74式戦車は輸出してはどうだろうか。
さて、我が国では90式戦車だけで事足りたのに、わざわざ1千億円もかけて大同小異の10式戦車を開発・調達し、あまつさえこれまた不用不急の機動戦闘車という戦車もどきまで開発・調達しています。まるで予算が有り余っている国の軍隊のようです。
で、まだまだ使用できる74式は廃棄される運命にあります。
74式は旧式だといいますが、想定されるゲリラ・コマンドウ対処ならばこれを近代化して各方面隊に配備すれば事足ります。別に機甲戦をやるつもりもないでしょう。
機甲戦の「種火」は北海道に90式を残し、第7師団を縮小して機甲旅団とすれば宜しい。
よく74式は足回りが限界で廃棄するしかないという人がいますが、それは戦車に無知な人です。戦車のドンガラは頑丈ですからサスペンションなどを換装すればまだまだ使えます。実際世界にはセンチュリオンとか、T55などを近代化して使用している国があります。
足回りが限界だというのは、タイアが摩耗したから自家用車の耐用年数がきたというようなものです。マニアを自称する人たちにこの手の主張をする人たちが多いは極めて残念です。
とはいっても74式の廃棄は規定路線です。
そこで74式戦車を輸出してはどうでしょうか。
3.5世代ではなく、第2世代の戦車の近代化で十分という国は少なくありません。複雑な足油圧式回りを通常のものに変えて、火器管制装置、センサー類等、エンジンを換装、増加装甲をついかするなどしても3億円もあればお釣りがくるんじゃないでしょうか。
近代化は外国企業に丸投げすれば宜しい、たとえばイスラエルやヨルダン、南アフリカなど手を上げそうなメーカーはいくらでもあります。
戦車本体は1輛500万円とか1千万円ぐらいで売っても構わないでしょう。廃棄にかかるコストと差し引けば、損はしません。また相手国に恩を売れます。
我が国としては自国の戦車の近代化の例を見ることができるのも、メリットです。他国がやればどの程度のコストで近代化ができるかも実感できます。
中古販売を通じて輸出のノウハウも学べるし、今後の国際共同開発のための経験にもなるでしょう。
また近代化した74式の運用や訓練などに退職した機甲科の自衛官を雇とえば再就職対策にもなります。
この手の話のじゃまになるのが事大主義でお馬鹿な官僚や制服組です。
かつて三菱重工は払い下げられた74式を相模原工場に飾っていたのですが、内局官僚きからクレームが来ました。
油圧装置を切った状態で展示すると「機密」である74式の最低車高がバレると大騒ぎをしたそうです。んなものはタミヤの1/35のプラモ買ってきて、定規で測って35かければ簡単にわかる話なんですが。
で、重工側は件の74式を返納したとのお話です。
その他、他国の博物館に64式小銃を寄贈して欲しいという話も「武器輸出」にあたるからと断ったそうです。
武器輸出の一番の敵は防衛省内の事大主義と無知、事なかれ主義かもしれません。
NEXT MEDIA "Japan In-Depth"[ジャパン・インデプス]に以下の記事を寄稿しております。
<バーバリーと三陽商会>ファッション業界「ライセンスビジネス」の怪
http://japan-indepth.jp/?p=6198
<防衛産業も営利企業>政府は防衛産業の持続可能な利益確保の必要性を国民に説明すべき
http://japan-indepth.jp/?p=5052
<武器禁輸緩和>安倍政権は「防衛装備生産基盤の危機回避」という本意を国民に説明せよ
http://japan-indepth.jp/?p=5014
<200億円の海自P-1哨戒機>性能も怪しい高コスト機の開発ではなく現有機の近代化を
http://japan-indepth.jp/?p=4818
朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しました
国益のために国内ヘリ産業を潰すべきだ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014051200007.html?iref=webronza
ロシアとウクライナが簡単に刀を抜けない理由
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014041500002.html
知られざる日本発のクールジャパン的ヒット商品「エア・ソフト・ガン」はなぜ市場を失いつつあるのか?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014032400011.html
で、まだまだ使用できる74式は廃棄される運命にあります。
74式は旧式だといいますが、想定されるゲリラ・コマンドウ対処ならばこれを近代化して各方面隊に配備すれば事足ります。別に機甲戦をやるつもりもないでしょう。
機甲戦の「種火」は北海道に90式を残し、第7師団を縮小して機甲旅団とすれば宜しい。
よく74式は足回りが限界で廃棄するしかないという人がいますが、それは戦車に無知な人です。戦車のドンガラは頑丈ですからサスペンションなどを換装すればまだまだ使えます。実際世界にはセンチュリオンとか、T55などを近代化して使用している国があります。
足回りが限界だというのは、タイアが摩耗したから自家用車の耐用年数がきたというようなものです。マニアを自称する人たちにこの手の主張をする人たちが多いは極めて残念です。
