陸幕は予算に納税者は黙っていろ、と考えているらしい。
昨年末に陸幕広報室に対して、来年度予算で要求されている個人用暗視装置について、取材をしたい、あるいは装備の概要と、何故N社の製品に決まったのかを知りたいとリクエストを出しました。
ところが陸幕広報室の担当者氏からはいずれも不可である、返答できないと通知がありました。
不思議ですね。別に防衛秘を明かせといっているわけではありません。ハッキリ言って歩兵用のナイトビジョンの性能なんてのは大同小異です。例えば空自がF-35の速度とか、重量とかを非公開にしていたでしょうか。。
ぼくがこれについていて知りたかったのは、ぼくの知りうる限り性能は凡庸、他国の競合品よりも重量は約二倍もあるというものでした。しかも主契約社のN社に決定した過程というのがかなり不透明とのこと、担当者がN社から影に日向に圧力をかけられていたという話も聞いてます。
しかも調達単価は80万円。普通に考えれば他国の4倍ぐらいするお値段です。
あんまり書くと同社には警察のOBもいるので、命を狙われたり、痴漢冤罪をデッチあげられたりしかねないので、書きたくないんですが、記者クラブ会員各社がまったく書く気もないようですからしょうがなくぼくが書こうかなあ、とおもっているわけです。
予算関連で記者クラブって質問とかしているんんでしょうかね。どうでもいいオスプレイの情緒的な煽り記事を書く暇があったら、予算関連をもっと精査しろよといいたくなります。
まあ、性能的に他国のナイトビジョンの何倍も探知距離があるならば、隠す必要あるでしょう。けど、そんな製品が作れるわけがない。何しろ、サーマルーメージャーではフランス製を買ってきてガワだけつくってかぶせた着ぐるみのような製品を3~4倍程度で国産装備でございと、売っていた会社です。
とはいっても、もし仮に最近出始めたナイビジョンとサーマルーメージャーのハイブリッドとか、複数のナイトビジョンを組み合わせて視界を広く取っているものなどである場合はこのくらいの値段がしてもおかしくないのかもしれません。先入観で記事をかきあたくなりません。ですから取材をしたかったのですけども。
この件に関しては採用に至る経緯も不透明で、昨年問題になったUH-X同様な官製談合の可能性も否定できない、とぼくは思っています(まあUH-X同様ことは多々行われているのが事実ですが)。
ですから、実際の装備の概要、調達決定の経緯などを知りたい、知った上で記事を書きたいと思ったわけです。
ところがご案内のように「取材拒否」です。
どうやら陸幕は民間人が「参謀本部」の調達に口を出すな、僭越である、と考えているらしいです。
そうだとすると戦前、戦中の軍部と同じで、文民統制なにそれ?美味しいの、てな感覚をもっているのではないでしょうか。
こんなことだから、毎年防衛予算が国会で吟味されず、殆どシャンシャンで通ってしまうわけです。
政治家、納税者、メディアの無関心の循環がこのような自衛隊の傲慢を生んでいると思います。
いわゆる軍オタと呼ばれる人達のなかには防衛省、自衛隊の主張は全て正しいと頭から信じている人達もすくなくありません。こういう人達がぼくらが調査報道を元に当局に都合の悪いことを暴露すると信じません。
ですが、役所は基本的に都合の悪いことを進んで報道しません。
でもこの手の人達は役所の発表を金科玉条でありがたがります。リテラシーが欠如しております。
ところが3・11後の陸自ご自慢のUAVが震災の偵察にただの一度も飛ばなかったことを自ら発表しませんでした。ぼくが取材し、確認を求めたらから陸幕も認めたわけです。
繰り返しますが、基本的に役所はどこでも自分たちに都合の悪い発表を率先して行うことはありません。公開するにしても嘘はつないけど、巧妙に事実を隠すことも多々あります。
大臣にすら同じ事をやります。役所はいうこととは全て正しいと信じるのは如何にもナイーブです。
役所が誠実であれば、先の原発の被災に関しても、何故あのようなどたばた、情報隠蔽があったのでしょうか。
他の役所はそうでも、防衛省・自衛隊だけは絶対に信用できるのだ、というようなことを言っている政治家や評論家、軍オタが少なくありませんが、これはかつて北朝鮮はこの世の天国だという与太話を信じ切っていた左翼と同じです。知性が多少ともあればそんなことを信じないでしょう。
我が国において防衛省に対する、このような調査報道が極めて少ないことは、具体的な議論の土台となる基礎情報の欠如であり、文民統制上、極めて危険なことです。
ところが陸幕広報室の担当者氏からはいずれも不可である、返答できないと通知がありました。
