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zoom RSS 2016年6月パリ日記その5 テロの余韻とコンフィ・ドゥ・キャナール

<<   作成日時 : 2016/06/20 08:03   >>

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 いつも、レピュブリック広場近くの常宿に泊まっているのですが、広場にある女神像の下には昨年11月のテロの犠牲者を悼む献花が今なお行われており、遺族や友人と思しき人々が掃除をしたり、手入れをしています。
 ぼくの常宿でも宿泊客のイタリア人女性がコンサート会場で肩を撃たれました。ぼくも例年であればミリポールにいっていたはずで、そうしたらテロに遭っていたかもしれません。
 無論テロは憎むべきですが、欧州人は昨今のイスラム過激派によるテロの深淵の原因についても思い起こすべきです。アラブの春やシリアの内戦を欧州政治家たちはあれこれ利権のために利用したわけですが、メディアや多くの人たちは民主化のためだと応援しました。ちょっと遡ればイラク戦争もそうです。
 ですが、フセインや、カダフィやムバラクら独裁者が吊るされたり排除されたりしてあるいは、シリアの内戦を煽って、民主化や平和が実現されたでしょうか。
 まだフセインやカダフィがいた時代のほうがまともだったのではないでしょうか。

 世の中では良い状態を目指して行動するよりも、より悪く無い状態を維持する方がマシということが多々あります。

 率直に申し上げて、現在のアラブ、中東では、西欧風の民主主義は実現しません。それを独裁者を倒せば良くなるか。
 あるいはアサドが独裁だから、シリア内部の自由の戦士を自称するゴロツキを援助することに正義があったのでしょうか。
 これはウクライナ問題も同じです。ロシアの鼻先でウクライナに介入する権利が西欧にあったのでしょうか。
 確かにウクライナの前の政権はゴロツキですが、今の政権も負けず劣らずのゴロツキであり、武力でもって政権を転覆させたテロリストです。
 これを西欧諸国、米国は支援してきました。他国内の内戦で、しかも政権を武力で奪取したゴロツキのテロリストを支持しているわけです。自分の庭先、最後の緩衝地帯に土足で踏み込まれてロシアが怒らないはずはありません。
 ところが西欧のメディアはロシアの横暴ばかりを謳います。

 であれば、イスラム過激派のテロも許容しなければならないでしょう。そうでなれば二重基準です。
 ところが西欧ではそのような発想ができる人たちが意外に少ない。
 自分たちこそ文明の中心であり、自分たちの常識こそ世界の常識であると、意識するしないにかかわらず、そう思っています。

 だからといってイスラム過激派のテロが許されるわけではないのですが、テロを指弾するだけけではテロは根絶できないでしょう。自分たちの社会の価値観をイスラムや他国に対して強要することのりクスを考え、それを是正すべきです。

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カルチェラタンをパトロールする警官隊。G36とMP7で武装していました。

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昨日のオデオン近くの「のだめカンタービレ」の裏カフェのモデルとなったカフェ、 Au Chai De L'Abbaye でカモのコンフィ。白いんげんの付け合せが美味、赤ワイン。

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締めはダブルエスプレッソ。ここはコーヒーも美味。

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本日は常宿ちかくのショコラティエ、ジャック・ジュナンで買い物。日本語のバイリンガルの女性の店員さんがいました。ここは日本人のお客が多く、最近は中国系もふえておりますが、日本に支店を出すことを検討中だとのこと。

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誘惑に負けて、併設のカフェでサントレレノを食す。まあ、朝昼しょうが紅茶だけだったからと自分で自分に言い訳をしつつ、少しでもカロリー摂取を妨げるために食べる前に粒状の食物繊維を水に溶かして飲む。
ここでコーヒーを頼むと、もれなくチョコが付いているですねえ。コーヒーおかわりしたら、チョコもお代わりがくるし。流石にお代わり分には手を付けず。

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上品で絶妙な味わい。思ったほどしつこくなく、クリームも軽いのでペロッと食べられます。

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飾られている花も上品で華やか。こういう演出は日本のお菓子屋さんにはないような気がします。

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日曜でもやっている店が多いマレ地区で、ショッピングというよりもマーケットリサーチ。これも仕事です。その後セキリティ関係者の人間とこれまたよく行くカフェ・フィロソフィで会食、情報交換。お目当ての前菜、トマトのタルトタタンがなかったので、普通サラダでも美味。カロリー的にもこちらのほうがよかったかも。

