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zoom RSS 産経新聞野口裕之記者は自衛隊の弱体化を図る「支那」の手先か?その1

<<   作成日時 : 2016/11/02 19:59   >>

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普段ぼくは誰かを国賊と罵ることはしません。主義の違う人間を単なるレッテル貼りで批判しても意味がないからです。ですが以下の記事を書く産経新聞の野口裕之記者は国賊です。

愛国を商売にして国を危うくする。これが国賊の所業でなくてなんでしょう。

いい加減に産経新聞は頭の悪い、自分が日本人であること以外を誇れない自称愛国者の自意識を扇動するような記事を掲載すること、すなわち愛国と称して馬鹿騙して商売することは止めた方が良いんじゃないでしょうかね。

これを愛国と呼ぶのであれば、ぼくは非国民、アカで結構です。


外での新任務付与で「自衛官の命」を心配?する左系政治家よ、自衛官の胸に勲章がない不名誉をご存じか!
http://www.sankei.com/premium/news/161031/prm1610310003-n1.html

この記事を要約すると自衛官はてめえの命や手足を惜しまず、国家に差し出せ。国家はそれを守る義務はない。惜しむべきは命や手足ではなく名誉だ、だから自衛官に勲章をだせ、ということです。

頭が悪い戦争ボケの自慰的な記事であり、読んでいて非常に気持ちが悪い。シラフでこんな記事かけるならば精神の健康を疑われて然るレベルです。

以下、細かく見ていきましょう。

まず野口記者は東日本大震災の自衛隊の活躍について述べています。

>小欄は自衛官の活躍に「瞠目」などしないと先述したが、自衛官の「まぶしさ」は、こちらの眼を潤ませる。自衛隊最高指揮官の安倍晋三首相も10月に陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都練馬区など)で行われた自衛隊観閲式における訓示の中で、被災者にとって「まさに希望と光であった」と称えた。

目を潤ませるのは勝手だけどさ、かの大震災では、現場のガンバリズムだけを手放で礼賛できて、や楽しかったでしょう。
ですがね、そのガンバリズムは多くの自衛隊の組織としての欠陥を何とか現場がカバーしていたわけです。その問題点を調べて、指摘することが自衛隊の向上にもなり、また被災時の国民の利益にもなります。

ところが野口記者や産経新聞は「無敵皇軍ここにあり」「兵隊さんは頑張った」と威勢のいいまるで戦時中の愛国節を繰り返すだけ。
別な例えをするとアイドルの●●ちゃんはウンコしません、レベルの記事です。

これでは自衛隊の欠陥も治らないし、国民は過度な期待を自衛隊にするし(事実そうなってきています)、それは個々の自衛官を追い込むことにもなります。

ぼくは先の大震災で派遣された自衛隊の部隊が道路地図すら持っていなかったことや、自画自賛していたUAVが一度も飛ばなかったこと、無線が通じなかったこと、燃料は綱渡りだった、その他多くの問題点を指摘しました。
ですが、こういう「自衛隊に不利な」ことを野口記者や産経新聞は記事にしません。

被災者には温かい食事を食べさせ、自衛官は缶詰の冷や飯喰って頑張ったなんて話を「美談」にするわけです。
ですが、そんなものは美談ではなく、自衛隊の給食能力が極めて弱いということです。諸外国、途上国でもコンテナ式のキッチン&食堂システムを保有して大隊以上の部隊に給食が可能なシステムを導入しているのに、陸自にあるのは中隊レベルの給食がせいぜいの牽引システムしかありません。
個々の自衛官も人間ですから食事も睡眠も必要です。数日ならばまだしも、一ヶ月以上も暖かな食事もマトモに取らず、能力をフルに発揮できるものですか。
まともに戦争なんぞできわけないでしょう。

また自衛隊ではセーターもまともに支給しておらず、このため現場では死臭のしみついた、自費で買ったセーターを着たままで任務を果たしていた隊員も少なくありません。ですが、途上国ですら支給しているセーターその他の被服すらまともに支給していないわけです。
またメンタルヘルスのケアも十分だったとは言えません。

