閣議決定を軽視する防衛省 怪しげな防衛省概算要求
さて、昨日午後防衛省の概算要求に関する外国メディアや専門誌向けのレクチャーがありました。
配られた資料には「8月29日の省議終了まで公表しないでください」と明記されたのですが、当時の午前中に省議は既に終わっております。
なんともマヌケな話です。
これらの資料が先んじて行われた記者クラブ会員向けのレクチャーを想定してつくられたものです。当然記者クラブ向けのレクチャーははるか以前に終わっております。
これは差別です。昨年に閣議決定された国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛大綱には安全保障関連の対外発信の強化が謳われております。
「国家安全保障政策の推進にあたってはその考え方について、積極的かつ効果的に発信し、その透明性を高めることより、国民の理解を深めるとともに、諸外国との協力関係の強化や信頼熟成を図る必要がある(中略)多様なメディアを通じ、外国語による発信の強化等を行う」(国家安全保障戦略より)
ところが未だに防衛省は外国メディアに対して差別的な扱いを行っています。
以下はジェーズ・ディフェンス・ウィークリー特派員・高橋 浩祐氏のFBのから転載です。
防衛省は、国内メディアに対し、常に優先的に発表。記者クラブに入っていない外国メディア(ジェーンズを含む)に対しては常に発表後回し。例えば、防衛白書は国内メディアが7月30日(水)、海外メディアが8月4日(月)にそれぞれ発表。概算要求も国内メディアが8月26日(火)、海外メディアは8月29日(金)にそれぞれ発表。(ちなみに今日の概算要求の外国メディアへのレクは、国内メディアがすでに報道を終えた解禁後に行われました!) こうした外国メディア後回しの差別姿勢に抗議するため、今日、小野寺大臣に直接、記者会見で申し入れました。「防衛省も安倍内閣も対外発信の強化をうたっているのに、この状況はいかがなものか」と。以下に、その時の記者会見録があります。
ちなみに、ブルームバーグやロイターは外国メディアだけれども、記者クラブメンバーです。昔はブルームバーグもロイターも自分たちが記者クラブメンバーじゃない時は一緒に戦ってくれたけど、自分らが記者クラブメンバーになると全然、日本の記者クラブを問題視しなくなった。><
https://twitter.com/KosukeGoto2013
防衛省記者会見
http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2014/08/29.html
さて今回の概算要求ですが、結構デタラメです。グローバルホーク、AAV7、オスプレイいずれも予算金額が出ておりません。説明では候補を絞り込んでいないから、だそうです。
実質これらに他の候補はありません。にもかかわらず中期防の「お買い物リスト」に調達数は入っているわけです。こういう茶番を言えるのは納税者を舐めているからでしょう。
ぼくは内局の担当者に、中期防よりも大きなフレームでの調達計画はないのか、これらはどのような運用構想の元、最終的に何機、何輛をいつまでに調達するのかと質問したのですが、回答は中期防以外のことは考えていない、調達してから総数を考えるとのことでした。
つまり、調達を始めてから使い道を考える。幾つ買うのかは分からない、ということです。
国会にも各装備の調達計画は示されず、初年度の調達のみが形だけ審議されて調達が決定しているわけです。
これは文民統制の観点から見ても極めて異常ですが、いまだ大手メディアはこの観点から報道しません。極めて不思議です。まあ、そういう媒体しか記者クラブに入れない、とも言えますけども。
このブログは一部、ブロゴスに転載されています。
因みにぼくはブロゴスからは一円ももらっておりません。
ところがブロゴスの一部の読者には、ぼくが、「広告」を掲載していてウザいと主張しております。ぼくはブロゴス側が文中に張っている広告のことだと思っていました。当然ながらそれは別にぼくが張っているわけではありません。
彼らはこのブログの末にいつも記載している他の媒体に掲載された自分の記事や紹介したアフリエイトを広告だと勘違いしているようです。で、金儲けだ、品性下劣だと大騒ぎしております
広告と告知も区別もつかないとは随分アレな人達です。
