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zoom RSS 秋山謙一郎氏の「もしゴジラが上陸したら?現役自衛官たちが真剣に考えてみた(上)(下)は捏造の疑いあり

<<   作成日時 : 2016/08/21 16:51   >>

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もしゴジラが上陸したら?現役自衛官たちが真剣に考えてみた(上)
http://diamond.jp/articles/-/99300
もしゴジラが上陸したら?現役自衛官たちが真剣に考えてみた(下)
http://diamond.jp/articles/-/99361
週刊ダイヤモンドオンラインの、秋山謙一郎氏が書いた上記の記事は自衛官のコメントの多くは捏造、あるいは自称自衛官に騙された可能性があります。自衛官、しかも責任ある立場のポジションの人間の発言のコメントとしてはトンデモなものばかりです。まず(上)からみていきましょう。

以下のコメントは海幕の人間のものだそうです。

>「うち(海上自衛隊)がいちばん強いに決まっているではないですか?もし東京湾にゴジラが現れたならば、3時間もいただければ殲滅も駆除も可能です。最初にP-3C(哨戒任務を行う航空機)による偵察、それから潜水艦による魚雷攻撃、護衛艦による艦砲射撃を行い、世界最強の特殊部隊『特別警備隊(SBU:Special Boarding Unit)』が出動すれば、もう大丈夫です!」

通常我々が海幕に尋ねる場合、広報室を通すことになります。
であれば広報室の報道担当者が上記の発言をしたことになります。
これまでのゴジラもそうですが、通常兵器が通じないのがゴジラです。
これまでゴジラ映画に協力してきた海幕広報室の担当者が殲滅可能だと断言するでしょうか。

東京湾にゴジラが出現した場合、哨戒機で偵察するならば厚木か下総から機体を飛ばすことになりますが、広報の立場ならなら、P-3Cよりもより新型の紹介したくなるのが人情でしょう。

それはおいて、作戦計画の立案、潜水艦および護衛艦の動員それに攻撃時間を含めて3時間で終わるはずがありません。仮に海幕長や自衛艦隊司令部が独断専行してもその時間では無理です。
しかもSBUが世界最強とかいうでしょうか?
歩兵と対して変わらない装備のSBUでどうするんでしょうか(筆者は別なコメントでSBUの荒唐無稽な運用をのべております)。

仮に報道担当者がこのような発言をすれば素人以下ということになります。


>しかしゴジラが放射能を含む火炎を口から放射した場合、いくら精鋭で知られる護衛艦隊といえども殲滅されるのではないか。これについて艦艇装備を専門とする3等海佐もまた、「個人として」と前置きし次のように回答した。

>「ゴジラの放射火炎は10万度とも50万度ともいわれています。でも、わが海自の艦艇はそれにも十分耐えられます。その詳細は防衛機密ということでご理解いただきたい」


鋼の融点は二千度以下なんですがね。アルミ合金ならば言わずもがなです。太陽の表面が温度が六千度ぐらいですが、宇宙戦艦ヤマト(2199でも)太陽のコロナでも耐えられかどうかだったわけです。

この「艦艇装備を専門とする3等海佐」のコメントがただしいならば我が護衛艦は宇宙戦艦ヤマトすら遥かに凌ぐ、超高温に耐えられることになります。



>統幕勤務経験のある1佐は、「国民の皆さまが、不明巨大生物の脅威に怯えないよう、広報活動の一環として私見を語らせていただく」として、そのオペレーションの一端をついに明かした。

> 「ゴジラがわが国の領海・領空に現れた段階で、防衛省情報本部は情報をキャッチしている筈です。内閣でも掴んでいるでしょう。あるいは米軍からも情報提供はあるはずです。そこでゴジラの属性について分析、検討がなされるはずです。これは内閣や他省庁でも行いますが、防衛省・自衛隊としても当然行います」

