ファンボロー 米国の思惑とオスプレイ
今回オスプレイの体験搭乗をボーイング・ジャパンからオファーされていたのですが、残念ながら最終的には搭乗はなりませんでした。
そんなわけで、以下はしがないフリーランスジャーナリストの愚痴と思っていただいても結構です。
今回のファンボローエアショーで米国はオスプレイを持ち込んできました。これは日本向けのアピールのためだったのでしょう。何しろ持ち込まれた機体が4機、しかも全て海兵隊の機体でした。
一機は地上展示用でしたが、後の三機でデモフライトとしていたようです。通常この手のショーに同型機をこれほど持ち込むことはあまりありません。普通は展示している機体をデモにも使います。
恐らく、一機が故障してもすぐに別な機体を出せるようにとの配慮だったからでしょう。
ボーイングのオスプレイの記者会見もボーイング社の関係者の説明はなく、殆ど海兵隊のオスプレイ担当者によるものでした。
このことからも今回のオスプレイの参加は米海兵隊あるいは米国政府の強い意向があったものとおもわれます。
ところが米国側には誤算がありました。
それは体験搭乗者の選択とアレンジによるものでした。
専門報道関係者で搭乗できたのは青木氏ぐらいで、後はテレビや新聞のマスメディア関係者でした。
しかも青木氏は火曜日か水曜日に搭乗し、あとの一般メディアの関係者は木曜日でした。
この一般メディアが問題で、ヘリにも乗ったことがないような人たちが、オスプレイとヘリを比較したりできるのでしょうか。
実際搭乗する前に何かあった場合に備えて誓約書にサインをさせられた、なんて書いている記者がいました。オスプレイに限らず、この手の体験搭乗では誓約書にサインするのは当たりまえのことです。
この記者はそれを知らなかったのか、あるいは知っていて敢えて読者をミスリードする気があったのでしょう。何も知らない読者がこの記事を読めば、オスプレイは危険だからそのような誓約書を書かせたのだ、と思うでしょう。
また乗員数など基礎的なデータを間違えていた記事もありました。こんなものもらった資料に書いてあるはずですが。
また、前回も書きましたが。滑走路のエプロンでタバコを吸うような常識以前のTVクルーも体験搭乗に参加していました。彼らにまともな報道が出来ると期待するのは控えめにいってもかなりナーブです。
せめて青木氏でも一緒に搭乗していれば、彼らが青木氏にコメントを求めるなどして、かなり事情違ったのでしょうか、ご案内のように青木氏は別の日の搭乗でした。
何もだからオレを乗せれば良かったとは言いません。
他に航空関連の専門関係者が多数いました。航空専門誌の記者や編集者、あるいは世界的なエビエーション・フォトグラファーである徳永克彦氏もいらしていたので、彼らと一般メディアの混合して体験搭乗させるべきだったでしょう。
そうであれば一般メディアの記者たちは専門メディアの人間に意見を求め、それが記事に反映されたでしょう。
できうればその後日本語の通訳をつけてコーヒーでも飲みながら一般、専門メディア関係者を招いて日本人向けのくつろいだ雰囲気での質疑応答や意見交換の場を設けるべきでした。その場で、先入観や誤解があればできるだけ排除する努力が必要でした。
結局合衆国納税者の少なくない税金をかけたであろう今回のプロジェクトは、成功したとは言い難いでしょう。
仕切っているのがボーイング本社や海兵隊の人間で、記者クラブ制度など日本のメディアの特殊事情などを知っていなかったようです。
ただでさえ記者クラブのために日本では専門記者が育ちにくい上に、現地の特派員は更に何でも屋さんですから、彼らだけを集めてまともな記事を期待する方が間違っています。
今回のプロジェクトに在日米軍やボーイング日本支社の広報他担当者をもっと深く関わらせるべきできした。
まあ、アメリカ人がよくやる失敗といえばそれまでですが。
そんなわけで、以下はしがないフリーランスジャーナリストの愚痴と思っていただいても結構です。
今回のファンボローエアショーで米国はオスプレイを持ち込んできました。これは日本向けのアピールのためだったのでしょう。何しろ持ち込まれた機体が4機、しかも全て海兵隊の機体でした。
一機は地上展示用でしたが、後の三機でデモフライトとしていたようです。通常この手のショーに同型機をこれほど持ち込むことはあまりありません。普通は展示している機体をデモにも使います。
恐らく、一機が故障してもすぐに別な機体を出せるようにとの配慮だったからでしょう。
ボーイングのオスプレイの記者会見もボーイング社の関係者の説明はなく、殆ど海兵隊のオスプレイ担当者によるものでした。
このことからも今回のオスプレイの参加は米海兵隊あるいは米国政府の強い意向があったものとおもわれます。
ところが米国側には誤算がありました。
それは体験搭乗者の選択とアレンジによるものでした。
専門報道関係者で搭乗できたのは青木氏ぐらいで、後はテレビや新聞のマスメディア関係者でした。
しかも青木氏は火曜日か水曜日に搭乗し、あとの一般メディアの関係者は木曜日でした。
この一般メディアが問題で、ヘリにも乗ったことがないような人たちが、オスプレイとヘリを比較したりできるのでしょうか。
実際搭乗する前に何かあった場合に備えて誓約書にサインをさせられた、なんて書いている記者がいました。オスプレイに限らず、この手の体験搭乗では誓約書にサインするのは当たりまえのことです。
この記者はそれを知らなかったのか、あるいは知っていて敢えて読者をミスリードする気があったのでしょう。何も知らない読者がこの記事を読めば、オスプレイは危険だからそのような誓約書を書かせたのだ、と思うでしょう。
また乗員数など基礎的なデータを間違えていた記事もありました。こんなものもらった資料に書いてあるはずですが。
また、前回も書きましたが。滑走路のエプロンでタバコを吸うような常識以前のTVクルーも体験搭乗に参加していました。彼らにまともな報道が出来ると期待するのは控えめにいってもかなりナーブです。
せめて青木氏でも一緒に搭乗していれば、彼らが青木氏にコメントを求めるなどして、かなり事情違ったのでしょうか、ご案内のように青木氏は別の日の搭乗でした。
何もだからオレを乗せれば良かったとは言いません。
他に航空関連の専門関係者が多数いました。航空専門誌の記者や編集者、あるいは世界的なエビエーション・フォトグラファーである徳永克彦氏もいらしていたので、彼らと一般メディアの混合して体験搭乗させるべきだったでしょう。
そうであれば一般メディアの記者たちは専門メディアの人間に意見を求め、それが記事に反映されたでしょう。
できうればその後日本語の通訳をつけてコーヒーでも飲みながら一般、専門メディア関係者を招いて日本人向けのくつろいだ雰囲気での質疑応答や意見交換の場を設けるべきでした。その場で、先入観や誤解があればできるだけ排除する努力が必要でした。
結局合衆国納税者の少なくない税金をかけたであろう今回のプロジェクトは、成功したとは言い難いでしょう。
仕切っているのがボーイング本社や海兵隊の人間で、記者クラブ制度など日本のメディアの特殊事情などを知っていなかったようです。
ただでさえ記者クラブのために日本では専門記者が育ちにくい上に、現地の特派員は更に何でも屋さんですから、彼らだけを集めてまともな記事を期待する方が間違っています。
今回のプロジェクトに在日米軍やボーイング日本支社の広報他担当者をもっと深く関わらせるべきできした。
まあ、アメリカ人がよくやる失敗といえばそれまでですが。
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