これらの告知はできるだけ自分の記事を出来るだけ多くの人達に読んで欲しいから紹介しております。プロの物書きとしては当たり前の感覚だと思うのですが。そうは思わないらしい。
因みに他のネット媒体のぼくの記事へのアクセス数が増えてもギャラが増えるわけではありません。
因みにブロゴス側は告知を切っておりました。ところが時々必要なリンクも間違えて切っておりました。それでいちいち確認することも面倒なので、一切編集せずに告知も掲載することになったという経緯があります。
またアフィリエイトにしても自分の面白いものや友人の作品を紹介しているだけで、ぼくが得る金額は年に精々1万円程度です。カネ儲けのためにやっているのだったら、労力に見合うものではありません。
ところがこの手の人達は、他人が金儲けをしているに違いない、妬み嫉みを持っているらしいです。そういう考え方って人生を楽しくしないと思いますけども。
仮にぼくがを「広告」張って、それで儲けても何の問題も無いと思います。何しろ読み手の皆さんはタダでブログを読んでいるわけですから。
他人は自分に無料で奉仕すべきであり、自分は情報を入手する際に(たとえ金銭ではなくとも)僅かの煩わしさも受けたくない、というのは随分と虫がいい話です。
ぼくは個人的にはこの手の人達とはお友達にはなりたくありません。
結論を言えば、別にお金をもらっているわけじゃありませんし、そういう了見の狭い人には、ぼくのブログを読んで頂かなくて結構です。
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
フジテレビ、愛国報道の「異様な光景」
ジャパンエキスポは排他的なイベントではない
http://toyokeizai.net/articles/-/45401?page=2
コマツが防衛事業から撤退すべき5つの理由
取り組み姿勢が、キャタピラーとは対照的
http://toyokeizai.net/articles/-/45208
英航空ショー出展、中小企業「匠の技」とは?
盛んな商談、航空機ビジネスに食いこむ好機に
http://toyokeizai.net/articles/-/44434
新しい防衛航空宇宙専門サイトを始めました。
「東京防衛航空宇宙時評・Tokyo Defence & Aerospace Review」
http://www.tokyo-dar.com/
友人の サンドラ・へフェリン嬢の新刊です。
友人の林信吾の新刊です。
配られた資料には「8月29日の省議終了まで公表しないでください」と明記されたのですが、当時の午前中に省議は既に終わっております。
なんともマヌケな話です。
これらの資料が先んじて行われた記者クラブ会員向けのレクチャーを想定してつくられたものです。当然記者クラブ向けのレクチャーははるか以前に終わっております。
これは差別です。昨年に閣議決定された国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛大綱には安全保障関連の対外発信の強化が謳われております。
「国家安全保障政策の推進にあたってはその考え方について、積極的かつ効果的に発信し、その透明性を高めることより、国民の理解を深めるとともに、諸外国との協力関係の強化や信頼熟成を図る必要がある(中略)多様なメディアを通じ、外国語による発信の強化等を行う」(国家安全保障戦略より)
ところが未だに防衛省は外国メディアに対して差別的な扱いを行っています。
以下はジェーズ・ディフェンス・ウィークリー特派員・高橋 浩祐氏のFBのから転載です。
防衛省は、国内メディアに対し、常に優先的に発表。記者クラブに入っていない外国メディア(ジェーンズを含む)に対しては常に発表後回し。例えば、防衛白書は国内メディアが7月30日(水)、海外メディアが8月4日(月)にそれぞれ発表。概算要求も国内メディアが8月26日(火)、海外メディアは8月29日(金)にそれぞれ発表。(ちなみに今日の概算要求の外国メディアへのレクは、国内メディアがすでに報道を終えた解禁後に行われました!) こうした外国メディア後回しの差別姿勢に抗議するため、今日、小野寺大臣に直接、記者会見で申し入れました。「防衛省も安倍内閣も対外発信の強化をうたっているのに、この状況はいかがなものか」と。以下に、その時の記者会見録があります。