一体どこの土人の軍隊ですか。それほど土人ゴッコがやりたりならば、いっそのこと、隊員には腰ミノつけさせてて、槍でも持たせればいいでしょう。


産経新聞はまるで戦時中の朝日新聞のような威勢のいい記事を書くので、こういう問題点が国民には伝わりません。ですから国民の期待値は高まります。でも自衛隊の中央の意識は変わりません。それなんとかしようと現場だけは頑張ります。それが必要以上の負荷をかけているのではないでしょうか。

大震災派遣中に亡くなった、隊員やその後に亡くなった隊員もおられますが、彼らを殺したのは野口記者や産経新聞のような「大本営発表」式の、まるで大東亜戦争で南方で玉砕した、部隊を褒めちぎるような威勢のいい報道ではないでしょうか。

このような報道が自衛隊の変革を邪魔し、弱体化を招いているようにも思えます。もしかして評論家の上念司氏の言う「支那の手先」なのではないでしょうか。

自衛官は超人的なガンバリズムが利いて当然だと仰るならば、産経新聞の記者も365日、3食コンビニのおにぎり食べ、テント生活で、着たきり雀で睡眠時間4時間でも優れた記事を書けることでしょうしょう。
ぜひ実践してみてください。

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産経新聞野口裕之記者は自衛隊の弱体化を図る「支那」の手先か?その2
産経新聞の野口裕之記者以下の記事に関する批判の続きです。 ...続きを見る
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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
実の処、世界は広いです。

白書院儀式典礼室 State chamber(http://fpj.fc2web.com/state.ch11.html)の制度(http://fpj.fc2web.com/state.ch11.html)には、興味深い論説があり、下記に抜粋、加筆、引用させて頂きます。

>王室がある国は勲章が好きですが、由緒正しい王様は、かえって軽々しく勲章を発行しない。貨幣と同じで、インフレすると価値が下がるからです。

>勲章がないだけではなく、禁止してる国もあります。

>スイスはああいう国だから、軍事に限らず祖国に貢献するなんてことは当たり前すぎて、誰もがやってることだから、いちいち勲章なんかありません。他国からもらうと義理やしがらみができて中立しにくいから、役人は他国からも一切もらわない決まり。

>旧ソ連、ロシアと異なり、中国は共産主義の筋を一応通していて、人間に等級をつけるということにものすごく批判的です。基本的に、国からは出さない。そのかわり省庁や公共団体ごとに褒章を出しまくってます。

>そのほか、イラン(イスラムでは、アッラーの前には、人々は平等ですから…)、ウルグアイ、コスタリカ、トルコなどは、勲章を出さない国です。最近また増えたかもしれません。アイルランド名義のやつも、もう出してないらしいとの事です。

ですから、自衛官の叙勲に問題が有る事は否定しませんが、勲章に関する考え方は様々かと・・・。

其れから、日本の自衛隊が、相変わらず、正面装備に重きを置き、医療や給養に遅れが有ったのは事実です。しかし、限られたリソースを正面装備の拡充に当てなければなければならない現状が続いていました。

是を改善したければ、組織の改編等、政治の問題が…。

チャイカ
2016/11/02 20:25
昨今の自衛隊に対する期待の高まりは異常であると思います。
先の東日本大震災においては、民主党政権だったこともあり、内実は多数の失敗のなか、最後の一線だけは何とか死守したのが実態でしたが、そのような報道は大手はどこもせず、自衛隊は完璧だったかの如き報道ばかりです。
今、自衛隊の現場では不十分な体制のまま、周囲の期待に応えるのに必死です。
災派か国活でかはわかりませんが、いずれこれらのツケを払わされる時期が来るのでしょうが、それを払うのが現場で一生懸命頑張っている隊員達であることが、心苦しくてなりません。
キヨタニ様におかれましては、今後も真に国を憂う視点からの報道を期待しております。
元陸自幹部
2016/11/02 21:28
清谷様

