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zoom RSS 2017年3月ニュールンベルグ日記 日本の兵器産業が駄目な原因と偽善

<<   作成日時 : 2017/03/05 08:32   >>

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さて、パリから移動して昨日からニュールンベルグの見本市、IWAに来ています。
会場では弥勒のショットガンも展示されていました。
日本の火器ももマーケットにさらされている会社はまともな製品を作ることができ、世界に通用する製品を売って商売を続けています。
翻ってミネベアとか、住友重機のような官需に頼りきりの企業は屑のような銃を開発したり、製品の品質を偽装して、まともな製品を供給してきませんでした。
マーケットにさらされているか否か、それが極め重要だといつも申しております。
そしてその責任の大半は官の側にあります。特に陸幕装備部とかつての技本が無能だったころが、
日本の小火器がクダクダの駄目になった理由です。

防衛省、自衛隊は調達自体が目的化し、まともな小火器の開発や調達、その指導ができません。
はっきり申し上げて素人以下のレベルです。ところが、自分たちはいっぱしのエキスパートだと信じ込んでいる。
狂人に自覚がないとの同じです。オーストラリア射撃コンペでも自分たちか専門家だ、胸をはって自分たちだけで、参加した一回目はビリから二番目。
民間人の指導を受けて以降は入賞を果たしています。
自衛隊は自分たちの駄目さ加減を自覚すべきです。

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さて、ニコンも例にって大きなブースを出しています。ニコンの担当者はいつも、我が社はスポーツに特化しており軍事には参入しませんと胸をはっておっしゃります。ハンティングで四つ足は撃つためのスコープは売っても、二本足の動物を撃つためのスコープは売らないと。

本当でしょうか。

陸自の戦車や装甲車、そして海自の潜水艦の潜望鏡はニコンが生産しています。
潜水艦用の非貫通式の潜望鏡はニコンが作らなかったために、タレス製品を輸入しておりました。
「平和」企業のニコンはこのまま「悪逆非道な死の商人」から手を引くのかと思えば、非貫通式の潜望鏡を新たに開発しているとのこと。

個々の二本足の動物を撃つためのスコープを売るのは非人道的であり、その道具を売るのは「死の商人」だが、何百人もの二本足の動物をまとめて殺すための潜望鏡を売るのは人道的であり、企業の良心であるというのでしょうか。

これが人間だったら、完全に精神疾患です。軍事を否定するならば、潜望鏡ビジネスから撤退すべきだし、軍需産業を是とするならば軍用銃のための光学照準器を開発、発売しても問題でないでしょう。
精神疾患が失礼だというのうであれば、偽善と言い換えましょう。

こういう頭がおかしい法人の経営陣の精神状態と経営能力も疑われるべきかと思います。
こういういい加減な企業理念と腰の据わっていない経営陣のいる会社、しかも事実上国営企業のようなぬるま湯につかった防衛部門がまともな兵器を開発できるでしょうか。
常識がある人間なら疑って然るべきでしょう。


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strong>Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。
60代も夢中「キノコホテル」とは?(上)
http://japan-indepth.jp/?p=32791
60代も夢中「キノコホテル」とは?(下)

http://japan-indepth.jp/?p=32796


東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。

海自ヘリ問題、諸悪の根源は「現場の暴走」だ
訓戒処分を受けたが、海幕長の判断は正しい
http://toyokeizai.net/articles/-/155943



朝日新聞のWEBRONZAに以下の記事を寄稿しました。
南スーダンで負傷した自衛隊員は救えるのか
戦死者、戦傷者を想定していない「軍隊」の危うさ
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2017011700001.html

続・南スーダンで負傷した自衛隊員は救えるのか
不足するキット、十分な応急処置ができない衛生兵……
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2017012000003.html






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コメント(8件)

