共産党は戦争がしたいのか?

 日本共産党のHPの選挙政策のところに以下のような記述があります。

 農林水産予算を大幅に増額して、食料自給率50%をめざす

 日本農業を再生するには、農業つぶしの政治が長く続き、その傷が深いだけに、長期の見通しによる計画的な取り組みと関連予算の思い切った増額が必要です。とりわけ、 長年"猫の目農政"に苦しんできた農家が、将来にわたって農業に安心して励めると確信を持てるようにするためにも、政策の一貫性、持続性が不可欠です。

 日本共産党は、食料自給率の早期50%達成を目標に掲げていますが、そのために、価格保障や所得補償の充実などに必要な農林水産予算を大幅に増額します。

 一般歳出に占める農林水産予算の割合は2000年の7.1%から2012年の4.5%に低下しています。現在の国の予算規模を前提にしても、農業を「国づくり」の柱に据え、予算上の位置づけを12年前の水準に戻すだけでも約1兆円は確保できます。

 また、農林水産業の生産額と農業予算の割合を比較すると、アメリカ56.0%、フランス33.9%。ドイツ62.0%、韓国59.8%、日本27.5%であり、日本の農業予算の貧弱さが目立ちます。この割合を先進諸国なみに高めれば、農業予算の大幅増額は可能です。

 食料の増産には、湿田の乾田化、用排水施設の維持・補修、山間地域の圃場整備などの土地改良事業が欠かせません。土地改良や施設の建設などは大型事業中心ではなく、農家や地元負担が少なく、経営改善につながる事業に予算を重点的に配分します。


http://www.jcp.or.jp/web_policy/2013/06/2013.html


 共産党は戦争がしたい、あるいは戦争に備えているのでしょうか。

 共産党が大好きな「平和憲法」の前文には「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」
 と、あります。
 
 諸外国を信じて、平和を欲するならば無理矢理農業の自給率を上げる必要はないのではないでしょうか。農産物を作る国から輸入すればいい。特に途上国からの輸入であれば、その国の発展を助けることになります。それが「平和憲法」を活かす道ではないでしょうか。


 共産党の農業強化は戦争に備えているとしか思えません。これではまるで「反動の自民党」です(笑)。
 しかも現代の農業は多量のエネルギーを使うし、肥料、飼料も輸入です。これらも国産化するのでしょうか。 仮にこれらを外国に頼るのであれば農業自給率を極端に上げる必要はありません。


 また農業自給率を上げることは農業関連の予算を増やすことを目標にしているようにもとれます。
 「この割合(農業自給率)を先進諸国なみに高めれば、農業予算の大幅増額は可能です」

  農業予算を増やすことが目的というのは本末転倒でしょう。これが目的だというのならば、農業にぶら下がって国家のカネで喰う連中をふやす、あるいは農水省の拡大し、公務員を増やすということになります。
 このようなことを政策を掲げることに違和感がないのでしょう。

 で、例によって財源については何も述べられていませんが、どうせ大企業、金持ちから搾り取るというのでしょう。
 こんなことだから議席が低迷しているわけです。

 共産党は農業は必要だから効率を求めなくてもよいと、じゃんじゃん補助金をばらまけと、主張しているように思えます。これは自民党の農水族と同じです。
 
 ですが、経済原理を無視し、甘やかし、利権化してきたことが日本の農業を弱体化させた要因です。この先農民を全員公務員に、とか言い出しかねません。



 ですが、今回の選挙では自民党に対するアンチテーゼとして共産党に投票するのは、ありでしょう。自民党よりも遙かに「危険」な政党が躍進すれば、自民党も現在のあり方を改めるのではないでしょうか。

 
以下の記事を朝日深部のWEBRONZA+に寄稿しております。

空自のF-35は中国が導入するSu-35に対抗できるか(上)
――ロシアが売却する事情とは?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013070400007.html?iref=webronza
空自のF-35は中国が導入するSu-35に対抗できるか(中)――日本が不利な理由
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013071000011.html?iref=webronza
空自のF-35は中国が導入するSu-35に対抗できるか(下)――F-35導入の是非を再考すべき
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013071100005.html?iref=webronza


東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(1)――墜落を恐れた?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013061900007.html
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(2)――省内の食い違い
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013062000004.html
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(3)――難しい新規参入
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013062700005.html?iref=webronza 
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(4)――「我が国固有の環境」とは何か
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013070100008.html?iref=webronza


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この記事へのコメント

ひゃっはー
2013年07月16日 16:48
ある本に「儒教と共産主義は本当によく似ている」と書いてあるのを見て目から鱗の思いをしました。だから、ソ連の国章は鎌と鎚(士農工商)で、日本共産党が相も変わらず同じ路線を歩んでいるわけですね。
ブロガー(志望)
2013年07月16日 22:53
お邪魔します。
 共産党が否定しているのは「資本主義(国)の戦争」(植民地争奪戦)であって、共産主義の戦争(革命を守り、そして広める)ではないと思います。
 共産党は「長年アメリカに経済制裁されながら、未だしぶとく生き続けているキューバ」を目指しているのでしょうか(経済制裁に耐えるための自給率アップ?)。
 TPPを「奇貨」 に自民党の基盤の一つである農村部の票を取り込みたい「だけ」かも知れませんが。
マリンロイヤル
2013年07月17日 16:32
共産党も自民党も、農業について具体的な施策が無いんじゃないでしょうか。共産党の「自給率50%」とか、自民党の「所得倍増10か年計画」とかスローガンはあっても、どうやって達成するのか具体的に書かれてません。
ななし
2013年07月21日 19:46
労働環境をよりよく改善する点においては共産党はいいですよ。消費税増税も反対だし
ando
2013年07月23日 00:06
そもそも「カロリーベース」の食料自給率なるものが農水省利権のカラクリで、これは「高く売れる」果物や野菜類には不利なんですよ。
食べられない花卉類なんてもってのほか。
茸類もカロリーないから無駄になっちゃうんですよね。
お茶なども駄目

で、キロ当たり安い作物である小麦とか大豆が輸入に頼ってるから低くなる。
こんなもんいくら「合理化」しようが日本の土地と人件費で大陸のだだっ広いところで収穫する農法に太刀打ちできるわけがない

また畜産業や水産業のうち養殖業なんかも、カロリーベースで考えれば餌の原料が輸入であればむしろマイナスです。(牧草や市場に流通しない自家消費の飼料も結構作ってますが)

本当に農業でも農家でもいいですけどそれを「振興」したいのであれば、他の産業と同じく「カネが儲かる」事を
考えるべきでしょうね。

逆に食糧安保のこと考えるなら、結局のところ、肥料やエネルギーを輸入に頼る以上自給率は大して意味がない

備蓄を増やすかカネで買う為に農業国の通貨を保有しておく、という手段の方が現実的でしょう。

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