豪の次期潜水艦開発、日本の落選は当然の話。

豪の次期潜水艦開発、日本は落選…仏を共同相手
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160426-OYT1T50027.html?from=ytop_top

これは当然の話でしょう。
確かに当初の豪州の想定に一番近いのは日本の潜水艦でした。
ドイツのフランスもペーパープランしかなかったわけです。

ですが兵器、特に潜水艦のようにお値段が張るものは性能だけではなく、外交的あるいは政治的な要素が大きく関わってきます。実際当初と政権も代わりました。
「製品がいいものが売れる」とは限りません。果たしてその「いい製品」が本当にいいものか、ということも問題です。


国内では「世界で最も優れた日本潜水艦が有利」と自画自賛している向きが結構降りました。ですが、その世界一とか優れた、というのは本当ですか?と疑うのが海外のお客さんです。

だって、他国に日本潜水艦のユーザーはいないわけでしょう。ですから、当然ながら他のユーザーの評判はわかりません。普通に考えたら海自の自画自賛の可能性を疑うでしょう。そして機密の塊である潜水艦の性能・能力をどうやって海自は比較したのでしょうか。
技本にしろ海幕にしろ、対外情報の収集分析能力は極めて低い状態です。
どこの国でも潜水艦の情報は機密が多いわけです。そして我が国には対外諜報機関が存在しません。それでいてどうして我が国の潜水艦が他国よりも優れている、と断言できるのでしょうか。その根拠はなんなのでしょうか。

確かに外国では未だに旧海軍の伝統もあり、海自のステイタスは低くはありません。ですが、海自は米軍以外の他国の海軍装備にはほとんど関心がありません。以前某DDHの火器担当の艤装委員が「RWSってなんですか?」と言った話を聞いて驚きましたが、驚くほど外国の状況に無知なのが実態です。

湾岸戦争後に掃海部隊を派遣したときも「日本の掃海能力は世界最高」と自画自賛し、それをメディアも検証もなく拡散していたわけです。ところが実際に派遣したら他国の掃海艇のシステムは自動化されているのに、海自のそれは極めて遅れておりました。これで海自首脳は愕然として新型掃海艇には外国製のシステムを慌てて導入したわけです。
そして、その情報に対するセンスと収集分析能力は未だに変わっておりません。

確かに船体に使用する鋼材の性能は高いでしょう。また我が国は造船大国でもあります。ですが、それだけでの根拠で「日本の潜水艦は世界一」と自画自賛するのはあまりに根拠が薄弱でしょう。
世間様ではそれを根拠なき自信と呼びます。あるいは宗教と呼びます。


海自には「虎の子の技術を出す訳にはいかない」(日経記事)などという発言をする幹部もおりますが、それって検証したことがあるのですか?ということです。ソナーやシステムでは特にソフトウェア面で遅れていることは、当の海自の開発関係者も指摘していることです。
そのような現状を見ざる、言わざる、聞かざるで「海自の潜水艦は世界一」という海自村の金科玉条の「言い伝え」を無批判に信じているだけではないでしょうか。

先に訪英した日本の代表団の将官の一人は英国側に「我が国が英国から学ぶべきものはない、と断言して英国側を困惑させたようですが、本当に海外に学ぶものはないのでしょうか。そういう人に限って外国の動向に全く無知で、自衛隊内部の人事や政治にだけは詳しかったりします。何しろ、外国の専門誌を読んでいると、「マニア」とか「おたく」と呼ばれて出世できません。出世する人たちがどのようなタイプか言うまでもないでしょう。

繰り返しますが国に学ぶことはないと断言する人ほど、海外の事情には疎く、現実を知らない用に思えます。先の戦争でも陸軍は米軍は弱い、我軍の郡の1個師団は米軍の3個師団に匹敵すると自称しておりました実は米国の師団の火力や、機械化された機動能力、補給能力などは我軍の3倍以上でした。つまり実態は1:9でした。それを1:3だと思い込んで作戦を立てれば負けて当然です。そして実際に負けました。

ところが自衛隊では戦史を学んでいないのか、平和ボケなのか旧軍よりも更に情報を軽視し、夜郎自大に陥っているようです。ですから国内部隊のファーストエイドキットは止血帯と包帯ひとつづなどといって疑問を持たないわけです。

