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zoom RSS 空母用UAVという選択

<<   作成日時 : 2018/05/08 16:46   >>

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4月11日付けのJDW誌で中国がカタパルトを使って発進する固定翼の空母用のHALE型のUAVを開発中との記事が掲載されています。
これは偵察用のものと思われます。
既に中国海軍は長年にわたってUAVを運用してきた実績があり、対して海自には殆どありません。

以前にも書いたかと思いますが、我が国が独自にUAVを開発するならばいずも級に搭載できるような固定翼のUAVを開発すべきです。

海自でもUAVを導入予定ですがヘリ型であり、滞空時間、高度に不足があります。また基本対潜が主体であり、早期警戒は望めません。

相応のサイズで、ペイロードはできれば1トンぐらい。ペイロードはモジュール化して哨戒、早期警戒、偵察などのミッションモジュールを搭載する。滞空時も重要ですが、軽空母で運用すべく、STOL性能が重要です。このためには複葉機も想定されて然るべきかも知れません。
また魚雷などを搭載した武装型もいいかもしれません。
また塩害に強く、格納を容易にするために主翼などを折りたためるようにしたり、エンジン停止に備えてできれば双発にするなども必要でしょう。

常識的に考えれば有人ヘリよりも整備も楽で、運用コストとヘリのクルーの削減にもなるはずです。
あるいは有人機を減らないのであればより濃密な対潜作戦が可能となるでしょう。


固定翼のUAVであればヘリの何倍も滞空時間が確保でき、またより高い高度を飛べるので早期警戒として特に有用でしょう。その分、有人ヘリの負担を大幅に減らすことができるでしょう。あるいは有人ヘリの機数を減らすことも可能でしょう。

また沖縄などに配備して陸上運用しても宜しいでしょう。塩害に強く、STOL性能があり、双発でより安全と地元にアピールすれば住民説得にも有利です。


そして、同様のシステムが存在しないので、多目的空母を有した他国への輸出も可能でしょう。あるいはそのような国と共同開発する手もあるでしょう。
また一から開発するのではなく、既存のUAVの改良という形もあり得るでしょう。


せっかくいずも(そしてひゅうが)のような大型の「ヘリ空母」を運用しているのですから、その能力を活かすためのUAVを開発してはどうでしょうか。装備庁が検討しているようなグローバルホークもどきよりは余程有用かと思います。




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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
日本の政治家と官僚が防衛利権を構築して時間と税金を浪費している間に、中国が着々と軍備の近代化を進めているのが非常に気がかりです…orz

国防に無知で、おバカな政治家を選挙で選び続け、防衛官僚や自衛隊幹部をきちんとシビリアンコントロールできてない主権者たる国民の責任重大!?(汗)
被本塁打大王
2018/05/08 17:27
>>>空母用UAV

またぞろ、「固定翼機が運用出来る⇒攻撃型空母ガー⇒専守防衛の趣旨に反する!」と脊髄反射しそうな新聞が出てきそうですね(^_^)。運用の幅が広がれば、それはそれで、いろいろ便利だと思いますけど。



>陸自が海上輸送力の整備検討、南西諸島で機動展開=関係者

http://jp.reuters.com/article/jgsdf-ardb-idJPKBN1I90LH

こんな揚陸艇↓

>>陸自がフランス製新型揚陸艇の導入を検討中

http://s.webry.info/sp/kiyotani.at.webry.info/201404/article_4.html

とか、こんな揚陸艇↓

>>BMTグループ、MAST ASIAに高速揚陸艇の模型を出展

http://www.tokyo-dar.com/news/1547/

なども候補なのでしょうか?

KU
2018/05/08 18:52
カタパルト発射のブラックジャック(だったっけ?)
UAVについてのレポートが欲しいですけど

あまりUAVについては書いてないですよね
取材はしてる気がしますけど
aaa
2018/05/08 20:55
被本塁打大王さん、
中国はUAVにしても10年前の中国航空航天で多数の模型を展示していましたよ。中国だけでなく他の展示会でもトレンドははっきりUAVに移っていました。有人機では無く無人機ばかりで面白くないとは友人の弁ですが少なくとも日本以外はUAVに軸足を移して開発していました。数年後には実機が展示されていたので結構前から開発は進めていたのでしょう。日本のTACOMは結局何がしたかったのかよく分かりません。成果は生かされるのでしょうかね。