自衛隊に怪獣の属性を分析する部署があるのでしょうか。PKOなどでは現地で危険な生物などの対する評価はするでしょうが、怪獣はねえ。


さて、(下)編です。

>ここで登場するのが海自の精鋭・特別警備隊(SBU)と陸自の西部方面普通科連隊(西普連)だ。まず海自特別警備隊が先兵となってゴムボートで接近、ゴジラによじ登り暗幕をはるなどして「目と耳」を塞ぐ。それを西普連が、がっちりサポートする。

これも現職自衛官のコメントだそうです。これはまだゴジラが海から上がっていないという状況でしょうが、目を塞ぐって何を使うんでしょうかね。まさかヤマトの真田さんのように「こんなこともあろうかと」、ゴジラ用の目隠しでも特警隊は持っているのでしょうか。酒場の与太話ならばともかく、シラフでこのような話を報道関係者にする自衛官がいるでしょうか。


>特別警備隊と西普連が、ゴジラによじ登れば、今度は陸自・化学科部隊による化学兵器を用います。特別警備隊員が経口の形でゴジラに投入します。詳細は防衛機密ですが、ゴジラがそのエネルギーとする核を封じ込めるそれ、ということでご理解いただいていいでしょう」(同)

陸自の化学部隊は攻撃用の化学兵器を所有していません。あるのは実験用、訓練用できわめて少量です。コメントしたのは元イラク軍とか元シリア軍の将校なんじゃないですかね(笑
そもそも核を封じこめる部質があれば原発事故であれほど苦労はしておりません。それに原発の廃棄物の処理に革命的な利便性をもたらすでしょう。そのような技術を自衛隊が秘匿しているならば国家だけではなく、国際社会に対する犯罪的な所業といわれるでしょう。

更にお話は続きます。

>この間、空自の戦闘機ではゴジラの目を中心に機銃射撃、陸自第一空挺団では空からパラシュート降下、さらなる攻撃を加える。海自護衛艦隊では防衛省技術本部が研究・開発したという「特殊物質」を海中に散布、ゴジラの動きを鈍らせるという。粘着性の高い化学物質を用いてゴジラをがんじがらめにするのだ。

細かいことをいえば戦闘機に搭載されているのは機関砲です。自衛隊の人間はこれを機銃とはいいません。
それでお話の流れだとこれ海の上ですよね。空挺団が着水してどうするんでしょうか。戦闘なんかできませんよ。
仮に陸上でも空挺団といっても普通の歩兵です。大した火器は持っていません。それに重装備を持ち込むならば落下傘降下ではなく、ヘリボーンを行うでしょう。わざわざ落下傘でバラバラに降下し、人員を集合させ、重装備を回収するなんてやらないでしょう。

>「特殊物質」


それってなんですか。技本の予算は1700億円程度、決して潤沢にはありません。対怪獣用の秘密兵器なんか開発する余裕はありません。そもそも仮にそれが単に粘着性が高い物質の基礎研究にしてもありえません。技本では基礎研究なんぞ殆どやりません。それにそのような研究をする予算を要求しているからバレるし、秘密裏に開発なんぞやっていたら大問題です。



>対ゴジラ戦での主力部隊はやはり初動から展開まで、ずっと陸自・化学科部隊である。

>「核をエネルギーとするゴジラに対抗できるのは、この分野を専門とする化学科部隊しかありません。対ゴジラ戦では核攻撃への対応を応用し、これを殲滅します。駆除、捕獲という選択肢はありません」(陸自化学学校関係者)

>具体的には何を行うのだろうか。「詳細は言えないが…。原子力発電を“止める”原理の応用と考えてもらえばいい。極めて単純至極なそれです」(化学を専門とする2等陸佐)

ゴジラから「燃料棒」でも引き抜くのでしょうか。
核攻撃への対応では通常、洗浄などで対処するしか無いはずですが。


>まず東京都、神奈川県、千葉県といった首都圏の各地方自治体に、ゴジラ上陸に備え「防御施設構築」を行い、水際で打ち破るべく関東周辺の部隊がここに派遣される。その主力は陸自第1師団(東京都練馬区)になるという

