【森永卓郎】大学の秋入学は徴兵制の準備か、だって(笑)
以前から思っておるのですが、経済学者は浮世離れした手合いが多い。何とからないないものでしょうか。
そもそも経済の理論というは理論物理学みたいなもので、理想的な空間でしか正解を導けない。で、現実の世界では存在しない。色々とつごの悪い事実は「ないものとする」わけです。ですが、現実の世の中そうはいかないわけで、より工学的な思考が必要とされるのです。
議会で長期短期の金利の逆転に関してI don't know」と素直にグリーンスパン氏のような人は少なく、過去の経験に基づく思いこみを述べる人が非常に多い。
ことに新しいことに経済学は無力です。何しろ基礎になる統計がないわけですから。こういうときはむしろ動物的な勘をもった経営者の方の見方の方が当てになるわけです。
さて、枕が長くなりましたが本日のお題は森永卓郎氏です。この人はマニアとしてのフィールドワークを活かして「地に足の着いた」論評をおこなっている、ということになっているらしいですが、ぼくはそうは思いません。
この人は専門の経済でもどうかと思いますが、それ以外の社会的な発言をみているとまあトンデモであること。
彼の場合、エコノミストとしては致命的な安っぽい左翼的なイデオロギーが判断の根源にあるので、その先入観が邪魔して事実を見えないわけです。資本家は敵だ、とかいう例のやつです。
弱い者は死ね」という社会に突き進む日本
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/o/83/index.html
この改憲をめぐる一文をみても、それがありありとわかります。
氏は基本的に改憲を頭から悪だと決めつているわけです。原理主義者は目が曇ってしまうものですが、本人にその自覚がない。
『「米国軍が押しつけた憲法だから変えるべきだ」と言う人がいるが、それは理屈にも大義にもなっていない。問題は憲法が国民にとっていいか悪いかであって、誰が作ったものかは関係ない』。
少し前に「憲法は憲法違反」という回で申し上げたように、改憲条項がありながら、事実上改憲できないのは欠陥なわけです。
ところが、それを直すのがいけない、憲法は永遠に不滅であると仰るわけです。この手合いは原理主義者と呼ばれます。
森永氏は「憲法原理主義者」ということになります。
仮に現憲法が現時点で完璧であっても遠い将来も完璧であり続けるかどうかは分からないわけです。そもそも人間の創造物に完璧はないし、滅びない物はないというこの世の理を無視しております。
現憲法は我が国との長年の戦争で消耗した米国、森永氏が蛇蝎のごとく嫌う「米帝」が、我が国の再軍備を妨げようと画策して創ったものです。
つまり米国にとって都合の宜しいシロモノであったわけです。戦後食うや食わずの我が国の国家予算をネコババするような国が憲法だけ立派なものをくれるわけはないでしょうが。
あれだけ米国のやり方を嫌うのにこと憲法に関してはべったりの親米ポチ派になるというメンタリティが理解できません。
その人が憲法改正は対米追従して戦争するためだ、と仰ってもねえ。
改憲の手続きはキチンと決めるべきであり、その上で手続きの方法に関しての議論は大いにしべし、というがオトナというものでしょう。
だが、現状の憲法では後方支援だけで軍事行動は許されない。そのため、9条を改定して、自衛隊を軍隊に改組し、米軍の極東防衛戦力の一部となりたいのだろう。
これまたおかしな話です。後方支援=兵站業務=軍事行動なんですわ。常識から言えば。つまり現在の対米及びその同盟国に対する支援は立派な行動です。ぼくは以前からそう申し上げております。これは軍事行動です。
が、現在の派遣はイラク復興という名目での派遣ですから非常にグレーである、というのがぼくの見方です。前から申し上げていることですが、自衛隊を派遣したのは一応戦争が終わって、その戦後処理のためなわけです。両者を混同すると論を誤ります。