やれやれ
2018/05/08 21:15
KUさん、
「またぞろ、「固定翼機が運用出来る⇒攻撃型空母ガー⇒専守防衛の趣旨に反する!」と脊髄反射しそうな新聞が出てきそうですね(^_^)。」余程F-35Bの方がそうなりそうですが。岩国で見た限りどう見ても運用は攻撃機でAV-8Bの代わりです。制空戦闘には向いていません。F-35AやFA-18EFとのミックスなら使いようもあるでしょうが1機種では厳しいと思います。それにヘリ空母で運用できるレベルのUAVでは爆装してもたかが知れています。潜水艦への爆雷が良いところでは?
問題はどんなUAVをどんな目的で載せて使うかでしょうね。
想定される戦術次第で大きく変わると思いますが独自開発か他所から買ってくるかでも変わるかも知れません。
せめて長年UAVについて調査研究を進めていれば
色々な想定にマッチするUAVの開発もできると思いますが、
今から開発なら先が思いやられます。いつできるのか、使い物になるのかが非常に心配。
戦闘機よりは簡単かも知れませんが設計から配備開始まで10年以上も掛かるようだと購入の方が良いかも知れません。
中国等はモノになるのかならないのか分からない物からパクリに近いものまでありとあらゆる
形状、用途のUAVを試験し開発しています。
正直羨ましい限りのリソースを投入し開発できる
環境はX-2辺りをちょっと飛ばしで遊んでいる日本とは大違いです。
将来を見据え運用も良く考えて導入しないと高価な玩具を買うだけで終わりそうです。
やれやれ
2018/05/08 21:18
防衛装備の移転を「外交のツール」に
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/230078/050800132/?P=1
今日中なら無料登録無しで全文読めます。
移転するする何かってありましたっけ?
潜水艦も飛行艇も自国生産(日本から完成品を輸入しない)が前提だったと思いますが潜水艦はポシャって飛行艇は未だ不透明ですよね。
その他の技術で売れるものって船くらいでしょうか?しかも船体のみ。後は純国産といいつつ中の装備に外国製品が結構使われていますよね。ミサイル、火砲、小火器は他所から買ったほうが安くて高性能だし特に思い当たらないのですが。
やれやれ
2018/05/09 09:56
>>>やれやれさん

仰る通り、中国なんざ次々と(既視感ありまくりとはいえ)固定翼UAVを開発・輸出しまくっていますよね。ホント、羨ましい限りです。我が国も下手に国内開発に拘らず、イスラエルあたりから大人買いすれば良いのに。せっかく大金を払い導入するなら性能に多少、難があろうと短期間に数を揃えられるモノを選んでもらいたいものですが。
KU
2018/05/09 19:33
お邪魔します。
 会社は経済的合理性を無視して存続し続ける事はできませんが、自衛隊は軍事的合理性が存続の条件では無いので、自衛隊に軍事的合理性は求められないと思われます(求めたら獲得する前に壊滅するか)。自衛隊の存続は「日本という"ムラ"の中で取るものを取って、それを仲間内で分ける」事の上にあるのではないかと。幸いにして今の国際社会では「正規軍同士の全面対決」はアメリカを含むどの国にとっても高コストかつ高リスクなので、「トラックと小銃+COIN機+中小型の輸送用船舶」の地域防衛隊でも作って、軍事的合理性はこっちで追及した方が良いように思われます。
 また無人機以外の可能性を色々考えてみたのですが、現状ではやはり無人機が一押しのようです。無人機に有人機のような事はあまり求めず、無人機ならではの使い方を追求するのが良いのではないかと思われます。例えば軍事は「より大きな損失を回避するための損失」である以上、「状況次第で使い潰せる」割合が大きい事が望ましいです(旧海軍の戦艦で金剛型が活躍できたのは、金剛型が”使い潰せる”艦であったからか)。少子化する前は跡取りでない次男三男それ以降は「ある程度は使い潰せる存在」でしたが、少子化以降はそういったものは無くなってしまいました。無人機は例えば「敢えて相手に撃ち落させ、『先に手を出したのは相手』という既成事実を作る」といった「状況次第で使い潰せる存在」にしていくべきではないかと思われます。後米海軍の無人対潜艦シーハンターは、センサー類はあっても対潜攻撃兵器は無いそうですが、「いつどこから魚雷やミサイルが来るか分からないと思わせる事で敵にプレッシャーを与える」潜水艦にとっては「付きまとわれる」事は相当嫌な事なのではないかと。
ブロガー(志望)
2018/05/13 23:37
これからはUAVが主力なのだろうね
すでに米軍では在籍機の40%がUAVだし。

空母も、そういう用兵に基づいていくのかなと。

フラットトップは必要ではなく、バーチカルに離発着をすることも出来るのだろうし。

ただ、海自もそういう検討や先取りは不可能なのだろうけど。

外部からの指摘にも、拒絶反応を示すだけかなと。
aaa
2018/05/14 18:18

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