私も野口記者や自称愛国者の連中からしたら、左翼・アカ・古巣の職場を冒涜した国賊・それでも過去、将校だったのかと罵られるのでしょう!
野口記者に富士学校の幹部レンジャーや習志野の空挺レンジャーに体験入隊して口だけ大将でないことを行動で示していただけましょう。私のポン友・同期に富士学校レンジャー班や空挺団教育隊の教官がいますので、ツテや無理は利きます。
外部チェックがないとどうなるか?腐敗・堕落・モラルハザードが起きることは衛生学校の不正飲酒事件が証明しています。それは自衛隊に限らず教育現場や医療現場でも同様です。チャイカさんの職場つまり病院で点滴毒殺事件があったら、世間や地域社会は糾弾し、遺族は訴訟に踏み切る。院長は場合によって業務上過失致死罪で逮捕、病院閉鎖になることは容易に想像できます。大川小学校の津波で児童が死んだ裁判でも不可抗力な事案でも親から訴えられます。それが社会の常識なんですよ。教育や医療は嫌でも生活や人生でも関わりますが防衛や外交は市民生活に関わりがないですし、関心がない。だから、隠蔽がしやすい。与太話同様の情報がまかり通る。政治家は軍事の勉強をしない。だから元自衛官が野党の国会議員となり、防衛大臣や防衛官僚と政策論争し、チェック機能を働かせる。退官した自衛官が野党の政治家になることはシビリアン・コントロールに近づく。また、軍事ジャーナリストになることは防衛省にとって脅威になり、抑止力となり、モラルハザードを防ぎ、仕事の質を上げる。
大学・学校の教員になることは若い方の安全保障の正しい知識を身に付けさせ、大本営発表の情報に騙されない知恵を持つ。
どうでしょうか清谷さん、私の主張はおかしいでしょうか? 私も正しい情報発信するために投稿しています。デタラメな情報がまかり通るのはOBが情報発信を怠った責任があると思います。
元キャプテン
2016/11/02 22:36
清谷様へ

私は現在、塾講師の仕事していますが、中学生や高校生に弱点をずばずば面と向かって話していますし、学習計画・報告書、生徒の連絡帳に遠慮なく記録しています。
当たり前でしょう。塾は遊び場じゃないし、受験という戦争に勝つための演習場ですから。私の仕事は受験という戦争に勝つための戦術・戦法を子供に伝授しています。つまり自衛隊は子供の受験以下・部活動の試合以下レベル何ですね。早い話が。産経新聞社さんは 子供が赤点・通信簿1の成績取っても、よくがんばったね!偉い!偉い!と褒め称えるバカな親なんでしょうね。子供はますます勉強しなくなり、入れる学校がなく、荒れた底辺校に通い、不良となり、どこも就職できなくなり、カツアゲや振り込み詐欺で稼ぎ、しまいには刑務所に入る。
野口記者さんよ、あんたのやっていることは上記のことなんだよ。あんたも一流大学出て、主要な新聞社の採用試験合格したんだから、パッパラパーじゃないんだから、わかるでしょう。別に自衛隊賛美したって会社の収益上がるわけないし、胡麻摺っている理由がわからん。別に自衛隊なくなっても会社倒産しないし、失業するわけないでしょう。お得意様の三菱重工だって売り上げの10%以下だし、社員でも絶賛していないですよ。三菱重工から見たら、只の取引先にしか過ぎません。違いますか?
元キャプテン
2016/11/02 23:00
チャイカ様へ

正面装備に専念し、兵站を疎かにする云々・・・
チャイカ様の本業であります病院を例にとりましょう。
アホ院長がやたら箱モノに拘り、PETCTだ!手術ロボットだ!サイバーナイフだ!と買いまくり、箱モノ買ったのはいいんだけど、使いこなせる医療者がいない。田舎なので患者は少ない。どうなるか?医療者の給料ダウン、消耗品=薬やガーゼ 買えません。しまいには注射針を使い回し。はい、医療過誤・院内感染n訴訟n患者激減n病院閉鎖、こんな感じになるんじゃないでしょうか?
自衛隊が上記の状態何ですよ!経営破綻するのは自明の理でしょう。だから自衛官は禁治産者とか中学生レベルの経済知識と主張しているには根拠あります。
アホの集団なんですよ!はっきり言えば!
元キャプテン
2016/11/03 08:56
元陸自幹部 様へ

