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zoom RSS 【自衛隊貧乏伝説】デマを飛ばすのが「愛国」「親自衛隊」なのか。

<<   作成日時 : 2017/01/22 14:35   >>

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【自衛隊貧乏伝説】
何もかもが足らない! ボンビー自衛隊の実態! 05」
自衛隊貧乏伝説「自衛官はなぜ【トラック輸送】されるのか?」

https://nikkan-spa.jp/1269380

>2016年4月14日、熊本地震のあと、東北に住む友人から、「自衛官はトラックの荷台に板を一枚しいて東北から熊本まで輸送されています。トラックの荷台は人を運ぶためのクッションは何もなく、その振動はそのまま自衛官の足や腰にダメージとして残ってしまうのに。なんでこんなひどいことを防衛省はするの? 人間なのにモノ扱いなの?」というメッセージをもらいました。

陸自の部隊移動は、普通科などは基本トラックですよ。普通科は、以前は自前のトラックすらなく、輸送部隊に移動を頼っていました自前の輸送部隊が整備され完全自動車化されたのも近年のことです。

別トラックといっても荷台にベンチ式の椅子も装備されています。この記事を読むとあたかも、家畜運搬車のような印象を受けますが、著者が無知なのか、知っていて敢えて読者を誘導しようとしている意図があるのかはぼくにはわかりませんが。

仮に座席を使わずに、床に座らせて一杯の人数を押し込んでいるならばトラックが足りなかったからでしょう。それは台数が足りないか、稼働率が低いかあるいはその両方ですが、台数が足りないとは考えられないし、必要とあれば自衛隊はバスも多数保有しているので、それを使えばいいだけの話です。
そのようなことがあったとすれば、それは陸自の担当部署の能力の問題でしかありません。


>22万7339人(平成28年度防衛白書)と順調に数を減らしています。周辺諸国による軍事的脅威の増大や、テロ活動の凶悪化などで、非常事態がいつ起きてもおかしくないこの時期に、国の財政の黒字化のためなら、リスクマネージメントなんてどうでもよく、「国民の命」よりも「予算削減」という財務省の「潔い」方針に呆れ返ります。

>順調に国の予算も人員も減らされているので、熊本の地震対応に九州などの近隣の公務員だけではまったく対応できない有様でした。だから、全国から自衛官を呼び集めることになったわけです。


事実を全く歪めています。減っているのは任期採用の「兵隊」、2士、1士であり定数の4割程度しかおらず、士長を含めても7割です。対して曹・幹部・将官は増えています。
これは財務省がHPで公開しております。

これまた著者がその事実を知らないのか、世論操作を目的にしているかは、ぼくは知りません

西側先進国は勿論、人民解放軍ですら、装備の近代化のためには、兵力、部隊数を削減して、その費用を捻出しています。
例えば20年前と同じ防衛予算で、同じ兵力では、無人機の導入やネットワーク化、高価になった装甲車両や戦闘機などの装備も調達できません。ですから頭数を減らしているわけです。

ところが自衛隊、特に陸自ですが一番減らしたのは一番人件費の安い「契約社員」、反面正社員は増やしています。これで人件費が削れるわけがなく、しかも現場の兵隊さんは不足します。

例えば将官を1名減らせば、兵隊が10名以上、恐らくは30名ぐらいは雇えます。給料の差こそ5倍程度ですが、将官であれば年金は5〜7千万円、年金や各種手当、更には副官、秘書官、運転手などの人件費など含めればそのくらいにはなるでしょう。
本来一番減らすべき偉い人を増やして、兵隊を削減したので、人件費を削減するという目的が達せられなかったのは自衛隊の自己責任です。

何故そうなるかというと、部隊数=将官・将校のポスト数の維持のためです。部隊は頭でっかちで栄養失調で結果骨粗鬆症みたいになっているわけです。


>毎年使い切り予算ではなく、非常時のために防災的観点でも、治安維持、侵略への対応などについても経年予算、積み残ししてプールできる予算形態を防衛省だけには認め、自衛隊員も人間として扱うために「旅費」の項目もつくってほしいと思います。


著者は補正予算というものをご存じないのでしょう。
言うまでもありませんが、防衛省だけに関わらず官庁では補正予算というものがあります。
その年度中に思わぬ支出が起きた場合に、これを賄うために追加される予算です。
防衛省の場合、大規模な災害派遣で必要になって隊員の手当や、消耗品などは勿論、燃料代などもでます。また為替レートが変わって燃料代が高騰したりした場合も補正予算で手当されます。

