林信吾とマルクスと友愛

 先日といっても2週間ほど前、久しぶりに作家の林信吾が遊びに来ました。なんでもマルクスの本を書くとかで、今月いっぱいヨーロッパに取材旅行にでかけているそうです。恐らく今頃はロンドンのマルクスの墓参りでもしているころではないでしょうか。

 まあ、中学時代に「資本論」を読破したという人物ですからマルクスには思い入れがあるのでしょう。ですが、かつて中学生時代にはそれにかぶれて「革命資金」調達のために郵便局強盗を計画・実行しようとするも未遂におわり「子供の悪戯」で済まされてしまいました(このあたりの話は故寺山修治氏や猪瀬直樹氏のエッセイで紹介されいます)。
 あんた、まだ懲りてないのかいな、などと思ったりもしますが。

 まあ、マルクスは20世紀と人類に(良くも悪くも)影響を与えた人物であることは間違いないでしょう。もっとも「資本論」は友人で「資本家」のエンゲルスの援助無しには完成しなかったはずです。「社会主義の建設」には「資本」が必要といことを身をもって示したがマルクスでした。
 ぼくはマルクスの思想は社会科学の仮面をかぶった宗教と思っております。20世紀に発明された最大の一神教がマルクス思想です。どうして宗教学者がマルクス思想を宗教として研究しないのでしょうか。

 翻って我が国ですが、政府は「友愛」の実現のために高速道路を無料にするとか、こどもがいる家庭や農家に現金をばらまくとかの「政策」を実行しようとしています。ところがそれらを実現しようとすると莫大な「資本」が必要となります。
 
 個人でも国家でも身の丈以上の浪費は身を滅ぼします。かつてのソ連も身の丈を越えた軍拡を行い、破産したわけです。
 まずは、ばらまくための原資を稼ぐ方が必要ではないでしょうか。地獄の沙汰も金次第と昔からいうではありませんか。

 例えば宗教法人に対する優遇を全廃するとか、パチンコなど「ギャンブル」に課税を増やすとか、売春を合法化して風俗業から税金を徴収するとか、色々あるでしょう。風俗のお姐さんたちの所得を捕捉すれば莫大な税収になるでしょう。売春を合法化すればヤクザと警察の利権になることも防げます。
 
 加えていえばJALなんていうヤクザな会社に税金を突っ込むのはやめて、会社を整理し、その資産を優先的かつ格安で新興航空会社に譲渡すべきです。
 またそんな金があるならそれこそ中小企業の資金繰りにでも回すべきです。官僚の権益だらけで国家の庇護で放漫経営を続けてきたJALは潰せないが、毎日身を粉にして働いている中小零細企業はつぶれても面倒を見ないというのであれば「友愛」の精神に反するでしょう。
 しかも我々自営業者は失業保険ももらえません。しかも借入金に関しては法的には根拠のない個人保証を強要されます。ですから倒産すると夜逃げするひとも多いわけです。
 JALの社員は全員失職しても失業保険はもらえます。同じ人数の自営業者が職を失う方が社会全体でみればより深刻な影響がでるでしょう。JAL救済よりも自営業者に対するセフティネットの構築を優先するべきだと思います。
このままだと自営業者や起業家なる人はいなくなるでしょう。


 さて11月には林信吾の新刊が出るそうです。「欧州統合を唱えてナチスに命を狙われ、鳩山一郎の「友愛思想」を教えた青山栄二郎人物の本だそうです。
 タイトルは「青山栄二郎伝」で、角川書店から発行だそうです。崎陽軒のシュウマイをお土産にもらったので、お礼に宣伝をしておきました。

この記事へのコメント

abcd
2009年10月23日 19:05
林信吾さんの本は少し持ってますが、『反戦軍事学』はあまりにもボロボロの評判なので買っていません。
きるすてん
2009年10月24日 14:21
「真大東亜戦争」や「熱砂の旭日旗」のような小説をまたお二人で書いていただきたいです。「真大東亜戦争」の小沢治三郎中将は本当にかっこよかったです。西条英俊大臣も魅力的なキャラクターでしたし。それにしても中学生の時に資本論を読破とは本当に驚きです!!私はいまだにダイジェスト版すら読めておりません。
林さんと清谷さんが絶交状態なんていってる奴がいましたがとんでもない誹謗中傷ですね。林さんとはこれからもずっと親友でいてください。そして思想の違いなど関係無しにお二人でもっともっと素晴らしい仕事を沢山していただきたいです。
2009年10月24日 23:12
林信吾とはまた小説やらその他の本を一緒にやろうという話はあります。

