防衛庁省昇格について ツジモトにも三分の理

社民党の辻本清美氏のブログで、

防衛庁「省」昇格法案が採決へ――国民をだましうちにする自衛隊の「本来任務」
航空自衛隊イラク派遣部隊の輸送物資に関する開示文書

なる記事があります。まあ例によって人道支援に軍隊は必要ないNGOがいいという主張を相も変わらずです。

「人道支援はNGOなどの民間の活動に委ねるのがもはや世界の主流」

 だそうです。これは事実誤認でしょう。スーダンにしろコンゴにしろ、NGOが単独では活動できないような危ないところは山ほどあります。
 かつてルワンダに自衛隊を派遣した際に、現地で住民に捕らえられた日本のNGOを自衛隊の部隊が命令を無視して救出にいきました。辻本氏はこういうことは無視するのでしょう。因みにこのときの派遣部隊にはぼくの知り合いもおりました。
 
 軍隊とNGOそれぞれ、得手不得手がありますからそれそれの長所を生かして役割分担を行うというのが現在の主流であります。どうしても現実をみたくないようです。


 ですが、彼女の主張で傾注に値すべきものもあります。

「防衛族にとって『省』昇格はもちろん悲願だが、同時に73もの法律が関連して大改正されようとしていることはあまり報道されない。むしろ意図的に『昇格』問題にしか触れようとしていないように見える」

 これは正にその通りで、本来防衛省になって何が変わるのか。また改正される73の法律とはどのようなもので、改正によってどう変わるのか。
 本来こういうことはメディアが検証すべきなのですが、北朝鮮の核開発では大騒ぎをするくせに、こういう大事なことに関してはまるでスルーをするのは非常に不思議です。

「そもそも防衛庁が『省』になることと、海外派兵が自衛隊の本来任務になることには何の関連性もない。まったく別の内容をどさくさにまぎれて、通してしまおうとしているのだ」

 これはぼくも指摘しておりますが、仰る通りです。防衛庁のリリースには省昇格によって海外任務を本来任務に格上げするとあります。多くのメディアが記者クラブで配られたリリースを何の疑いもなく記事にしております。
 ですが、海外任務を本来任務に格上げするのは何も省に格上げしなけりゃできなくはない。幾つか法律を改正すれば済むことです。 
 
 ハッキリ申し上げて、メディアに当局のプレスリリースを検証する能力が欠如しているということです。多くの新聞の見識はツジモト以下、ということになります。

 個人的にこの手の人たちは好きではありませんが、正しいことを主張している場合はそれを評価すべきです。

http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2006/11/28-1109.html


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                   軍事を知らずして平和を語るな

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この記事へのコメント

名無し
2007年01月02日 17:10
>かつてルワンダに自衛隊を派遣した際に、現地で住民に捕らえられた日本のNGOを自衛隊の部隊が命令を無視して救出にいきました。<
このことは全く知りませんでした。
できれば、詳しく教えてください。
土門見人
2007年01月02日 20:53
 詳しくは、こちらに掲載されているはず。
『ルワンダからの証言―難民救援医療活動レポート』 (単行本(ソフトカバー)) AMDA (著), アジア医師連絡協議会= (著) 価格: ¥ 2,039 (税込)
(密林で検索されたし)
 傑作なのは、救出された医師らが、帰国後の記者会見で某アカピ新聞の記者から「NGOのくせに、自衛隊なんかに助けられて恥ずかしいと思わないのか」と罵られ(記者会見でいうことか?ほんま、築地は記者にジャーナリズムより先に社会人としての常識を教育せい)、医師が「人助けに行って殺されたくない。臆病で結構」とやり返したくだりです。
 ブサヨは、今でも60年前と同じで精神主義。
2007年01月03日 21:37
土門さんありがとうございます。

ぼくの「不思議の国の自衛隊」など著書でも紹介しております。
名無し
2007年01月04日 15:50
土門見人さんお答え有難うございます。
本はぜひ読んでみたいと思います。

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