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zoom RSS トランプ氏が大統領に選ばれた訳

<<   作成日時 : 2016/11/10 17:32   >>

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大方の予想を覆してトランプ氏が、米大統領に選ばれました。

アメリカや日本のメディアが驚愕したのは思い込みが強かったからではないでしょうか。
伝統的に米国のメディアはリベラル色が強いこと、それにこれまでの「政治の常識」に毒されてきたのがその理由でしょう。

既にこのブログでも何度か書いていますが、アメリカの有権者は現在の政治や政治家を信用していません。何事も小理屈をこねるインテリではなく、中流以下の普通のアメリカ人に顕著です。

都会のインテリよりも、地方のメガチャーチやテレビ伝道師の説教に涙する、我々日本人からみると奇異にみえるレッドネックな人たちこそアメリカ人のマジョリティです。

米国では金融資本と大手企業の経営者が政治を取り込んで私服を肥やしてきました。
企業が儲かっても、利益を得るのは投資家と経営者だけで、従業員にはそのオコボレはないどころか、
益々貧しくなっています。更に職を失う人も増えています。


本来、金融は経済の血液です。それが実体経済の何百倍も膨れ上がり、それをまた強欲な率で増やそうしてきたのが、投資家や金融機関です。本来の金貸しの手数料を超えた莫大な利益を彼らは欲してきました。

彼らは金融商品だけはなく、株主として過大な配当を企業に求めてきました。
企業の業績が良くとも人を減らし、工場を閉めて自社株を買えば、固定費が下がり、バランスシートの見栄えが良くなって株価が上がります。
このため解雇される人たちおります。

結果職が減り、生産拠点は海外に移転します。あるいは外注先に生産させます。
中産階級が週給の労働者になり、週給の労働者は職を失いフードスタンプで生活するか犯罪者かホームレスです。
それでもウォール・ストリート・ジャーナルやメディアは企業の業績は良くなった、アメリカはより豊になったと報道します。ですが、それは多数派のアメリカ人の実感とはかけ離れています。

そして、政治家は企業から献金をもらっていますから、企業よりの政策をとって、益々庶民は困窮します。
こういうときに出てきた大統領候補がトランプと、サンダース候補です。

8年前、いえ4年前であれば泡沫候補に過ぎなかったはずの彼らが大統領候補の本命にまで上り詰めたのは、庶民の政治に対する不信を通りこした怒りです。
ところが「専門家」のメディアの連中は今までの「常識」でしか政治を見ていなかった。
虚心坦懐にこの現象をみれば、今までとは異なる政治的な動きがあることはわかったはずです。
ところが今までの見方や考え方にこだわってきたわけです。

ですからトランプ大統領は番狂わせだと慌てたわけです。


さてオバマ政権の路線を継承すると見られていたヒラリーですが、オバマ政権はこういう、強欲資本主義を事実上容認してきました。恐らく民主党支持者でサンダース候補を支持していた人たちもヒラリーではなく、トランプに投票したのではないでしょうか。

そのオバマ政権の外交はひどいものです。

アラブの春を民主化だと持て囃し、カダフィーやムバラクなどの「独裁政権」倒しましたが、ところが欧米化型の民主主義が登場することなく、イスラム原理主義が台頭し、内戦や政治の不安定が中東で増しました。更にシリアのアサド政権にちょっかいを掛けて内戦をエスカレーションさせて、中東のさらなる不安定を起こしました。

結果が欧州への何百万人もの難民です。ただでさえ、経済問題が深刻なEUが更に大きな政治問題を抱えました。のみならず、これらの中東の不安定が、テロの温床ともなっています。

独裁政権を倒せば、中東に民主主義が訪れるという幼稚な着想は、ブッシュJrがイラクで大失敗したわけですが、それから何も学ばなかったわけです。

更にウクライナ問題では正当性のかけらもない、ゴロツキの集まりである現ウクライナ政権を支持して、ロシアのショバ荒らしをしました。ロシアが怒るのは当然です。ロシアがメキシコで同じことをしたらアメリカはニコニコしているでしょうか。

結果ロシアとの対立が先鋭化し、それに乗っかったEUは、禁輸までも行って関係が悪化し、貿易も滞り、相互の投資も減りました。これまたEUのみならず、世界の経済の足を引張っています。


