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zoom RSS ニュージーランドに日本の「軍用機」は売れるか?

<<   作成日時 : 2017/01/05 14:38   >>

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P−1とC−2、ニュージーランドと交渉開始か 対抗はP-8とA400M
http://flyteam.jp/news/article/73115

>政府は海上自衛隊に導入されたP-1哨戒機、航空自衛隊に導入されたC-2輸送機について、ニュージーランド空軍への導入をめざした交渉を開始したと、2017年1月3日付けの日経新聞が伝えています。ニュージーランドはP-3Kの更新でP-1と737をベースとしたP-8哨戒機、C-130Hの更新でC-2とエアバス・ディフェンス・アンド・スペースのA400M輸送機がそれぞれ提案する模様です。

>ニュージーランド空軍は現在、P-3K2を6機、C-130Hを5機、保有・運航しており、この11機分を更新するとみられます。日経記事では、防衛省と川崎重工の担当者がニュージーランドで基本性能について情報提供し、交渉を進めているとし、一部の部品での共同生産の検討も行う可能性を伝えています。

結論からいえば、無理でしょう。

まず哨戒機ですが、P-8は本来ニュージーランドにはオーバースペックですが、オーストリアとの相互運用性を確保するためならば、P−8でしょう。コストを考えれば既存のP-3Kの近代化が一番安上がりでしょう。あるいはボーイングが他に提案しているリージョナルジェットにP-8のシステムを搭載したものとか。
ただそうはいってもP-8は基本737なので機体自体の運用コストはそうたかいものではありません。

P-1は何しろ機体も、システムは日本製、エンジンも専用で4発だから極めて運用コストが高価です。
輸出を期待する人たちは運用コストの高さ、つまりはカネの話がわからない。
システムは欧米系に総とりかえとか要求される可能性が高いでしょう。
仮に日本製のシステムを搭載するならば、恐らくは長きに分かってアップデートされないでしょうから、不満がでるでしょう。我が国では採用して用途廃止になるまで熱心に近代化をすることが少ないですから、旧式化して、維持費が高いものを黙々と使わざるを得ない。これを外国のユザーが是とするのか。

しかも要求されている機体が少ないわけで、整備コストも考慮すればやはり本命はP-8でしょう。

輸送機も同じです。
わざわざ得体の知れない日本の機体を買う理由はありません。
それにこれまた維持費が高い。エンジンは汎用品を積んでいるのに、C-2の整備・運用コストは想定から跳ね上がっています。

内部の人間によれば、C-2の開発費や調達コストが高騰しすぎており、これ以上調達単価を上がられないので、整備費を盛っているとのことらしいです。納税者をバカにしています。

財務省も馬鹿ではないので、C-2の調達機数はかなり減らされる、早期警戒機型や電子線型なんぞもふざけるなと拒否されるかもしれません。

ニュージーランドに対して、「いやね、運用費が高いのは、国内事情のせいで、本当はもっと安いですぜ」と防衛省かメーカーが説明しますかね?でもその場合、販売単価は上がることになるでしょう。いずれにしても、価格操作をしたことが我が国の納税者にバレることになるでしょう。それを空幕が是とするのか。


そもそもC-17と同じ程度のお値段で、ペイロードは半分以下です。それが更に値段があがるわけで、そんな買い物するするでしょうかね。

A400Mも運用費がかなり高く、それを許容できるでしょうか。
輸送機はC-130JやKC390あたりに落ち着くのではないでしょうか。


MRJの苦戦をみれば、世間様に売れる飛行機を作るのがいかに大変かということが理解できるでしょう。
これが日本の航空業界、そしてそれを指導してきた防衛省の実力です。
率直に申し上げて、大したレベルではありません。

まあ、輸出を通じでダメさ加減がわかった方が、官、メーカー、過大な期待をしている一部の納税者や安倍さんのような政治家にとっては良い薬にはなるでしょう。その意味では輸出して痛い目にあって欲しいと思います。
これは何も皮肉を言っているわけではありません。自分たちのレベルを認識し、早くバカ高い価格の割には使えない装備に多額の税金を突っ込み、国防を危うくしている現実を認識して欲しいと切に願っています。


P−1にしてもC-2にしても、他国の市場経済の洗礼を受けていない「甘ちゃん」な機体です。これがカタログスペックだけでこれが海外に売れると小躍して期待するのは楽観主義を遥かに通り越しております。こういうことを書くと気分を悪くされる方もいるでしょうが、事実ですから仕方がない。


