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zoom RSS 日本にまともな戦闘機は開発できない。

<<   作成日時 : 2018/03/20 11:02   >>

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「F-2後継機」の国産は厳しい。軍事のプロが明かした意外な理由

http://www.mag2.com/p/news/353541


>関係者にしか知られていないことですが、一例として国産初の超音速機T-2ジェット高等練習機のケースがあります。T-2はカタログデータこそ欧州のジャギュアをしのいでいたものの、デッドコピーだと悪評が立つ側面もありました。トップガンを集めた飛行教導隊でも使用されましたが、パイロットの殉職が相次ぎ、運用開始16年後の1990年4月に予定を早めてF-15DJ(復座型)に機種が変更されたりしているのです。T-2では合計11人のパイロットが殉職しています。

>マニアには愛好家が多いF-2戦闘機も、外見からはわからない欠陥の克服に労力が割かれてきました。また、製造コストも1機120億円と、F-15戦闘機に匹敵するほど高くなってしまったのです。

>こうした戦闘機や練習機が生まれる根本的な原因は、防衛費における研究開発費の割合が列国に比べて低く(2017年度2.5%)、絶対額も少ないことです。

>そこにおいては、外見とカタログデータだけでも国際水準を満たした装備品を開発しようとする点にウエイトがかかり、本当に信頼性の高い兵器を開発することがおざなりになってしまうのは、避けがたいことなのです。

>この問題を解決するには、政治のリーダーシップの下、自衛隊の適正規模を国民に問いかけ、自衛隊の規模の適正化と同時に防衛費の適正規模化を図る必要があります。


>研究開発の思想、つまり戦略がないところで生まれる国産戦闘機は、マニア的な満足にはつながるかもしれませんが、国防に穴を開ける結果となることを忘れてはなりません。


これらは戦闘機だけではなく、多の国産兵器についても言えることです。特に基礎研究費と、試験費用が決定的にたりないが、国内メーカーは出来ますと手を挙げる。

東芝の偵察ポッドがいい例ですが、カタログデータだけはご立派で、ああいうふうに表にでてこない物が多数あるわけです。
しかもそのようにして出来た胡乱な兵器を国際価格の何倍も高いカネをだして、細々と調達するから数か揃わない。揃わないうちに用途廃止で、途中で近代化するカネもでてこない。つまり数を揃えてのまともな戦力化すらできないケースが多い。

更に申せば技本(現装備庁)の開発能力が低い。自分たちに物作りをする施設がないため、全てメーカーに丸投げですから物を作ったことが無い人間がプロジェクトを指導する。
だから某元陸将が仰っておりましたが10式開発でも技本が邪魔ばかりして不要な装備や試験を強要して、開発費が高くなった。あれが無ければ半額でできたと。
ぼくは、それはさすがに疑問だと思いますが、防衛省に実際の開発能力は欠如しています。


装備化を目指した開発もアレです。どの程度の数をどの程度の単価で、どの程度の期間で揃えるという計画が無いし、明確な運用コンセプトがないから、空理空論を元に開発されます。

基礎研究ができなければ物事の本質がわからない。
またミサイルや魚雷にしてもまともな本数の試射をしていない。これで実戦に耐えられる兵器が作れるはずが無い。


更にもっと根源的なことを申せば官民共に情報収集、分析に全く興味が無い。
フランスやイスラエルみたいにスパイ使って暗殺も辞さないというお行儀の悪いことをやっているわけですが、我が国はそれができない。

ならば尚更公然手段、技術系武官の派遣やら見本市、コンファレンスへのデリゲーションの派遣などを他国より力を入れるべきですたが、最近まで殆どやらず、行っても退職前の偉い人の卒業旅行でした。
如何に防衛省が情報を軽視しているかということです。
またカネを積めばイスラエルあたりは教えてくれるでしょうが、そういうカネを使う器量もない。


実際に戦闘機がどのような作戦でどのように運用されたか、そういう情報が得られなくても平気です。
だからスペックだけ合わせばいいと思っている技術屋が多い。

また外国に売らないので市場での批判にも会わないので、これまた「温室効果」
でひ弱に育っています。中国や韓国の軍需産業が成長しているのは他国への輸出を通じて駄目だしされることが多く、そこから学んでいるからです。またその分設計や生産の方法も経験するし変革する。
内弁慶の我が国の防衛産業とは大違いです。


