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zoom RSS デフレは退治できる「病」か

<<   作成日時 : 2009/11/09 10:11   >>

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 未だに経済対策はデフレを「直す」あるいは「退治」ことだと主張する人達がいます。
 ですが、ぼくはそれは出来ないと思います。

 我が国のトレンドでデフレが基調です。それを人為的にインフレに戻すのは不可能に近いと思います。
 去年までの資源高騰でも我が国の消費者物価は上がりませんでした。値段を上げれば消費者は買いません。
 
 インフレとは先になるとモノがなくなる、あるいは値上がりするから今買っておかなければ、という状態です。今の日本でそんな状態ありますか。圧倒的に供給過剰です。しかも国外からコストの安い商品がいくらでも流入してきます。

 かつてのインフレの典型例は不動産です。かつて不動産は右肩上がりで上がっていました。ですから誰もが少しでも早く、不動産を買うとしました。現在誰が無理して不動産買いますか。一部の商業地を除けば良くて横ばい、下がるっているわけですから。高度成長期のような不動産の高騰はありえないでしょう。

 消費が低迷しているのは先行きが不安だからです。特に国の借金が大きいと思います。国に800兆円を越える借金があって、将来は増税は目に見えています。また福祉も減らされるかも知れない。ですからモノなど買わずに現金を握っていようとなります。別に欲しいものもないし。デフレになるのは当然ですです。

 この状況で借金して札を刷れば景気がよくなってデフレが「退治」できるというのは妄想です。

 「デフレ脱却」対策求める 勝間和代ツイッターで「署名活動」
  http://www.j-cast.com/2009/11/05053238.html

 国の借金の増やせば益々消費者の財布のヒモは堅くなります。

 以下のように主張する人達もいます。国の借金は問題ない。国債を買っているのは日本の金融機関、その金は国民の貯金だ。だからこれは国民の負債借金ではなく、債権だ。また国有財産も多くある。
  日本政府に信用があるから国債の金利も低い。だから国の借金は個人とは違う、いくら借金しても大丈夫。

 本当でしょうか。
 確かに国の借金と個人の借金の質は違います。ですが、予算の占める国の借金返済が財政を硬直させているのは事実です。ですから機動的な財政政策がとれない。
 
 また過去幾度となく、国債を濫発して景気対策を行いましたが、殆ど効果がありませんでした。つまり国の借金の多くは波及効果に乏しく、内需の拡大には貢献していない負の遺産です。

 金利は現在低いものの、未来永劫この低金利が続く保障はありません。どこかで臨界点を越えて一気に上昇する可能性もあります。そもそも借金がなければそんな心配をする必要もありません。

 また将来少子化によってGDPが下がれば国債を消化していくことが難しくなります。借金は平気だとジャブジャブ前金を使う癖が抜けなれば、大変なことになります。


 ぼくは高橋洋一氏が主張していた政府紙幣はデフレ退治にはならなが、景気の浮揚に有用だと思います。政府は借金せずに金を刷れるわけですから。結果としてある程度のデフレの緩和にはつながると思います。あぶく銭があれば使いたくなるのが人情です。
  期間を区切って例えば30〜50兆円ぐらい札を刷るならば、日本経済はビクともしないでしょう。デフレ基調ですから若干の物価は上がる程度でしょう。
 もっともこれも永続的にはできませんからカンフル剤みたいなものです。



 デフレを退治するのではなく、どのようにデフレと折り合いを付けていくのかを模索すべきだと思います。

 ですが、デフレをインフレに変える手はあります。

 戦争です。

 韓国や中国に奇襲攻撃をかけてソウルや上海を攻撃する。国内は一気にインフレになります。その代わり日本経済はメチャクチャだし、国際経済も大変なことになるでしょう。

 戦争ぐらいしか効果的なインフレ政策はありません。

 そもそもインフレの時代はインフレはエコノミストもメディアもインフレは親の仇のように言っていました。インフレ時代はインフレはケシカラン、デフレになったらデフレはケシカラン、エコノミストや経済評論家とは何とも楽な商売なようです。
  

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
 最低賃金千円にしろなんていうナンセンスを真顔で主張する腐り果てたクズ・偽善者がエコノミストと言う肩書きで飯を食っていけるのだから日本て本当にいい国だなと思いますね。最低賃金千円なんてのがナンセンスであることぐらい無名私立大学の文学部しか出ていない私でもわかることですよ。その程度のことも分からない、あるいは分からないフリをしているエコノミストや経済評論家って一体何なのですかね?私だって本心を言えば最低賃金時給千円欲しいです。でも給料出してくれる会社がつぶれちまったら元も子も無いだろうよ。
きるすてん
2009/11/09 20:17
 武士の情けで名前は出さないことにしておくが、福島ミズポ大臣閣下とブリックス経済研究所代表を僭称される門倉貴史センセー、あなた方のことですよ。
きるすてん
2009/11/09 20:39
 しかし、かつてアイスランドが銀行の債務不履行でデフォルトしたとき、アイスランド政府は黒字でした。
 政府が借金なくても、安心ということにはなりません。
土門見人
2009/11/11 19:09
 少し挑発じみたコメントですが、清谷はんは軍事はプロでしょうが、経済学語らんほうがいいですよ。つっこみどこを満載で素人丸出し。

 勝間氏がいってるのはデフレ脱却のために日銀が国債引き受けて、政府にお金を供給するわけで、政府が直接財市場にお金を使うということ。

 日銀にはデフレを脱却させるためにインフレ目標をたてたらいいんですよ。目標に達しなかったら責任をとってもらう。

日銀の利益は国庫に入るので、結局借金でもなんでもないんですよ。

>去年までの資源高騰でも我が国の消費者物価は上がりませんでした。値段を上げれば消費者は買いません。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4720.html
消費者物価の動き

消費者物価は上がっております。つまりガソリンや灯油などがものすごく上がり、そのほかの生活必需品が少し上がったということ。

今はものすごいデフレですね。
ななし
2009/11/11 20:54
日本の国債を買っている人たちが、
国債を買えなくなりつつある。
買え無くなれば日本は破たんするでしょうね。
実際そうなりつつあると思います。
国内で国債をいつまでも消費できると考えるのはあまりにも非現実的ですね。
 
2009/11/11 21:44

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