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zoom RSS 多目的空母用の固定翼機。

<<   作成日時 : 2018/05/21 16:19   >>

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いずも級の空母化が話題になっておりますが、軽空母用の固定翼機というのはありなのでは、と思ったりします。

例えば、早期警戒や攻撃ヘリなどの代用、対潜哨戒などには有用でしょう。
何しろヘリの問題点は滞空時間が短いことと整備が大変なことです。
端的に言えば、固定翼機ならば速度や滞空時間は2〜3倍以上であり、整備も楽です。

軽空母で対潜やAEWを固定翼機で行えるならば、搭載ヘリの機数を大きく減らすとことが可能です。

一方固定翼機を使う場合に問題となるのは発着艦、とくに着艦です。拘束装置が必要です。
例えばAT-6やスーパーツカノなどのCOIN機を運用するならばそれが必要です。また機体も着陸脚の強化やフックの装備、機体構造の堅牢化、塩害対策も必要でしょう。
ここまでいくとさほどメリットはないでしょう。


例えば複葉機にすれば着艦速度を下げられて拘束装置が不要、あるいは簡素化できるのではないでしょうか。An-2なんぞ発着陸距離はそれぞれ150メートル、170メートルです。
ペイロードは1〜2トンは欲しいところです。航続距離はさほどは必要ないでしょう。

軽空母用だけだとかなりニッチになりますが、この程度の距離での離発着が可能であれば、陸上用としても
需要があるのではないでしょうか。特にアフリカなどでは。
また無人機型を開発する手もあるでしょう。


南アのパラマウント社のAHRLACの艦載型も面白いかもしれません。
http://www.tokyo-dar.com/news/2346/


無論実現できるかどうかは、技術的なことだけではなく市場性も考えないといけません。
こういう提案をするとあたまから否定する人もいますが、それは思考停止です。
現状の肯定と新しい試みを否定するだけでは進歩から取り残されます。

機甲戦も戦略爆撃も当初に唱えた軍人達は異端視され、軍を追放されたりしてます。
90年代初頭にこれからは装輪装甲車が中心となるとぼくは主張しましたが、少なくない
人たちがあり得ないといいました。事実はどうなったでしょうか。

また一度はお蔵入りとなった技術が新たな技術と合わさることによって、復活することも
少なくありません。

現状の「常識」を金科玉条視することしかできない人には将来を見通すことはできません。


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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
それより無人の飛行船の方が単純で安価でないの。
当然、昔の飛行船ではなく、イメージは空飛ぶ円盤のようなもの。
風船爆弾
2018/05/22 20:37
だいぶ前ですが、軽空母クラスの艦にCOIN機を搭載できないかどうか、いろいろ検討したことがあります。
その時に思いついたのは、今回のキヨタニさんと同じく、複葉機の復活でした。

イメージとしては第2次大戦時に日本海軍が観測機として巡洋艦などに艦載させてた零式水上観測機です。当時、下駄履き観測機に格闘戦能力を持たせるために、あえて複葉で作られた全金属セミモノコック機でした。事実、空戦記録も残されており、ワークホースとして活躍した日本海軍の隠れた傑作機だったと思っています。

零式観測機はフロートを備えた水上機でしたが、これを今の技術で車輪式の哨戒&軽攻撃機としてよみがえらせるというのはどうでしょうか?
ただしサイズは1〜2回り大きくしないと、現代の索敵に必要なセンサーや電子装備が積めないとは思いますけど。
PAN
2018/05/22 23:56
>>>パラマウント

前にも書かせていただいたような記憶がありますが、どうもパラマウントと聞くと、真っ先にベッドを思い出してしまいます(((^_^;)。たまたま社名が被っただけなのでしょうけれど。


KU
2018/05/23 06:34
>陸自、次期戦闘ヘリはどうなる? 更新が急がれる理由と予想される導入機種

http://trafficnews.jp/post/80469

川重の民間向けの、あんな機体に武装を施せば良いんじゃないですか?
KU
2018/05/23 08:55
>【動画】日大アメフト部 内田監督「14分の自供テープ」を独占公開

http://bunshun.jp/articles/-/7481?page=1

これって、内田監督の返答を聞いて笑っているのは取材していた記者連ですよね···?
KU
2018/05/23 20:54
清谷さんは色々言われていますが、ブログを拝見していますと明らかに軍事関係でお仕事をされているので視点が鋭く、日本の防衛の急所をズバっと突いている事が多いですね。あっ、昔 朝ズボッ、ってタイトルのAVがあったのを思い出しました。平和ですね。
軍事情報の二等兵
2018/05/24 02:33
現状の「常識」を金科玉条視することしかできない人には将来を見通すことはできません。