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清谷様

何を今さら。だって自閉隊というオナニーだけのサークル組織でしょう。
田舎の弱小運動部が全国大会にも出ず 俺達は最強だぜ!と抜かすアホですよ。 恥というものを知らない滑稽な人種です。まともな頭を持つ人は去るのは自明な理です。だって存在することに意義あると強調するバ患部もいますからね。
元キャプテン
2017/03/05 13:44
日本のメーカーは軍事転用できる製品を売る時に相手がそうするだろう事が容易に想像できたとしても知らん顔していますもんね。
確かに偽善ですね。
でも日本の小火器は今だけダメなんじゃなくて昔からダメですよ。
村田銃や三十年式小銃を開発した時に散々先人が苦労して考えた事を大正・昭和の開発者たちが台無しにしていますし・・・
アサルトライフルもサブマシンガンも決して難しい技術の集合体ではないのに豊和もミネベアもパクリ元の銃を超える製品を作れていません。
その癖89式小銃にしても機関拳銃にしても「世界水準を超える日本の超技術で作られた名銃」みたいに言い出す連中が出てくるのが不思議でなりません。(機関拳銃なんざ「迷銃」の間違いだろうに)
八王子の白豚
2017/03/05 21:06
>日本の小火器は今だけダメなんじゃなくて昔からダメですよ。

八王子の白豚様のこの御指摘ですが、以前から、再三に渡り、述べましたが、シャープ、ミロクやSKB、KFC、豊和工業傘下のフジ、これ等の企業が開発&製造等した民間向け銃砲(空気銃、散弾銃&ライフル銃)は其れなりに優れていたのではないでしょうか?

これ等は広く輸出されただけでなく、規制等で規模が小さくなったものの、未だに国内のハンターや射撃愛好者によって活用されていますから。

如何でしょうか?

チャイカ
2017/03/06 00:19
お邪魔します。
 かつてスターリンは早晩ナチスドイツが襲いかかるであろう事を分かった上で赤軍を粛清しました。ゾルゲが「日本が北進しない」という情報を掴まなければ滅ぼされていた可能性もあります。それでも粛清をしたのはそうしなければスターリンが赤軍を意のままにできなかったからだと聞いた事があります。日本が軍をコントロールできなかった事を思えば、それを一方的に過ちとも決めつけられません。
 日本の防衛当局が求めているのはあくまで「自分達の意のままになる事」であり、「まともな兵器を開発・生産してきちんとサポートする事」などどうでもいい事なのです。さらに言えば日本人には事実と論理が無く、心情と人間関係しか無く、「自分達の言うようにしないのは、自分達の"心情"を理解していないから」としか考えられません 。例えば某理事長は「自分の事をあれこれ言う人間が出てくるのは、自分(理事長)の愛国心を理解していないからか、そいつら(批判者)が愛国心を持たない人間だから」とでも考えているのでしょう。そんな日本人に「(まともに戦える)軍隊」などコントロールできるはずはないから、自衛隊を「(まともに戦える)軍隊」にしないのではないかと。
 余談ですが米の医療は、「科学技術」としては世界トップクラスかもしれませんし、日本よりも優秀な人達もいるかもしれません。しかし一握りを富裕層以外の人達はその恩恵を受ける事は難しいのです。「トップクラスでなくても大部分の人達がそこそこの医療を受けられる」のとどちらが良いのでしょう。
ブロガー(志望)
2017/03/08 22:53
チャイカさん、論点がずれているようなので補足しておきますが、私が指摘している「昔からダメ」なのは軍用小火器の分野です。
銃砲製作全体の話ではありません。

御説に上がってきたメーカーの銃はいずれもスポーツ銃ですよね?
これらは大量に作ることが前提の工業製品と言うよりも職人がピシッと仕上げる工芸品に近い存在ではありませんか?
ミロクの散弾銃は確かに世界的にも高評価を受けていますが、ここで話題に載せるべきはミロクでもSKBでもありません。
日本で専業的に軍用銃を作っているミネベアや豊和、住金がどういう製品を自衛隊に納めてきたか、です。
戦前で言えば陸軍工廠や新中央工業などですかね。
誤解の無い様に言っておくと三十八年式歩兵銃は輸出もされて世界的にも良好な小銃と言う評価はされていたようですがね。
でも例えば89式小銃や機関拳銃って今のまま輸出して売れると思いますか?
私は門前払いされると思います。
そのくらい両者とも時代遅れの存在です。

釈迦に説法な話かも知れませんが、チャイカさんが挙げた猟銃やスポーツ散弾銃は狩猟の現場や競技会等の「実戦」で積み上げた実績があるからこそ売れるんです。
カタログスペックで市場競争力が欠如している上に実績ゼロの日本製軍用銃が売れるなんてことは無いでしょう。
で、話を戻しますが、「作れる」「作れない」の話ならもちろん作れるでしょう。
オウム真理教ですら作ろうとしてましたしね。
でも「世界水準の銃」は作れないでしょう。
パクリ元がすぐばれる「劣化コピー」が限界でしょうね。
八王子の白豚
2017/03/09 00:47
今晩は、チャイカです。
小生の投稿に対し、八王子の白豚様からの再レス有難う御座います。

>御説に上がってきたメーカーの銃はいずれもスポーツ銃ですよね?これらは大量に作ることが前提の工業製品と言うよりも職人がピシッと仕上げる工芸品に近い存在ではありませんか?

