いま「論座」が面白い 福島瑞穂は徴兵論者だった!
北朝鮮の工作船事件以来ぐらいからですか、あれこれ物騒な事件やら戦争が起きたせいか、はたまたネットで草の根の意見が世間に流通するようになったせいか、戦後の「定説」だった左寄りの人たちの言説にうなずく人が減ってきました。で、左翼勢力の元気がなくなってきました。
まあ、これはこれで宜しいのですが、あまりの保守あるいは右よりに傾きすぎて、バランスを欠いてきているなあ、と最近思っております。
総合誌でも保守系の雑誌元気がいいのは、宜しいのですが、書き手がどこも同じ、毎回手変え品変え、で似たようなことばかり書いている。
新たな視点や、かつて渡部昇一氏の教科書の書き換えは無かったと指摘したような、意外な事実の提示もない。で、保守同士で内ゲバをやっている。
あるいはやたら元気のいい盲目的愛国心のアジテーターとか。総合誌ではなく、保守系ないし右派の政治雑誌となりつつあります。
最近ぼくが面白いと言う思うのが、朝日の「論座」です。さすがに「世界」は読む気にはなりません。公共の図書館であれを定期購入するのはどうかと思います。
「論座」の場合、朝日の出版局が危機的な状態ということもあり、部数拡大に必死です。小林よしのり氏をどーんとメインに持っててきたり、今回は「グッと来る左翼」です。
なりふり構わずといった感じですが、保守論壇誌を3、4誌読むよりは「論座」の方が刺激的だと思います。麻生外務大臣のインタビューや書店特集、フォーリンアフェアーの論文、パリの日本食戦争など記事に多様性があります。薬師寺克行編集長のセンスは中々です。
まあ、もっとも「グッと来る左翼」では「フリーターこそが戦争に行かされる」突っ込みどころ満載の福島瑞穂社民党党首の寄稿もあります。朝日の雑誌にはこれがなくっちゃ。
彼女の主張によると徴兵制は「金持ちの子供も戦争に行わけですから、戦争が必然的に『全国民』の問題となり反戦活動も活発になります。しかし「志願制」のもとで戦争に行くのは職のない貧しい地域の若者達です」と述べております。
で、社会的弱者たるフリーターが戦争に行かされると主張します。
この文章を読む限り、福島氏は徴兵制を支持していることになります。当然我が国でも自衛隊を志願制から徴兵制に切り替えろと仰るのでしょう。いやあ、勉強になるなあ。
軍人は貧乏人で食えないから軍隊に入った連中というのは軍人や自衛官に対する侮蔑です。確かに兵隊にはそういう人が少なくない、ことは否定しません。代々軍人の家系もあるし、自ら選んで職業として選んでいる人も多いのが現実です。彼女の言い様は職業軍人に対する侮蔑です。
それこそ格差社会である英国の労働者階級にとって軍隊は人気ある職業です。労働者階級が士官学校にはいかないし、将校になろうとは思わない。
自分たちは下士官で結構、という労働者階級の矜恃があるわけです。かれらは自分たちの職業に誇りをもっています。こいうことには目をつぶり、自分の都合のいいように事実をデフォルメしております。
こういう視野が狭く想像力に欠ける人間が政治をやるのはどうよ?とあたしゃ思います。
しかも「将来徴兵制が敷かれるとしても、志願兵制が先でしょう」とは理解に苦しむところです。全く持って意味不明です。
自衛隊は志願制ではないのでしょうか。
とても公党の党首の言とは思えません。いえ、東大法卒の弁護士というのは本当なんでしょうか。
NASAに捕獲された宇宙人、故宮沢元首相は東大卒以外は人にあらずで、口をきかないそうですか、お友達は皆福島のような優れた頭脳の持ち主なのでしょう。となれば、事実もないのに特定アジアに謝罪するなどという我々正常な国民には理解不能な行動にも説明がつきます。
この人の頭の中では、そこらの若いモンをかり集めて、銃の撃ち方と行進のを教えれば即座に兵隊のできあがり、と思っておるのでしょう。
軍事に関する常識が半世紀ほど遅れております。若かりしころ、インプットされた左翼OAの入れ替えを怠っておるのでしょう。国会議員に支給されている調査費を有効に使って欲しいものであります。
いつも言っているように、現在の先進国の軍隊で職務が細分化、高度化されており、基礎教育受けただけ新兵が大量に入ってきても役に立ちません。
ですから欧州においても徴兵制が減ってきているわけです。正味の話、自衛隊の曹長の職務は、社民との党首よりも遙かに高度かつ責任ある職業です。おそらく自衛隊の曹長を社民党の党首に据えても役職をまっとうできるでしょうが、その逆は無理でしょう。
こういう絶妙なバランスの記事を載せてくれる「論座」があたしゃ好きです。いや嫌味ではなく本心からそう思っております。
まあ、これはこれで宜しいのですが、あまりの保守あるいは右よりに傾きすぎて、バランスを欠いてきているなあ、と最近思っております。
総合誌でも保守系の雑誌元気がいいのは、宜しいのですが、書き手がどこも同じ、毎回手変え品変え、で似たようなことばかり書いている。