こういう所を根本的に見直して、業界再編をし、ヒト・モノ・カネを配分を優先順位をつけて捨てる物を捨てないと、まともな装備なんぞ開発、生産できません。

■本日の市ヶ谷の噂■
朝霞駐屯地は殆どが埼玉県朝霞市に所在するも、駐屯地勤務の隊員に1級地手当をばらまくために、ごく一部を敷地をわざわざ練馬区に伸ばした、との噂。

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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
すいません、茶々です。
「ごく一部を敷地をわざわざ練馬区に伸ばした、都の噂。」ごく一部の敷地でしょうか。
「都の噂」の部分は痛烈な皮肉かギャグと認識して良いのでしょうか。なんか笑ってしまいました。
やれやれ
2018/03/20 11:17
すみません、誤字です。訂正します。
キヨタニ
2018/03/20 11:25
>「防衛型空母」導入を 防衛大綱、自民提言骨子

http://r.nikkei.com/article/DGXMZO28347570Q8A320C1EAF000

>「多用途防衛型空母」の導入を提言 島嶼防衛想定 防衛大綱へ自民調査会が骨子案

http://www.sankei.com/smp/politics/news/180320/plt1803200018-s1.html

何でもかんでも「防衛」を付ければ良いというものでも...。イメージ的にはイタリアのカブール辺りでしょうか。

KU
2018/03/20 12:24
わざわざ敷地を伸ばしたのではなく、敷地の一部が都内なので、全部に適用、
ではないですかね?
通りすがりの呟き
2018/03/20 14:33
世界第三位の経済大国でありながら、世界有数の工業大国でありながら戦闘機の国産化に失敗した日本。

