意味があるのか日仏防衛相会談

 過去何度も日仏の防衛相会談やら、防衛装備を巡る話し合いがあり、声明が発表されていますが、意味があるんでしょうかね。

 本日この件に関するブリーフィングに参加してきたのですが、あまり成果らしい成果はなかったです。

 小野寺大臣はル・ドリアン大臣にフランスのロシアに対する強襲揚陸艦、ミストラルの輸出に我が国の安全保障上に鑑みて懸念を伝えたとのことです。

 
 これに対してル・ドリアン大臣は日本の懸念に理解を示しつつも、これは民間企業同士のビジネスだもん、別に兵装とか積んでいないもん。それに支払いももう済んでいるもん。だからウチラは関係ないよ、といいうものでした。

 まあ、実際ミストラル1、2隻が水上戦闘艦も、潜水艦もボロボロな太平洋艦隊に配備されたところで、大した脅威にはなりません。

 そんなことよりもフランスの中国の軍事転用可能な中国への技術供与に関して、釘を刺すなり、中国の武器輸出に対する懸念を引き出すような話をすべきですが、小野寺大臣はそのような話をしなかったようです。
 
 またDGA(国防省装備調達庁)のアタッシェの日本再配置に関する話もでなかったそうです。
 以前も書きましたが、以前は在京フランス大使館にはDGAのアタッシェがいたのですが、日本にいても仕方ががないから、と韓国に移されました。
 日仏で今後防衛技術関連の親交を深めるのであれば,DGAアタッシェの再配置は必要ですが、現状そんなところまで話がいっていない、そんなところです。
 
 今回の会談やら協力は東京パリ間の局長級会談の継続とか、北アフリカでの協力とかなど、今までとさして変わらない内容です。
 
 また、日仏の防衛産業界の実質的な交流にも触れておられず、行政当局同士のマスターベーションのようなものである、という印象でした。

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この記事へのコメント

ひゃっはー
2014年07月29日 18:31
防衛装備移転三原則の中で、日本が輸出した装備や技術を相手国が第三国に輸出する際には、日本の同意を必要とする、という部分も政府は本当に相手国に遵守させるつもりがあるんでしょうかね。
例えば、軍事見本市や軍事パレードや紛争地域に調査員を送り込んで、情報収集や監視を行うといったようなことをやらなくていいのか心配に思います。
でも
2014年07月29日 22:00
中身はともかく仲良くしていることをアピールするのもお仕事ではないの。
マリンロイヤル
2014年07月29日 23:11
小野寺氏は、防衛に何か見識があるでもなく、なんでこの時期にこの人が防衛大臣なのか、自民党内部の力学なんだろうな、としか理解しようの無い人事です。
ブリンデン
2014年07月30日 14:50
清谷様

EUがロシアに対する規制強化で平気の輸出禁止云々と言っているので、完成したミストラル級と建造中の2隻を日本が買ってしまうと言うのはどうでしょうか。
ペンウッド卿
2014年07月30日 15:10
件のミストラルを日本が買い取るからロシアに売らないでくれというのはいかがでしょうか?
2014年07月30日 15:57
ロシアが買うぶんはともかく、自衛隊にあれば便利です。商船構造ですから価格も安いし。建造も早い。島嶼防衛の早急なテコ入れには有効です。ただ戦時の生存性には問題がありますが、まあ抑止力を重視するならばさほど問題はないでしょう。防衛省には時間とコストという意識が希薄です。
ブロガー(志望)
2014年08月02日 21:25
お邪魔します。

