自衛隊をドクターヘリに活用すべき。

ドクターヘリに緊急事態 操縦士が足りない?
http://economic.jp/?p=56621

>一刻を争う救急現場でなくてはならない存在となりつつあるドクターヘリだが、最近表面化してきた問題がある。操縦士の不足だ。原因は2つ。ベテランが続々と退職を控えていることと、若手操縦士が育ちにくいことだ。2月時点でドクターヘリの操縦士は、兼務を含めて148人。うち3分の2を50歳以上が占める一方、35歳未満は一人もいない。

>若手が育ちにくい要因としては、農薬散布などの仕事が無線操縦の小型ヘリに取って代わられ、飛行経験を積む機会が減ったことがある。ドクターヘリの操縦士は事故現場に着陸するためより高度な操縦技術が求められ、業界団体が定める条件は「飛行時間2000時間以上」。一般の操縦士の条件が「飛行時間150時間以上」なので、かなり高い水準であることがうかがえる。

>もうひとつ要因としてあげられるのは、費用の面だ。現在、ヘリ操縦士の養成は民間機関でしか行っておらず、高額の学費や訓練費がかかる。その費用は総額1000万円以上にもなり、必然的に志望者数は伸び悩んでいる。


 以前から市ヶ谷や永田町界隈で、ドクターヘリに自衛隊を活用すべきだというお話をしてきました。
例えば陸自各方面隊にBK117を2~3機ずつ、ドクターヘリとして配備する。運用の主体は自治体。

 調達コストと人員は自衛隊から出す。その代わり運用コストは自治体か持つ。パイロットの一部は退職した自衛隊のヘリパロットを雇用すればいいでしょう。その負担は自治体が持つ。パイロット及び搭乗員の自衛官の人件費は折半。

 ただし、有事や海外災害派遣などでこれらは自衛隊の指揮下に戻して、メディバックヘリ部隊として運用する。当然、退職したパイロットも予備役です。

 そうすれば自治体は初期投資も、パイロットの養成も負担がなくなります。極めて安価にドクターヘリを運用できるしパイロットの確保の心配もなくなる。
 一方自衛隊では、平時の負担なく、10機以上のメディバックヘリを導入できます。また医官やメディック関係者に経験を積ませることができます。暇をこいている医官が実際に重篤な患者に触れる機会が増えて、医師としての技量の低下を心配することを理由とする離職者を減らせるかも知れません。
 部隊での医官は定数の2割を割り込んでおります。

 更に申せば、これも前から申し上げているのですがヘリ整備の資格を自衛隊と民間で共用化すべきです。そうすればドクターヘリ含めて民間ヘリ整備への再就職が容易になります。
 退職者も整備もパイロットも30代からでもよろしいのではないでしょうか。そうすれば現場の隊員の平均年齢を抑えることができます。それは精強さの維持、だけではなく自衛隊の人件費の抑制にもつながります。
 また彼らを予備役としておけば有事の際のヘリ整備の陣容を厚くできます。
  
 この話は市ヶ谷でも永田町でもウケが良いのですが、なかなか実行に移される気配はありません。





Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました
【納税者も驚愕、陸自衛生学校体育館狂騒曲 その1】~「戦争ごっこ」レベルの第一線救護~
http://japan-indepth.jp/?p=24303
【納税者も驚愕、陸自衛生学校体育館狂騒曲 その2】~最前線で隊員の命を救えるか?~
http://japan-indepth.jp/?p=24309
【納税者も驚愕、陸自衛生学校体育館狂騒曲 その3】~浮世離れ?「衛生」総本山で疑惑のコンサート~
http://japan-indepth.jp/?p=24312
【納税者も驚愕、陸自衛生学校体育館狂騒曲 その4】~「謝礼は互助会等から支出】の不思議~
http://japan-indepth.jp/?p=24337
【納税者も驚愕、陸自衛生学校体育館狂騒曲 その5】~「コンサートごっこ」をしている場合ではない~

【陸自は輸送防護車を使いこなせない】~海外邦人救助に大きな懸念 その1~
http://japan-indepth.jp/?p=23856
【陸自の輸送防護車、高額な調達価格】~海外邦人救助に大きな懸念 その2~
http://japan-indepth.jp/?p=23863

【海上自衛隊、空母を持つ野望】~マンガ「空母いぶき」のリアリティ その1~
http://japan-indepth.jp/?p=23226
【海上自衛隊、空母を持つ野望】~マンガ「空母いぶき」のリアリティ その2~
http://japan-indepth.jp/?p=23242
【海上自衛隊、空母を持つ野望】~マンガ「空母いぶき」のリアリティ その3~
http://japan-indepth.jp/?p=23254

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
富士重勝訴でも晴れない防衛調達費の不透明
防衛省の調達システムは問題が多すぎる
http://toyokeizai.net/articles/-/97503