どこのメーカーのセールスマンでも自分のところの製品を自画自賛するものです。海自自身、自分たちの自画自賛を検証できないし、我々第三者ではなおさらです。

ですからすでに国外にユーザーのいる独仏はその面では有利でした。


もう一つは日本の官民ともに経験がなかったことです。ある意味ハゼも釣ったこととがない釣りの初心者がクルーザーでカジキマグロを釣り上げようというようなものです。

しかも日本の場合、事実上メーカーが「商売」をしたことがありません。


ロシアですらソ連時代から輸出をしておりましたが、我が国の場合、輸出をしておらず、自衛隊だけがユーザーです。多少の不都合があって、天下りさえ受け入れておけば大抵の無理や、不具合は通ります。現場はなんとか運用でカバーします。
つまり、日本のメーカーは「商売」自体をしたことがないわけです。ソ連のメーカー以上に国営企業体質が染み付いております。売手と買手の間には緊張感がまったくありません。

今回の商戦でも、やる気がなく、官側が話を決めてきたら受けてもいいよ、てな態度でした。真剣に商売をするつもりもなく、防衛省にぶら下がっていればリスクがなくて喰っていけるという根性が染み付いています。先方も馬鹿ではないからこういうところはしっかり見ています。

果たして豪州側がこのような「やる気と責任感が薄そうな」相手を金額で4兆円以上、期間は30年以上のビッグプロジェクトの相手として見るでしょうか。そしてロビーイングなどの活動でも大きく遅れをとりました。

無論今回ドイツは単なるペーパープラン、フランス案に対しては、システムを提供する米国がフランスに技術がもれることを嫌っているという情報も漏れ伝わってきました。その点では日本にも全く目がなかったわけではありません。実際にフランス案で行った場合に大きなリスクもありそうです。
それはやはり、官民ともに「商売」経験の無さが大きな要因だったのではないでしょうか。つまりは海外輸出以前に商売の経験が日本側にはなく、それが大プロジェクトにとって大きなリスクとしてして意識されたのではないでしょうか。

間違って今回の商戦にかって、受注していたらいろいろなトラブルが起きて、日豪関係が悪化した可能性もあります。何しろ豪州側は国際取引の常識で話をしますが、日本側は官民とも英語で話しても話が通じません。ぼくが外国でつたない英語で話しても先方とは意思疎通ができる内容を、日本で自衛隊の人たちと話しても通じないことが多々あるのですが、それと同じことが起こる可能性は大でしょう。
今回落選したことでそのような危険性がなくったことは外交的には良かったのかもしれません。


そもそも論でいえばハゼ釣りもしたことがない人間がいきなり外洋でカジキマグロを釣ろうみたいな話です。もっと謙虚に初歩からやるべきであり、また政治や外交が関わってこない部材、コンポーネントなどから商売を始めるべきです。そのためには中小企業の支援をもっとすべきですが、首相官邸にも内閣府にもそのような知恵のあるものがおらずに、大物狙いをしていたわけです。加えて申し上げれば、防衛大手はそもそも本気で輸出する気がありません。

インドやオーストラリアに防衛駐在官を増やしたのも商売のためですが、そんな金があるならば中小企業の見本市出展に使うべきです。またジェトロをもっと活用すべきですが、それも行っておりません。で、いきなり見栄えのいい「大成果」を期待する。それを世間では武士の商法と呼びます。
こんなことで商売繁盛するならば我々商人は苦労しません。味噌汁で顔を洗って出直すべきです。


pan style=font-size:larger>Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。
陸自の兵器開発は半世紀遅れ その1
http://japan-indepth.jp/?p=27107
陸自の兵器開発は半世紀遅れ その2
http://japan-indepth.jp/?p=27114

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
東芝、国から迫られた「賠償金12億円」の顛末
防衛事業をやり続ける必要があるのか
http://toyokeizai.net/articles/-/111619





