UH-X 談合疑惑 ニート・ヘリメーカー、川崎重工が日本のヘリ産業を潰す日
そもそも国内ヘリ産業って必要あるんでしょうかね。
戦後我が国は一貫してヘリ産業に多額の税金を投資してきました。
ところが、未だに顧客は防衛省のみ(BK117除けば)。我が国は世界有数のヘリ市場ですが、その市場でのシェアはゼロです。無論海外でも同様です。
つまり我が国のヘリ産業は産業として自立していません。
軍用が輸出できないから、というのは泣き言です。世界の市場の半分は民間ですし、BK117の用に民間用ヘリですが、軍隊で多様している機体もあります。
つまり、我が国のヘリ産業は果敢に市場に挑戦することなく、ひたすらリスクのない防衛需要に寄生して生きてきたわけです。
しかも世界的にヘリメーカーは集約されつつあるのにも関わらず、防衛省だけの上がりで国内で3社も喰っている。世の中を舐めているとしかいいようがありません。
市場での競争すら晒されておらず、防衛省の予算を分けあってきたような「国営企業」にまともなヘリを開発する能力なんて期待できないでしょう。
現在防衛費は微減が続いていますが、装備調達費は右肩下がりです。陸幕のヘリ予算は前は350億程度あったのですが、現在は200~250億円程度、機数もピークは500機から現在450機、陸幕はこれを350機まで減らすようです。その頃はヘリ予算は150~200億円程度に減っているんではないでしょうか。
つまり、防衛省に寄生していては事業の存続は不可能です。
現状日本のヘリ産業は自宅に寄生して親に喰わせてもらっている40ヅラ下げたニートの3兄弟のようなものです。
しかも親はリストラされて収入が激減、もうすぐ定年。年金だけではとても3兄弟を食わせていけななくなる。
ところが、そのような現実を目の前にしても、なおオレはやれば出来るんだと嘯いて未だに親に小遣いたかっているようなものです。
UH-Xにしても自衛隊専用で、他では売れません。
自立する見込みのないヘリ産業に補助金的な予算をつけることはもうやめましょう。
例えばの話、UH-60にしても輸入に切り替えれば UH-Xの予定調達コストよりも安く上がります。
UH-Xをやめて輸入のUH-60で統一するとか、米軍同様に後方用はBK117を組み合わせるとかというのも一案でしょう。同じ額を調達に使うならば輸入に切り替えれば、3~4倍の速さで調達が進みます。
いくら小理屈をこねても近い将来、他国の2~6倍などというふざけた単価のヘリコプターを調達する余裕はなくなります。 チヌークもMCH-101も輸入に切り替わるざるをえないでしょう。
本来ヘリは我が国の航空業界が世界に進出しやすい分野でした。機体に軍民の垣根が低く、個人や企業などのマーケットがあります。
日本のヘリ産業を潰すのは当のヘリメーカーと彼らをスポイルしてきた防衛省、経産省です。
これ以上税金の無駄遣いは是非やめて欲しいものです。
朝日新聞、WEBRONZA+に以下の記事を寄稿しております。
【UH-X官製談合疑惑と日本のヘリメーカーの病巣(1)】 国営企業的体質?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012090700002.html
【国産哨戒機P-1の開発は中止すべきだ(1)】 高すぎるコスト
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012090400012.html
【国産哨戒機P-1の開発は中止すべきだ(2)】 安価なP-3C近代化
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012090500007.html
さて防衛調達問題を知るためにいかがでしょうか。
関連記事
川崎重工 UH-X官製談合疑惑と報道機関の姿勢について
http://kiyotani.at.webry.info/201209/article_4.html
陸自のUHX
http://kiyotani.at.webry.info/201202/article_1.html
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http://kiyotani.at.webry.info/201209/article_3.html
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http://kiyotani.at.webry.info/201207/article_17.html
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https://bblog.sso.biglobe.ne.jp/ap/tool/newsedit.do
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http://kiyotani.at.webry.info/201206/article_2.html
川崎重工、橋梁部門から撤退検討
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http://kiyotani.at.webry.info/201008/article_21.html
C―2の重量超過問題と空自の隠蔽体質について
http://kiyotani.at.webry.info/201103/article_6.html
【ファンボロー航空ショー3】日本の航空機メーカーは商売をする気があるのか?
http://kiyotani.at.webry.info/201007/article_9.html
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つまり我が国のヘリ産業は産業として自立していません。
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つまり、我が国のヘリ産業は果敢に市場に挑戦することなく、ひたすらリスクのない防衛需要に寄生して生きてきたわけです。
しかも世界的にヘリメーカーは集約されつつあるのにも関わらず、防衛省だけの上がりで国内で3社も喰っている。世の中を舐めているとしかいいようがありません。
市場での競争すら晒されておらず、防衛省の予算を分けあってきたような「国営企業」にまともなヘリを開発する能力なんて期待できないでしょう。
現在防衛費は微減が続いていますが、装備調達費は右肩下がりです。陸幕のヘリ予算は前は350億程度あったのですが、現在は200~250億円程度、機数もピークは500機から現在450機、陸幕はこれを350機まで減らすようです。その頃はヘリ予算は150~200億円程度に減っているんではないでしょうか。
つまり、防衛省に寄生していては事業の存続は不可能です。
現状日本のヘリ産業は自宅に寄生して親に喰わせてもらっている40ヅラ下げたニートの3兄弟のようなものです。
しかも親はリストラされて収入が激減、もうすぐ定年。年金だけではとても3兄弟を食わせていけななくなる。
ところが、そのような現実を目の前にしても、なおオレはやれば出来るんだと嘯いて未だに親に小遣いたかっているようなものです。
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自立する見込みのないヘリ産業に補助金的な予算をつけることはもうやめましょう。
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UH-Xをやめて輸入のUH-60で統一するとか、米軍同様に後方用はBK117を組み合わせるとかというのも一案でしょう。同じ額を調達に使うならば輸入に切り替えれば、3~4倍の速さで調達が進みます。
いくら小理屈をこねても近い将来、他国の2~6倍などというふざけた単価のヘリコプターを調達する余裕はなくなります。 チヌークもMCH-101も輸入に切り替わるざるをえないでしょう。
本来ヘリは我が国の航空業界が世界に進出しやすい分野でした。機体に軍民の垣根が低く、個人や企業などのマーケットがあります。
日本のヘリ産業を潰すのは当のヘリメーカーと彼らをスポイルしてきた防衛省、経産省です。
これ以上税金の無駄遣いは是非やめて欲しいものです。
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http://kiyotani.at.webry.info/201007/article_9.html
この記事へのコメント
果敢に独自開発しても国や地方自治体の協力が無ければヘリ産業は育ちません。