もっとも最近はその補正予算で、本来本予算で買う輸送機やら装甲車やらの「高いおもちゃ」を買っており、本来の補正予算以上の金額を使っておりますが。

更に申せば先の大震災では復興特別会計というものありましたが、防衛省はその予算で完成してもいない、本来は将来の本予算で買うべきC-2輸送機を2機調達しています。
つまり被災者に渡るべきカネを、被災者のポケットに手を突っ込んで強奪したようなものですが、よくもこんな人でなしな予算が要求できたものだと、ある意味空幕の倫理観には感嘆するものがあります。
さすが、救難ヘリでもLCCが半分で済みますといって、UH-60Jに決定するという官製談合を平気であやる組織です。まともな感情とか倫理観を持っていると空幕でのお仕事は大変精神的に厳しいかと思います。


防衛省にも「旅費」は存在しています。ですが、通常の出張と災害出動は異なります。
たとえば遠方の部隊の隊員を飛行機で輸送することはできますが、その後彼らは現場にどうやって入るのでしょうか。

自衛隊は大変だ、可哀想だ、防衛予算を増やせというのはリテラシーと教養の低い、自分が日本人であること以外を誇れない、レッドネックな層の劣情にも似た可哀想な人たちの愛国心を煽ることができてPVが稼げるのでしょう。ですが、この程度の無知あるいは意図的に事実を捻じ曲げた我田引水の原稿を商業媒体に掲載することは問題があると思います。

どうしても妄想や空想で飯を喰いたいのであればジャーナリストやルポライター、評論家などを目指さず、小説家を目指すべきかと思います。もっとも自衛隊に関する知識がトンデモな自衛隊ネタの小説を書いても売れるとは思いませんが。

個人的な見解を申せば、この手のアジテーションに乗せられやすい、頭の悪くて短絡的で「ウリナラマンセー的な愛国者こそ、国防の最大的である思います。日露戦争から先の戦争までの歴史がそれを如実に示していると思います。


朝日新聞のWEBRONZAに以下の記事を寄稿しました。
南スーダンで負傷した自衛隊員は救えるのか
戦死者、戦傷者を想定していない「軍隊」の危うさ
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2017011700001.html

Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊、オスプレイの空中給油能力を活用? その1

http://japan-indepth.jp/?p=32558
自衛隊、オスプレイの空中給油能力を活用? その2
http://japan-indepth.jp/?p=32583

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コメント(25件)

内 容 ニックネーム/日時
しかしまぁSPA!も、よくもこんな記事を載せるなぁと。何かとオスプレイを「危険ダー」と騒ぐ人達と同じで、「とにかく自衛隊さんは可哀想なんですぅ!」と感情論で塗り固めていますよね。ところでJウィングに、陸自が攻撃ヘリの選定を始める、みたいな話が載っていました。清谷さんは何か耳にされていますか?
KU
2017/01/22 17:17
自衛隊とその周辺は、トランプの外圧を利用して防衛費倍増を企んでるようですが、改革を一切しないで予算が増えても防衛力強化にはなりませんね。
マリンロイヤル
2017/01/23 03:59
この梨恵華というライターの記事は事実と違う&昭和時代の内容が多く酷すぎる。
防衛省は、こういった勘違い記事に正式に抗議するとともに、広く事実を広報すべき。
この手のあやまった知識を垂れ流す「自称・通」は「街宣右翼」と同じで、真の国賊である。
元陸自幹部
2017/01/23 08:23
元国営企業中間管理職から一言、自衛隊は甘すぎるし、経営・経済の知識は中学生以下。
民営化して財源・資金の捻出させたり、収益獲得の難しさを思い知らせればいいですよ。
まぁハッタリ、メンツ、精神論で飯食っていけますからね。 甘やかさず、厳しい目にあわせるのも愛情です。あっ愚問だった。大人の幼稚園だった。
あと自衛隊賛美している方、おべんちゃらして何も出ません。なぜ賛美するのでしょうか?別に金や仕事を貰っているわけではないし、廃止しても失業・生活苦になるわけでもないし、私には理解できません。
醜い男の大奥、大人の幼稚園、国立介護施設にリスペクトする価値はないのに。
元キャプテン
2017/01/23 15:46
嘘をつかなきゃ生きていけない病にでも犯されてるの?
それともそういう炎上商法?
病気ですか?
2017/01/23 17:11
清谷さんの知識もあなたがケチをつけた相手と大差ないね。
通常の出張に旅費?確かに旅費は科目としてはあるけど、実際に旅費が貰えるのはごく一部で、大抵は訓練名目を付けられて携行食を持たされ、びた一文旅費は出ない。
トラックの荷台のイスは、一応ベンチシートのようなものだが折りたたみ式の座面は板張りだし狭い背もたれも板張りでクッション性はなく荷台に直座りしてないだけで荷物同然である。
清谷さん、自衛隊にケチをつけたいが為に嘘を言ってはいけない。
山の管理人
2017/01/23 18:43
災害出動用にトイレ、リクライニングシート仕様の大型観光バスを大量に導入しろと。まあ、そんな軍隊があったら教えて欲しいものですが。
ご説ならば戦車を含めた装機装甲車両も全廃する必要がありますね。大変面白い意見だとは思います。

