マンション耐震偽装問題について

 実は、この事件が起こる遙か前からぼくは拙著で、これからマンション買う奴は馬鹿だ、買うべきではないと警告してきました。

 それは第一に建設業界は不況で業者は値段を叩かれるからです。元々モラルが高いといえない業界ですから材料費をケチったり、手を抜いたりする可能性が高い。
 またコンクリなどを十分乾かさないなどの手口で工期を縮める業者もいるでしょう。この傾向はすでにバブル前からありました。

 第二にデフレです。都心の一等地を除き不動産の値段は下がり続ける。これは不動産取引が今まで異なり、収益還元性を無視した値段での取引がなくなるからです。
 しかも公有地、農地の宅地転用など規制が減っています。少子化で人口は増えない。それでも未だに都市部の土地の値段は他の先進国に比べて割高です。

 第三に労働市場の変化。急に会社がつぶれる、会社が買収され、人員整理に合う可能性が増えてきた。公務員も例外ではありません。しかも右肩上がりで給料が上がる時代じゃない。
 何十年ものローンという固定費を払うのは博打となります。

 しかもデフレで購入した不動産の価値が下がれば実質的な金利が上昇するのと同じです。下がりすぎれば売ることもできません。

 
 例外もあります。バブル以前の古いマンションをキャッシュで買うことです。
 古いマンションはバブル期のマンションより間取りが広い場合が多い。しかも長年にわたって使用されているので問題があるかどうかわかります。
 そこに住んでいる人に聞けばはっきりします。建てる前にモデルルームをだけ見て購入するのは危険です。
 
 ぼくの友人はぼくのアドバイスで中古マンションを1000万円で買いました。キャッシュです。
 付近の相場では家賃が12万円ぐらいですから、今後デフレで家賃相場が下がっても10年で元が取れます。実際あと後数年で元が取れるそうです。
 しかも家賃分はまるまる貯蓄にまわせます。それを株で運用すれば更に儲かります。金利を払うのとは大違いです。ローンなんて初めの数年はほとんど金利分の支払いばかりで元金は減りません。

 というわけで、皆さん不動産を買うのは注意しましょう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

truly_false
2005年12月30日 03:16
『週刊プレイボーイ』でも、職人のオジさんたちが、“マンションなんて買うもんじゃねえ”と曰もうてをりました(ただ、“億ション”は違っていて、資産価値が上がるので手抜きはさせないそうです)また、3000~4000万の物件が、典型的にアブないとも。江東区や江戸川区の都営新宿線沿線には、ここ5年くらいの間に、それこそ“雨後のタケノコ”のようにマンションが建ってましたが(当然3000~4000万代)、たぶん、直下型地震でも起これば、あの辺は瓦礫の街と化するでしょう。なんとか、良質な賃貸物件を建てられる制度でも出来ないモンでしょうか?ヨーロッパあたりは、その辺どうなんでしょう?
Tammy
2005年12月30日 09:33
別のところに書いたものの使いまわしで失礼ですが。
現実的な対応策としては、住宅金融会社や損害保険会社に施行管理できるように法改正すべきです。
ローンを組む際にも抵当物件を所有者が放棄した場合、ローン残高と相殺できる契約を可能にして。
そうすれば、今回の事件のような場合、被害者は欠陥住居を放棄すれば、今まで払った金額だけの被害で済む。保険に入っていればそれも回復する。一方、ローン会社は欠陥住宅を押しつけられ、保険会社は莫大な保険金を払う事になる。それが嫌なら、しっかり施行管理すれば良い。
tammy
2005年12月30日 09:36
この方法によって施行管理費分、住宅価格が上がりますが、入居者は安全を買うことができます。
販売側にとっても、「このマンションは○○銀行の施行管理物件ですから安心です。万が一の時はローン残高相殺で銀行が責任を持って引き取ります。」というのは営業トークとして大きいでしょう。
銀行や保険会社は、喉から手が出るほど欲しい個人顧客の囲い込みができます。優秀な建築士は施行管理者として引く手あまたになるでしょう。逆に使えない天下りはどこも雇わなくなります。
要は責任の所在をはっきりさせ、万が一の時の救済処置を講じておく事です。
truly_false
2005年12月30日 10:34
う~ん....。でも、そこまでキチンとすると、23区内では、3~4000万の物件って建たないってことになりますよね(ファミリー向けので)むしろ、そこまでのは賃貸物件として供給できるような、運営支援や保障システムみたいなのは、経済的にみて可能なんでしょうか?
きんぎんすなご
2005年12月30日 10:40
>またコンクリなどを十分乾かさないなどの手口で工期を縮める業者
細かいことを言うとコンクリは、乾いて固まるのではなく化学変化で固まる(だから水分量と温度管理が大事。水中養生で強度が増すのは、その温度変化が少ないからとか)のでその表現はちょっと違うかと(苦笑
まあ確かに渦中の木村も養生期間をも省く工期短縮で建てていたようですが…
コンクリは完全に固まるまで十数年はかかるらしいので「鉄筋マンションは中古物件を狙え」は、工学的にも正しいようです。とはいっても耐震基準の問題もあるので一概には言えないようですが、基本的に一階部分の空間が空いているとか柱が目立たない物件は駄目でしょうね。

truly_falseさん
>“億ション”は違っていて、資産価値が上がるので手抜きはさせないそうです
そういう物件は、発注主や購入主による外部からの検査が入るので(笑
キヨタニ
2005年12月30日 12:53
一番いいのは「まともな」第三者機関によって
全ての段階で検査を入れるということでしょう。また、現実的ではないと言われるかもしれませんが、直接関わった人間、責任者に対する刑罰を重くする、例えば最高死刑とか。
このような偽装、手抜きは単に(我が国では刑罰が軽い)「経済犯罪」とされていますが、複数の人間(入居者)に対する殺人未遂が適用されるべきでしょう。
キヨタニ
2005年12月30日 13:00
ヨーロッパの場合国によって随分異なります。
一応先進国では結構検査が厳しいみたいです。
ただ、イタリアを除いてあまり、地震がないので日本のように耐震強度が必要ありませんが。
ぼくの友人のフランス人女性が初めて日本に来た頃、一緒にお茶を飲んでいたときちょっとした地震あったのですが、もう大騒ぎ。地震は経験したことの無い人間にとっては大変な恐怖みたいです。

この記事へのトラックバック