防衛省や判官贔屓の航空雑誌の「大本営発表」を鵜呑みして、ウリラナ・マンセー的な国産兵器に対する過大評価をするのはリテラシーが欠けています。自国の軍事産業の水準は冷静にみるべきです。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。トランプの自主防衛要求を見越して、防衛費倍増を画策するOBが保守界隈にアピールして回ってるようですね。調達改革もナシに予算増や問題兵器購入なんぞ亡国路線です。P1とC2の輸出はムリ(笑)と私も思います。
マリンロイヤル
2017/01/05 18:27
なぜオーストラリアに潜水艦を売り込むのは失敗したのか。
防衛省は、まずそこから考えるべきではないのでしょうか。
ひゃっはー
2017/01/05 22:39
これ、日経の飛ばし記事じゃないかと思いますがどうですかね?

真面目に考えるとP−1はP−8にトータルで見て勝負できないでしょうし、C−2とA400Mでは勝負にすらならないと思います。
また、バイヤーたるニュージーランドのお財布を考えてみても、カタログスペックは上々なんでしょうけどロクに改良がなされず陳腐化する上にバカ高いのが明白な日本製機体を買う余裕があるように思えません。
また、そうなるのが分かり切った装備を自衛隊だけでなく他国に売りつけることは商売仁義上恥ずかしい事だと思います。
メイド・イン・ジャパンの信用を毀損する行為ですね。
で、こまめに改良したらしたで何で自衛隊納入機にそれをやらないんだ、となるでしょうし。
どうにも無理筋ですね。
八王子の白豚
2017/01/05 23:58
清谷様

釈迦に説法ですが、清谷さんは会社経営者であり、フリージャーナリストである自営業者であるので顧客から注文・仕事を貰う苦労は身に染みていると思います。顧客のニーズ、顧客からの信頼、満足度というものがあります。
高ければ売れる、品質が良ければ売れる。そんなわけはありません。だから営業マンは苦労しています。
私の同期で事務機器の営業マンをしている者がおりまして、取引先に頻繁に顔を出し、困ったこと、要望したことを傾聴しています。店舗にも顔を出し、売れ行きをリサーチしています。そういう地道な努力・苦労があるからビジネスが成立していると思います。浪花節、自己満足、楽観主義で商売するなんて舐めているとしか思えません。官の方も一度でいいから、営業マンを体験した方が清谷さんの仰っていることが理解できるのではないでしょうか?
元キャプテン
2017/01/06 10:42
性能・運用面からの指摘はごもっともだと思いますので、別の面から非現実的であるという指摘をしたいと思います。
それは、メーカーサイドからの視点です。別分野ですが製造ライン構築に関わった経験から言えば、日本のメーカーは、現状では自衛隊納入分の製造能力しか、準備していないと思われますし、定常的に生産レートを上げてよいか不透明な状況では、まずレートアップ用のリソース投資は有りえません。大量生産品での数%レートアップとは桁が違います。年に2〜3機しか作らないような製品を、一瞬だけ年4〜5機にするというリスクは、メーカーも看過できないでしょう。
売り込み続けて、定常的に年4〜5機が担保されることを、売込元である日本政府に求めてくる可能性すらあります。
そうなれば、叩き売りになり無駄な借金を日本が背負うことになるわけですから、現在やってる売込活動は、ポーズだけだと見て間違いないと思います。
自称名無し
2017/01/07 09:48
お邪魔します。
 そもそも兵器は「付加・効用価値を生まない消耗品」ですし、兵器市場も市場規模は決して大きくないと聞いた事があります。特に今は「価格の高騰と調達数の減少の悪循環」のようですし。ですから兵器の輸出は輸出というよりも、「調達の共通化によるコスト削減」を目指した方が良いのではないかと思われます。
 後余談ですがアマゾンが飛行船からドローンによる販売の構想を上げています。飛行船の計画は多くが立ち消えとかになっているようですが、これはどうなるかのかに興味があります。ひょっとしたら「不正規戦下の正規軍の補給手段」になりうるかなと。携帯型なら兎も角成層圏まで届く地対空ミサイルの運用には専門部隊が必要でしょうから。
ブロガー(志望)
2017/01/08 20:58
P-8が本命とした場合、多分我が国のF-X選定におけるラファールくらいの当て馬という気もしますが。

そういえば、武器輸出で中古の海自護衛艦のような、中古品を売るとかそういう案ってあるんでしょうか。
ふきのとう
2017/01/21 22:09

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