そして中国には誤ったメッセージを送った結果南シナ海での狼藉を許して、今になって慌てて対処しています。


率直に申し上げて、ろくなものじゃありません。

今回の大統領選でヒラリーが選ばれなかったのは、現実離れしたメディアに対する批判でもあった。
そのように思えます。


さて、トランプ大統領ですが意外にまともにやるのではないでしょうか。
キャンペーン中の発言は人気取りのためであり、それを実行するほど馬鹿ではないでしょう。
スタッフもちゃんとつくし暴走はそうできないでしょう。
また経営者としてキャリアも長いです。しかも危機も乗り越えてきている。
ヤクザな弁護士上がりのおばさんよりもリアリストではないでしょうか。

そもそも喋っているあの調子で経営していたら今頃彼は経済界にいないでしょう。



Japan In Depth に以下の記事を寄稿しております。

自衛隊に駆けつけ警護できる戦闘能力はない その1 情報編
http://japan-indepth.jp/?p=31070
自衛隊に駆けつけ警護できる戦闘能力はない その2 火力編
http://japan-indepth.jp/?p=31120
自衛隊に駆けつけ警護できる戦闘能力はない。その3防御力編 前編
http://japan-indepth.jp/?p=31185



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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
>更にウクライナ問題では
のところの
>アメリカがメキシコで同じことをしたら
という文は、「ロシアが・・・同じことをしたら」の間違いではないでしょうか?

ウクライナ問題は、以前から清谷さんと同じように思っていました。アメリカの政治と経済の体制の問題は、日本も同じですね・・・。
結構、ロシア好き
2016/11/11 05:43
>さて、トランプ大統領ですが意外にまともにやるのではないでしょうか。

確かにトランプ新大統領が、過去、口先だけで、苛烈な経済界を生き抜く事は出来なかったでしょう。

しかし、幾ら選挙キャンペーンとしても、その言質は取らされるのでは?また、バブル期の遺恨などで、元々、日本に敵対的です。その上、駐留軍経費の全負担を強硬に求めており、応じなければ、撤兵も辞さぬ態度です。

まぁ〜現行の駐留軍経費の75%は日本側が支払っており、残りの25%を支払う(元々、全額負担すると日本側の雇い兵となると言う批判から、現状になったのですが)としても、年間1855億円の増額にすぎません。しかし、より、一層の負担増を求めるのは間違いないでしょう。

また、在日米軍基地は瓶の蓋兼トリップワイヤーの機能も持っていたのですが、その彼らが出ていく、若しくは大幅な削減となると、とどのつまり、我が国民は『自分の国は自分で守れ』と言う非情な現実を思い知らされるでしょう。

しかし、自立は一朝一夕では出来ません。
足場固めの間に非友好国群に、其処を突かれると・・・。

其れに世界が春秋戦国にならなければ良いのですが・・・。
チャイカ
2016/11/11 07:52
〉ロシアが・・・同じことをしたら

ご指摘ありがとうございます。
訂正しました。
キヨタニ
2016/11/11 08:36
都市部に住むサンダース候補支持の若者も結構トランプに入れてると思いますよ。 予備選の時点では、サンフランシスコの街はサンダースのステッカーをつけた車を見ない日はありませんでした。 一方、ヒラリーは車を一台、ボードを貼った家一軒だけ。 メディアで圧倒的にヒラリー有利といってるのに、まるで別の国の話のようでした。
 
その後、メールの漏洩で民衆党幹部がヒラリーが勝つように配慮した件がバレ。 結果、党の最高幹部が辞任しました。「ロシアがハッキングした」とか誤魔化してますが、「捏造されたものだ」とは言えずじまい。  結果、彼らの「やっぱりサンダースはハメられた」という思いは強まり、反ヒラリー票になったはず。
 