という。ということは誰に聞いたのでしょうか。確かに第一師団は首都防衛の要ですが、首都防衛用の師団であり、火砲や戦車、ミサイルなどの重火器は大してありません。


>実際にゴジラが現れた際、第一線部隊として投入される特別警備隊に所属していた隊員のひとりは、こう息巻いた。「たとえ架空の話でも、我々は想定しうる敵をどう倒すかを常に考えなければならない。それを示せない防衛省は敵だ――。安全保障は我々に任せてもらいたい」。

本当に特警隊に知り合いがいるんでしょうかね。この発言が現役の人間が言ったならば大問題ですよ。それにOBにして人数が少ないからすぐに特定できるでしょう。特警隊は相次ぐ不祥事で、結構危ない発言などには極めてセンシティブになっています。それがこのような発言するのでしょうか。


これまで紹介したように、このレポートに登場する「自衛官」のコメントは極めて怪しいものばかりです。
仮に本当に自衛官が言ったとしても妄想に近い話です。
酒場の与太話でも記事にしたのでしょうか。あるいは著者の脳内自衛官とか、どこぞの新興宗教団体の教祖のように自衛官の生霊でも呼び出したのでしょうか。

いずれにしても我が国を代表するビジネス媒体で紹介するにふさわしい話か大変に疑問です。




夏の長谷川豊祭(笑)
いじめらて自殺するのは本人も悪い、と主張する自称一流アナウンサー長谷川豊さん
http://kiyotani.at.webry.info/201608/article_9.html
自称アナウンサー長谷川豊氏は暴力を振い不倫、横領、セクハラをするコソ泥で人種差別主義者らしい
http://kiyotani.at.webry.info/201608/article_5.html
女性の敵、差別主義者のセクハラ・アナウンサー、長谷川豊の妄言 女は家にいろ あんたイスラム原理主義?
http://kiyotani.at.webry.info/201608/article_6.html
読書量の乏しいアナウンサー、長谷川豊さんが上から目線で読書指南
http://kiyotani.at.webry.info/201608/article_7.html
自称一流アナウンサー。長谷川豊さんは働く女性が大嫌い。女は子供を産んで家にいろ、と。
http://kiyotani.at.webry.info/201608/article_8.html


Japan in depth に以下の記事を寄稿しました。
オリンピックでドーピング、何が悪い?

http://japan-indepth.jp/?p=29562
IRONNAにいかの記事を寄稿しました。
安倍総理よ、憲法改正は「魔法の杖」ではない

http://ironna.jp/article/3795








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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
清谷様へ

呆れてコメントする気がありません。 いい年こいたおっさんが与太話を記事にして売るんですか? こりゃ詐欺だ!
うちの塾の生徒=中学生や高校生でもそんな与太話信用しないよ。元同業者がそんな与太話するわけないでしょう。守秘義務以前にプロとしてどうかと思います。私がデタラメなことを生徒に教えたら、もうあの先生に付かせないでくださいと怒りのクレームがきて、クビになります。
秋山という方は、一度 宣戦布告という映画を見て認識を改めるべきでしょう。 絶対、インタビューはしていません。サボっています。200%の自信を以て主張できます。
いい年こいたオッサンが現実と空想区別できないの?うちのデキの悪い生徒でもそこまで酷くないよ!

元キャプテン
2016/08/21 18:25
清谷様へ

佐官クラスでそんなアホみたいなこと抜かす奴はいません。現役やOBも含めて。
さぁ〜、大瀬さんの出番ですよ!現役の将校が内部事情をベラベラしゃべりまくりました。笑い
さぁ1〜3佐の方を糾弾・論殺してくださいよ!あれだけタンカ切ったんだから口だけ大将でないことを証明してもらいましょうか?
私を糾弾するより、この雑誌にコメントした佐官を糾弾しましょう!
元キャプテン
2016/08/21 20:18
まあネタ記事ですから
ただこれは読み物としてもつまらない
大卒無職
2016/08/21 20:48
お邪魔します。