上下二連や水平二連散弾銃は今も尚、熟練工による手作業が重要なのは事実です。しかし、国産銃の市場は、ミロクのみ為らず、豊和でも、民需、それも外需主体で、その需要を満たすには、コスト等の兼ね合いから、ある程度、規格化された大量生産が必要です。是は二連より、廉価なガスオートやボルトアクションの場合だと尚更ですが。

また、国産のスポーツ銃と言っても、内外の公的機関に採用された物は有ります。豊和のM300(M1カービンスポーター改=是は昭和35年〜平成8年頃まで、長く製造されたと言う)が、製造後、いち早くタイ警察軍に輸出されました。その後、同社のみならず、日本の銃砲産業の製品は、武器輸出三原則の関係等から、近年まで海外の公的機関向け輸出が出来ませんでした。しかし、其れでも、日本警察がボルトアクションのゴールデンベアやフルモデルチェンジされたM1500を特殊銃として採用しています。其れに実現しませんでしたが、米に輸出されたKFCのガスオート散弾銃の構造が優れているからという事で、輸入元が、外装をコンバットショットガンに改装した物を造り、日本での生産を持ちかけた例も有りますが。







チャイカ
2017/03/11 01:23
続きます。
ですから、セミオートやボルトアクションの分野では、官民の敷居は低いし、日本も其れなりの経験等を有しています。因みに世界的な民間向けライフル銃のベストセラー、ブローニングBARも現在、ミロクで製造されていますし。

後、確かに官需専門(豊和は民需主体)のミネベアや住金の製品に問題が有った事は否定しません。しかし、是はユーザーの自衛隊だけでなく、先にも述べた様に武器輸出三原則の関係等が・・・。

それから、機関拳銃や89式小銃やを海外の公的機関相手への輸出については、前者は、性能云々の前に、1丁が40万近くとミロクの一般的な上下二連並みのお値段ですから、そのままでは高すぎて無理。後者も、安いAK系統と比較にならぬ程、お値段が張りますから、そのままでは難しいでしょう。

唯、先にも触れましたが、機関拳銃の性能は別(但し、チリのFAMAEのMini SAFは機関拳銃同様、約 1200発/分で、ショルダーストックがなく、フォアグリップのみですが)としても、89式の性能については、其れなりの水準では?

何故なら、自衛隊で小火器の研究等に従事した関係等から、内外の銃器を使用しただけでなく、私物で、AR-15カスタムスポーター改(口径6o、重銃身、サムホールストック付き)の所持許可すら得て、射撃や狩猟を行っていたプロ中のプロ、「かの よしのり」様は戦場に、89式を持っていくと豪語していますから・・・
チャイカ
2017/03/11 01:25
チャイカさん、丁寧なご回答をありがとうございます。

>後、確かに官需専門(豊和は民需主体)のミネベアや住金の製品に問題が有った事は否定しません。しかし、是はユーザーの自衛隊だけでなく、先にも述べた様に武器輸出三原則の関係等が・・・。

私が言いたい問題はここです。現実問題としてミネベアや住金・豊和が問題があったり異常に高価な製品を納入して平然としているのは必ずしも三原則の話が原因ではないと思うんですけど・・・

また、かの よしのり氏の本は私も読みました。
確かに氏は89式小銃を褒めていましたね。
でも、支給された89式小銃をそのまま持って行くとは書いてなかったと記憶しています。
銃としての筋が悪くないからこそカスタム前提で「持って行く」と書かれたのではありませんか?
また、あちこちで私などのように89式の悪口を言い立てる輩が多いから「折角そこそこのレベルの国産小銃なんだからもっと褒めてあげてやれよ」という気持ちでそういうコメントを書いたのかも知れませんよ。
八王子の白豚
2017/03/11 14:25

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