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この記事へのコメント

うむー
2016年04月27日 18:56
>技本にしろ海幕にしろ、対外情報の収集分析能力は極めて低い状態です。
各国のデータは演習で手に入るでしょう。
カヌーも作れない国に破格の条件で馬鹿みたいな共同開発とかまっぴらゴメンでしょうよ。
チャイカ
2016年04月27日 20:16
基本的に、豪州が仏の潜水艦を採用したのは、彼等自身の選択です。 この案件を振り返るならば、武器輸出を再開した日本には、余りにも課題が大きすぎたと思います。何故なら、大きな『商売』をするに辺り、先方とのコミュニケーションなり、何なりが、取分け重要なのですが、この点が上手く行かないと…。

しかし、武器輸出を商売ではなく、あくまで、政治として追及するなら、国産装備、取分け、他国製と比べ、スポットライトを当てられる事のない陸上装備にも日の目がない事はないです。その場合、前から述べていますが、食料確保戦略などを兼ね、駐日大使が2代続けて日本人移民一世が勤め、国軍三軍最高司令官や国家警察副長官に日系人が就任する程、親日的な国パラグアイが良いかと思います。何故なら、彼等は勇敢で有るものの、最早、限界のある旧式装備で共産ゲリラと血で血を洗う闘いを行っていますから。だったら、そのパラグアイ陸軍などに、日本側がメンテナンスの全面支援やその運用経費すら負担してでも、10式戦車などを無償供与した方が良いかも知れません。彼の国の赤化等は現地のわが同胞に取って、害しかないですし、食料確保戦略などの観点から見れば、南米の心臓たる同国との連携は欠かせぬでしょうから。


チャイカ
2016年04月27日 20:17
とは言え、 シャーマン戦車を極限まで、改修して運用している彼等に10式戦車などはハードルが高過ぎますが、アレはもう、機械としての寿命も限界です。その上、近隣国のTAM戦車やSK105軽戦車、レオパルト1A1BE や1A5、M60A3やM41軽戦車のいずれよりも…。その彼等に強力な10式などを供与すれば、大幅な能力の向上になるし、彼等と我が方との繋がりも深まると思います。この場合、彼等とのコミュニケーションなり、何なりですが、駐日大使が2代続けて日本人移民一世で、国軍三軍最高司令官や国家警察副長官に日系人が就任する程ですから、他国より、問題は少ないです。また、国産装備の対外供与の前に、充分な国内でのテストが必要なのも事実ですが、チャコの平原と半砂漠地帯、ブラジル国境等の高温多湿のジャングル地帯での実践的使用。これ等は国内では得られぬデータとなるでしょう。其れに機密漏洩の恐れも、パラグアイ自体、共産中国と国交すらありませんから、案ずる点は少ないかも・・・。

如何でしょうか?
NetrightHunter
2016年04月27日 23:35
パラグアイに10ですか…?
色々突っ込み所のある提案ですが、実現してもRPGで撃破されて乗員全員死亡、ゲリコマ能力の低さを露呈するような気が…。
えいち
2016年04月28日 01:39
私も正直胸を撫で下ろしました。 コリンズ級がどれだけドロドロだったかを読むと、受注してしまったら泥沼確実だなと思ってたので。 決定を伝える現地の新聞記事をいくつか見たんですが、これで雇用が何人確保できるとか、いやできないとか、性能に一切触れてないのが大半なんですよ。
 
この計画だけのために設備投資するのは無謀だし、溶接など自動化されて雇用に貢献する量も限られてるだろうし。 受注したところで、また予算オーバーで揉めていたことでしょう。 清谷さんにおっしゃるように逆に関係が悪化していたかも。

あと数年でオーストラリアの大型自動車工場のは全て無くなるそうです。 失業対策は切実な問題ですよね。 遠い中国との紛争が非現実的に見えるのでしょう。
 
これで日本の潜水艦造船の改編が進むことを祈ります。
 
しっかし。。。 フランス政府はよっぽど受注したかったのですね。 インドにラファール売ったときのドロドロがまだ決着してないのに。。。 少しは用心深くなりそうなものですが。 何故そこまで無謀になれるのか、そっちのほうが興味あります。
チャイカ
2016年04月28日 04:47
チャイカですが、私の投稿に対し、NetrightHunter様からの御指摘有難う御座います。

