着手が遅いがやらないよりは… レアメタル:政府、安定確保へ体制づくり
政府がレアメタルの安定確保にようやく乗り出したようです。ご存じのようにニッケル、タングステン、パラジウム、インジウム、バナジウム、モリブデンなどレアメタルの大半は旧ソ連、中国、そしてアフリカなどに偏在しております。
ぼくは以前からアフリカ諸国との関係の強化、特に地域の超大国であり資源大国でもある南アとの関係を強化し、南アを足場に情報収集とアフリカ外交を積極的展開する、また中国とロシア、そしてその二国とアフリカとの連携を阻害するべしと訴えてきました。
ですが政府も、メディアもレアメタルが暴騰する最近までその確保の重要性を認識していたように思えません。せいぜい備蓄しようというのがいいところです。が、輸出国が輸出を止めたらそんなことは焼け石に水です。
今回経産省の資源戦略研究会(座長・浦辺徹郎東大大学院教授)は今月、レアメタル確保を目指した民間企業による鉱山開発への支援▽使用済み製品に使われたレアメタルの再利用推進▽ナノテクノロジーを応用してタングステン、レアアース、インジウムの代替材料を開発などの報告書をまとめたそうです。
これらも必要でしょうが、アフリカでの日本のプレゼンスを拡大し、同時に中国による囲い込みを他の先進国ともに妨害する、また中国とロシアとの協調が過度に親密にならない様に外交的なアクションを行うことが必要なことであり、また最も効果的な対策だと思います。
毎日新聞 2006年6月24日 18時41分
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/news/20060625k0000m020031000c.html
ぼくは以前からアフリカ諸国との関係の強化、特に地域の超大国であり資源大国でもある南アとの関係を強化し、南アを足場に情報収集とアフリカ外交を積極的展開する、また中国とロシア、そしてその二国とアフリカとの連携を阻害するべしと訴えてきました。
ですが政府も、メディアもレアメタルが暴騰する最近までその確保の重要性を認識していたように思えません。せいぜい備蓄しようというのがいいところです。が、輸出国が輸出を止めたらそんなことは焼け石に水です。
今回経産省の資源戦略研究会(座長・浦辺徹郎東大大学院教授)は今月、レアメタル確保を目指した民間企業による鉱山開発への支援▽使用済み製品に使われたレアメタルの再利用推進▽ナノテクノロジーを応用してタングステン、レアアース、インジウムの代替材料を開発などの報告書をまとめたそうです。
これらも必要でしょうが、アフリカでの日本のプレゼンスを拡大し、同時に中国による囲い込みを他の先進国ともに妨害する、また中国とロシアとの協調が過度に親密にならない様に外交的なアクションを行うことが必要なことであり、また最も効果的な対策だと思います。
毎日新聞 2006年6月24日 18時41分
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/news/20060625k0000m020031000c.html
この記事へのコメント
最近は半導体分野で使うヘリウム、最近鉱山を国有化したロシアのチタンなども油断できません。
使用済み機器のリサイクルも出来ないことはないでしょうがコストなどを考えると、、
リサイクルはシステムさえ構築すれば、さほど効率が悪くはないとは思います。
テポドンを打ち揚げさせよ!さすれば、「統一
高麗国」くらいにはなり、少なくとも、タングステンは手に入る。南北非武装地帯の大開発準備に入らねばならない時期だとの認識が政府に無いことは残念だ。
高いときに、衆愚的に国家備蓄の声を上げ、高騰を維持させる。
安いときに国民代議士財務省を納得させるのが難しいのは判るが、安いときに価格維持のため買え支えてあげないとね。
鉛から金を作るわけではありませんが、工業的にコストがペイするくらい安定量産する技術がそのうち出てきて欲しいですな。
宇宙開発に金を注ぎ込む理由が一つ減りますけど
代用手段の発見・発明はそれに伴う技術の発展がともなうので歓迎すべきですが、いかんせん時間がかかります。
仮にそのへんをクリアしても今度は人件費の問題が出てきます。
最近は液晶関係でも資源回収事業が立ち上がっているので表向きは環境規制云々と言っているようですがやはり近年のレアメタル高騰で採算が取れるようになったからでしょうねェ
いずれにしても特定のレアメタルに頼らないような技術革新を怠らないことも必要でしょう。
例えば自動車エンジンの白金触媒は代用が難しいといわれていましたが、ハイブリッドならその必要性が減ずるし、電気自動車なら必要はありません(最も別なレアメタルは必要ですが)。
それにしてもF-35のエンジンの可変ノズルは元々ロシアが開発したものなんだから、逆にロシアが金にものを言わせて当初作るはずだったVSTOL機を開発するってのはあり得ませんかね?
それよりも表向き仲の良くなって「常に世界最強でなけりゃいかん症候群」な某国に高く売りつける方がお得か。