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zoom RSS 安倍内閣の憲法改正はお子様レベル。

<<   作成日時 : 2017/05/04 11:03   >>

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憲法改正「2020年に施行したい」 安倍首相がメッセージ
http://digital.asahi.com/articles/ASK534KF0K53UTFK002.html?iref=comtop_8_01


>首相はメッセージで「憲法改正は自民党の立党以来の党是」とした上で、「憲法を改正
するか否かは最終的には国民投票だが、発議は国会にしかできない。私たち国会議員は大
きな責任をかみしめるべきだ」と強調。20年に東京五輪・パラリンピックが開催される
ことについて「日本人共通の大きな目標。新しく生まれ変わった日本がしっかり動き出す
年」として20年に改正憲法の施行を目指す考えを示した。



安倍政権はまともに国のあり方なんて考えていませんよ。
単に党是を実現して歴史に名を残したいという、卑しい名誉欲が安倍首相の原動力です。

所詮憲法なんて手段にしかないわけですが、手段が目的化しているだけです。
それと「保守の論客」の皆さんも同じレベル。憲法変えればすべてが,魔法のように上手くいくという幻想を持っています。極めて幼稚です。


だけどさあ、その前にやることがあるでしょう。
自衛隊を縛るのは憲法よりも法律です。ウチの裁判官は嘘つきばかりですから、自衛隊が違憲なんていいません。たかが1票の格差ですら、5倍以内ならば「違憲状態」だけと「違憲じゃない」とか与太を飛ばしているぐらいですからね。憲法で政権が困るようなことはいいませんよ。

つまり憲法は事実上骨抜きです。
しかもそれでも米帝に対しては「死んだ親父の遺言」的な便利な外交ツールです。だからベトナム戦争も、湾岸戦争も「死んだ親父の遺言で」的に断れました。これが西ドイツみたいだったら、アメリカ様の「命令」を断れるだけの政治力、外交力がなかった歴代政権はもっと容易に戦争や戦闘に参加してきたでしょう。


対して自衛隊を縛る諸法律はそうはいきません。医師法、薬事法、道路法、道交法、自衛隊を縛る法律はあまたあります。これに全く手をつけていない。

自衛隊の行政組織ですから、基本違法行為はできません。法の規定にその行動や発想が縛られています。
これを軍隊と同じような行動が可能なように変えていく必要があります。
それは本来憲法改正よりも遙かに容易です。事実小泉政権では有事法、国民保護法をつくり、一定の成果をだしています。

地道な法律の改正を行い、現状の戦えない自衛隊を戦える自衛隊にする努力をまったくせず、憲法を改正すれば、自衛隊が国防軍になるとでも思っているのでしょう。
ですがそれは幼稚な願望で、政治家として無責任です。

憲法改正しても、医師法は医師会が怖くて改正できないでしょう。他の法律もそうです。それに膨大な法的な手続きが必要ですから、そんな面倒くさいことしたくない。
しかも東日本大震災では自衛隊の無線が通じなく、大問題でした。周波数帯の割り当てが軍用無線に適していないことが一因でした。周波数帯の割り当てなんて、法改正すら必要ありません。

法改正すら必要ない、大震災の「戦訓」を活かすことすらできない、思いもつかない政権ににまともな憲法改正なんぞできるものですか。


繰り返しますが、小泉内閣では随分有事法とか、国民保護法とか抵抗があっても実現しました。ところがそれ以降の政権は、安倍政権含めてはそんなことはちょっともやっていません。


小学生が明日の漢字の書き取りのテスト勉強もせずに、おれが東大に入ったらこうするとか言っているレベルです。
あるいは戦争反対と念仏唱えていれば平和になると思っている、観念左翼と同じレベルということです。



医師法も薬事法も改正しないで、まともな衛生の体制もないまま駆けつけ警護やらせたり、アメリカ様に押しつけられて使えもしない、高価なアメリカ製のオモチャを買い込んで、自衛隊を更に弱体化させておいて、これで国防が万全だとニヤニヤしている防衛情弱な首相ではまともな憲法改正なんぞはできませんよ。


名誉欲だけは強い、怠惰な無能者が憲法いじくってもろくなことにはなりやしません。

しかもアレ首相が重用している丸川珠代氏なんぞは、「私の平和憲法が、私の平和憲法が〜」と国会で叫んでいたわけで、自民党の結党の由来や党是すらも知らない無知な女ですが、それを自分に尻尾を振ってくるからと、頭をなでて閣僚にしちゃうわけです。
お前は真面目に改憲考えているか、と出っ歯のおじいさまが草葉の陰で憤っているのではないでしょうか。

ぼくは基本的に改憲賛成です。
ですがそれには十分な議論が必要だし、相応なレベルの政権、まともに既存の法律改正を積み上げ、米国からの圧力に屈して、お付き合いで戦争しないと断固と断れる胆力のある政権が必要です。
それは間違っても今の政権ではない、ということです。


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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
確かに9条は9条で日本を守るために国防上不要な条文ではありますが、自衛隊が防衛出動をする上で必要な諸法を緊急時に即した内容に改正する事は喫緊の課題ですね。
そして安倍内閣はそれらには手を付けるつもりが無さそうです。
弾薬の運搬や陣地構築に必要な法整備も必要ですし、負傷兵の手当をどうするかや捕虜を取った時にどうするか、隊員が捕虜になった際の対応も議論していませんね。
実戦になったら自衛隊に好き勝手に戦わせるつもりなんでしょうか?
もしくは何もせずに潔く死ねとでも命令するつもりなんでしょうか?
自民党にはこういう事で首相に物申せる人はいないんでしょうか?
自衛隊を国軍にしたら全て解決するなんて本気で考えてるのであれば愚かにも程があります。
八王子の白豚
2017/05/04 17:34
自衛隊の運用を制限している諸法律の見直しは遅々として進みません。
というより完全にほったらかしにされています。
ネットでは「9条絡みでそれらの諸法律が改正できない。
9条が無くなれば諸法律もスムーズに変えられる」という意見もあります。
でもねえ。仮にそうだとしたら、今現在諸法律の問題点が国会等で取り上げられていなければならない。「9条のせいでこれらの問題点が改正できない」と言って俎上に上がっているはず。
現政権が本気で法律の問題点を認識し、それが9条のせいで改正できないと思っているならば、今ごろ安倍総理や管官房長官あたりがその点をガンガン指摘しているはずなんです。
見たところ、そういう動きは全然無いみたいですね。
運用上法律の改正が必要だと判っているのに、9条が廃止されるまで黙って待つ腹づもりなのでしょうか。ずいぶんのんびりしていますよね。
本当は問題点だと認識していないのか、それとも9条が有ろうが無かろうが、地味で面倒くさい仕事は後回しにしているのか、どっちかだと思いますがねえ。
きらきら星
2017/05/05 11:37
お邪魔します。
 本人「自身」がどうこうというよりも、「取り巻きのため」のように思えます。「自分が然るべき地位を失えば取り巻きが困る」「改憲といった勇ましい事を言えば取り巻きが喜ぶ」「かといって実際に法律や制度に手を付ければ、変更が不利益になる人達との摩擦や軋轢が生じて取り巻きが困る」といった具合で。
ブロガー(志望)
2017/05/05 22:23

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