現在のような軍事的な支援をしないとそれこそマスメディアや識者の方々が心配する「日本の孤立」に繋がるでしょう。
兵站が軍事活動じゃない、なんて思っていたから前の戦争ではあれほど悲惨な負け方をしたわけじゃないですか。
左翼の人達の悪いところは歴史を勉強しない(あるいは都合のいいように改竄する)、軍事のイメージだけで語るところです。
いい歳した大人の発言ではないでしょう。「平和主義者」たる森永氏が取るべき態度は
後方支援は憲法違反だと主張することです。
高校を卒業するのが春なのに、いったい誰が秋の入学に賛成しているのだろうか。4月から入学できる方がいいに決まっている。
表向きは海外留学生を受け入れやすくするということだが、実は文部科学省の強い圧力で、いまや大学は「セメスター制度」で半期ごとに単位を与えるような仕組みに変わっている。半期ごとに単位が与えられるのだから、留学生が9月から入学しても問題はない。
なぜそこまでして秋学期入学にこだわるのかといえば、徴兵制度導入の準備ではないか。秋までの期間は軍事訓練をするのにちょうどいい。
これまた非常に魅惑的な論理です。
徴兵が先進国ではコストにあわないことは既によく知られています。森永氏ら「頭の悪いリベラル」な人達は徴兵に対する恐怖を煽らないと落ち着かないのでしょうが、少し現実を直視して欲しいものです。
お説のように高卒者を徴兵するとなると兵隊さん量産することになります。そのためには将校も量産せないかんわけですなあ。大学生や学卒者の徴兵はどうなるのでしょうか。また、中卒やら高校中退者は兵隊に必要ない、ということになります。
森永氏は低学歴は兵隊としても使い道がない、と仰るのでしょうか。ところがこの文の前で森永氏は米国では貧乏人、負け組ばかりが兵隊にされると仰っております。論が矛盾します。
更に言えば、4月から8月までの間徴兵するとして訓練期間は4ヶ月、内基礎訓練は通常3週間ですから専門訓練と任務に就けるのは三ヶ月強程度です。世界の徴兵制からみるとかなり短いです。短い国でも6~8ヶ月は徴兵期間をとっています。実際この期間では兵隊としては使い物にならないでしょう。単に自衛隊の負担が増えるだけです。
で、氏は憲法に反対しているのは社民と共産党だけだと嘆いているわけです。この両党の勢力をみれば、彼らが国民から信頼されていないことは明白でしょう。
つまり多くの国民はもっと現実的というわけです。まあ、森永氏はマジョリティはバカだ、愚民だと仰るのかも知れませんが。氏はその馬鹿な愚民の味方のはずなんですが。
つまり、森永氏は思いつきをちりばめて自分の妄想を書き散らかしているに過ぎないわけです。
妄想を仕事にしたいのならば、小説家になることを切にお勧めします。まあ、小説家も常識という基準点がなければ、妄想も膨らませることができないと思いますが。
そもそも経済の理論というは理論物理学みたいなもので、理想的な空間でしか正解を導けない。で、現実の世界では存在しない。色々とつごの悪い事実は「ないものとする」わけです。ですが、現実の世の中そうはいかないわけで、より工学的な思考が必要とされるのです。
議会で長期短期の金利の逆転に関してI don't know」と素直にグリーンスパン氏のような人は少なく、過去の経験に基づく思いこみを述べる人が非常に多い。
ことに新しいことに経済学は無力です。何しろ基礎になる統計がないわけですから。こういうときはむしろ動物的な勘をもった経営者の方の見方の方が当てになるわけです。
さて、枕が長くなりましたが本日のお題は森永卓郎氏です。この人はマニアとしてのフィールドワークを活かして「地に足の着いた」論評をおこなっている、ということになっているらしいですが、ぼくはそうは思いません。
この人は専門の経済でもどうかと思いますが、それ以外の社会的な発言をみているとまあトンデモであること。