ちなみに、ブルームバーグやロイターは外国メディアだけれども、記者クラブメンバーです。昔はブルームバーグもロイターも自分たちが記者クラブメンバーじゃない時は一緒に戦ってくれたけど、自分らが記者クラブメンバーになると全然、日本の記者クラブを問題視しなくなった。><
https://twitter.com/KosukeGoto2013
防衛省記者会見
http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2014/08/29.html
さて今回の概算要求ですが、結構デタラメです。グローバルホーク、AAV7、オスプレイいずれも予算金額が出ておりません。説明では候補を絞り込んでいないから、だそうです。
実質これらに他の候補はありません。にもかかわらず中期防の「お買い物リスト」に調達数は入っているわけです。こういう茶番を言えるのは納税者を舐めているからでしょう。
ぼくは内局の担当者に、中期防よりも大きなフレームでの調達計画はないのか、これらはどのような運用構想の元、最終的に何機、何輛をいつまでに調達するのかと質問したのですが、回答は中期防以外のことは考えていない、調達してから総数を考えるとのことでした。
つまり、調達を始めてから使い道を考える。幾つ買うのかは分からない、ということです。
国会にも各装備の調達計画は示されず、初年度の調達のみが形だけ審議されて調達が決定しているわけです。
これは文民統制の観点から見ても極めて異常ですが、いまだ大手メディアはこの観点から報道しません。極めて不思議です。まあ、そういう媒体しか記者クラブに入れない、とも言えますけども。
このブログは一部、ブロゴスに転載されています。
因みにぼくはブロゴスからは一円ももらっておりません。
ところがブロゴスの一部の読者には、ぼくが、「広告」を掲載していてウザいと主張しております。ぼくはブロゴス側が文中に張っている広告のことだと思っていました。当然ながらそれは別にぼくが張っているわけではありません。
彼らはこのブログの末にいつも記載している他の媒体に掲載された自分の記事や紹介したアフリエイトを広告だと勘違いしているようです。で、金儲けだ、品性下劣だと大騒ぎしております
広告と告知も区別もつかないとは随分アレな人達です。
これらの告知はできるだけ自分の記事を出来るだけ多くの人達に読んで欲しいから紹介しております。プロの物書きとしては当たり前の感覚だと思うのですが。そうは思わないらしい。
因みに他のネット媒体のぼくの記事へのアクセス数が増えてもギャラが増えるわけではありません。
因みにブロゴス側は告知を切っておりました。ところが時々必要なリンクも間違えて切っておりました。それでいちいち確認することも面倒なので、一切編集せずに告知も掲載することになったという経緯があります。
またアフィリエイトにしても自分の面白いものや友人の作品を紹介しているだけで、ぼくが得る金額は年に精々1万円程度です。カネ儲けのためにやっているのだったら、労力に見合うものではありません。
ところがこの手の人達は、他人が金儲けをしているに違いない、妬み嫉みを持っているらしいです。そういう考え方って人生を楽しくしないと思いますけども。
仮にぼくがを「広告」張って、それで儲けても何の問題も無いと思います。何しろ読み手の皆さんはタダでブログを読んでいるわけですから。
他人は自分に無料で奉仕すべきであり、自分は情報を入手する際に(たとえ金銭ではなくとも)僅かの煩わしさも受けたくない、というのは随分と虫がいい話です。
ぼくは個人的にはこの手の人達とはお友達にはなりたくありません。
結論を言えば、別にお金をもらっているわけじゃありませんし、そういう了見の狭い人には、ぼくのブログを読んで頂かなくて結構です。
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
フジテレビ、愛国報道の「異様な光景」
ジャパンエキスポは排他的なイベントではない
http://toyokeizai.net/articles/-/45401?page=2
コマツが防衛事業から撤退すべき5つの理由
取り組み姿勢が、キャタピラーとは対照的
http://toyokeizai.net/articles/-/45208
英航空ショー出展、中小企業「匠の技」とは?