それに件の著者は防衛省に「旅費」という項目が存在しないかのように書いているんですがね。だから旅費と言う項目はありますよ、と書いているのですけどね。

なんでこの手の意見を言う人達は日本語読解能力にが不自由なんだろう。

キヨタニ
2017/01/23 19:21
災害派遣は出動であり任務であるという点は見落とされてるように思うんですよね。大げさに言えば被災地まで戦略機動するということなので。

有事に新幹線を徴発して使うというのも(ギャグ漫画や映画なら)面白いかもしれません。上空で敵機と空自機が空戦する下で戦地に向けて一個中隊を満載したのぞみ号が東京から西へと駆け抜ける状況とか。東京駅では東北から来た陸自部隊が東北新幹線から東海道新幹線へと乗り換えするんですよきっと。迫撃砲や機関銃や対戦車ミサイルも分解してあの狭いドアから新幹線の車内へ入れるんでしょう。網棚には小銃。降りるとき忘れないように注意しましょう。
ふきのとう
2017/01/23 20:14
山の管理人さんへ

私は自衛隊を20年以上勤務し、新兵〜ミドルオフィサー・中隊長職を経験した者から一言、旅費が支弁されるケースとして公共交通機関を利用して移動、目的地に駐屯地がなくホテルへ宿泊する場合 個人行動する場合です。例として教育入校の移動、人事異動、検査監督等の移動 訓練・災害派遣等は部隊・組織行動で、 官用車・官用機により移動します。不足部分はフェリーや観光バスを利用します。それは役務契約になりますが。
会社員の出張と混同していませんか? あなた自分の価値観や思い込みで発言することはビジネスの世界では相手方から不信感・嫌悪感を抱き 商談が成立しません。相手されませんよ。同一業界でも会社によりシステムが異なることは珍しくもありません。
清谷さんは、金・仕事を貰って記事書いているんです。当然 、責任やリスクは伴います。裏を取っているのは記事を書く以前の問題です。
知ったかぶりは止めた方がいいですよ。 恥掻くのは問題ではないが、ビジネスの世界では訴訟、契約破棄になりかねません。知らないことは 頭下げて教えて貰えばいいじゃないですか?
元キャプテン
2017/01/23 20:15
>山の管理人
訓練名目の時に旅費でないの当たり前でしょ。
因みに災害時には旅費はいりません。
高速も無料だし、民間も官庁協力という無償で輸送する手段もあります。3.11の際には、高速船の輸送協力得ています。