親日的なパラグアイに対する10式戦車等、国産陸上装備のメンテナンスの全面支援やその運用経費すら負担してでも、無償供与を行う事について、提言しましたが、今すぐ、是が実現する訳ではないでしょう。武器輸出を飽くまで政治としても行おうにも、紆余曲折が予想されるのは、確実ですから。しかし、先に述べた様に彼の国の軍や警察には、日系人の偉い方が少なくないですし、駐日大使が2代続けて日本人移民一世ですから、交渉等は他国より、敷居が低いです。其れに同国との提携強化は、10式等、国産陸上装備の海外での実践的使用と言う面だけでなく、政治的にもランドラッシュに乗り遅れた日本に取って、食料確保戦略などの観点から、重要ですから。

さて、その場合、目玉の10式ですが、流石に、極限まで改修しているものの、機械としての寿命も限界なシャーマン戦車、其れに近隣国の第2世代のTAM戦車やSK105軽戦車、レオパルト1A1BE や1A5、M60A3やM41軽戦車のいずれより、ゲリコマや機甲戦能力は高いです。何故なら、これ等の車両よりも、10式は設計も何もかも、新しいですから。

KU
2016年04月28日 06:44
>武器の輸出「考えていなかった」潜水艦受注逃した社長

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ4W52YSJ4WUTFK00C.html

物凄く後ろ向きなんですが。政府ばかりが前のめりになっていても肝心のメーカーが、これじゃあ売れるものも売れませんよね。
とりあえず
2016年04月28日 07:54
>技本にしろ海幕にしろ、対外情報の収集分析能力は極めて低い状態です。

それなら清谷さん自信が対外情報を調査して分析し著書を作成すれば良いだけですね?
元キャプテン
2016年04月28日 11:07
28日の読売新聞の社説で潜水艦落選について要因はコミュニケーション不足やロビー活動が足りなかったとあります。 内局なり海幕なり、営業に問題があったかもしれません。
知り合いの営業マン曰く、商品で勝負するのではなく、コミュニケーションで勝負!言葉の意味がよくわかりました。 いきなり潜水艦はハードルが高い。
元キャプテン
2016年04月28日 12:23
近所のラーメン屋のおやじは定休日に他所のラーメン屋へ食べ歩きしていますし、 食に関する雑誌をたくさん置いています。色々なメニューやサービスを考えています。努力や苦労しているんです。
商売では当たり前と言えば当たり前かもしれません。
客商売したこともないのに1隻何百憶のビジネスはできるはずもありません。 1杯600~700円のラーメンを売るにも苦労と知恵が必要ですからね。
海外や民間企業での修行が必要です。 石波先生の自閉隊・お客様のいない商店とか現役時代に取引業者の営業マンからガラパゴスと揶揄されていたことが納得しました。
NetrightHunter
2016年04月28日 12:34
10って設計は新しいのにRWSも爆発反応装甲もアクティヴ防御システムも未装備。故にゲリコマ能力は低いのでは?
2016年04月28日 22:33
元キャプテンさん、三菱、川崎共にも自社背品を輸出していますよ。少なくとも貴方やブログ主より商いに長けていると思いますがね。
きらきら星
2016年04月28日 23:07
もしチャイカさんがパラグアイの戦車兵で、「実戦で」M1と10式のどちらかに乗れと言われたらどうします?
わたしゃ迷わずM1に乗ります。たとえカタログ性能が10式より悪くても乗ります。
チャイカ
2016年04月28日 23:13
>10って設計は新しいのにRWSも爆発反応装甲もアクティヴ防御システムも未装備。故にゲリコマ能力は低いのでは?