不思議ですね。別に防衛秘を明かせといっているわけではありません。ハッキリ言って歩兵用のナイトビジョンの性能なんてのは大同小異です。例えば空自がF-35の速度とか、重量とかを非公開にしていたでしょうか。。
ぼくがこれについていて知りたかったのは、ぼくの知りうる限り性能は凡庸、他国の競合品よりも重量は約二倍もあるというものでした。しかも主契約社のN社に決定した過程というのがかなり不透明とのこと、担当者がN社から影に日向に圧力をかけられていたという話も聞いてます。
しかも調達単価は80万円。普通に考えれば他国の4倍ぐらいするお値段です。
あんまり書くと同社には警察のOBもいるので、命を狙われたり、痴漢冤罪をデッチあげられたりしかねないので、書きたくないんですが、記者クラブ会員各社がまったく書く気もないようですからしょうがなくぼくが書こうかなあ、とおもっているわけです。
予算関連で記者クラブって質問とかしているんんでしょうかね。どうでもいいオスプレイの情緒的な煽り記事を書く暇があったら、予算関連をもっと精査しろよといいたくなります。
まあ、性能的に他国のナイトビジョンの何倍も探知距離があるならば、隠す必要あるでしょう。けど、そんな製品が作れるわけがない。何しろ、サーマルーメージャーではフランス製を買ってきてガワだけつくってかぶせた着ぐるみのような製品を3~4倍程度で国産装備でございと、売っていた会社です。
とはいっても、もし仮に最近出始めたナイビジョンとサーマルーメージャーのハイブリッドとか、複数のナイトビジョンを組み合わせて視界を広く取っているものなどである場合はこのくらいの値段がしてもおかしくないのかもしれません。先入観で記事をかきあたくなりません。ですから取材をしたかったのですけども。
この件に関しては採用に至る経緯も不透明で、昨年問題になったUH-X同様な官製談合の可能性も否定できない、とぼくは思っています(まあUH-X同様ことは多々行われているのが事実ですが)。
ですから、実際の装備の概要、調達決定の経緯などを知りたい、知った上で記事を書きたいと思ったわけです。
ところがご案内のように「取材拒否」です。
どうやら陸幕は民間人が「参謀本部」の調達に口を出すな、僭越である、と考えているらしいです。
そうだとすると戦前、戦中の軍部と同じで、文民統制なにそれ?美味しいの、てな感覚をもっているのではないでしょうか。
こんなことだから、毎年防衛予算が国会で吟味されず、殆どシャンシャンで通ってしまうわけです。
政治家、納税者、メディアの無関心の循環がこのような自衛隊の傲慢を生んでいると思います。
いわゆる軍オタと呼ばれる人達のなかには防衛省、自衛隊の主張は全て正しいと頭から信じている人達もすくなくありません。こういう人達がぼくらが調査報道を元に当局に都合の悪いことを暴露すると信じません。
ですが、役所は基本的に都合の悪いことを進んで報道しません。
でもこの手の人達は役所の発表を金科玉条でありがたがります。リテラシーが欠如しております。
ところが3・11後の陸自ご自慢のUAVが震災の偵察にただの一度も飛ばなかったことを自ら発表しませんでした。ぼくが取材し、確認を求めたらから陸幕も認めたわけです。
繰り返しますが、基本的に役所はどこでも自分たちに都合の悪い発表を率先して行うことはありません。公開するにしても嘘はつないけど、巧妙に事実を隠すことも多々あります。
大臣にすら同じ事をやります。役所はいうこととは全て正しいと信じるのは如何にもナイーブです。
役所が誠実であれば、先の原発の被災に関しても、何故あのようなどたばた、情報隠蔽があったのでしょうか。
他の役所はそうでも、防衛省・自衛隊だけは絶対に信用できるのだ、というようなことを言っている政治家や評論家、軍オタが少なくありませんが、これはかつて北朝鮮はこの世の天国だという与太話を信じ切っていた左翼と同じです。知性が多少ともあればそんなことを信じないでしょう。
我が国において防衛省に対する、このような調査報道が極めて少ないことは、具体的な議論の土台となる基礎情報の欠如であり、文民統制上、極めて危険なことです。
この記事へのコメント
残念ながら日本では未だに清谷様他の努力にも関わらず、軍事など(自分達が)嫌いだから知ろうともせず、必要性も理解せず、それどころか目の敵にする(「迷彩服着るな」他)連中の声の方が大きい(ノイジーマイノリティ?)のではないかと思われます(だから日本の大学に軍事を体系的に学ぶ軍事学部が無かったりする?)。であるから自衛隊の方も「どうせ目の敵にしているのだろう」と"外"に対して構えているという面もあるのではないでしょうか。
ナイトビジョン界では英軍を始め世界中で使われてますよ