南アフリカの兵器見本市AAD2010  中国企業のプレゼンス

 南アフリカの兵器見本市AAD2010では中国企業の出展数が過去最大でした。
 今回は常連のノリンコは初めて装甲車の実車を持ち込んだりしていました。現在アフリカ市場では低価格に強い中国がプレゼンスを高めています。
 値段が安いだけではなく、それなりに高度なネットワーク関連の電子装備などでも近代的な装備も増えているので、ロシアや中国の市場を喰っている感じです。
 対してインドも低価格とインド商人のコネクションを使ってアフリカ市場に参入しています。

 わが国は武器輸出ができませんが、中国のアフリカへの武器輸出の実態は安全保障上把握しておく必要があります。中国の経済援助や進出は武器なども含んでいるし、これらの中国兵器が紛争で使用されるからです。
 また中国の兵器の実態の把握は国防上も重要です。

 ぼくは90年代初頭から、中国のアフリカ進出に警鐘を鳴らしてきました。中国がレアメタルやレアアースの主要産出国であり、アフリカのレアメタルやレアアースの産出国を傘下に抑えて、これらの資源を管理しはじめたら先進諸国にとって悪夢だからです。実際に90年代末ぐらいから中国のアフリカでの資源外交はかなり活発化してきました。

 また今回の尖閣諸島の問題でも中国はレアアースの禁輸を持ち出してきました。


 ところがわが国のアフリカでの情報収集体制はいまだに脆弱です。
 
 アフリカでの情報収集を強化すべきです。特に南アは重要です。
 アフリカ、特にサブサハラの情報はプレトリアに集まってきます。ビジネス情報はヨハネスブルグ郊外のビジネスセンター、サントンに集まってきます。

 ところがジェトロや外務省の情報収集のための人員をほとんどおいていない。しかも防衛駐在官はアフリカ大陸にカイロとスーダンに一人ずつに過ぎません。
 今後PKOなど自衛隊の海外任務ではおそらくアフリカが舞台になるはずです。ですからそのためにもアフリカの軍事はもちろん、経済・外交・政治的な情報収集が不可欠です。

 せめて、このような見本市やコンファレンスなどに制服組をおくるなどして、軍事的なプレゼンスを示すべきです。軍事と政治・経済・外交を切りはなして考える稀有な国はアフリカには存在しません。


 
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例によって人民解放軍デリゲーションは大人数。今回初めて韓国海軍の将校を見ました。もしかすると韓国は駐在武官を増やしたのかもしれません。


 

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この記事へのコメント

松本信二
2010年10月02日 23:48
アフリカ諸国お目当てはJ-10や、JF-19のような戦闘機や、中国製の新型戦車などでしょうか?

それと以前から気になっていたんですが、アフリカ諸国も本音では欧米製の最新兵器が欲しいけど、値段が高いから中国製で我慢するかというような感じなのでしょうか?
近年の中国製兵器の性能の向上は凄いようなので、特に欧米製にこだわる必要もないのかもしれませんが。
かつかつ
2010年10月03日 05:36
昨夜のNHKのニュースにて、菅総理とモンゴルの大統領との交渉の様子が出ておりました。どうやら、レアアースの調達に関してのようでしたが。それと、どこまで本当かは分かりませんけれども今週発売の週刊文春にて、レアアースの通関業務の停止については、わざわざ国慶節の休暇に合わせて停止した、なんて記事がありました。つまり、それほど騒ぐほどでもないという趣旨の記事でしたが。最も、何でもかんでも中国に依存しすぎるのは問題ですよね。今回の一連の騒動は何もレアアースだけでなく、一般の工業製品についても極端なまでの中国依存を改める良い機会だと思うのですが。それと中国メーカーはイスラエル等みたいに、旧ソ連製兵器のアップグレードを請け負っていましたっけ?何しろ、中国にしてからが旧ソ連製兵器をコピーした代物を中東やアフリカにバラまいていますものね(最たるものがスーダンですよね)。それとスーダンPKO(たしかAU加盟国が主力でしたよね)でしたか、国連の幡事務総長がヘリを提供して欲しい、なんて言ってきたようですが、個人的には「何で中国の尻拭いをしなきゃならないの?」と感じております。
かつかつ
2010年10月03日 05:58
続けての投稿で申し訳ありません。最近、ウィキにて「日本周辺国の軍事兵器」というブログに填まっております。具体的には中国と台湾の陸海空の兵器がかなり細かく掲載(もっぱらAFV等の大型兵器に限定されます)されているのですが、特に中国に関しては輸出専用も含め、かなりの数の兵器が載っております。それを見ていると旧ソ連の流れを汲んだもの(戦車をはじめ各種装軌式装甲車両)から西欧の技術を導入したもの(主に装輪式装甲車)まで、これでもか、と言わんばかりのラインナップです。やはりお得意先は中東やアフリカ諸国のようですね。特に05式装甲車(見てくれは商用バン。防弾鋼板はスゥェーデン製の物を使用しているとか)なぞはイタリアのイヴェコ社との合弁企業で生産しているシャーシを使用。チェド等に輸出しているようです。何だか曰く付きな国ばかりを相手に商売している気もしますが、こういうのも「清濁合わせ飲む」というのでしょうか。
アフリカうんぬんよりも
2010年10月03日 07:34
もっと日本に目をむけましょう。
松本信二
2010年10月03日 11:40
かつかつ氏、私はスーダンPKOへの自衛隊派遣を「中国の尻拭い」とは思いません。
そういう後ろ向きな視線でスーダンPKOへの自衛隊参加に批判的なスタンスを採るのではなく、中国の影響力が増しているアフリカ諸国への日本のプレゼンス確保、国際社会への発言力強化を図るという意味で仮にスーダンPKOへの自衛隊参加が決まれば、それは有意義な活動に私はなるとい思います。
アフリカ諸国の一票は将来、わが国が常任理事国を目指す上でも重要なウェイトを占めますし、資源外交の重要性から見てもアフリカ諸国との関係は重要です。

横から口をはさんですみません。
かつかつ
2010年10月03日 12:03
〉松本様へ。
ご指摘、誠に有り難うございます。私自身、必ずしも自衛隊のスーダン派遣に反対しているわけではありません。ただ、ご承知かとは思いますが我が国の財政状況は極めて厳しく、その上、ハイチやゴラン高原、更にはソマリア沖への恒常的な部隊派遣で陸海空自衛隊は疲弊しております。そうした中で、予算も人員の手当ても無しに現場に負担を掛ける海外派遣はどうなの?と言いたいわけです。いっそのこと、フランスのように外人部隊を編成するというのも、恒常的な人手不足を解消する手かと愚考いたします。
一寸桃金太郎
2010年10月06日 04:27
中国の装輪装甲車の弱点は…フランスのVABを優しく使う前提で再設計したところのコピーです。
しかも、90年頃には、古いパワフルパックを購入してるんですよ。


一方、フランスは、湾岸戦争の少し後、92年頃から改良を重ねてきていて、96年頃には別物になっています。


名無しk
2010年10月06日 12:32
 下から4つ目の写真のフリゲートは、
054A型、江凱Ⅱの輸出型でしょう
か、主砲がオットブレイダーのようで
すが、VLSがないので船体は、タイ
に輸出された、パタニー級か最近パキ
スタンで就役したズルフィーカル級に
054A型の上部構造物を載せたよう
ですが、これを買う国があるとしたら
アフリカではどこになるのでしょうか?

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