フランスは原発テロの悪夢にうなされている
自爆覚悟のテロは、防ぐのが難しい
http://toyokeizai.net/articles/-/93096
高額な早期警戒機が日本では「欠陥機」だった
周波数帯をまともに使えない大矛盾
http://toyokeizai.net/articles/-/88753


朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しました。
イスラム国がトヨタのランドクルーザーを使う理由
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2015110200004.html
陸自が導入した輸送防護車は使えない
机上の空論では済まない邦人救出の現場
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2015100200004.html











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この記事へのコメント

元キャプテン
2016年01月07日 20:22
清谷様へ

私の同期もセミリタイアし、ドクターヘリのパイロットをしています。現役時代は空挺団陸曹操縦課程チヌーク、コブラを操縦航空学校の教官ドクターヘリのパイロットに転職、飛行時間5000時間を超えたベテランパイロットでしたので転職できました。
なお、知人の先輩は定年前、航空会社に応募しましたが年齢が50を超えていたのでアウト。現在は高速の料金所で働いています。
30代~40代、飛行時間5000時間が目安です。
パイロットとして油が乗っているのは30代で、40過ぎると体力の低下で操縦は厳しいと思います。教官以外は司令部・機関で書類仕事が主です。やはり回転翼の事業免許を持っているので転職は能力・資格を活かせると思います。
やはり50過ぎての再就職は肉体的にもきつく、30代~40代半ばで転職もいいかもしれません。高齢の先輩ばかりいると昇任・ポストの空きがありませんし、組織自体が硬直化します。私の先輩幹部=2佐は同じカテゴリーの部隊長を3つ経験しました。昔はそういうパターンはありません。やはり高齢化と上級幹部が余剰なんですかね。老害は早く去っていただきたいですね。特にバブル患部は!ちなみに他国の将校はどのような人事制度でしょうか?
マリンロイヤル
2016年01月07日 22:18
情報部隊は、部隊名だけは御大層に見えるせいか、航空部隊で司令隊長に成れない、階級だけは高い元パイロットがたくさん居ました。何も仕事が無いようでしたから、本来の仕事で外へ出してあげる方がいいと思います。
KU
2016年01月07日 22:34
市ヶ谷や永田町の反応は良いのに話が進まないとは、霞ヶ関辺りが裏で動いているんですかね?ムダな税金を使わずに済む話なのに。
カド
2016年01月07日 23:12
初期治療の速さが後々の回復には重要ですからね。医療費の抑制にも高い効果が有るのは海外で実証されてます。
自治体の長だった橋下氏が維持費が高いと理解の無いコメントをしてたのに呆れたのを思い出しました。
リハビリを一生続けるより負担は安いですからね。
この分野もっと掘りさげて頑張って欲しいです。
ブリンデン
2016年01月07日 23:20
清谷様

元ドクターヘリパイロットの方が運営しているブログを読むと、ドクターヘリの運航には問題点が山積しているようです。

また、現在は一括運用をしていないため、無駄も多いそうです。私も自衛隊の活用は賛成ですが、合わせて防災ヘリもドクターヘリと合わせて自衛隊が一括運用したらどうでしょうか。

元キャプテン
2016年01月07日 23:54
ドクターヘリの自衛隊パイロットと整備員の活用案~
宮城県知事の村井知事は食い付くかもしれません。なにせ、元陸自のパイロットですから。村井知事が20年前退官せず、現役続行したら今頃、航空学校長か第1ヘリ団長やっていたかもしれません。
あと陸はパイロットを運ちゃんとしか思っていない風潮があります。空・海と比較しても地位が低く、普特機施が王道です。将になったのは前の東方総監と現関東補給処長くらいですか。
ブリンデン
2016年01月08日 11:39
清谷様

ご存じのように現在、日本のドクターヘリは、民間委託で、使用機材は基幹病院に配備されています。

救急からの出動依頼があると、基幹病院に待機しているパイロットがフライトドクターとフライトナースを乗せて現場に向かうというパターンです。清谷様の提言を拝見すると、ドクターヘリを基幹病院から自衛隊の基地に移し、そこから現場へ向かい、基幹病院に搬送するというように見えるのですが、そのような構想なのでしょうか。

恐らく一番、抵抗するのはドクターヘリの元締めである厚労省だと思います。

それこそフライトドクターやナースの仕事を取り上げて、自衛隊の医官に任せるという点で、大いに抵抗しそうです。
2016年01月08日 16:51
無論機材も人員も自衛隊の基地ではなく、通常のドクターヘリの拠点に配備すべきです。人員は出向扱いでもいいと思います。ご指摘のように、一番抵抗するのが厚労省やら、あとはドクターヘリの団体を
牛耳っている桜の代紋のヤクザも方々でしょう。
妄想竹
2016年01月09日 10:18
こういう画期的な提案がありながら実現しないことに驚いています。
ここでいう自治体は、県と100万都市の特別市なのでしょうから、
県議がこの提案を勉強して質問するような機会を作る必要があると思います。震災で自衛隊に助けられた岩手県、宮城県なら、抵抗は少ないのではと思います。
きらきら星
2016年01月09日 12:39
お題目とは違いますが、ブログ主の自衛隊医療批判記事に対して、
例の海兵隊勝手連の某氏がお仲間たちとツイッターで意見してますな。
https://mobile.twitter.com/col_ayabe