彼の場合、エコノミストとしては致命的な安っぽい左翼的なイデオロギーが判断の根源にあるので、その先入観が邪魔して事実を見えないわけです。資本家は敵だ、とかいう例のやつです。
弱い者は死ね」という社会に突き進む日本
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/o/83/index.html
この改憲をめぐる一文をみても、それがありありとわかります。
氏は基本的に改憲を頭から悪だと決めつているわけです。原理主義者は目が曇ってしまうものですが、本人にその自覚がない。
『「米国軍が押しつけた憲法だから変えるべきだ」と言う人がいるが、それは理屈にも大義にもなっていない。問題は憲法が国民にとっていいか悪いかであって、誰が作ったものかは関係ない』。
少し前に「憲法は憲法違反」という回で申し上げたように、改憲条項がありながら、事実上改憲できないのは欠陥なわけです。
ところが、それを直すのがいけない、憲法は永遠に不滅であると仰るわけです。この手合いは原理主義者と呼ばれます。
森永氏は「憲法原理主義者」ということになります。
仮に現憲法が現時点で完璧であっても遠い将来も完璧であり続けるかどうかは分からないわけです。そもそも人間の創造物に完璧はないし、滅びない物はないというこの世の理を無視しております。
現憲法は我が国との長年の戦争で消耗した米国、森永氏が蛇蝎のごとく嫌う「米帝」が、我が国の再軍備を妨げようと画策して創ったものです。
つまり米国にとって都合の宜しいシロモノであったわけです。戦後食うや食わずの我が国の国家予算をネコババするような国が憲法だけ立派なものをくれるわけはないでしょうが。
あれだけ米国のやり方を嫌うのにこと憲法に関してはべったりの親米ポチ派になるというメンタリティが理解できません。
その人が憲法改正は対米追従して戦争するためだ、と仰ってもねえ。
改憲の手続きはキチンと決めるべきであり、その上で手続きの方法に関しての議論は大いにしべし、というがオトナというものでしょう。
だが、現状の憲法では後方支援だけで軍事行動は許されない。そのため、9条を改定して、自衛隊を軍隊に改組し、米軍の極東防衛戦力の一部となりたいのだろう。
これまたおかしな話です。後方支援=兵站業務=軍事行動なんですわ。常識から言えば。つまり現在の対米及びその同盟国に対する支援は立派な行動です。ぼくは以前からそう申し上げております。これは軍事行動です。
が、現在の派遣はイラク復興という名目での派遣ですから非常にグレーである、というのがぼくの見方です。前から申し上げていることですが、自衛隊を派遣したのは一応戦争が終わって、その戦後処理のためなわけです。両者を混同すると論を誤ります。
現在のような軍事的な支援をしないとそれこそマスメディアや識者の方々が心配する「日本の孤立」に繋がるでしょう。
兵站が軍事活動じゃない、なんて思っていたから前の戦争ではあれほど悲惨な負け方をしたわけじゃないですか。
左翼の人達の悪いところは歴史を勉強しない(あるいは都合のいいように改竄する)、軍事のイメージだけで語るところです。
いい歳した大人の発言ではないでしょう。「平和主義者」たる森永氏が取るべき態度は
後方支援は憲法違反だと主張することです。
高校を卒業するのが春なのに、いったい誰が秋の入学に賛成しているのだろうか。4月から入学できる方がいいに決まっている。
表向きは海外留学生を受け入れやすくするということだが、実は文部科学省の強い圧力で、いまや大学は「セメスター制度」で半期ごとに単位を与えるような仕組みに変わっている。半期ごとに単位が与えられるのだから、留学生が9月から入学しても問題はない。
なぜそこまでして秋学期入学にこだわるのかといえば、徴兵制度導入の準備ではないか。秋までの期間は軍事訓練をするのにちょうどいい。
これまた非常に魅惑的な論理です。
徴兵が先進国ではコストにあわないことは既によく知られています。森永氏ら「頭の悪いリベラル」な人達は徴兵に対する恐怖を煽らないと落ち着かないのでしょうが、少し現実を直視して欲しいものです。
