谷本真由美@May_Roma の妄想 その5
谷本真由美さんの『日本が世界一「貧しい」国である件について』に対する分析と批評です。
谷本真由美さんのツイッター
https://twitter.com/May_Roma
谷本真由美さんのブログ
http://eigotoranoana.blog57.fc2.com/
谷本さんは、日本以外は仕事なんかいい加減にやって、家族や友人を大事にするというようなことを書いていますが、例外もあるといっています(P56)。
法曹界や金融界のエリートは死ぬほど働く、その代わり莫大な報酬をえているのだと主張しています。
でもそれって、家族や友人を犠牲にしていということですよね?
谷本さんの仕事観は20年前の労働党のような印象を受けます。
因みに下記の調査では日本人よりチェコ人や韓国人の方が長時間労働しているようです。
http://web.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2008/06/pdf/004-016.pdf
チェコ人や韓国人は日本以外の青い鳥が住んでる外国から除外されているのでしょうか。
「要求される成果は大変厳しいので、それに応えるために長時間働いているだけです。決して残業代を稼ぐために長いしているわけではありません」(P57)
でもそれって、 「要求される成果は大変厳しいので、それに応えるために家族や友人を犠牲にして長時間働いているだけです」ってことですよね。
またまるで日本の残業が皆、残業代を稼ぐためだけに残業しているように聞こえます。そんな人ばかりではないでしょう。谷口さんはそうだったかもしれませんが、だからといって他の日本人が皆がそうだと決めつけるのはいかがなものでしょうか。
普通の勤め人や自営業者はそこまでやらないといっていますが、自営業者は生き残るために結構長時間働いていますよ。英国にはインド人経営の雑貨屋が多いのですが、彼らは夜遅くまで店を開けていますし、日曜日も営業しています。
。
「残業なんてもってのほかです」(P58)
まあ、欧州の方が日本よりも労働時間は短いでしょう。仕事はカネのための、できるだけ仕事はしないという労働者も多いでしょう。ですから生産性が低くて、産業が衰退し、失業率が多いわけです。
実はこのことは谷本さんもこの後のページで書いております。
また欧州がそれなりに余裕があったのは、植民地からの収奪した富があったからです。未だに英国含めて旧植民地に大きな権益があります。
ぼくも日本の雇用関係や長時間労働を現状のまま、是とする立場ではありせん。若い頃就職の面接で1時間のサービス残業は当たり前、という会社がありましたが、もちろん就職しませんでした。
ですが、仕事は単にカネのためというような谷本さんのお説の通りに、多くの日本人が「堕落」すれば日本の経済力は大きく落ちるでしょう。
そもそも宗教的にも我が国は労働を忌避する国ではありません。天皇陛下自らが田植えをするような国です。こういう文化の違いを無視して、欧米の白人様を見習えてという主張は胡乱です。
嫌々ながら仕事をするの、正面から仕事に取り組んで仕事をするのでは働いている時間、どちらが楽しいでしょうか。また一生懸命仕事をしていれば、身につくことが多々あります。それは例えば別の職種に転職しても役に立ちます。
単に時間が過ぎればいいや、と思っている人はよりよい仕事に就くことはできません。
繰り返しますが、英国の労働者階級(欧州もそうですが)は、どうせ努力しても報われないから、労働意欲がないわけです。
そういう社会が果たして谷本さんのいうように「青い鳥」がいる国なのでしょうか。
ぼくはそうは思いません。
以下の記事を朝日深部のWEBRONZA+に寄稿しております。
空自のF-35は中国が導入するSu-35に対抗できるか(上)
――ロシアが売却する事情とは?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013070400007.html?iref=webronza
空自のF-35は中国が導入するSu-35に対抗できるか(中)――日本が不利な理由
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013071000011.html?iref=webronza
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(1)――墜落を恐れた?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013061900007.html
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(2)――省内の食い違い
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013062000004.html
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(3)――難しい新規参入
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013062700005.html?iref=webronza
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(4)――「我が国固有の環境」とは何か
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013070100008.html?iref=webronza
谷本真由美さんのツイッター
https://twitter.com/May_Roma
谷本真由美さんのブログ
http://eigotoranoana.blog57.fc2.com/
谷本さんは、日本以外は仕事なんかいい加減にやって、家族や友人を大事にするというようなことを書いていますが、例外もあるといっています(P56)。
法曹界や金融界のエリートは死ぬほど働く、その代わり莫大な報酬をえているのだと主張しています。
でもそれって、家族や友人を犠牲にしていということですよね?