とはいっても74式の廃棄は規定路線です。
そこで74式戦車を輸出してはどうでしょうか。
3.5世代ではなく、第2世代の戦車の近代化で十分という国は少なくありません。複雑な足油圧式回りを通常のものに変えて、火器管制装置、センサー類等、エンジンを換装、増加装甲をついかするなどしても3億円もあればお釣りがくるんじゃないでしょうか。
近代化は外国企業に丸投げすれば宜しい、たとえばイスラエルやヨルダン、南アフリカなど手を上げそうなメーカーはいくらでもあります。
戦車本体は1輛500万円とか1千万円ぐらいで売っても構わないでしょう。廃棄にかかるコストと差し引けば、損はしません。また相手国に恩を売れます。
我が国としては自国の戦車の近代化の例を見ることができるのも、メリットです。他国がやればどの程度のコストで近代化ができるかも実感できます。
中古販売を通じて輸出のノウハウも学べるし、今後の国際共同開発のための経験にもなるでしょう。
また近代化した74式の運用や訓練などに退職した機甲科の自衛官を雇とえば再就職対策にもなります。
この手の話のじゃまになるのが事大主義でお馬鹿な官僚や制服組です。
かつて三菱重工は払い下げられた74式を相模原工場に飾っていたのですが、内局官僚きからクレームが来ました。
油圧装置を切った状態で展示すると「機密」である74式の最低車高がバレると大騒ぎをしたそうです。んなものはタミヤの1/35のプラモ買ってきて、定規で測って35かければ簡単にわかる話なんですが。
で、重工側は件の74式を返納したとのお話です。
その他、他国の博物館に64式小銃を寄贈して欲しいという話も「武器輸出」にあたるからと断ったそうです。
武器輸出の一番の敵は防衛省内の事大主義と無知、事なかれ主義かもしれません。
NEXT MEDIA "Japan In-Depth"[ジャパン・インデプス]に以下の記事を寄稿しております。
<バーバリーと三陽商会>ファッション業界「ライセンスビジネス」の怪
http://japan-indepth.jp/?p=6198
<防衛産業も営利企業>政府は防衛産業の持続可能な利益確保の必要性を国民に説明すべき
http://japan-indepth.jp/?p=5052
<武器禁輸緩和>安倍政権は「防衛装備生産基盤の危機回避」という本意を国民に説明せよ
http://japan-indepth.jp/?p=5014
<200億円の海自P-1哨戒機>性能も怪しい高コスト機の開発ではなく現有機の近代化を
http://japan-indepth.jp/?p=4818
朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しました
国益のために国内ヘリ産業を潰すべきだ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014051200007.html?iref=webronza
ロシアとウクライナが簡単に刀を抜けない理由
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014041500002.html
知られざる日本発のクールジャパン的ヒット商品「エア・ソフト・ガン」はなぜ市場を失いつつあるのか?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014032400011.html
この記事へのコメント
ただ、油圧サスを通常のサスに変えて、という話はかなり無理があるんじゃないでしょうか?、これほとんど下半身の作り変えになるように思います。
それと、74式の売りの一つはコンパクトな砲塔なのに仰俯角が大きいことだと思います。ゆえに稜線射撃が得意な待ち伏せ戦車って言われていますよね。でもあれって、油圧サスによる姿勢制御の賜物であって、ノーマルサスにしたら、かなり狭い範囲での仰俯角しかつけられなかったはずです。
そんな中古戦車じゃ、市街地でのゲリコマ対策にもとても使えませんわな。
結局、複雑な油圧系統を金かけてブラッシュアップする以外、74式延命の方策はないんじゃないかと思いますが。で、その改修込みの値段じゃとても貧国には売れんでしょうね。
そういう人に限って普段は「国益ガー」なんて言っていたりするのだから困ったものです。
それはそうと、
http://www.google.co.jp/gwt/x?gl=JP&source=s&u=http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0EL2DP20140610&hl=ja-JP&ei=cNmXU-OYIcq2kgXx8YCgCw&wsc=tb&ct=pg1&whp=30
正直、三井とAWが連合を組んで提案してくるとは予想外でした。しかもモノはAW149ではなく、169ですか。
川重の機体も「ラコタをベースにした新型機」、なんてオチにならなければ良いですけど。一番、得をするのは富士重工ですかね。落選してもAW・三井連合の機体が採用されれば、整備だけとはいえ、お金が落ちてくるのですから。
もっと実績があってもっとアフターサービスの充実した同世代の戦車が世界にいっぱいあるんだから、タダでも要らんと言われるのがオチ。
って清谷さんもそんなの判ってて皮肉で言ってるんでしょ。
問題は敵のタンデム弾頭をどうやって防ぐか、ですが。
74式のメンテは、他国の戦車と比べてどうなのでしょうか?