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昨日に引き続きカモのコンフィがメイン。羊の香草焼きと迷ったのですが、まあここのスペシャリテなので。
フランスではよくカモのコンフィを食べます。どこでもあまり当たり外れがありません。

 ホテルに戻って原稿書き。土日といっても仕事なんですよねえ。


ユーロサトリ2016のの記事は東京防衛航空宇宙時評で。
http://www.tokyo-dar.com/

an style=font-size:larger>Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。
陸自装備の兵器調達センスは80年遅れ その1
http://japan-indepth.jp/?p=27766
陸自装備の兵器調達センスは80年遅れ その2
http://japan-indepth.jp/?p=27771
陸自装備の兵器調達センスは80年遅れ その3
http://japan-indepth.jp/?p=27775

オスプレイを政治利用する新聞の不見識 その1
http://japan-indepth.jp/?p=27338
オスプレイを政治利用する新聞の不見識 その2
http://japan-indepth.jp/?p=27346
オスプレイを政治利用する新聞の不見識 その3
http://japan-indepth.jp/?p=27351
陸自の兵器開発は半世紀遅れ その1
http://japan-indepth.jp/?p=27107
陸自の兵器開発は半世紀遅れ その2
http://japan-indepth.jp/?p=27114

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
東芝、国から迫られた「賠償金12億円」の顛末
防衛事業をやり続ける必要があるのか
http://toyokeizai.net/articles/-/111619
  





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コメント(7件)

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朝から清々しい飯テロ映像有難う御座いましたwww

特に鴨のコンフィの写真が旨そうですね。キリッと冷えた白でやりたい所です(ほんとは赤なんでしょうけど)

ジャック・ジュナンをググってみると普通に食べログとかに掲載されていてビックリ。チョコとかに造詣が深い人達には知っていて当たり前のお店なんですね。

ただ、肝心のカカオ豆が高値安定状態で(今現在1トン3000ドルもします。底値だった2000年の900ドルの3倍以上です)今後チョコレートの価格は右肩上がりになりやしないか、と危惧している方も多いようです。

>ホテルに戻って原稿書き。土日といっても仕事なんですよねえ。

お疲れ様です。あんまり無理しないで下さいね。
北極28号
2016/06/20 09:29
>武器輸出、大手は慎重 「成長戦略」政権思惑とズレ

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201606/CK2016062002000119.html

やはりというか大手は笛吹けど踊らず、でしょうか。むしろ中小メーカーのほうが熱心なんですね。
KU
2016/06/20 13:14
>世の中では良い状態を目指して行動するよりも、より悪く無い状態を維持する方がマシということが多々あります。

要は「じっとしたまま動かない」ということですよね。サラリーマンをやったことがある人になら心当たりがあるのではないのでしょうか。それが分からん人達が「総括」をやったり、「革新政党」を作ったり、脱サラ・起業に失敗して人生を棒に振ったりするわけだ。「現状維持は後退の始まり」ってホントですか、と言いたくなります。もちろん、これは織田信長や坂本龍馬のような人物をバカにしているわけではありません。そこが難しい部分なのですが。
ひゃっはー
2016/06/20 22:13
追記
そういえば「やらないほうがマシだった」例として「ブラウ作戦」と「インパール作戦」があったのを忘れてました。でも「やらんほうがマシです」と言うと「敗北主義者」だの「気迫に欠ける」だの言われるんですよね。あ〜やだやだ。
ひゃっはー
2016/06/20 22:28
兎角フランス料理というとクリームたっぷりバターたっぷり、ソースが勝負、というイメージでしたが、近年のヘルシー志向からさっぱりしたものも増えているんですね。
腹が減ってきそうな写真でした。(笑)

それはさておき、確かにフランスやドイツもアメリカに負けず劣らず欧州の流儀を他国に押し付けようとする傾向が見て取れますね。
アメリカがイラクで失敗したのに自分たちはアメリカより上手くやれると思い上がっちゃったんでしょうか?
パリやベルリンでテロを起こされても自業自得なところがあるのであまり同情する気が起きません。
八王子の白豚
2016/06/21 23:17
「やらない方がマシだった」と言えば、我が帝国陸海軍の「特攻」でしょう。
NetrightHunter
2016/06/21 23:20
田母神さんもその口ですね。政治家なんぞになろうとせずに、そのまま評論家をやってればよかったのに。あ、猪瀬さんもそうか。
ひゃっはー
2016/06/22 19:08

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