2017年11月パリ日記 その5
昨日でミリポールも終わり。
今回中国企業のブースが多かったわけですが、以下のような防弾素材のメーカーも複数出展していました。こういう川上のメーカーの能力が向上し、また海外市場での顧客獲得に積極的になってきたということでしょう。単にアッセンブリーだけやっているのではなく、産業の裾野の能力が向上してきたということです。
こういうことは現地に来ないと分からない話です。もっとも海外視察人生で一回しかしたことがない役人では気がつきません。防衛省にしても経産省にしても専従の部署で長期に渡って調査をする人間を確保し、情報を組織として分析、共用化できるシステムを構築すべきです。
さてショーの後は市内の専門店を視察したりサンプルを買ったりした後、以前何度かいったことがあるシャンゼリゼ近くの、レストラン、タイユバンに。
シャンゼリゼ通りはクリスマスのイルミネーションの時期ですが、テロを警戒して警備が厳しいです。憲兵隊の1人はG36Cのフォアグリップにレールマウントを装備したものを持っていました。
おねいさんは、ショットガンで武装。
タイユバンの入り口。ぼくはこういう高級店は肩がこるので正直余り好きではないのですが、連れがどうしてもというのでまあ、社会勉強と言うことで。
食前酒はシャンパン。クリスタルの2009年のビンテージ。
ワインは主菜に合わせて リシュブール グランクリュ 2002年。ぼくはグラスワインで良かったんだけど。連れの意向でどうしてもと。でもソムリエはロマネコンティも勧めていたけど、ユニクロのシャツ着ている人間にどうよ、と思うけど。基本高級店は無理に高いワインは勧めないので、それなりに思われたということで。
突き出しは豆とチーズソースのラビオリ。
前菜は貝とシリアルのリゾット。
つれはラビオリの鶏のコンソメスープに白トリフかけ。
店内はこんな感じ。
何度かきているせいか、かなりいい席に通されました。一見さんは入り口に近いダイニングに通されます。もっとお金持ちは2階に通される模様。
主菜はジビエで鹿のロースト。
連れもジビエで野ウサギのロワイヤル風。
全体的に胃袋で食べるというよりも、頭を使って食べる料理だな、と感じました。
デザートはモンブラン。栗のクリームとマロングラッセ添え。
連れは生チョコのケーキ、コーヒーソースかけ。
食後酒は例によって店のおごりのアルマニャック。飲み過ぎてきついので、断ったんだけど、消化にいいからと(ほんとかよ?前もそういわれたような気が)勧められて少しだけ。
食べなかったフロマージュ。デザートよりも凶悪です。こういう店で食べると熟成などもしっかり管理しているので美味しいのですが。
まあ、全体的に感じたことはこの国は階級社会で、階級に併せた文化があるのだなあ、ということですね。相応の文化的な背景と経済力がある階級向けの店です。ぼくらだと今日のようにアラカルトではなく、ムニュ(定食)でグラスワイン程度でいいと思うけど、それだとこの店の実力は分からない、と思いました。まあ、そういうチョイスをしたからといって見下されるわけでないのですが。かなり散財しましたが、これも本を読んだだけでは身につかない社会勉強ということで。つくづく自分は小市民だと実感しました。それでもビジネスクラスに乗ったと思えば安いモノです。
個人的には以前ご案内したオーベルジュ・ピレネーのような、町場の旨いもの屋さん的な美味しいレストランの方が好きです。
■本日の市ヶ谷の噂■
「陸自の最高レベル」の意向は政治的理由で導入されるオスプレイは4機で収めるつもりが、経済感覚が欠如した「首相官邸の最高レベルのご意向」で17機も買う羽目に。お陰で既存のヘリ部隊の予算、特に維持整備費が削られ続けるので現場は大混乱で涙目との噂。
今回中国企業のブースが多かったわけですが、以下のような防弾素材のメーカーも複数出展していました。こういう川上のメーカーの能力が向上し、また海外市場での顧客獲得に積極的になってきたということでしょう。単にアッセンブリーだけやっているのではなく、産業の裾野の能力が向上してきたということです。
こういうことは現地に来ないと分からない話です。もっとも海外視察人生で一回しかしたことがない役人では気がつきません。防衛省にしても経産省にしても専従の部署で長期に渡って調査をする人間を確保し、情報を組織として分析、共用化できるシステムを構築すべきです。
さてショーの後は市内の専門店を視察したりサンプルを買ったりした後、以前何度かいったことがあるシャンゼリゼ近くの、レストラン、タイユバンに。
シャンゼリゼ通りはクリスマスのイルミネーションの時期ですが、テロを警戒して警備が厳しいです。憲兵隊の1人はG36Cのフォアグリップにレールマウントを装備したものを持っていました。
おねいさんは、ショットガンで武装。
タイユバンの入り口。ぼくはこういう高級店は肩がこるので正直余り好きではないのですが、連れがどうしてもというのでまあ、社会勉強と言うことで。
食前酒はシャンパン。クリスタルの2009年のビンテージ。
ワインは主菜に合わせて リシュブール グランクリュ 2002年。ぼくはグラスワインで良かったんだけど。連れの意向でどうしてもと。でもソムリエはロマネコンティも勧めていたけど、ユニクロのシャツ着ている人間にどうよ、と思うけど。基本高級店は無理に高いワインは勧めないので、それなりに思われたということで。
突き出しは豆とチーズソースのラビオリ。
前菜は貝とシリアルのリゾット。
つれはラビオリの鶏のコンソメスープに白トリフかけ。
店内はこんな感じ。
何度かきているせいか、かなりいい席に通されました。一見さんは入り口に近いダイニングに通されます。もっとお金持ちは2階に通される模様。
主菜はジビエで鹿のロースト。
連れもジビエで野ウサギのロワイヤル風。
全体的に胃袋で食べるというよりも、頭を使って食べる料理だな、と感じました。