チャイカですが、NetrightHunter様の御指摘ですが、少なくとも、パラグアイ陸軍が極限まで改修し、装備しているものの、最早、機械としての寿命も限界なシャーマン戦車、近隣国の装備しているTAM戦車やSK105軽戦車、レオパルト1A1BE や1A5、M60A3戦車やM41軽戦車のいずれより、10式戦車の性能は凌駕していますが。また、10式戦車は開発の時から、将来の対機甲戦闘および機動打撃を行いうる性能と、ゲリラコマンド攻撃の対処における優位を確立するため、以下を開発のコンセプトとしています。高度なC4I機能などの付加、火力・防護力・機動力の向上、全国的な配備に適した小型軽量化、民生品の活用(COTS)および部品の共通化などによるライフサイクルコストを含む経費の抑制、将来の技術革新などによる能力向上に対応するための拡張性の確保。ですから、これ等を踏まえた10式戦車は、パラグアイ陸軍の極限まで改修しているものの、最早、機械としての寿命も限界なシャーマン戦車、其れに近隣国の第2世代までの戦車よりも、ゲリコマ能力も高いと言えますよ。




チャイカ
2016年04月28日 23:14
確かにRWSも爆発反応装甲もアクティヴ防御システムも未装備なのは事実ですが、ERAは装甲を備えた戦車の周囲に立っている味方の兵士を死傷させるなど、問題があり、込み入ったジャングル等を舞台とした、戦車と歩兵が連携した作戦には使いにくいです。また、電波をまき散らすアクティヴ防御システムは此方の位置を暴露し、相手側に先手を取られ兼ねません。唯、問題のRWSですが、その代わりに車長用潜望鏡後方の高い位置に設置された、車長用視察照準装置の赤外線カメラ部があり、是は全周旋回可能。C4Iによる情報の共有などで、味方と連携して索敵、攻撃を行うハンターキラー能力を有しており、その能力は90式と比べて向上しているとされていますから、それなりと言えるかと思いますが。
八王子の白豚
2016年04月29日 01:03
ひとまず「そうりゅう」型の輸出は頓挫しましたか。
まあ、致し方ないでしょうね。
実績のあるライバル相手は難しかったのだろうと思います。
潜水艦という兵器は買える国・運用できる国が限られているだけに次はないでしょうけど、あきらめずに経験値を積んで「売れる兵器」は何かを考えて開発していくことが肝要です。
2016年04月29日 05:59
JSFもやたら10式を持ち上げてたなあ
日本の変態技術戦車だなんだって
元キャプテン
2016年04月29日 09:08
猫様へ

商売が下手とは官側つまり防衛省、防衛装備庁、海自のことを示しています。 初のケース、防衛秘密や外交が絡むので 官主導になるでしょう。業者のことではありません。説明不足でした。
チャイカ
2016年04月29日 09:20
もしチャイカさんがパラグアイの戦車兵で、「実戦で」M1と10式のどちらかに乗れと言われたらどうします?わたしゃ迷わずM1に乗ります。たとえカタログ性能が10式より悪くても乗ります。

チャイカですが、きらきら星様のこの御指摘なのですが、確かにM1の性能はコンバットプルーブン済みで『枯れて』います。単純に考えるならば、その気持ちは当然でしょう。しかし、全面支援の元でも、大柄で重いM1は込み入った都市やジャングル
等での運用には、10式戦車より、劣ります。何故なら、10式戦車は、C4Iシステム(是はM1A2SEPも同様ですが)を有し、その上、軽量で小型であり、様々な赤外線ステルス性を上げる処置をする事で被発見率の低下や優れた戦場機動力を確保していますから。また、 装甲も、複合装甲の技術進化は極めて早い速度で続いていますが、重金属の劣化ウラン装甲はそうではないでしょう。その上、10式戦車には、取り外し式モジュール装甲も採用されていますが、是は将来の技術発展に備えバージョンアップも可能となっていますから。

武器輸出を商売ではなく、あくまで、政治として追及するなら、国産装備、取分け、他国製と比べ、スポットライトを当てられる事のない陸上装備にも日の目がない事はない。この観点で是まで述べさせて頂きましたが、本題の潜水艦と論点が外れてしまい、主様には、誠に申し訳ございませんが…。

チャイカ
2016年04月29日 10:51
>JSFもやたら10式を持ち上げてたなあ
日本の変態技術戦車だなんだって

チャイカですが、あ様のこの御指摘ですが、JSF様の事は別としても、少なくとも、パラグアイ陸軍が有する、極限まで改修しているものの、最早、機械としての寿命も限界なシャーマン戦車、其れに近隣国のTAM戦車やSK105軽戦車、レオパルト1A1BE や1A5、M60A3やM41軽戦車のいずれよりも、10式戦車は設計が新しく、優れている事は確実では?



