だという自覚がマスコミ側にないという見方があるが
少なくとも世間的に不味いという意識はあるから安田さんをガードしている形になるのだと思われる
元キャプテン
2018年11月03日 17:23
19190213様へ

社会学を講釈するつもりはありませんが、人間の組織・集団を大別すると
基礎集団とは血縁・地縁を基本とし、利害関係のない集団で 家族が代表とします。機能集団とは目的、利害関係、思想が一致した組織。代表として官公庁、法人、政党、団体等
つまり、部隊は後者に当たり、家族にはなりえません。赤の他人同士ですから当たり前です。
機能集団が基礎集団である家族だったらどうなるのか?
私は烏合の衆やカルト教団になると思います。排他的な組織。規律、ガバナンスがあるわけです。
会社でも一族経営は大韓航空と同じくブラック企業になります。国家でも北朝鮮みたいな独裁国家になります。
他人だから機能的になると思います。ヤクザの世界でも山口組が分裂したり、映画アウトレイジでも下克上したり、血縁よりも杯が優先されるヤクザの世界でもそうなんですよ。 何を言わんかというと組織とは距離を保ち、遠からず近すぎずがいいのでは。 職場・職業はメシの種、生計の手段に止め、生活の目的ではないと私は思います。個々の価値観や捉え方が違いますので自分の考えを強要するつもりはありません。
19190213
2018年11月04日 06:27
元キャプテン様
とても正しい意見だと思います。
しかしながら、戦闘職種の人間としては、お互いの為に体を張る事はあることなので中隊は疑似的な家族と捉えるのだと思います。
衛生同期曰く、骨肉の思情(漢字はおかしいかもしれませんが、傷病者を自分の家族と思って行動しろという意味だそうです。)を現場で自然に持つことは不思議ではないとの事でしたので、私は在職中はそれがあるべき姿なのかと思います。
”自衛隊辞めたらただの人”
ただの人になった今、元キャプテン様の意見が正しいように感じます。
(カルトっぽい側面もある事は認識しています。それに嫌気がさした事もありますし、自衛隊マンセーな訳ではない事を私の認識として付記します。)
ふきのとう様
仰る通りだと思います。
戦傷者が死んだ方がましな体になって帰ってくることだってあるのに国内はそれを癒す体制は整っていないのです。もっとも当の本人が一番準備が出来ていないのですが....。
人の形をしていない父親と向き合う家族も出ててくるはずです。私は先輩方の家族を存じておりますので、もし、先輩方がそうなってしまった時、先輩方の家族の事を考えると胸が張り裂けそうになります。
 ”自己責任”戦場に出て国家に奉仕する私達の先輩方も負傷するのは”自己責任”なのでしょうか?(最早、陣借りをした傭兵かもしれません)
そうならば、組織はせめて保険を作って隊員に加入させる事が責務なのではないかと思う所です。
19190213
2018年11月04日 06:42
追記
先ほどと矛盾するのですが。
 戦闘をするにあたって、その危険から逃避したいと思うのは生存本能だとは思います。
 その中で闘争心が勝る事もあれば忌避する心が勝る事も当然あるとは思います、それでも最後の最後踏みとどまれるのは、”仲間”がいるからではないでしょうか?
 戦闘という狂気の嵐の中で、人間として義務を果たすには、カルトだろうが狂気だろうが疑似的な家族は必要なのかなとも思います。
KU
2018年11月04日 10:09
>陸自、無人偵察機の破損原因解明と使用再開

http://www.jwing.net/news/6598

さっさとレオナルドの、あんなヘリ型UAVとかに切り替えて欲しいですよ。少なくとも運用するにも、あんな大名行列にはならないでしょうしい。
不倫課長
2018年11月04日 20:53
>軍事ジャーナリストなんぞ、日がな一日人殺しの手練手管を考えているわけで…

それに比べたら、まさに命懸けで紛争地から無辜の犠牲者の苦しみを報道する戦場ジャーナリストの存在の方が、遥かに上位だと認めるしかないですね。
2018年11月04日 21:54
人の不幸で飯食っているのは同じで、目くそ鼻くそだとおもいますよ。まあ、ぼくはシノギでくっているにで、売文で喰う必要がありませんが、あちらさんは違うでしょう。
ぼくも戦場ジャーナリストは結構知っていますがクズが多い商売ですよ。思い込みが激しいのも多いし。彼らの偏向報道でコソボだのイラクだの、シリアだので塗炭の苦しみ味わった民衆が多いわけですが、それが尊敬すべき職業ですか。

彼の報道で何か変わったんですかね。ぼくの報道で変わったことはたたありますけどね。

まあ、どんな感想や勘違いしようとぼくの知ったことではないです。
2018年11月05日 00:32
まあ、ぼくは自戒しているわけですが、自戒もせんと自分が正義だと勘違いしているクズ野郎よりも随分まともだと思っていますよ。
2018年11月05日 00:47
不倫課長さんは「これつまらないものですが」と手土産もらったら、つまらないものですねというんでしょうね。人間関係辛くないですかね。文書を分文脈から理解できないとコミュニケーションが非常に大変かと思います。
19190213
2018年11月05日 06:31
>軍事ジャーナリストなんぞ、日がな一日人殺しの手練手管を考えているわけで…
自衛官に至っては、毎日その訓練をしているのですがね。
不倫課長さんはよく考えてくださいな。
片や、官のよろしくない装備につっこんで改善を促すジャーナリストと片や、自身が善意の塊と勘違いして情報を偏向して国家、国民を地獄に叩き落す者。
前者は、前線に立つ者そして何より後方の国民に利益をもたらしています。
後者は、言うまでもないでしょう。一部の人間は実害を出しています。
 殺しの手練手管を考えるのが、どうのなんてそれは、個人的悪意とその個人的対象を選定していければそれは外道とは言えないと思います。
 極論ですが国家による防衛とその手段を犯罪だと糾弾なさるのなら国家の庇護を受ける事もまた、それに組するものかと思います。
 私は、戦場ジャーナリストの全ては否定しませんし好意的に見る事もあります。
 国が出来ない所を彼らがやることは意味はあるとは思いますが、情報の力はとても大きいので客観的な判断に近づける事は大事な事と思います。
19190213
2018年11月05日 06:36
追記
比べるなら、同じジャンルどうし比べるのが適切かもしれません。
被本塁打大王
2018年11月07日 20:19
戦場カメラマン「海外で銃撃され日本大使館に駆け込もうとしたら日本人と確認した上で、ドアを閉められた」
http://blog.livedoor.jp/googleyoutube/archives/51949574.html

カキコを読んで外務省の無為無策ぶりにげんなりしましたわ。米国並みは無理でも、他のアジア諸国並みに仕事しろよと小一時間(以下略)大使館に駆け込むのは戦場ジャーナリストだけでなく、普通の観光客やビジネスマンだっているんだぜ?

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