谷本さんの仕事観は20年前の労働党のような印象を受けます。
因みに下記の調査では日本人よりチェコ人や韓国人の方が長時間労働しているようです。
http://web.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2008/06/pdf/004-016.pdf
チェコ人や韓国人は日本以外の青い鳥が住んでる外国から除外されているのでしょうか。
「要求される成果は大変厳しいので、それに応えるために長時間働いているだけです。決して残業代を稼ぐために長いしているわけではありません」(P57)
でもそれって、 「要求される成果は大変厳しいので、それに応えるために家族や友人を犠牲にして長時間働いているだけです」ってことですよね。
またまるで日本の残業が皆、残業代を稼ぐためだけに残業しているように聞こえます。そんな人ばかりではないでしょう。谷口さんはそうだったかもしれませんが、だからといって他の日本人が皆がそうだと決めつけるのはいかがなものでしょうか。
普通の勤め人や自営業者はそこまでやらないといっていますが、自営業者は生き残るために結構長時間働いていますよ。英国にはインド人経営の雑貨屋が多いのですが、彼らは夜遅くまで店を開けていますし、日曜日も営業しています。
。
「残業なんてもってのほかです」(P58)
まあ、欧州の方が日本よりも労働時間は短いでしょう。仕事はカネのための、できるだけ仕事はしないという労働者も多いでしょう。ですから生産性が低くて、産業が衰退し、失業率が多いわけです。
実はこのことは谷本さんもこの後のページで書いております。
また欧州がそれなりに余裕があったのは、植民地からの収奪した富があったからです。未だに英国含めて旧植民地に大きな権益があります。
ぼくも日本の雇用関係や長時間労働を現状のまま、是とする立場ではありせん。若い頃就職の面接で1時間のサービス残業は当たり前、という会社がありましたが、もちろん就職しませんでした。
ですが、仕事は単にカネのためというような谷本さんのお説の通りに、多くの日本人が「堕落」すれば日本の経済力は大きく落ちるでしょう。
そもそも宗教的にも我が国は労働を忌避する国ではありません。天皇陛下自らが田植えをするような国です。こういう文化の違いを無視して、欧米の白人様を見習えてという主張は胡乱です。
嫌々ながら仕事をするの、正面から仕事に取り組んで仕事をするのでは働いている時間、どちらが楽しいでしょうか。また一生懸命仕事をしていれば、身につくことが多々あります。それは例えば別の職種に転職しても役に立ちます。
単に時間が過ぎればいいや、と思っている人はよりよい仕事に就くことはできません。
繰り返しますが、英国の労働者階級(欧州もそうですが)は、どうせ努力しても報われないから、労働意欲がないわけです。
そういう社会が果たして谷本さんのいうように「青い鳥」がいる国なのでしょうか。
ぼくはそうは思いません。
以下の記事を朝日深部のWEBRONZA+に寄稿しております。
空自のF-35は中国が導入するSu-35に対抗できるか(上)
――ロシアが売却する事情とは?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013070400007.html?iref=webronza
空自のF-35は中国が導入するSu-35に対抗できるか(中)――日本が不利な理由
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013071000011.html?iref=webronza
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(1)――墜落を恐れた?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013061900007.html
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(2)――省内の食い違い
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013062000004.html
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(3)――難しい新規参入
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013062700005.html?iref=webronza
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(4)――「我が国固有の環境」とは何か
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013070100008.html?iref=webronza
この記事へのコメント
すみません質問していいすか?
この谷元女史の馬鹿本、どのくらい売れたのですか?
今の日本社会の馬鹿度がわかるかも♪
信じている者も結構いると推測しますw
いや、似たような奴ら、結構海外にいますからー
でも、そういうかぶれに限って、当地の歴史や文化や人々のこと全くわかっちゃいないんですよね、興味も全く無いようですし。「なんでここにいるの?」と聞いても、どーでもいいような答え。「んじゃ他の国でもいいじゃん」と言うと、また屁理屈こねる。いじくってあぞぶレベル程度な屑しかいませんでした、そーいう系統。本当は議論したくていじくりはじめたんですけどねー、議論できるレベルのは今までいませんでした、残念ながら。