自衛隊が実施する(と言っている)医療処置時間は米軍準拠だから問題ないとか、
装備の対爆・対破片能力が最優先で医療救護はその後だとか。
某氏も二言目には「今度米軍に聞いてみよう」と。
まず大元は自衛隊の貧弱極まる兵站体制が問題なわけで、それがもっとも端的に表れているのが野戦医療分野なわけでしょう。
だからブログ主はそれを例に挙げて自衛隊の兵站について様々な批判記事を書いている。
某氏やお仲間たちは米軍と自衛隊の兵站体制の落差を無視して
「自衛隊側の主張は米軍準拠だから適切だ」とおっしゃる。
いくら米軍準拠の主張や方針を打ち出しても実現出来なければ意味が無い。
野戦医療のみならず自衛隊の主張は残念ながら大概そんなものばかり。
長年出版社に勤務して米軍や自衛隊に直接取材出来る立場でありながら、
某氏はそのあたりをまるで判っていない。
判ったら死んでしまう病気にでも罹っているんでしょうかねえ。


ブロガー(志望)
2016年01月09日 13:11
お邪魔します。

 韓非子は「人は道徳(皆にとって良い事)では動かない。己の損得でしか動かない(少なくとも他者に期待できない)。」と言いました。それから「政治では、『皆にとって良い事』よりも『特定の人達にとって具体的な利益になる事・やりたくて仕方がない事』の方が却って実現し易い場合がある」というのが導き出されます。

>この話は市ヶ谷でも永田町でもウケが良いのですが、なかなか実行に移される気配はありません。

 「国や国民全体にとって良い事」でも、「特定の人達にとって具体的な利益になる事」ではないので実行されないのでしょう。「目先の利益や人間関係を超えられる」のが「真の選良」ですが、日本にはその「真の選良」がいないというか生かせないのではないかと思われます。
2016年01月09日 19:46
http://kiyotani.at.webry.info/201601/article_3.html
◆コメント
《ニックネーム》
キヨタニ
《内容》
>勝手連

アヤベなんとかこと、金子アツジ君でしょう。
その昔某誌編集部でさんずけで呼んだら、こいつは俺のことを偉いと思っていると勘違いして途端横柄な態度をとり、ぼくの友人にまで同様な態度をとった社会人としての常識欠如の馬鹿者です。
その後偶然にウィーンであったことがあったのですが、バカと口をきくのは不愉快なので無視したら、
「逃げた」とかいっているようですね。

この程度の人間ですからどの程度「取材」ができるのは察しがつくというものです。所詮芸能人の追っかけレベルでしょう。

実際問題として、彼らが持ち上げている防衛省の検討会にしてもぼくや佐々木先生の記事などが元で、開催が先延ばしで、めども立っていないというありまさまです。
当局のやることことは常に正しいというのが彼らのドグマですが、それならば中国とか北朝鮮に移住してお仕事をしたほうが幸せではないでしょうか。
2016年01月09日 19:48
>勝手連

アヤベなんとかこと、金子アツジ君でしょう。
その昔某誌編集部でさんずけで呼んだら、こいつは俺のことを偉いと思っていると勘違いして途端横柄な態度をとり、ぼくの友人にまで同様な態度をとった社会人としての常識欠如の馬鹿者です。
その後偶然にウィーンであったことがあったのですが、バカと口をきくのは不愉快なので無視したら、
「逃げた」とかいっているようですね。

この程度の人間ですからどの程度「取材」ができるのは察しがつくというものです。所詮芸能人の追っかけレベルでしょう。

実際問題として、彼らが持ち上げている防衛省の検討会にしてもぼくや佐々木先生の記事などが元で、開催が先延ばしで、めども立っていないというありまさまです。
当局のやることことは常に正しいというのが彼らのドグマですが、それならば中国とか北朝鮮に移住してお仕事をしたほうが幸せではないでしょうか。
八王子の白豚
2016年01月09日 20:20
その話が進まないのは海自が護衛艦を減らしたがらないのと同根なんじゃないんですかね?
ヘリ部隊の指揮官の枠が減るのは中堅どころの佐官たちには結構死活問題かと。
そこへ利害が一致する警察官僚と手を組んで話を潰している、大方そんなところじゃないかと思いますが・・・

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