イラクでの米軍掃討作戦効果が薄いことをマイヤーズ統合参謀長が認める。奢る米軍は久しからず。

 26日の記者会見でマイヤーズ米統合参謀本部議長は「武装勢力の能力は1年前とほとんど同じだ」と述べて、イラクにおける米軍の掃討作戦が効果を上げていない現状を認めました。ぼくは「自衛隊、そして日本の非常識」日下公人氏との共著「アメリカの落日―『戦争と正義』の正体」でも 今回の戦争自体失敗だし、戦後の治安活動も失敗する、それもヴェトナム戦争化ではなく、支那事変化する、と述べました。

 つまり、米軍および同盟軍の兵力では拠点しか占領できず、その他多くの地は野放しだし、更に国境の向こう側は手つかずです。ゲリラ側は戦闘部隊より、地雷やIEDなどで兵站部隊など襲ってきます。その手口はますます洗練されてきます。米兵は交代し入れ替わるりますが、ゲリラは死なない限りどんどん経験値を上げていきます。 米軍お得意のハイテク装備もあまり役に立ちません。

 実は南ア国防軍は70年代から、兵站部隊のトラックのキャブを耐地地雷装甲化してきましたが、今回のイラクでも必要になる、これを研究すべきだと言ってきました。実際近年の兵器見本市ではコソボなどの体験から欧米の装甲車メーカーは装甲キャブをぼちぼち提案しており、ドイツ軍などが既に導入していましたが、米軍は装備化が遅れており、昨年から被害に耐えきれず、この手の装甲キャブを採用しています。

 後、米軍は耐地雷装備に不熱心で、この戦いで随分被害をだしました。むしろ、民間軍事企業の方が南アの余剰のキャスパーだの装甲化したサミュルトラックだのを早くから採用してきました。目ざといですね。昨年南アの兵器見本市にいったら、装甲車のリファブリッシュの専門企業が3,4社増えてました。おそらくはイラク特需の影響でしょう。

 それに問題なのは米軍の兵士の質の問題です。英軍の場合、兵、下士官は労働者クラスが多いのですが、彼らはそれが自分たちの仕事に誇りをもっています。ところが米軍場合、国民保険に入れるからとか、奨学金付きで大学に入れるとかの理由ではいってきます。

 それから国民性の違い。英国人は伝統的に我慢強いのですが、アメリカ人は我慢が苦手。
 英国は国民国家なので、「暗黙知」で、あうんの呼吸が効きますが、米軍の場合、人工国家なので、いちいち説明しないと行動できません。その上トリガーハッピーばかりです。市街戦ではお得意の航空支援も受けられません。
 そして経験の違い。英軍は長らくIRAと血で血を洗う、対テロ戦を経験してきました。その経験ノウハウがイラクでは役に立っています。
 ついで、米軍にはアラビア語を話す兵士がほとんどいません。また現地の風習に無知です。何しろ米国内が「ワールド」の連中ですから。、
 しかも、ここまでコミットしてしまって、撤退はできません。まさに支那事変的な展開になってきました。

 特に 米軍の小隊、分隊レベルでの戦闘力、質は低いように思えます。これをハイテクではカバーすることは不可能でしょう。 つまりヴェトナム戦争から何も進歩していないわけです。当時も無人戦場とか各種ハイテク兵器が試されましたが、結局は圧倒的にプリミティヴな北ヴェトナムに負けました。ラムズフェルドはそこが分かっていない。

 【ワシントン26日共同】は26
 (共同通信) - 4月27日10時57分更新

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この記事へのコメント

2007年08月22日 17:34
全部引き上げ。
英軍と日本軍だけが残って現地に協力する。費用はもちろんあめちゃん持ち。

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