元神戸人
2016年04月29日 10:57
おじゃまします。清谷先生にはいつも勉強させていたおります。そもそも日本のように制空権や制海権ないとゴハンたべられない海洋国家に8000億円もする10式戦車軍団なんていらないんじゃないのでしょうか?。どうして制空権や制海権の掌握にまったく役立たずの戦車なんか必要なんでしょうか?。8000億円もあったら制空権や制海権の掌握するために必要な整備がどれだけすすんだことか。自衛隊はお花畑の自閉隊だと思うのは私だけなのでしょうか?。おじゃましました。
KA
2016年04月29日 11:16
清谷氏が今回の件を当然と見るのであれば
自衛隊のF-XやAH-X、UH-Xでの結果にも、同じく理解できるのではないでしょうか?
何せ普通に政治が絡みますし、清谷氏がどんなに「これはいい製品だ」って言っても、本当にいいものなのか、問題ですし
きらきら星
2016年04月29日 12:58
>>10式
失礼ながらチャイカさんのお話はあくまで売り込む側のセールストークなんですよ。
74式や90式に実戦経験があってその内容を取り入れているとかならばまだしも、
まったく実戦経験の無い日本の装甲戦闘車両をカタログ性能の羅列だけで買わせるのは無理でしょう。
値段を相場の半値にするとか経済援助の大盤振る舞いとセットにするとかの特典でもない限り、
買い手を説得するのは難しいと思います。
チャイカ
2016年04月29日 15:30
あれれ、チャイカですが、きらきら星様からのレスは有り難いのですが、私が述べたのは武器輸出を『商売』ではなく、飽くまで『政治』の一環として、親日的なパラグアイに対する10式戦車等、国産陸上装備のメンテナンスの全面支援やその運用経費すら負担してでも、無償供与を行う事について、提言したのですが。

大体、パラグアイ陸軍が極限まで改修しているものの、最早、機械としての寿命も限界なシャーマン戦車を未だに運用している様に、最新鋭戦車を購入する経済力などないのが、現状です。しかし、食料確保戦略などを兼ねた、『政治』の一環としてなら、駐日大使が2代続けて日本人移民一世が勤め、国軍三軍最高司令官や国家警察副長官に日系人が就任する程の関係ですから、他国より敷居が低いのですが。

NetrightHunter
2016年04月29日 16:46
旧世代の戦車より10が優れているのは当然。M1やメルカバと比較すべき。
10の120mm砲には対人用榴弾が存在しないし、 M2も乗員が敵弾に身を晒さなければ操作できない。故にゲリコマ能力は低いと言わざるを得ないでしょう。
C4Iですが現状10の小隊内でしかリンクしてないのに、パラグアイでシステム構築するなんて非現実的としか言い様がないでしょう。
きらきら星
2016年04月29日 19:25
いやー、仮に10式の供与に500億円かかるとして、パラグアイにしてみたら
「その10式供与したことにして500億円ください」という話に終わりそうな気がします。
マリンロイヤル
2016年04月29日 21:40
今回の商戦、勝ち負けどちらが良かったかは分かりませんが、日本がやってきた通常潜大型化は開発の方向としてスジが悪く、豪州の時期潜水艦もロクなモノが出来ないだろうと思います。本来、原潜でしかムリな長距離哨戒を通常潜で行うため大型化し、動力と船体のトレードオフが酷い状態ではと思います。通常潜は、自国の勢力圏下の海峡水路で行動するのが最適任務でしょう。ウクライナ紛争中のロシア沿岸に日本の潜水艦が接近して「全部監視してるぞ」と警告を受けてましたね。無理な任務は大ヤケドの元です。
ブロガー(志望)
2016年04月29日 23:27
お邪魔します。

 戦後の日本はアメリカの海洋覇権に依存し、それが「一時的に」失われた際に日本本土で「兵器も隊員も使い捨ての玉砕戦」を戦い、それらを使い切るまでにアメリカ(とそれに支援された海自と空自)の反攻が始まれば良いというのが陸自です。朝鮮戦争時に一時韓国が消滅しかけ、アメリカ中心の国連軍によって逆に北朝鮮が消滅しかけたように。そういう想定だから「医療セットなどはいらなくても戦車は必要」なのでしょう。だから問題はその「想定」なのでは。