新たな視点や、かつて渡部昇一氏の教科書の書き換えは無かったと指摘したような、意外な事実の提示もない。で、保守同士で内ゲバをやっている。
あるいはやたら元気のいい盲目的愛国心のアジテーターとか。総合誌ではなく、保守系ないし右派の政治雑誌となりつつあります。
最近ぼくが面白いと言う思うのが、朝日の「論座」です。さすがに「世界」は読む気にはなりません。公共の図書館であれを定期購入するのはどうかと思います。
「論座」の場合、朝日の出版局が危機的な状態ということもあり、部数拡大に必死です。小林よしのり氏をどーんとメインに持っててきたり、今回は「グッと来る左翼」です。
なりふり構わずといった感じですが、保守論壇誌を3、4誌読むよりは「論座」の方が刺激的だと思います。麻生外務大臣のインタビューや書店特集、フォーリンアフェアーの論文、パリの日本食戦争など記事に多様性があります。薬師寺克行編集長のセンスは中々です。
まあ、もっとも「グッと来る左翼」では「フリーターこそが戦争に行かされる」突っ込みどころ満載の福島瑞穂社民党党首の寄稿もあります。朝日の雑誌にはこれがなくっちゃ。
彼女の主張によると徴兵制は「金持ちの子供も戦争に行わけですから、戦争が必然的に『全国民』の問題となり反戦活動も活発になります。しかし「志願制」のもとで戦争に行くのは職のない貧しい地域の若者達です」と述べております。
で、社会的弱者たるフリーターが戦争に行かされると主張します。
この文章を読む限り、福島氏は徴兵制を支持していることになります。当然我が国でも自衛隊を志願制から徴兵制に切り替えろと仰るのでしょう。いやあ、勉強になるなあ。
軍人は貧乏人で食えないから軍隊に入った連中というのは軍人や自衛官に対する侮蔑です。確かに兵隊にはそういう人が少なくない、ことは否定しません。代々軍人の家系もあるし、自ら選んで職業として選んでいる人も多いのが現実です。彼女の言い様は職業軍人に対する侮蔑です。
それこそ格差社会である英国の労働者階級にとって軍隊は人気ある職業です。労働者階級が士官学校にはいかないし、将校になろうとは思わない。
自分たちは下士官で結構、という労働者階級の矜恃があるわけです。かれらは自分たちの職業に誇りをもっています。こいうことには目をつぶり、自分の都合のいいように事実をデフォルメしております。
こういう視野が狭く想像力に欠ける人間が政治をやるのはどうよ?とあたしゃ思います。
しかも「将来徴兵制が敷かれるとしても、志願兵制が先でしょう」とは理解に苦しむところです。全く持って意味不明です。
自衛隊は志願制ではないのでしょうか。
とても公党の党首の言とは思えません。いえ、東大法卒の弁護士というのは本当なんでしょうか。
この人の頭の中では、そこらの若いモンをかり集めて、銃の撃ち方と行進のを教えれば即座に兵隊のできあがり、と思っておるのでしょう。
軍事に関する常識が半世紀ほど遅れております。若かりしころ、インプットされた左翼OAの入れ替えを怠っておるのでしょう。国会議員に支給されている調査費を有効に使って欲しいものであります。
いつも言っているように、現在の先進国の軍隊で職務が細分化、高度化されており、基礎教育受けただけ新兵が大量に入ってきても役に立ちません。
ですから欧州においても徴兵制が減ってきているわけです。正味の話、自衛隊の曹長の職務は、社民との党首よりも遙かに高度かつ責任ある職業です。おそらく自衛隊の曹長を社民党の党首に据えても役職をまっとうできるでしょうが、その逆は無理でしょう。
こういう絶妙なバランスの記事を載せてくれる「論座」があたしゃ好きです。いや嫌味ではなく本心からそう思っております。
この記事へのコメント
某戦車なブログのコメント欄に集まってる人たちもおや?っておもってるかも。
なんでこういう論理的矛盾点に気付かないんでしょうね
個人的には保守回帰の流れの中で、既存勢力の売国「自称」リベラルが淘汰され本来の意味での国益、公益を実現する意志のある愛国リベラルの誕生を期待していたのですが・・・
このまま数年後にまた振子の揺り返しが来るのではないか、と心配しています。
正直、内田樹さんとかの方が憲法擁護論でも遥かに説得力がある。フェミニズムで台頭してきた「土井チルドレン」というのは、正直社会党の汚点ですよ。
拉致問題なのでは人権を云々するなら、まっさきに取り上げるべきなのに北朝鮮との関係からごまかしで通した。今の北朝鮮ならカネの面からも自民党と話すでしょう。友人友人と言ってても実は友人でも何でもなく、いざとなれば切られれしまうのが友人とは・・・。
アメリカでも天皇陛下の発言でも自分が利用できるようだと利用するという無節操極まりない。
自衛隊合憲を違憲にして結局憲法改正論議を盛り上げるという失態を重ねるこの愚行の連続、正直共産党にすら理論的に負けているこの政党にはよほどのてこ入れが必要でしょう。