SPAの記事見たけど、熊本地震の時の問題は幕調整か民間協力で航空輸送、艦船輸送を調整できない幕の問題であって予算の問題ではないと思うのは私だけですかね。

すくなくとも私がいた阪神大震災のときの幕はそういう調整はしていたけどな。

あと、荷物同然って当たり前でしょ
荷物同然以外に運ばれる歩兵がどこの国にいるのよ・・・
リクライニングシート付の歩兵輸送車って聞いたことないぞ・・・
それを期待するなら軍隊入るの辞めたほうがいい
元陸士
2017/01/23 23:11
さてさて、自衛隊に金がない、という件のライターさんの意見は間違ってはいないとは思います。
ただ、お金がないのは何故なんだ、という事を考えた時に原因を安直に国防予算の不足に求めるのは間違いですね。
むしろ与えられた予算を何に使っているかをちゃんと検証した上で、本当に足りないのかを問うべきでしょうに・・・
八王子の白豚
2017/01/24 00:18
金がないというのは結果であって、原因は使い方です。
例えば年収700万として、キャバクラで豪遊、外車乗り回したら赤字になり、足りなくなるのは当たり前です。禁治産者みたいな使い方するのが自衛隊です。コスト、経済、経営という概念がないからです。だから以前民営化すればコスト・経営概念を持つようになると主張したわけです。
ちなみに他の軍隊では人件費に30%以内、維持費に30%以内、初期投資・開発費に30%以内が健全経営です。イギリス軍は日本と同じくらいの防衛費でなぜ原子力潜水艦や弾道ミサイルを保有・維持できるのか? 人件費を抑制しているからです。 ある一定の年数で昇任しないと勧奨退職されます。ウイリアム王子は現役大尉ですが、数年後少佐に昇任しないと勧奨退職されます。そうやって年齢・階級構成を適正化しています。私が米英軍の将校であれば、とっくの昔に勧奨退職されています。日本が異常なだけ。50近い小隊・中隊長は少なくても先進国の軍隊ではいないと思います。
元キャプテン
2017/01/24 11:09
お邪魔します。
 例の記事を書いた人は、「他国の陸軍は兵士をどのように運んでいるのか」とは考えなかったように思われます。「トラックの荷台に乗せる=荷物扱い=虐待」とイメージの連鎖で考えたのでしょう。確か自動車教習所の教本で「人は人が乗るべき場所以外には乗せない。ただし荷物番をする場合や、荷台に座席を設けたりする場合は除く」と書いてあった記憶があります。この調子なら「医師でも看護師でもない戦友に(限定的とはいえ)医学的な処置をさせる」事も「生命及び人体の軽視」と受け取るかも知れません。
ブロガー(志望)
2017/01/24 22:56
SPA!の梨恵華さんのように、もっと読まれる原稿書いて貰えませんかね?
修くん
2017/01/27 11:10
>【自衛隊貧乏伝説】
この問題で忘れてはならないのは、日本が北朝鮮の脅威に備えた弾道ミサイル防衛(BMD)で、政府が整備を始めた〇四年度以降、十三年間で、政府想定を超え、累計で1兆5800億円もの巨額の経費をつぎ込む破目になっています。(東京新聞、16年2月23日 朝刊参照:http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201602/CK2016022302000119.html)

もし、是だけの経費の半分でも、装備更新や後方関係の充実等に当てて居れば、装甲救急車だの、何だのの問題は、とっくの昔に解決していたでしょう。しかし、その代わりに周辺国による弾道弾恐喝に際して、今より遙かに劣る対応しかできませんが。

事実、日本は払った犠牲は大き過ぎましたが、米と共に世界最先端のミサイル防衛網を築き上げる事が出来ました。

それ以外の国々は、旧ソ連時代のABMが維持されている露を除けば、弾道ミサイル攻撃を受けたら着弾するまで指を咥えて眺めるか、PAC-2のような対航空機用広域防空SAMで一か八かの終末迎撃するので精一杯です。尤も、漸く、ルーマニアに地上配備型SM-3アショアシステムの導入が行われましたが、まだ、日が浅く・・・。


チャイカ
2017/01/30 14:47
続きます。
因みにBMDに類似したシステムはイスラエルのアローミサイルや露のS-300系列位ですが、両者ともPAC-3やTHAADと同程度の迎撃高度ですので、高高度迎撃可能な国は日米と露(ABM)のみです。

事実、07年に米の小型偵察衛星USA-193が制御不能になり、地球に落下した際、同国のイージス艦が高度250km、飛翔速度マッハ23の時にSM-3BlockTA、1発で撃墜し、コンバットプルーブンにも成功しました。そして、日米の発表していたSM-3の性能が過剰なまでの過少スペックだった事も発覚しています。

現在ではSM-3の推定迎撃高度は500kmと考えられており、上記衛星撃墜時の飛翔速度で考えた場合、弾道ミサイル迎撃は充分可能です。この事実は重くないですか?