私も過去、陸自幹部でした。あなたと元同業者です。
東日本大震災の絶賛報道は異常でした。情報操作や世論誘導の意図があるでしょう。政権中枢や東電、原子力安全保安院の無能さや低迷さに国民は士気が低下しているときに自衛隊をヒーロにし、士気を低下させない。大戦中の大本営発表みたいなものです。
元東方総監の渡邊さんは東日本大震災で浮かれていた隊員に渇を入れ、首都直下や南海トラフは東日本大震災の比ではない。つまり災害派遣と治安出動同時平行は果たしてできるのか?ということを問題提起していました。渡邊さんは震災当時、陸幕副長で火箱陸幕長を補佐し、兵站や戦力推移・交代などあらゆる方面と交渉したと察します。情報が集約され、意思決定する立ち位置であったので自衛隊の弱点・脆さを肌身に感じたと思います。
前のコメントにもあったように情報発信しないOBも責任があると思います。東日本大震災だけでなく、問題点を明らかにして情報を公開すべきでしょう。
元陸自幹部さんも 是非、現役で感じた問題点を出版していただきたい。やはり 私も含めてミドル層の階層の者は組織の実態を一番知っています。会社で言えば 課長、マネージャー、係長クラスですかね。なぜならば上層部のことを知っているし、末端のことも知っている。情報も正確ですし、偏った見方もしない。したがって客観的な視点で分析できます。
私も全てではありませんが、ある本の一部分を掲載しました。仕事の質の向上や後輩の利益にもなります。
元キャプテン
2016/11/03 12:53
お邪魔します。
 自衛隊員を散々「人殺し」だの「平和の敵」だの罵ってきた左翼連中が隊員の生命身体の事を言っても説得力が無いのはその通りだと思いますが、左翼を批判している連中も「自分のイデオロギー・思い込みが絶対で、本当は自衛隊員の生命身体はおろか、日本の(現実の)安全保障などには興味はない」という点に於いて「同じ穴の狢」と言えるのではないでしょうか(どっちも"日本人"なわけで)。現実に目を向けるという事は「人・モノ・金・時間及び人間の能力は有限である以上、できる事には限界がある」事を受け入れる事であり、それが出来ないからイデオロギー・思い込みで目を逸らしているのでは。
ブロガー(志望)
2016/11/03 17:42
ブロガー様

コメントを拝見しました。左翼も右翼も 目くそ鼻くそ、泥試合。アメリカ大統領選のヒラリーとトランプの中傷合戦も同じようなものですか?近親憎悪に近いものでしょう。
多様性を受容できない社会は不健全でしょう。多様性が失われ、似たような性質の人間が集まるとカルトになり、団結するために内部に敵を作り、粛清します。オウムのポアもその一部だと思います。勿論、社会に関わっていかなきゃいけませんし、組織に属して活動しなければなりません。法やルール、規範、ガイドライン、不問律なルール、組織の方針に従い、行動することは個人差はあれ、しなきゃいけません。 自我を捨てる、思想を統制することとは違います。
左翼も右翼も自我がないのは共通していますが。
元キャプテン
2016/11/04 00:22
軍隊としての自衛隊をある程度の規模で維持することを考えると正面装備の充実は必要ですが、その固執している正面装備すら真っ当な調達がなされていない我らが自衛隊に後方の兵站を整備しようと言っても「馬の耳に念仏」な話で終わりそうな気がします。
交換留学みたいに他国軍に将校を派遣してそこのやり方を学ばせて自衛隊をより良くする、みたいなことをやってないんですかね?
在野の軍事オタク連中ですら市ヶ谷の連中よりも良い意見を出してきそうに思いますが・・・
八王子の白豚
2016/11/06 08:14
八王子の白豚様

交換留学生の件ですが、初代特殊作戦群長の荒谷さんもデルタ・フォース、SAS、GSG9等の特殊部隊へ留学・修行し、改善策を市ヶ谷へ要望、しかしお偉いさんはウザく思われ、後ろ楯の石破先生がイージス艦あたごの事件で失脚し、バックがいなくなり、虐められ孤立して自衛隊を去った。 醜い嫉妬が渦巻く男の大奥なんですよ。 大本営=市ヶ谷は!
トップダウンでやらないとダメですわ。橋本徹みたいな劇毒物みたいな方が防衛大臣やらないと! 市ヶ谷の肩にでかい星を付けている偉い方は清谷先生を弾道ミサイルの如く恐れたり、あの野郎、生意気だ!のどちらかでしょう。
元キャプテン
2016/11/07 13:50

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