 後潜水艦の輸出に関しては、「仲間内の心情や空気を読む」事だけに特化した日本人には「輸出を論理的・合理的に組み立てる(是非や可能性も含めて)」事ができなかったのではないかと思われます。

>いきなり見栄えのいい「大成果」を期待する。

 今の日本の政治家は「地道に努力を続けてその成果が出る」までそこ(地位)にいないからではないかと思われます。大企業の社長も「長期政権」ではなくなってきているとも。
八王子の白豚
2016年04月30日 08:48
10式戦車についてチャイカさんが言っているのはパラグアイ陸軍に単純に「使って」もらうことなんですね?
各種費用は全て日本持ちで。
で、実戦経験という「箔」を日本製装備につけるという事だと思いますが・・・
それだと他国の兵士を自国装備のためのモルモットにすることになりますよね?
私は兵器開発・輸出はその程度のことをやるつもりがないとできないと思っていますが、兎角軍事についてはナイーブな感覚を持つわが国でできますかね、それ?
チャイカ
2016年04月30日 12:17
チャイカですが、八王子の白豚様からのレス有難う御座います。

武器輸出には、今回の潜水艦の件にしろ、他の装備品等を供与する事で対価=経済的利益を得る、所謂、『商売』の側面もあります。しかし、それ以外に採算度外視でも、友好国や同盟国に対する影響力確保の一環として、装備等を供与する『政治』の側面があります。しかし、そのどちらにしろ、供与先での自国製装備の実践的使用やコンバットプルーブンの追及、そして、これ等のデーターをフィードバックさせ、新たな装備開発等に活用する、これ等を否定できないでしょう。残念乍ら・・・。

私が飽くまで『政治』の一環として、親日的なパラグアイに対する10式戦車等、国産陸上装備のメンテナンスの全面支援やその運用経費すら負担してでも、無償供与を行う事について、提言しているのは、パラグアイ陸軍などは勇敢で有るものの、最早、限界のある旧式装備で共産ゲリラと血で血を洗う闘いを行っています。その為、現地が赤化でもすれば、わが同胞に取って、害しかないです。それにランドラッシュに乗り遅れた日本に取って、食料確保戦略などの観点から見れば、南米の心臓たる同国との連携は欠かせません。また、交渉等についても、駐日大使が2代続けて日本人移民一世で、国軍三軍最高司令官や国家警察副長官に日系人が就任する程の関係ですから、縁遠い他国よりも問題は少ないでしょう。その上、妨害工作や機密漏洩の恐れも、周辺国のブラジルやアルゼンチン、ボリビアと日本は敵対関係ではないですし、パラグアイ自体、共産中国と国交すらありませんから、案ずる点は少ないかと・・・。







チャイカ
2016年04月30日 12:17
>軍事についてはナイーブな感覚を持つわが国で、できますかね、それ? また、この御指摘ですが、武器輸出を飽くまで政治としても行おうにも、紆余曲折が予想されるのは、確実です。しかし、最新の10式戦車や機動戦闘車、96式装輪装甲車、軽装甲機動車などをパラグアイ陸軍などに何百両も供与するのではないです。その保有装備のM4A3戦車 × 12輌、M3A1戦車 × 5輌、M8装甲車 × 8台、EE-9装輪装甲車 × 30台、EE-11装輪装甲車 × 10台、これ等の更新等ですから、それ程、規模も大きくないし、後は両国間での討議等の後、政治的決断が出来れば、潜水艦の案件よりも敷居が低いかも・・・。
とむら
2016年04月30日 13:17
ネット上では中国に技術が流れずに済んで破談を賞賛する、右へならえ書き込みで埋まってました。「すっぱいブドウだ!すっぱいブドウだ!」コメントばっかでしたね。そして何時ものように深く掘り下げて検証したり、今件から何も学ぼうとはしていなかった。