また、人件費削減の為、人員削減を延べられていますが、将官や幹部層、それに曹クラスの養成は一朝一夕では出来ません。現状に至ったのは、自衛隊の人的構成から見れば、定年延長以外にも、事実上のクリュンパーシステムを取り入れているとしか思えない以上、ある程度は・・・。

チャイカ
2017/01/30 14:47
続きます。
>「医師でも看護師でもない戦友に(限定的とはいえ)医学的な処置をさせる」事も「生命及び人体の軽視」と受け取るかも知れません。

それから、最後にブロガー(志望)様のこの御指摘ですが、静注は勿論、筋肉注射1本でも、人や年齢等によっては体格の差他がありますから、容易くないです。施注部位がずれたりすると、神経麻痺を起こしかねないですから。私自身、これ等の実施の際には、細心の注意を払って行っていますが、実施前には複数のスタッフで、何回も、何回も、指示と施注部位を確認し、更に複数のスタッフ立ち合いの元、実施する事が義務づけられています。是は医療過誤防止の為です。はっきり言えば、付け焼刃の知識でこれ等に当たられると怖いです。ですから、衛生科隊員の技能向上等の方が筋でしょう・・・。
チャイカ
2017/01/30 14:48
単純な話です。途上国にとっては工業化のテコに軍事を使いたい。日本は既に果たしています。外貨が貴重なのでできるだけ外貨で払いたくない。
そして途上国は外国の市場も狙って質の向上とコステの低減の努力をしています。インドネシアの銃器は近年超速の進歩を遂げています。

果たして我が国はどうでしょうか。前後70年も時間があて、多額の税金を掛けて、クズのような機関拳銃を開発生産する官民ともの程度低さ。 あいもかわらず米国の8倍の小銃や機銃を採用し、30年近くかかっても調達が完了せず、89式小銃など時代遅れですが未だに問題視されずに調達が続いています。

つまり官民ともにクズでしかないわけです。これに諸外国の何倍もカネを使い、30年もかけて更新すら終わっていないわけです。彼らが今後も向上する見込みはない。

これに多額の税金をつぎ込むはムであるといことです。
あなたが国産というだけで、8倍の値段にカローラを買いますかということですよ。

明治の日本であれば話は全く別です。
投資をするならばリターンを考えるべきです。リターンのない税金のバラ巻きで国が守れるならば誰も苦労はしません。

キヨタニ
2017/01/30 18:18
極めて長い投稿にも拘わらず、纏めてとは言え、此方に御返答有難う御座います。

確かに途上国が防衛産業に力を入れるのは、工業化の一端として、この産業を活用したい。また、先進国からの装備導入等はオフセット契約他を活用しても、貴重な外貨を使う訳ですから、是を節約し、あわよくば輸出で外貨調達を…。

確かにこれ等はその通りですが、最大の理由は『兵站=補給』の確保では?冷戦崩壊後は特にですが、自国の紛争に対し、国連が兵器禁輸で締め付けを行います。また、海外に装備の調達を頼ると、供給国側によって、運用を左右されかねませんから。勿論、事前に部品などを含めて、まとめ買いし、ストックする。調達先を複数にして、リスク管理を行う。これ等を行えば、問題の緩和に繋がります。しかし、採算にある程度、目を瞑っても装備の国産化が『兵站=補給』の根幹をなすべきでは。

何故なら、特定国との領土、領海争い等では、短期間でケリをつける事が出来ず、極端な長期化が予想される場合も少なくないです。勿論、外交戦や政治戦で友好国や同盟国の支援強化を測れば良いのですが、この分野に於いて、日本の力量はそれ程高いとは言えないです。下手をすれば、好意的中立で終わる場合も否定できません。勿論、相手側の力も無限ではないです。唯、この問題では、前から述べているように、取捨選択等も必要でしょうが…。




チャイカ
2017/01/31 06:15
続きます。
それから、日本の小火器の中で、機関拳銃については、アレは確かに問題でしょうが、89式自動小銃は別では?陸自の研究開発部門で、定年まで小火器の研究等に従事した関係で、内外の銃器に触れられ、その上、長らく猟銃等所持許可と狩猟免許を有し、射撃や狩猟を行っていた、プロ中のプロ「かの よしのり」様は89式を高く評価しています。ご本人様は、戦場には、M4ではなく、89式を持って行くと豪語していますし、89式以外に高く評価しているのは、SIG SG550,FNC,K-2小銃等との事です。また、任務で64式、89式、M16、SIG SG550,FNC,K-2小銃等を使用するだけでなく、猟銃等所持許可を得て、AR-15カスタムスポーター(口径6mm、5連発弾倉、重銃身、サムホールストック付き)の所持すらされていました。

現在では、この手のスポーターには、猟銃等所持許可はおりませんが、00年代までなら、可能でした。

任務で使用するのみ成らず、自らも私物で所持していたM16系統の命中精度等は評価していましたが、他の自動小銃のようにボルトキャリアにハンドルが付いていないため、リュングマン方式とM16の構造により多発した不完全閉鎖時に対応できないため、ボルトフォワードアシストが追加された事には、批判的で、ヴェトナムでのトラブル以降、同形式での自動小銃を作る国は、殆どなかったと言い切っています。