絶交状態ですか(笑)
世の中には自分の脳内で合成した「真実」を信じ込む人が結構いますからねえ。
SNK22
2009年10月24日 23:18
林信吾氏に限らずですが、かって左翼だった、あるいはそれに近い思想的傾向のある作家の人たちが近年ことごとく凋落傾向にあるように思えるのがとても心配です。田中芳樹氏も自分が好きだった作家なのですが(この人もネットでその左翼的傾向を叩かれていました)現在は…。そうした人たちには現在の現実を踏まえ、乗り越え、消化して新たな創作を行って欲しいと思っているのですが、無理でしょうか…。
abcd
2009年10月25日 10:19
そういえば、ネットでは林信吾さんが自著を批判したブログに反論(と呼べるシロモノではないが)を「林信吾」で書き込んだことになっているようですがね。
あれは本人なんでしょうかね? 
親しいなら確認してもらえませんか。
すとう信彦さんのブログに書き込んだ「清谷信一」が本物であることはこのブログで確認できました。
ケロル
2009年10月26日 23:51
はじめまして、はじめてコメントします。昨日、神戸市長選挙が行われ、現職の市長が勝ったのですが、これまで2期、自民、公明、民主、三党の推薦を受けきたのに、今回民主の推薦のみって?政治家としてのポリシーやプライド、人としての恩義など全然無いのですかね?どう思います?
2009年10月27日 10:26
勝てば官軍というやつでしょう。
M14
2009年10月27日 15:09
>勝てば官軍
私のルーツは会津なので...。それでも、明治維新は世界情勢を視野に入れてという「大義」があったかもしれませんが...。

ところで、
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704335904574496433041057944.html
Tokyo Defense Kabuki
There's a widening gap in the U.S.-Japan security alliance.
について、私が信頼するキヨタニさんの、専門家としてのご意見を、是非、伺いたいです。
歩兵
2009年10月27日 21:14
強盗が中学時代で良かったですね。
刑事未成年だったのでしょうが、強盗は未遂どころか予備ですら処罰され、執行猶予もありませんでしたからね。

2009年10月27日 21:55
沖縄の基地移転問題に関しては、野党と与党では大違い、ということでしょう。

強盗事件も周囲のオトナはあれは「おふざけ」
で済まそうとしたが、本人は真剣だった、と寺山修治は書いていたそうですが、あたしもそう思います。

まあ、左翼思想にかぶれるのははしかみたいなものですから。早くかぶれて治ったほうがいいわけです。
成人してかぶれると、あるいは治らないと治癒は難しいでしょう。

M14
2009年10月28日 09:25
>沖縄の基地移転問題に関しては、野党と与党では大違い、ということでしょう。

簡潔なお言葉でありますが、言外に込められた深い意味を感じ取ることが出来たと私は思います。
どうも、ありがとうございます。
2009年10月28日 12:24
>成人してかぶれると、あるいは治らないと治癒は難しいでしょう。

校正ミスです。以下に訂正します。
成人してかぶれると、治癒は難しいでしょう。
ネットサーファー
2009年11月06日 01:47
abcdjsfさんへ。
最近またまた「林信吾」名での書き込みがあったみたいですよ。
(1)特定のサイトにのみ書き込まれる。
(2)著作では、対立する立場の人の意見を冷静に、かつユーモアを交えて論破している林さんが、なぜかネットでは下品な罵倒ばかり。
以上2つの事実から、どういうことなのか推論する他はないですね。
キヨタニさんに質問することじゃないですよ。
テクノマン
2009年11月20日 00:18
林信吾さんて、確かアンチ英国本をたくさん書いて、そのほかに林望さんやマークス寿子さんに喧嘩売って、最後には空手やっていると言っていまして、反対意見に鉄拳制裁してやるなんていっていましたが、中2病が治っていないですね。
共産主義万歳(マンセー)とは、痛すぎます!
武道をする者は、弱きを助ける及び自己防衛以外には武道を誇示してはならないと、私の師匠(空手、柔術、合気道、剣道有段者)が言っていますので、林さん誤解されない様にお気をつけくださいませ。
abcd
2009年11月21日 02:00
>ネットサーファー 2009/11/06 01:47

あなたのあげた「2つの事実」は何の「推論」の材料になっているのか全然分からないんですけどね。

仮に「推論」出来たとしても真実は分からないのですから、本人が確かな場所でコメントしないならキヨタニ先生に訊くしかないですね。
2009年11月21日 10:55
キヨタニ氏とホホイ語氏は親友、ですかw。
キ〇ガイ同士、類は友を呼ぶw。
ネットサーファー
2009年11月24日 20:36
>abcdjsfさん
仮に推論できたとしても真実はわからない。
そうですか。ならば、もしもキヨタニさんが本当に林氏に質問して、「偽物だよ」とかいった答えがあったら、信用するのですか。
ネットでも最近では、「林信吾」名のコメントの大部分は某ブロガーによるでっちあげで、ファンに追求されたブロガー当人が答えに窮しているようですが。
こんな痛すぎる話にキヨタニさんを巻き込もうとする意図はなんですか?

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