税務署の品格
昔話で恐縮ですが、その昔、まだ駆け出しの頃の話です。当時個人で仕事をしていたので、確定申告をしていました。
今から15年以上も前のことです。
で、船橋税務署に行ってわけですが、係員のオッさんはフレンドリーに世間話をしたりするわけです。ところが、ぼくが海外取材が多いという話をすると途端に態度が変わり、
「あんた、旅行で随分と楽しんだんでしょう」「休みの日とか観光していたんでしょう」とか絡んできました。仕事以外の「お楽しみ」には税金がかかるぞ、と。
非常に粘着に絡んでくるのです。
例えば2週間の取材旅行で観光もしたならば、航空券代も含めて旅費が全額は経費にはならないぞというわけです。つまり彼らは世間話のフリをして、なんとか課税のネタを捜しているわけです。
それ自体は別にとがめないのですが、あまりに主張が無茶苦茶です。
前からここでも書いているようにぼくは旅行、特に観光旅行が嫌いです。
ロンドン在住時にはバッキンガム宮殿もいったことがなければ、パリにはもう100回以上はいっていますが、エッフェル塔に昇ったこともなければ、ベルサイユ宮殿にいったこともありません(ベルサイユ宮殿の近くの旧ジアット社、現ネクセター社にはいったことありますが)。
当時予算もなく、ホテルは一つ星か星無し(ドミトリー形式はもっと安いですが、リュックやカメラを盗まれるのでパス)、しかも3日に1回は夜行列車で移動して宿代を浮かせるというという貧乏取材旅行をしていました。
図書館の蔵書を焚書した犯罪司書のオバサンを未だに雇い続けるくらい財政に余裕がある、どこぞのヤクザな地方自治体のように裕福ではなかったわけです。
別に休日に観光しても、問題ないはずです。
欧州では土日、イスラム圏では金曜日は休みですから、取材が出来ないこともあります。その休日をどう過ごそうかとやかく言われることはありません。日本にいても休みをとるわけですから。
また現地の習慣や町の様子を知ること自体も取材に深みを持たせることもなります。また思わぬ情報を拾えることあります。特にエッセイなどのネタは転がっているものです。
例えば某国営放送の社員のようにキャバレーで散在するとか、どこぞの銃器雑誌のヤクザなカメラマンように娼婦を買うとかして、それを経費に計上すれば別でしょうが、経費に認められるはずです。
さて船橋税務署の見解を援用すると、税務署の職員諸君は通勤定期を使って通勤しているわけですが、彼らは帰りに居酒屋で一杯飲んだり、西武パートで買い物をしない、ということになります。
また休日に通勤定期を使ってイケヤやららぽーと辺りで買い物をしたりすることもないことになります。
通勤定期は自腹、休日は例え定期が使える範囲でも、自腹を切って切符を買っているのでしょう。
よもや税金から支払われている通勤定期を私用に使っていることはないでしょう。
こういう余分な嫌がらせをするから脱税でも、と思う納税者が増えるのだと思います(ぼくはしていませんが。というよりも脱税するぐらい儲けてみたいものです。どこぞのホビー雑誌を発行している会社の元社長みたいに)。
税務署は出来るだけ納税者に不快な思いをさせず、気持ちよく税金を払ってもらえるよう努力して欲しいものです。法人になるとこういう嫌がらせはされなくなりました。個人事業者を苛めても得はないでしょうに。
そういえば作家の荒巻義雄先生が、「艦隊シリーズ」で儲かっていたころ、税務署が同様なインネンを付けたそうです。先生がそこで「そんなら、オレは東京にでも移住する!」と啖呵をきったら、税務署長が慌てて謝罪にきたそうです。そら、何億円も税収が減り、おまけにそのことをあちこちで書かれたら大変だと思ったのでしょう。つまり、彼らの意地悪は恣意的に行われている、ということになります。
1月31日発売の「諸君!」3月号の 『リセット、日米同盟』 という特集に「アメリカの軍事技術ではもう日本を守れない」という論考を寄稿しております。
今から15年以上も前のことです。
で、船橋税務署に行ってわけですが、係員のオッさんはフレンドリーに世間話をしたりするわけです。ところが、ぼくが海外取材が多いという話をすると途端に態度が変わり、