任務、私物、双方でM16系統を使い分け、結論を出されたのでしょう。

これは貴重な情報で、時代遅れとか、クズ云々とは言えないのでは?
チャイカ
2017/01/31 06:15
>89式
ぼくの知っている元自衛官で他国の小銃も多々撃った経験のある人間にいわせれば、89式は悪い銃ではないが、整備に気を使う、軍人の蛮用に適さない、自分が選べる立場にあれば使わないと言っていました。

その凡庸な銃に通常の8倍の値段を払い、30年も掛けて調達している間に実戦が起こったらどうでするんでしょうかね?

1/8の値段で数年で調達を終わらせ、2倍のストックを保管したほうが遥かに実戦的でしょう。更に光学照準器などのアクセサリーを調達してもゆうゆうお釣りがきます。


加えて言えば、あの時代でも89式は時代遅れてです。通常型は固定式銃床であり、機械化部隊には不向き、市街戦にも不向きで、その後その改良も近代化も行われていません。

レールマウントも追加されず、光学照準器やライトなども標準装備化されていません。今後もこういう予算が捻出できずに「土人の軍隊」であり続けるでしょう。
それがいいのでしょうか?

これも運用側の能力に問題があるのと、高すぎる価格に問題があるわけです。値段も価格です。

高すぎる兵器はそれだけでクズです。
あなたは3千万円の建売住宅を2億円で買ってローン組んで返していけますか?
カネの話をしないファンタジーな話はマニアの与太話でしかありません。
キヨタニ
2017/01/31 16:42
>高すぎる兵器はそれだけでクズです。
あなたは3千万円の建売住宅を2億円で買ってローン組んで返していけますか?カネの話をしないファンタジーな話はマニアの与太話でしかありません。

確かに財布の中身は重要です。しかし、この世界はある意味、政治も大きいのでは?

前にも触れましたが、高い高いお金を出しても、其れらすら『作れない』国々、政治的障害等で『売ってくれない』国々はどうなるのだろうか?因みに台湾海軍の蘭製海龍級潜水艦2隻(ズヴァールトフィス級)の後継は、北京の妨害で中々進捗していません。その為、艦齢が四半世紀以上経っているにも関わらず、虎の子として運用している有様です。台湾に潜水艦の国産化能力が有れば、この様な惨状を招く事はなかったでしょう。また、イラン、イラク戦争中、仏ソの支援を受けたイラクの機甲軍団に、イランは人海戦術等で挑まなければならず、莫大な犠牲を払いました。装備を入手したくても、儘ならず、辛うじて、革命後のイランに応じてくれたのは、中国、北朝鮮、ブラジルでした。しかし、北朝鮮を除き、イラクと二股を掛けられ、その上、借款等ではなく、不利な現金買いでしか有りませんでした。この様な事例が有りますから、国産装備の振興が必要ではないでしょうか?勿論、前から述べているように、取捨選択等も必要なのは、その通りですが。

さて、これ等については、私が以前から述べていますが、マニアの与太話でしょうか?これ等は過去の貴重な教訓なのですが…。






チャイカ
2017/01/31 20:18
難しい話ですね。
チャイカさんがおっしゃるように89式は前任の64式と比べて決して酷い銃ではないとは私も思いますが、今も細々と30万以上かけて買う価値がある銃ではありません。
登場した当時はソコソコ世界のトレンドを追いかけていた小銃でしたが、月日が流れて相対的に陳腐化してきました。
30年時間があったんですから、その間に拡張アクセサリーの類を装着できるようにするなどできる事は幾らでもあったはずです。
今買うならフランスの例に倣ってHK416辺りをまとめ買いして基幹部隊に装備させた方が安上がりで手っ取り早い質の強化でしょう。
ついでに拳銃もせめてグロック17かSIGP226ぐらいにしてもらえるといいんですけどね。
八王子の白豚
2017/02/01 00:24
チャイカさん、あなたと同じニックネームの方が、文谷さんの隅田金属ブログで信用できない情報を元に暴れてたんですが本人ですか?
あれ?
2017/02/06 03:02
今日の毎日新聞の中で、佐藤千矢子論説委員が日本式記者会見はもう見直した方がいい、と言ってました。大手新聞の中にもまともな人はいるんです。
ひゃっはー
2017/02/10 17:59

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