GDP(国内総生産)とGNP(国民総生産)

 国家の豊かさ、経済力の指標がGNPからGDPに変わって久しいが、最近GNPが見直される傾向にあるようです。

 大まかにいえばGNPはその国の国民が内外で生み出す価値、GDPはその国の人間か外国人かを問わず、その国一国で生み出す価値を現します。
 GNPがGDPにとって代わられたのは、国際化が進み人や会社、資本の移動が激しくなり、国家の豊かさを現す指標としてふさわしく無くなったからです。

 ところが、GDPよりGNPがいいところがあります。貿易外収支、特に著作権や特許などの知的財産、海外投資のリターンなどがハッキリ国力に現れる点です。あまり報道されませんが、実は3年ほど前から我が国の貿易外収支は黒字に転じております。先日講演で日下公人氏もこのことに触れておられました(ぼくが言うより信憑性があります)。
 しかもこれだけ海外旅行大好き、外国文化大好きで随分と外国にお金をおとしていての黒字です。
 
 貿易黒字の他に、知的所有権、資本という3つの対外黒字が膨らんできています。資本収支は20兆円ぐらいの黒字だそうです。
 おたく文化も貿易外収支の黒字化に貢献しています。世界に日本文化を広め、我が国に対するポジティブなイメージとシンパシーを振りまきながらお金が入ってくるんですから、こんないいことはありません。

 これはどういうコトかというと、我が国もかつての大英帝国やオランダ、フランスのように外国に投資した上がりで喰っていけるということです。
 植民地も持たないでこれだけ稼いでいるんだから大したモンです。国内に大油田ができたようなもので、昼寝をしてもカネがはいってくるわけで、これにプラスして真面目に働けば当分我が国は豊かさを享受できるということです。

 
 ここで大事なのは、そろそろ債権回収の手段を講じておかなくてはなりません。それは軍事力です。かつての大英帝国にしろ米国にしろ債権国というのは強力な軍事力を持っていた。ところが我が国はそれがない。

 国際社会には裁判官も警察官もいないのですから、その内踏み倒そうと言う奴が出てきたらお手上げです。さてと、どうしたもんでしょうか。

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この記事へのコメント

キヨタニ
2006年02月25日 11:21
非常に分かりやすいですね。参考になります。ですが、なんでこういうことが新聞で大々的に報じられないでしょうかね。
シロ
2006年02月25日 16:52
踏み倒すだけならまだしも、よってたかってやっつけてしまえ、という勢力が出てくるかも。
金は貸す方より、借りる方が大事にされます。貸す方が死ねば、喜ぶ国はあっても泣く国はありませんから。

明治政府は、徳川幕府の借金も政権ごと継承し、併合後の大韓帝の借金も肩代わりしました。真珠湾攻撃後、日本の企業と取引の会ったアメリカの企業は、支払いはこないだろうと思っていたら、ちゃんとスイス銀行経由で支払って着ました。こうした国は例外中の例外で、隙あらば踏み倒そうとするのが、現実です。
憲法9条に文章に従えば、借金を踏み倒しても日本は泣き寝入り、自衛隊の目の前で日本国民が虐殺されても、見殺しにしなくてはなりません。武力を使うと犯罪になりますから。
憲法9条信仰者は、本当に想像力と読解力がありません。
19世紀のイギリスの某外交官がいったように、外交には大砲が必要などと認識してほしいものですが。
地方公務員
2006年02月25日 23:25
平和憲法が平和をもたらしくれるのは
日本ではなくなりつつありますね

少なくとも一国だけが非武装で居て地域に平和が訪れる事は生物界の原則から言ってありえないことなんですけど

日本人にロボットにでもなれと考えているのでしょうか

生物が生きていく上で実力行使を放棄することはこの宇宙の物理法則を無視することと等しいのですが

2006年02月26日 01:25
本気では無いにしろ核武装をちらつかせるとか、せめて軽空母と海兵隊ぐらいは持つべきでしょう。
それから外交官の質の向上が是非とも必要です。外国からスカウトしてきてもいいのではないでしょうか。
guest
2006年02月26日 09:36
どうして、みんな、こんなに単純なんだぁー?

外貨を稼ぎ、大和藩の財政を納税で支えている超企業とは、む無く存在する「悪しきグローバリズム」である認識をもちて、もう国家なる粗雑な幕藩体制を鬱陶しく思い始め、国家(幕藩)を如何に隷属せしむか、常に考えてる「地球村」の一つだと気づかない?

国家とは、政治家とは、官僚とは、軍事機構とは、なるもんでは無く、利用するもんだ(これが超企業の本音なのだ)国際労務からもそう観察ができる。

>外国からスカウトしてきてもいいのではないで>しょうか

大和藩の佐藤優を復職させるのはどうか?
彼なら、「悪しきグローバリズム」なる地球村
の一つと、対ロ戦略コミニテーを構築できるのではないかと思う。

シロ
2006年02月26日 15:10
核兵器を今すぐ持つ必要はないでしょうが、選択肢の一つとして核武装も考慮すべきです。
今のところは、ブラッフ(はったり)でも、十分です。
実際に、日本が核兵器を作るとしたら、どのくらいかかるのでしょうか?「その筋」の人に聞いたら、「一晩でできる」と豪語しておりましたが、本当ですかいな?

戦前の日本が富国強兵を目指し、強く出たのは軍事力がないと外交交渉が始まらないからなんですよね。特に対シナ外交では、下手に出るとつけあがりますから。
キヨタニ
2006年02月27日 00:12
核兵器で武装せよ、と勇ましいことを言う人がいますが、それは空理空論です。確かに原爆はすぐにでも作れるでしょう。ですが、ミサイルなどに組み込むような水爆の開発小型化は実験しないと無理です。アメリカやらオーストラリアに「ちょっと、ウチでも水爆つくりたいんで、おたくの砂漠実験にかしてもらえませんか?」といってはい、という答えが返ってくるわけないでしょうに(まあ、イスラエルあたりから技術の輸入が必要でしょうが、米国が邪魔するでしょうな)。また開発に成功してもどこに配備するんですか。みんなオラが町に核兵器なんか歓迎しないでしょう。こういう現実を無視して、核武装すれば云々というのは無責任です。
ただ、現在のまま核の拡散がすすめば、我が国も核武装をする、という意志を示すことが核の拡散防止には役に立つでしょう。

シロ
2006年02月28日 14:46
作ることはできても、実際に使用するとなるとハードルが高すぎます。現実的な武装としての核兵器は、非現実的です。
アメリカが、広島と長崎に原爆が投下できたのは、事実上日本が丸腰状態だったからですね。
南アフリカの核兵器開発者の言うとおり、「核兵器は政治的な兵器」という認識が核武装論者には、かけていると思います。
2006年02月28日 23:09
それとせっかく今まで営々と築いてきた「核兵器を持たない国」という看板を捨てたときのデメリットも考えるべきです。逆に日本が持つなら、とどこの国も核武装を目指すでしょうしね。

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