「あんた、旅行で随分と楽しんだんでしょう」「休みの日とか観光していたんでしょう」とか絡んできました。仕事以外の「お楽しみ」には税金がかかるぞ、と。
非常に粘着に絡んでくるのです。
例えば2週間の取材旅行で観光もしたならば、航空券代も含めて旅費が全額は経費にはならないぞというわけです。つまり彼らは世間話のフリをして、なんとか課税のネタを捜しているわけです。
それ自体は別にとがめないのですが、あまりに主張が無茶苦茶です。
前からここでも書いているようにぼくは旅行、特に観光旅行が嫌いです。
ロンドン在住時にはバッキンガム宮殿もいったことがなければ、パリにはもう100回以上はいっていますが、エッフェル塔に昇ったこともなければ、ベルサイユ宮殿にいったこともありません(ベルサイユ宮殿の近くの旧ジアット社、現ネクセター社にはいったことありますが)。
当時予算もなく、ホテルは一つ星か星無し(ドミトリー形式はもっと安いですが、リュックやカメラを盗まれるのでパス)、しかも3日に1回は夜行列車で移動して宿代を浮かせるというという貧乏取材旅行をしていました。
図書館の蔵書を焚書した犯罪司書のオバサンを未だに雇い続けるくらい財政に余裕がある、どこぞのヤクザな地方自治体のように裕福ではなかったわけです。
別に休日に観光しても、問題ないはずです。
欧州では土日、イスラム圏では金曜日は休みですから、取材が出来ないこともあります。その休日をどう過ごそうかとやかく言われることはありません。日本にいても休みをとるわけですから。
また現地の習慣や町の様子を知ること自体も取材に深みを持たせることもなります。また思わぬ情報を拾えることあります。特にエッセイなどのネタは転がっているものです。
例えば某国営放送の社員のようにキャバレーで散在するとか、どこぞの銃器雑誌のヤクザなカメラマンように娼婦を買うとかして、それを経費に計上すれば別でしょうが、経費に認められるはずです。
さて船橋税務署の見解を援用すると、税務署の職員諸君は通勤定期を使って通勤しているわけですが、彼らは帰りに居酒屋で一杯飲んだり、西武パートで買い物をしない、ということになります。
また休日に通勤定期を使ってイケヤやららぽーと辺りで買い物をしたりすることもないことになります。
通勤定期は自腹、休日は例え定期が使える範囲でも、自腹を切って切符を買っているのでしょう。
よもや税金から支払われている通勤定期を私用に使っていることはないでしょう。
こういう余分な嫌がらせをするから脱税でも、と思う納税者が増えるのだと思います(ぼくはしていませんが。というよりも脱税するぐらい儲けてみたいものです。どこぞのホビー雑誌を発行している会社の元社長みたいに)。
税務署は出来るだけ納税者に不快な思いをさせず、気持ちよく税金を払ってもらえるよう努力して欲しいものです。法人になるとこういう嫌がらせはされなくなりました。個人事業者を苛めても得はないでしょうに。
そういえば作家の荒巻義雄先生が、「艦隊シリーズ」で儲かっていたころ、税務署が同様なインネンを付けたそうです。先生がそこで「そんなら、オレは東京にでも移住する!」と啖呵をきったら、税務署長が慌てて謝罪にきたそうです。そら、何億円も税収が減り、おまけにそのことをあちこちで書かれたら大変だと思ったのでしょう。つまり、彼らの意地悪は恣意的に行われている、ということになります。
1月31日発売の「諸君!」3月号の 『リセット、日米同盟』 という特集に「アメリカの軍事技術ではもう日本を守れない」という論考を寄稿しております。
この記事へのコメント
http://obiekt.seesaa.net/category/6108607-1.html
そもそも税金払うこと自体が気持ちいいものではないですかね~どなたが担当しても解決は難しい話です。
社会実験「お札の旅」
http://jp.youtube.com/watch?v=aEVzdtEnf6Q
社会実験「お札の旅」
http://jp.youtube.com/watch?v=aEVzdtEnf6Q