デザートはモンブラン。栗のクリームとマロングラッセ添え。
連れは生チョコのケーキ、コーヒーソースかけ。
食後酒は例によって店のおごりのアルマニャック。飲み過ぎてきついので、断ったんだけど、消化にいいからと(ほんとかよ?前もそういわれたような気が)勧められて少しだけ。
食べなかったフロマージュ。デザートよりも凶悪です。こういう店で食べると熟成などもしっかり管理しているので美味しいのですが。
まあ、全体的に感じたことはこの国は階級社会で、階級に併せた文化があるのだなあ、ということですね。相応の文化的な背景と経済力がある階級向けの店です。ぼくらだと今日のようにアラカルトではなく、ムニュ(定食)でグラスワイン程度でいいと思うけど、それだとこの店の実力は分からない、と思いました。まあ、そういうチョイスをしたからといって見下されるわけでないのですが。かなり散財しましたが、これも本を読んだだけでは身につかない社会勉強ということで。つくづく自分は小市民だと実感しました。それでもビジネスクラスに乗ったと思えば安いモノです。
個人的には以前ご案内したオーベルジュ・ピレネーのような、町場の旨いもの屋さん的な美味しいレストランの方が好きです。
■本日の市ヶ谷の噂■
「陸自の最高レベル」の意向は政治的理由で導入されるオスプレイは4機で収めるつもりが、経済感覚が欠如した「首相官邸の最高レベルのご意向」で17機も買う羽目に。お陰で既存のヘリ部隊の予算、特に維持整備費が削られ続けるので現場は大混乱で涙目との噂。
この記事へのコメント
>装備品問題の根源
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2017/11/post-160f.html?cid=141060226#comment-141060226
あと、元外交官の天木さんが↓
>猛スピードで進む日本の軍事国家化
http://go2senkyo.com/seijika/68237/posts/8781
日米合同で月面を有人探査→宇宙軍拡化への道
これだけでもアレすぎて頭痛がしましたが、他にもサイバー防衛やら日本版トマホークの開発やら、日英共同での空対空ミサイルの開発やら、それらも全て日本を軍事国家にするために違いない!という話にorz 。一昔前にも、空中給油機を導入すると戦闘機の航続距離が長くなり、他国の脅威になる!なんて国会で大真面目に議論された時期もありましたが、この人の理屈に沿えば、およそ兵器を開発する国は、これ全て軍事国家という話になりますよね。にしても同じ外交官出身でも、この方とは真逆ですよね↓
>岡崎久彦
http://okazaki-institute.org/about/okazaki
あれを貿易赤字の代償で買わされるくらいなら陸自の兵器を大量にまとめ買いした方が良いんじゃないかと。
どうせ補給の関係とかで米軍と共用できた方が良いんだからいっそ同じにしちゃった方が分かり易いでしょう。
いざという時にちゃんと機能するか怪しい国産装備よりだいぶマシでしょう。
by清谷先生
マジかよっ!(思わず)先生あのミシュランで30年以上3つ星をキープし続けた「あの」タイユバンに複数回行かれたのですか?すんげーっ!
>ワインは主菜に合わせて リシュブール グランクリュ 2002年。
リシュブールはコート・ド・ニュイ(ブルゴーニュ地域圏)に位置する特級の畑であのロマネ・コンティのお隣に位置する極上の畑でして、確かあの地域は2002年は大当たりの年だった記憶があります。とても良いチョイスですね。
>何度かきているせいか、かなりいい席に通されました。一見さんは入り口に近いダイニングに通されます。もっとお金持ちは2階に通される模様。
マジっすか(白目
一回じゃ書ききれないので続きます。
>主菜はジビエで鹿のロースト。
ジビエって日本だとまだまだ普及していないですよね。個人的には結構好きなんだけどなぁ>ジビエ料理
>デザートはモンブラン。栗のクリームとマロングラッセ添え。
私もモンブランは好きなんですよ(酒飲みのくせに甘いものも好きという糖尿&高脂血症まっしぐらな食趣向の持ち主なのは理解しているw)ちなみに個人的ベストモンブランはこれだったりします。
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13031188/
これもパリの老舗サロンの逸品です。日本で食べる事が出来るのがラッキーです。
>かなり散財しましたが、これも本を読んだだけでは身につかない社会勉強ということで。
正にその通りで、結局の所現地に行ってある程度の時間とコストを掛けないと物事の本質って判らないものがありますよね。何もそれは仕事や勉学に限った話では無く、今回の様な食にまつわる海外の価値観や文化も肌で知る機会って意図的にやろうとしないと身に付かないのだと思います。そういう意味では、引き籠ってネットでググるだけでそれらの知識を身に付けたような感覚に陥るのは結構危険だな、と再認識しましたね。
ありがとうございます。でも財布的には頭がクラクラするレベルでした。生産量が少ないのか、日本には入っていないようです。以前友人とパリのビストロで食事したときに、隣のワイン商からお裾分けしてもらった、ブルゴーニュの60年代のビンテージもそうですが、このクラスのワインになると、舌で味わうよりも頭で味わうところがあるような気がします。ぼくはむしろ、1~2万円程度の南アの高級ワインの方がすきですね。もっともラントが下落しているのでかなりのお買い得値段になっていますが。ただ日本に輸入される南アワインは中から下ががおおいようで、現地で見たワインが日本ではあまりうっていないようです。
ぼくはグルメではなく、弟が昔欧州食材の会社にいたのことがあって、詳しいのその影響を多少受けた程度です。
お勧めのモンブランも美味しそうですね。今度試してみます。