少しずつですが自衛隊は変わりつつあるみたいですね。
http://news.militaryblog.jp/web/JGSDF-SFGp-officers/visited-SOFIC-2018.html

ただ海自の特別警備隊らしき人達の姿が見えないのが残念です(ほんとは来てたかもしれません)。
Masaya Hariu
2018/05/24 23:04
艦載機よりイスラエルのハーピーのような自爆攻撃UAVの方がいいんじゃないですか、陸自でもスイッチブレードなんか導入すべきでしょう。ただ、軽空母だろうが重空母(?)だろうが、日本本土がやられたら機能停止なんですから、まず本土防衛をキチンとやれる体制を作るべきでしょう。
マリンロイヤル
2018/05/24 23:20
大臣が部下に日報の再調査を明確に指示できず、部下も大臣の指示を的確に実行できず、こんな意志疎通すら満足に行えない組織が本当に有事に国防を担えるのか、あらためて深い絶望感を抱かざるを得ない今日この頃。
関係無いかもですが
2018/05/24 23:54
防衛費「対GDP比2%」明記 自民防衛大綱提言の全容判明 F35Bや多用途運用母艦導入も
http://www.sankei.com/politics/news/180525/plt1805250004-n1.html
金遣いが荒いので足りなくなった予算を増やす目論見の様です。
やれやれ
2018/05/25 12:51
> 金遣いが荒いので足りなくなった予算を増やす目論見の様です。

やれやれさん、アナトリー・セルジュコフみたいに因習や既得権に囚われず、組織再編その他に大鉈を振るうことができる人物をトップに据えないと、いくら予算を増やしても無意味ですよね。
被本塁打大王
2018/05/26 14:12
>F2後継機は日本主導 秋にも国際共同開発案 防衛省検討

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180527-00000002-san-pol

...ホントに日本が、開発のイニシアティブを握れるのでしょうかね?
KU
2018/05/27 08:38
お邪魔します。
 旧陸軍が自前の空母に前線連絡用のSTOL機を積んで対潜哨戒をしようとしていたという話を思い出しました。当時の潜水艦が「通常は海上、必要な時だけ海中の可潜艦」だったからでしょう。問題は「カタパルト装備のCTOL母艦に比べて能力的には劣る多目的空母に何をどこまでやらせるか」ではないかと思われます。「アウェイで敵正規軍とまともにやり合う」のは荷が重いので、「空からの攻撃に弱い艦隊や離島や上陸部隊への、ある程度の近接航空支援」ぐらいが適当ではないかと。Q.E級VTOL母艦は艦対空ミサイルを持たず、対自爆ボート対応の装備をしているそうですが、「戦闘機やある程度の量の対艦ミサイルで攻撃してくる敵への対抗」ではなく、「NATOまたは有志連合による介入の中での近接航空支援」を考えているのかと思われます。個人的には「三式指揮連絡機再び」と思ったりもします。
 かつての軍艦は舷側に大砲を並べていましたが、その後砲塔に変わりました。一つの基地がカバーできる範囲には限りがあり、地理的制約やコストの面からあちこちに基地は作れず、かつ地上基地は「予めミサイルで攻撃」も可能なので、多目的空母はそれなりに有用ではないかと思われます。余談ですがメガフロートは「艦船のようには動けず、その一方で地面よりは遥かに脆弱(躯体が壊されたら復旧は容易ではない)な代物」かも知れません。
 最後に『北斗の拳』でラオウがジュウザの我流拳を「攻めは強いが守りは弱い」といった事を言っていましたが、F35(とくにB)は「攻勢または優勢では強いが、守勢または劣勢ではそれ程強くない」戦闘機(というより小型汎用戦術機)かも知れません。
ブロガー(志望)
2018/05/27 22:47

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