一方、日本よりはるかに経済規模が小さく、人口も少ないのに戦闘機の国産化に成功し、かつ海外への売り込みにも成功したスウェーデン。小川氏が言うところの「明確な思想と戦略」を持ち、清谷さんが言うところの「他国への輸出を通じて駄目だしされることから謙虚に学ぶ」ことで、傑作機グリペンを生み出したわけですかね。
被本塁打大王
2018/03/20 22:10
「これらは戦闘機だけではなく、多の国産兵器についても言えることです。特に基礎研究費と、試験費用が決定的にたりないが、国内メーカーは出来ますと手を挙げる。」全く同感です。地道に調査研究開発を続けてこそ今がある訳で、各メーカが独自で研究開発していたとしても実車、実機までは中々作りませんね。非常にお金が掛かるのでそんな事につぎ込む開発費も出ないしましてや元は取れるはずもなく赤字を出し続けても最後に儲ける事ができないと企業は二の足を踏むでしょうね。ましてや輸出はできなかったし。国内需要だけで細々と作るなら世の中のトレンドにもっと敏感にならないといけないのに防衛省に言われるがままのガラパゴス仕様。何が一番いい方法かはよく分かりませんが防衛産業を集約して装備庁と合体させて防衛工廠でも作った方が良いのではないでしょうか。陸海空位に分けてもいい。競争入札と言ってもできるメーカは限られてるし得意不得意もあるので何となくあのメーカに決まりますよね。どうしても競争入札にするなら海外メーカvs工廠で良いのではと思います。そうすれば嫌でも海外製品を調査するでしょう。普通の民生品の様に。どうですかね?
やれやれ
2018/03/20 23:25
「T-2はカタログデータこそ欧州のジャギュアをしのいでいたものの、デッドコピーだと悪評が立つ側面もありました。」私もスパイしてデッドコピーかと思った事もあります。兄弟みたいな感じで。しかし実機を見た印象からはとても似ているとはいい難いです。ジャギュアは細マッチョのイチロー(MLBの)の様な印象ですがT-2/F-1は線の細いお嬢様って印象です。展示飛行を見ても似て非なる印象です。いつまで経っても離陸しないT-2/F-1と較べて結構短距離で離陸するジャギュア。旋回性能も良さそうだし飛行性能だけ見るとT-2/F-1の方が一段劣っている感じです。エンジンとかアップグレードした成果でしょうか。晩年同士で比較するとカタログ値でも負けているかも。ただしT-2/F-1にはレーダーが装備されている分ジャギュアより優れていますが(インドはレーダー付き)他はどうでしょうね。あとF-1は晩年には要撃任務にも駆り出される無茶振りされてました。マルチロール機でもないのに無謀では?と思わなくも無かったです。Su-27相手だと子猫のように弄ばれそうですから。何事もなく退役したのは幸運だったのかも知れませんね。ジャギュアも英国仏国では退役しているので単機能の攻撃機よりマルチロール機が好まれるんでしょうね。
やれやれ
2018/03/20 23:59
グリペンやドラケンの成功は、スウェーデン政府の頑張りもあったと思いますが、サーブ自体が頑張った面も大きいのではないかと思います。国内マーケットが小さかった、サムスンやLGが携帯電話で海外に打ってでたのと似ているのではないでしょうか。日本の携帯電話メーカーは国内市場の大きさに甘んじて、海外に打って出たのはソニーのみ。そして、その他は撤退か、虫の息。将来の日本の防衛産業も同じ道をたどりそうですね。
横浜の黒豚
2018/03/21 10:26
お邪魔します。
 日本は「戦闘機は作ろうと思えば、作れと命じれば直ぐにでもできる」とでも思っているから作れないのではないかと思います。基本方針の決定からだと10年以上かかりますし、その間にその方針自体が陳腐化する、もしくは状況に合わなくなるリスクを抱えざるを得ません。例えば「旧ソ連の攻撃型原潜に対して優位を保つために作られたシーウルフ級攻撃型原潜と、その旧ソ連の消滅」のように。極端な話AIが急激に発達して無人機が主流になり、有人戦闘機などあたかも「空飛ぶ棺桶」みたいになるかも知れません(なまじ人間が乗っているから高Gの機動ができない、状況次第での使い捨てができない等)。今は「他国の戦闘機に勝てる戦闘機を目指せば良い」というある意味「幸福な」時代では無くなってきているのかも知れません。尤も「事実と論理」が無く、「心情と人間関係」しか無く、「お前等が俺達の心情を忖度しさえすれば、事は丸く収まるんだ」としか考えられない日本人は、上記の事を言っても「お前は何で忖度をせずに事を荒立てるんだ」としか受け取らないのではないかと思われます。「知らざるを知るが知識のはじめ」と言います。だから「真に無能な人間は自分が無能だという自覚すら無い。それどころか自分ではイケてるとすら思っている。」とも聞いた事があります。「少なくとも現状では作れない」という自覚があれば、将来作れるようになる可能性もあるのですが。
ブロガー(志望)
2018/03/21 13:58
現在の地図を見ると、むしろ朝霞駐屯地の南側で都県境が北に食い込んでいるように見えます。
そこで、練馬区独立60周年記念誌「ねりま60」p.26〜29の地図を見ると、この食い込みは明治初年には存在せず(このあたりすべて埼玉県だった)、明治40年頃には現在と同じ食い込みがみられます。昭和20年の地図では境界が直線になるものの陸軍施設は東京都側に越境しているように見え、平成13年の地図では明治の境界食い込みが復活し、今のように東京都に掛かるようになっています。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/annai/rekishiwoshiru/60shunen/nerima60/shosai.files/12979_07_017-037_1syou.pdf

地域手当のため境界を明治に戻したとかなら面白いけど、当地を拓いた東京ゴルフ倶楽部が、東京府所在を主張するために府県境を跨ぐ敷地を確保しただけかもしれません。
Cauli.
2018/03/22 11:12
平成20年国勢調査報告によると、大正9年以来この付近での都(府)県境変更は記録されていないので、昭和20年の地図の都県境が間違っている可能性が高そうです。大泉中央公園や和光樹林公園などキャンプドレイク南側を返還しても、「食い込み」を含む部分はそのまま朝霞駐屯地として使い続けた、敷地を伸ばしたわけでなく、敷地を残したということかと。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/final/pdf/r06.pdf
Cauli.
2018/03/22 11:29
1級地手当をバラまくために伸ばしたのは敷地の方ではなくて、駐屯地司令の勤務する庁舎ではないでしょうか。