>小野寺大臣はル・ドリアン大臣にフランスのロシアに対する強襲揚陸艦、ミストラルの輸出に我が国の安全保障上に鑑みて懸念を伝えたとのことです。

 止めるのならアメリカが対ロ制裁の一環として止めているのではと思います。「止められない」のか「敢えて止めない」のかは分かりませんが。

>防衛省には時間とコストという意識が希薄です。

 国防及び安全保障の「当事者」でない以上(当事者はあくまでアメリカ(軍))、そういった意識を持てないのは当然だと思います。「リターンとリスクとコスト」は一体化しないと自己制御は働かないのです。こんな防衛省・自衛隊ならいっそ日本が金を出し人を出向させて「米軍日本人部隊」でも作った方が良かったような気がします(可能であれば)。そうすれば本物の「軍隊」(ひょっとしたら実戦も)を経験できたでしょうに。で日米安保条約が今の「片務」から「双務」に変わるか、あるいは解消される際に日本に戻って国防軍になると。
ひゃっはー
2014年08月03日 15:03
確かフランスはマリで何かの軍事作戦をやってませんでしたっけ。そこでどんなことが起こったのかを聞いておいたら、後々役に立つことがあると思うのですが。
波泳ぎ兼光
2014年08月04日 23:34
強襲揚陸艦を導入へ 防衛省
http://www.asahi.com/articles/ASG845D1VG84UTIL02L.html

ブリンデンさんたちの予言が的中!?

いや待てよ、親米ポチな安倍政権&防衛省のことだから、米国から買うことは既定路線かも…
ランスデール
2014年08月05日 21:14
ひゃっはーさん。
フランス軍のマリ北部の作戦はセルヴァル作戦ってのですね。
印象的だったのは、マリまでの展開スピード。2repの降下。特殊部隊の多用。仏軍以外の各国軍の救急ヘリ。他のアフリカ諸国軍との死亡率の違いだと思います。
ひゃっはー
2014年08月06日 17:10
ランスデール様ありがとうございます。
しかし、フランス軍がルクレール戦車を使用しなかったのはなぜでしょうかね。たぶん、政治上の理由でスピードが求められていたからだろうとは思うのですが。
ランスデール
2014年08月07日 21:44
フランス軍がルクレールを投入しなかったのは、他に運用している装輪戦車や歩兵戦闘車で充分だったからだそうです。
そして、フランス軍は緊急展開部隊が決まっていて、初動は軽機甲旅団や落下傘旅団、特殊部隊が投入され機甲旅団は優先度が低いということでしょう。
ひゃっはー
2014年08月08日 11:34
ランスデール様へ
そもそも、フランスが(ドイツも?)緊急展開部隊を作ったのはコソボ紛争で、NATO軍が現地に迅速に展開できなかったことへの反省がきっかけになったのでしょうか?
ランスデール
2014年08月09日 21:26
んー。調べてみたのですが、ちょっとわからなかったです。
ただ、フランス軍は旧植民地への介入が多く、軽機甲部隊や、部隊で使用する兵器はコソボ以前からのものです。
ひゃっはー
2014年08月10日 13:13
ランスデール様へ
しつこく聞いて申し訳ないのですが、マリの武装勢力がシリア内戦のように都市部に立てこもって、至近距離から仏軍の軽機甲部隊を狙い撃ちにする戦法を採らなかったのは、なぜでしょうか。それをされていたら、仏軍は甚大な損害を受けていたでしょう。仏軍の空爆や砲撃にビビって、武装勢力が逃げ出したからでしょうか。それとも、仏軍が攻めてきたら後退して、引き上げるところをまた攻撃する、というヒット・アンド・アウエイ戦法を取ったからでしょうか。
ランスデール
2014年08月12日 00:11
マリ北部は砂漠地帯で、都市は3つです。
これがシリア内戦との決定的な違いでしょう。
後は、マリ政府及びフランス軍には多くの情報提供者がいて、市街地での戦いを継続的に行えず、拠点からのテロ攻撃しか出来なかったのでしょう。
答えになったかどうかは微妙ですが、私が調べた限りではこのような感じでして。
ひゃっはー
2014年08月12日 13:34
すると、マリ南部からナイジェリア北部のあたりにボコ・ハラムのような武装勢力の解放区があって、仏軍もそこには手が出せないのでしょうか?あと、武装勢力も一枚岩で固まっていなくて、派閥争いのようなものがあるのでしょうか?

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