中国に機密が漏れる懸念を払しょくできないのも、潜水艦を受注できないのも状況に対応できない日本の限界を示している。高性能だけど、国外ではさっぱり売れない。そういうものを日本はたくさん作って来て、日本の凋落の象徴のようにも言われるが、そういうものの列に新たに潜水艦が加わったということだろう。これを変えるにはGHQよろしく日本人から一回血を全部抜き取って入れ替え、社会システムから何から全ての根幹から変えないとダメだと考えるが、法律整備など政治家矛先に人参ぶら下がるものから1つ1つ砂場の塵払いさせる遠回りしか現日本では選択肢がない。
きらきら星
2016年04月30日 15:18
そう言えば政府は武器輸出新三原則で「紛争当事国には売らない」とか何とか屁みたいな綺麗事を掲げています。
仮にオーストラリアがインドネシア相手におっ始めて通商破壊戦でも仕掛けた場合、
輸出した潜水艦に対するサポートはキチンと行われたのかしら?
戦争するための道具を高値で買わされて、いざ戦争始めた途端放ったらかしにされるのでは、
そりゃオージーも怖くて日本製兵器なんて買えないでしょう。
ドナルド
2016年04月30日 23:09
性能のせいで落選したのか、サポートリスクのせいなのか、大変興味が分かれるところです。ちょうど今、日本のそうりゅう型がオーストラリア海軍と演習中ですが、明らかに遅すぎたと思います。どちらが原因かはともあれ、売り込みが真剣でなかった、サポートリスクが強く感じられたのは、間違い無いでしょう。

というか、本気ではなさそうでしたからね、終始。。。


#navyrecognition などの外国記事も読んでいましたが、終始、「日本は本気じゃ無い」「けど豪州の望むサイズと同規模の高性能SSKを持っているのは日本だけだ」という議論のやりとりがありました。私も日本は本気じゃ無いと感じていました。


豪州ASC社がどれだけ技術力があるのかわから無いので、今回受注できてもできなくても良かったと思います。正直、私も落選してホッとした側なので。。。

とにかく受注を試みたことで、
・そうりゅうの弱点が明らかになれば良い(現在進行中の演習の結果が極めて重要)
・数値で比較する性能差が明らかになれば良い(もちろん、MHI/KHIに対して明らかになれば)--> 次世代SSKの設計に数年で反映されると思います。

その意味でよい試みだったのでは無いでしょうか?

日本は毎年1隻SSKを作っている、SSK生産大国です。欧州のどの国にも負けません(中国には負けるでしょう)。国内需要(=海自の22隻化)も高く、いまこれを輸出する必要性も低いかと。
元キャプテン
2016年05月01日 11:21
チャイカ様へ

仰る通り、武器輸出は政治が関係します。しかし日本の現状として、タフネゴシエータの外交官や世界にあらゆる人脈を持つ政商のロビーが乏しい。アメリカを含む常任理事国は武器輸出にノウハウがあり、交渉に長けています。電力自由化になっても業種外の会社が事業を行ってもいずれ撤退するでしょう。ノウハウはありませんからね。 潜水艦の技術ですが、アメリカ・ロシア・イギリス・フランスは原子力潜水艦を運用し、戦略核の手段としています。当然ノウハウ面から日本に勝ち目はありません。日本が潜水艦の技術が世界一というのは田舎の中学生がトップの成績でエリートだ!と自慢することと同じです。 この売り込みはハードルが高すぎます。 体力がないおっさんがアルプスの登山に挑むものです。やはりステップアップで 筑波山・高尾山赤城山アルプスという具合に。
老朽化した74戦車やFH70を第3世界に輸出・供与から始め、レアメタルや石油が採れる国ですね。資源と兵器のバター取引という選択肢もありかなぁと思います。
2016年05月01日 13:17
受注失敗後のネットのミリオタたちは反日オーストコリアwに日本の国家機密である変態技術を売れなくて大正解!とバカにしてます
酸っぱい葡萄じゃないが書いてて恥ずかしくないのか不思議になります
きらきら星
2016年05月02日 07:39
日本の武器輸出は情報流出への対応と、新三原則の紛争地域要項をどうにかする必要があると思います。
今回はたまたま潜水艦でしたが、インドのUS2も今後一歩間違えたらドツボに嵌るんじゃないでしょうか。

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