うろ覚えですが、複数の自治体にまたがる駐屯地における地域手当の決め方が、駐屯地司令の勤務する庁舎の住所で決まると聞いたことがあるので。

実際、朝霞駐屯地は朝霞市、和光市、練馬区にまたがりますが、練馬区所在の建物は東部方面総監司令部(駐屯地司令室所在だったはず。)ぐらいしか見当たりません。

見当はずれでしたらすみません。
元陸曹
2018/03/23 00:03
グーグルマップでみると、正門付近だけが東京都ですよね。
基本的には埼玉に所在するわけで、これで東京の手当を支給するのは納税者としてはちょっと疑問に思います。防衛省に限らず、二つ以上の自治体が所在地の場合、手当の払い方はある程度決めておくことが必要では。例えばこのケースでは半分払うとか。そのルールを作るべきです。
キヨタニ
2018/03/23 10:40
おっしゃるとおりです。
納税者だけではなく、地域手当をもらっていない多くの駐屯地の隊員も同じように思うと思います。

余談ですが、
広島県の海田市駐屯地は駐屯地の半分が広島市にあります。
この駐屯地は、駐屯地司令室が安芸郡海田町にあるため、7級(10%)ではなく5級(3%)が適用されているそうです。

朝霞駐屯地も海田市駐屯地を見習って、朝霞市に司令室を移転させれば1級(20%)→4級(12%)と節税させることができるのですが。
元陸曹
2018/03/23 22:50
>小野寺IAMD発言の静かな波紋、航空自衛隊は

http://www.houdoukyoku.jp/posts/28427

>>「現在CECの搭載について、検討中という状況」

どういう風の吹き回しでしょうか?

KU
2018/03/24 15:34
わざわざCEC外して、値段を高くEー2Dを調達し、それに大金かけてCECつけることになり、空幕って税金無駄に使うことがお仕事みたい。

本音はEー2Dをテメエ達だけで使い、海自との統合運用という「余計な仕事」を回避するつもりだったんでしょう。関係者は銃殺かシベリア送りが適当でしょう。
キヨタニ
2018/03/24 19:28
そうだけどね。
確かに戦闘機開発は、見込みがないというのが妥当な評価と。

ただ、世界の一線機として、使えるレベルの開発力を誇ってるという国を上げろとした場合、浮かび上がってくる国名はどうか?

というと、アメリカくらいしか出てこないのでは?
ロシアや中国もまだまだと、F22に20年は遅れてる、と、そういうこと。

EUもダメと。


そこから比較すると、にほんはどうなのかと言うことでしょう。

いまどき軍用機開発は兆額がかかるわけと。

そこらがちゃんと分かって取り組んでるのか、基本的な素養のハナシだけどね。

其れも疑問符即くのは、、、きつい話、、、だけどね。
aaa
2018/03/24 20:13
清谷さん、
防衛大臣の記事見てなんで今頃?と思ったのですが、最初から普通のE2Dを買えば良かった話ですよね?
外した人は何を考えているんでしょうか?
最初高くてケチる為に外したのかと思ったら外す方が高いんですか???
信じられない事する人達ですね。
ぜひその辺りを取材して頂けると有り難いのですが、
余計ハブられますかね…
やれやれ
2018/03/24 21:24
> ぜひその辺りを取材して頂けると有り難いのですが、余計ハブられますかね…

恐れず怯まず取材すべきだと思います。

で、野党議員に情報提供して国会で取り上げてもらいましょう。

上手くいけば、森友加計学園以上に炎上する案件になり得ます。

> 関係者は銃殺かシベリア送りが適当でしょう。

いや、そこは日本流に「六条河原で斬首」か「島流し」にしましょうw
被本塁打大王
2018/03/25 07:02
>陸上自衛隊の新体勢

http://www.mod.go.jp/gsdf/about/structure/index.html

「A作戦基本部隊の改変」の即応機動連隊のイメージイラストですが、軽装甲機動車の左隣に、見覚えのある8輪式の装甲車が描かれております。やはりというか、以前に清谷さんがご指摘されたとおり、外国製の装甲車は当て馬で本命はコレなのでしょうか?どうせ採用するならするで、装甲救急車とかとかとかも採用してほしいですが。
KU
2018/03/25 16:58

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