 自分には秋山謙一郎氏があまりにしつこく食い下がったので適当な事を言ってお茶を濁したように思えます。秋山謙一郎氏も聞いた話を検証できるだけの知識も無いというか「自分が聞きたいと思うような事を聞きたかった」だけなのでは。

 ゴジラが架空の存在で、詳細なスペック等が不明である以上、住民の保護及び避難が中心になってもいいはずですが、自衛隊に住民保護の意識が薄いのか、秋山謙一郎氏がそれに対して無関心なのか。

 後余談ですが「アメリカ(+国連常任理事国)による、日本人巻き添えの核攻撃の可能性」については。エヴァンゲリオンでも使徒に対してN2兵器使ってましたし(地図を書き換える程の破壊力でも使徒に致命傷は与えていませんが)、「アメリカが、そして世界が脅威に晒されるなら、日本”ごとき”にかまってはいられない」と。
ブロガー(志望)
2016/08/21 22:34
この記事は読みましたが、このインタビューに答えた自衛官の根拠のない自信はどこから来てるのだろうと思うくらい「ゴジラ殺すくらい余裕ッスよ」感が満ち溢れてました。
映画見てないんですかね?
大前提として「通常兵器ではゴジラを殺せない」というのがある以上、今ある物でゴジラを殺す手段を考えること自体が時間の無駄です。
まあ、インタビューそのものが捏造なら納得できますけどね。
八王子の白豚
2016/08/21 22:36
>>登場する「自衛官」のコメントは極めて怪しいものばかり

成り済ましが流行ってるようですね(笑)
マリンロイヤル
2016/08/22 00:28
この記事に回答したのは紛うことなく自衛官です。

「秋山記者にしゃべらされた」と偉い人の間では笑いのタネになってます。

秋山記者のシナリオに沿って自衛官が話をさせられたというのが実情です。

特別警備隊員は誰かもう特定済みですが問題視されてないです。

でも明日以降、こういった声も出て来るでしょうね。

元特別警備隊の曹長です。

他は海幕ではこの記事に出て来る1佐は誰かも特定されてますよ。

ネタ記事なのでそんなに目くじらたてるほどのものでもないのでしょうが、なまじ変に取材しているので性質悪いですね。
市ヶ谷住民
2016/08/22 00:39
マリンロイヤル様へ
先輩、なりすましでなく、でまかせです。この秋山という方現実と仮想が区別できない人で脳内妄想が激しい方なんですよ。
それに私や先輩を論殺してやるといきがっていた大瀬さんですが、登場した架空の1〜3佐の方を論殺しないとはお笑いで、意気地無しの根性なしです。私はその人物に徹底的に論殺してやります。 私も粘着質で清谷さんには及びませんが蛇みたくしつこいですから。昔の彼女にしつこいとか粘着質と言われたことありますから。
元キャプテン
2016/08/22 08:07
ゴジラが飛ぶのは有名な話です。
http://matome.naver.jp/odai/2140091839333609601
gen
2016/08/23 10:11
>ゴジラが飛ぶ

そういえば、そんなシーンがありましたね。すっかり失念しておりました。訂正します。
キヨタニ
2016/08/23 17:19
この件のぼくの問い合わせに対して、空幕広報室からは秋山氏の取材を受けていないと回答がありました。
キヨタニ
2016/08/25 15:46
この件のぼくの問い合わせに対して、陸幕広報室からも秋山氏の取材を受けていないと回答がありました。
キヨタニ
2016/08/25 16:40
海幕広報室は秋山氏から問い合わせはありましたが、お答えできませんと回答したそうです。
キヨタニ
2016/08/25 19:12
清谷様

架空のことに対して組織として回答できるわけありません
。常識から考えてもわかることです。
元キャプテン
2016/08/26 12:28

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秋山謙一郎氏の「もしゴジラが上陸したら?現役自衛官たちが真剣に考えてみた(上)(下)は捏造の疑いあり 清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 /BIGLOBEウェブリブログ
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