しかも、その後に民主党代理になったCNNのダナ・ブラジルは討論会前にヒラリー陣営に討論会の質問をヒラリー陣営に漏洩、バレてCNNをクビになりました。

問い詰められて慌てふためく動画がまだ残ってます。
https://www.youtube.com/watch?v=KnARmUIQ_Rc 
 
いやー。 トランプの発言がやばいのはご周知のとおりですが。 ヒラリー陣営もほんとすごかったですよ。 裏で。
えいち
2016/11/11 09:28
ダラダラかかずに、も少し要点絞って書いた方がよいのでは?ライターさんなら。。
ゆう
2016/11/11 20:41
数々の暴言をはいてきたトランプはユダヤタブーには触れず、
イスラエル寄りの発言をしまくってるな。
エルサレムはイスラエルの首都とか言ってるし。
へろ
2016/11/11 22:48
南北戦争のときに南軍だった州は大抵トランプ氏が勝利して、北軍だった州は大抵クリントン氏が勝利したのを見て驚きました。つまりアメリカは南北戦争時の社会構造と対立が未だに残っていて、放っておくと国が南北に分裂してしまう国なんでしょう。だから、事あるごとに国旗を持ち出して国歌を歌いたがるし、オリンピックで金メダルと取りたがるし、盛んに空爆を仕掛けるわけだ。日本はアメリカとは違う国なんだから、なおのさらオリンピックで金メダルを取る必要が無い。国家を歌わない国民がいても、あまりギャーギャー騒ぐ必要もない。
ひゃっはー
2016/11/12 09:37
しかし、パパ・ブッシュが湾岸戦争でクウェートを解放した後で調子に乗ってバグダッドまで侵攻しなかったのは、今から考えると正解だったと思いますね。パパ・ブッシュは「このままバグダッドまで侵攻したら、どうなるか」が当時予見できていたから、湾岸戦争を100時間で切り上げて、イラクを交渉のテーブルに着かせたんでしょう。そう考えると、パパ・ブッシュはすごい戦略家だったと思います。
ひゃっはー
2016/11/12 10:00
イギリスのEU離脱もそうですが、アメリカの大統領選挙も過去の例を見れば、十分予見可能な事でしかない。カーターからレーガン、最近ではブッシュからオバマと真逆の人物が選ばれてます。トランプが駐留経費の事を言ってるせいか、日本のメディアはカネの話に矮小化しようとしてます。トランプが言ってるのは、アメリカ経済が相対的に小さくなったから、そこから創り出される軍事力も小さくなるという事で、日本が駐留経費を全部負担しても意味は無いんですが、現実を見たくない人が多すぎるようです。
マリンロイヤル
2016/11/12 16:59
お邪魔します。
 トランプ氏は「自分のやりたい事をやりたいようにする」事でその能力を最大限発揮できる人間のように思われます。ですから「成功すれば国や社会に恩恵、失敗すれば当人が全てを被る」民間のビジネスこそが彼にふさわしい場所で、「失敗すれば多くの人に迷惑が被る」公職はあまり向いていないように思われます。尤もそれが行き過ぎてじり貧に陥ったのかも知れませんが。かつては期待されながら、カルフォリニア州知事がよう務まらず、「天職は俳優」が証明されたシュワルツェネッガー氏と同じ道をたどるかも知れません。
ブロガー(志望)
2016/11/13 07:42
>騒音時に「黒色粒子」増 沖縄・嘉手納基地周辺 悪臭は米軍機の可能性

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-393335.html

せっかくだから、那覇空港とかでも測定していただきたいものですが。おそらく、やらないでしょうけどねw。始めに「軍用機が悪い!」という結論ありきなのでしょうから。
KU
2016/11/13 08:03
これはこれでいいんじゃないんですかね?
仮に公言通り米軍が出ていくのであれば(日本ほど駐留に際しての条件が良い場所を米軍が手放すかどうかは別として)、その軍事的空白を日本自身が埋めないといけないので国防を真剣に考えるいい機会になることでしょう。
そうしたらかつてのカンボジアPKOでなされたような機関銃や拳銃を携行するしない等のような低レベルな議論をする議員も淘汰されるし、最近の駆けつけ警護でのアホみたいな議論ではなく現実的にそれをするのに何が必要か、どういう体制を作るべきかを議論できるようにもなってくれるでしょう。(とは言っても2ちゃんねるのミリオタレベルの議論ですらできない国会議員ばかりの現状、期待薄ではありますが・・・)
トランプ氏を悪く言うのはまあ、各自の自由ですが、それをきっかけに我々も変わっていかないといけない時代が来たのでしょうね。
八王子の白豚
2016/11/13 20:08
昨日の朝日の1面・2面を読むと、なるほどと思わずにはいられません。できればこの記事を開票前に書いてほしかったのですが。
ひゃっはー
2016/11/14 20:20

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