盛んな商談、航空機ビジネスに食いこむ好機に
http://toyokeizai.net/articles/-/44434
新しい防衛航空宇宙専門サイトを始めました。
「東京防衛航空宇宙時評・Tokyo Defence & Aerospace Review」
http://www.tokyo-dar.com/
友人の サンドラ・へフェリン嬢の新刊です。
友人の林信吾の新刊です。
この記事へのコメント
>防衛省、平成27年度概算要求でP-1は20機を一括調達。F-35は6機。
http://www.google.co.jp/gwt/x?gl=JP&wsc=tb&source=s&u=http://flyteam.jp/news/article/39832&hl=ja-JP&ei=CIABVPuCMImslAX2wYCwDg
いきなり20機(爆)。トラブルが完全に解決されたわけでもなさそうだし、事故ったら、誰がどう責任をとるのでしょうか?一々、海幕長が引責辞任するわけにもいかないだろうし・・・・。それとは別に、哨戒ヘリを新規に開発するようですが、既存の機体(無難な選択だとNFH90かS-92か?)を導入し、必要な改修を施したほうが手っ取り早いと思うのですが。偉い方々の考えることは良く分かりません。陸のUH-X同様、商売っ気もやる気もゼロな国内メーカーの延命措置の為の国内開発だとするなら、あまりに納税者をバカにしています。最も、年金やらインフラ絡みの無駄遣いともなれば国民もマスコミも大騒ぎしますが、こと防衛費ともなると、まるで税金から1円も支出されていないかのような無関心ぶりですものね。そら官僚や制服組が好き勝手に使うわけですわ。
>内局の担当者に、中期防よりも大きなフレームでの調達計画はないのか
仮に「有るよ」と答えされて、説明されたら未だ問題ではない?こうに成れば、政治側と調整せず計画が有ったに成ります。普通な国では省内でプランが有る位で問題が無いですが、日本はちょっと特殊ですからね…三矢事件等で…
@KU氏
P-1についてですけど、現在に至とよっぽどな事じゃない限り、停産される事が無いと想います。F-35も同じです。
どうせそうなら直ぐに一括調達してコストを低減するも有るじゃない?
そもそも、小さいな事故で一々責任を制服側だけに押し付け、毎回も幕長が引責辞任等は日本だけです。文官優位なら責任もそろそろ背負うべきではないでしょう…
政府・防衛省のプランに対する「代案」です。
http://www.google.co.jp/gwt/x?gl=JP&source=s&u=http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140827/dms1408270830004-n1.htm&hl=ja-JP&ei=WY0CVImOGIfqkAW5_IC4Dg&wsc=tb
いやもう、なんというか・・・・アメリカの言うことばかりを鵜呑みにされているのか、全く自衛隊の実情をご存じ無いようですね。今時の軍隊では当たり前な無人機一つとっても陸海空自衛隊より人民解放軍のほうが、どう贔屓目に見ても質量ともに優れているようにしか見えないのですが。また今時、個人用の暗視装置の数が限られているなんて軍隊も少ないだろうし、ましてや、いざドンパチが起きれば当然、死傷者が出るだろうに、現場の部隊を補充すべき予備兵力が少なすぎるとか、そうした視点が一切、この記事にはありません。とにかく、「自衛隊は強い。自衛隊は素晴らしい」。どこかの自称「広告誌」にて提灯記事を書き飛ばしているふりーらいたーさんより知識があるぶん、厄介であります。
他の国はどうなのか存じませんが、少なくとも今の日本に防衛問題に関する提言を政府与党に届けるシステムは存在しないですね。
普天間問題がその典型例で、海兵隊の沖縄常駐の軍事的必然性について各方面から様々な意見や提言がなされているにも関わらず、
それらを政権側に伝える手段がありません。仮にあったところで黙殺されて終わりでしょう。
二大政党が交互に政権を担当するシステムでもあれば少しはマシかもしれませんが、
民主党政権下での普天間問題の尻すぼみっぷりを見る限り、それもあまり期待出来ないかもしれません。
二大政党制が機能しても、両政党とも防衛問題に関する知見が乏しかったら意味がないからです。
月並みですが、ようは色んな意見を聞くこと、自分にとって耳の痛い話であっても拒絶しないで検討すること、
政府が自分で自分を誉めるような意見や資料には疑ってかかること、
そういう地道な積み重ねで軍事に関する見識を少しずつ増やしていくこと、
それを様々な立場や階層の国民が実施すること、
それしかないのかもしれません。
茶番劇でしたよ!説明責任や情報公開という辞書がないんですね!最近、街中に保険クリニックとか見かけます。保険の内容を吟味して、無駄を省く。保険料=防衛費を審査・査定・仕分けする組織があっていいと思います。メンバーとして公認会計士、ジャーナリスト、元自衛官、弁護士、大学教授、元外交官、経営者、エコノミストなど ある意味、北朝鮮の弾道ミサイルより脅威になります。そうすれば、防衛省もまともな仕事をすると思います。
あなたのクズのようなコメントは掲載しません。
匿名だから何をいってもいいわけではありません。
外国マスコミは日本の通信社から記事を買えば早いじゃんwと言っているんですかね、役人どもは。