お説のように高卒者を徴兵するとなると兵隊さん量産することになります。そのためには将校も量産せないかんわけですなあ。大学生や学卒者の徴兵はどうなるのでしょうか。また、中卒やら高校中退者は兵隊に必要ない、ということになります。
森永氏は低学歴は兵隊としても使い道がない、と仰るのでしょうか。ところがこの文の前で森永氏は米国では貧乏人、負け組ばかりが兵隊にされると仰っております。論が矛盾します。
更に言えば、4月から8月までの間徴兵するとして訓練期間は4ヶ月、内基礎訓練は通常3週間ですから専門訓練と任務に就けるのは三ヶ月強程度です。世界の徴兵制からみるとかなり短いです。短い国でも6~8ヶ月は徴兵期間をとっています。実際この期間では兵隊としては使い物にならないでしょう。単に自衛隊の負担が増えるだけです。
で、氏は憲法に反対しているのは社民と共産党だけだと嘆いているわけです。この両党の勢力をみれば、彼らが国民から信頼されていないことは明白でしょう。
つまり多くの国民はもっと現実的というわけです。まあ、森永氏はマジョリティはバカだ、愚民だと仰るのかも知れませんが。氏はその馬鹿な愚民の味方のはずなんですが。
つまり、森永氏は思いつきをちりばめて自分の妄想を書き散らかしているに過ぎないわけです。
妄想を仕事にしたいのならば、小説家になることを切にお勧めします。まあ、小説家も常識という基準点がなければ、妄想も膨らませることができないと思いますが。
この記事へのコメント
どちらにしてもお友達にはなれない。
http://www.youtube.com/
watch?v=1nh1sTqXoAM
森永卓郎氏の発言部分を抜粋。
「日本人は押し付けられたかもしれないけど憲法9条という非常に美しい条文を受け入れて今まで守ってきたんですよ。私は仮にとんでもない奴が攻めてきたら、もう黙って殺されちゃえばいいんだと思うんですよ。<VTR飛ぶ>だから、世界の歴史の中で昔は日本っていう美しい国があって、それで戦争をしなくって平和を守るんだって言い続けて、そんな良い民族が居たんだなと思えば良いじゃないですか。」
森永さんといえばこれを紹介せずにはいられません。ここまでくるとある意味天晴れというかなんというか……。
が、単なる思考停止ともいえますなあ。
本人は年収5000千万と突っ込まれても否定せず。
そんなもんですわ。
カタカナサヨクなんぞ。
「敵が攻めてきたら大阪のおばちゃんを海岸線に並べて説教すればいい」だの「スイスは非武装中立」だの常識では考えられない妄言を本気で発言するから聞いてるこちらも疲れてくる(笑)
大体、大学入学を秋にずらしたのは奉仕活動義務化の為だったはずなんですがねぇ。
そこが、竹中平蔵とチョコボール森永の超えられない壁ということなのでしょう。
政権とる気がない連中はパージすべきでしょう。
馬鹿にされます。抵抗もせずに滅びたアホな民族として反面教師にされるだけでしょう。世界的常識から見れば、「世界中から嫌われるより、生き残るほうが優先」なのですから。
9条信望者は、大和魂さえあれば戦いに勝てると竹やりで本土決戦に備えさせた軍人を狂人扱いしていますが、実は相似形です。現実が見えず、石頭で視野狭窄、変化に対応できず思考停止状態。
竹やりが9条に変わっただけで、同類ですよ。気づいていませんが。
ある方が言っておりました。経済学を勉強して痛感したこと。それは、「経済学は、現場では役に立たず、経済学者の言うことを聞いているとろくな結果にならない」というものでした。至言です。
>滅びたアホな民族として反面教師
>にされるだけでしょう。
確かにおっしゃるとおりですが、森永チョコボールに面と向かって忠告してやっても、蛙の面に水でしょう。
ブサヨに共通する病弊ですが、現実を明後日に置いて、破滅的な言動を取ることが、あたかも高尚に思えてしまうのです。