小銃だってAKがこれほど世界中に出回っている大きな要因のひとつは「故障しない」と聞きました。命を守る物が故障した日にゃぁ、、、
>戦車のドンガラは頑丈ですからサスペンションなどを換装すればまだまだ使えます。
自分はそれは「実戦に使うために作られた他国の一般的な戦車」にあてはまる事ではないかと思います。実戦に使う事など一切考えていない(実戦で使えるためにはどうすべきなのかも知らない?)我が国の戦車(を含む兵器)はちゃちな作りなので、「本当に」もう使い物にならないのかも知れません。「多額の税金を投入して使えない物を作った」事を隠すためにさっさとスクラップにしてしまおうとしているのではと思ったりします。納税者の一人としては他国のリペアメーカーに調べてもらいたいと思います。メーカーからは「それなりに使える中古兵器がもっと安く手に入るよ。」と言われるかも知れませんが。
まあ廃棄のコストをかけずに済む、その他諸々の経験を積めるということがメリットでしょう。
P-3Cはそこそこ儲かると思います。装備庁をつくるならば、不用な装備の廃棄と輸出を担当する部署をつくるべきです。
こういう事って出来るんですね、勉強になりました
上岡さんは具体的な話はあまりしてくれないから
あれから思ったのですが、戦車も国有財産なので、売るとなれば財務省が黙っていないでしょう。「売却代金は国庫に戻せ」とか言うかも知れませんし、売却先や売却代金、売却条件についても口を挟んでくるでしょう。さらに相手が外国ともなれば外務省も出てくるでしょうから、「さっさとスクラップにした方がマシ」とでも考えているのかも知れません。
清谷様がおっしゃられているように装備庁に集約するのが良いのではないでしょうか。そこが財務省と防衛省と外務省の縄張り争いの場にならなければ良いのですが。
TV等で兵器輸出に関する問題で論じている方々の意見を聞いてると、さも日本製の兵器が世界の兵器市場で売れて世界屈指の「死の商人」国家になるという人も結構いますが、頭がお花畑な考えですね。
今の日本でそんなもん作れっこ無いのに・・・
キヨタニさんの著書に出ていたようにむしろ細々とした各種機器類を輸出したほうがお金になると思うんですがね~
ラインメタルなどは同社にライセンス供与も行っており、その技術に関しては把握しています。またBAEシステムズも同様に日本製鋼所の砲身製造技術に興味を持っています。
日本のメーカーも一概に駄目な訳ではないということが分かり安心しました。
ただ、兵器そのものよりも消耗品や細かいものを売った方が当面は良いと思うんですよね~
まずは実績を作っていかないといけませんし、三原則を逸脱したものをいきなり売るのも節操が無いですし・・・
材料としてなら喜んで買い取りますよ。
サスペンションの入れ替えで買えるなら安いでしょうね。
確実にドンガラでも売れますよ。
車両の構造は素人が考えるより簡単ですからね。
99式の件についても射撃の精度に関しては花丸だったのでしょうけれど、
自走砲という兵器としての評価はどうだったんでしょうか。気になる。
「まとめる」とは「何かを捨てる」事です。「何かを捨てる」事は「誰とどう戦うか」が決まらないとできない事です。例えばスウェーデンのS戦車は砲塔すら捨てました(後退しながら迎え撃つので側面や背後に回り込まれる可能性は低い⇒砲塔不要?)。日本では未だ「戦うか否か」が議論の対象です。
アメリカのシーウルフ級攻撃型原潜やF22はまだ「優秀だが高い」ですが、F35や沿岸域戦闘艦は「無駄に高い(高コスト)」ように自分には思えます。
非常に良い案だと思います。
買い手も海外なら必ずいると思います。
武器輸出三原則は共産圏に武器が渡らないよう
整備したものですから
該当しない国であれば問題ありません。
2度も世界大戦を戦った某国は戦車を輸出しまくっていますよ。
「負けたから」「侵略したから」という洗脳から日本人は早く目を覚まして欲しいです。
例えばですが砲やFCSなど武装を全て取り外したものを「トラクター」として販売してはどうでしょうか?