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zoom RSS 防衛装備調達、産経新聞の先見性の無さ

<<   作成日時 : 2015/12/08 11:40   >>

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オスプレイ、水陸両用車など「高額輸入品」導入で国内防衛産業が窮地に…しわ寄せは弾薬、被服にも
http://www.sankei.com/premium/news/151206/prm1512060012-n1.html

>V22オスプレイや水陸両用車AAV7など、高額な装備品の新規導入が相次いでいるが、そのしわ寄せが弾薬や被服など“地味”な分野の予算に及びつつあり、国内の防衛産業維持の観点から懸念の声が上がっている。

そんなことは前からわかっていた話でしょう。

ですからぼくはこの観点から何度も警鐘を鳴らしてきました。そのころ産経新聞や、いわゆる「保守の論客」の方々は脳天気に安倍政権の軍オタレベルの軍拡を褒めてきたんじゃないですかね。
一定水準の防衛費の中で突出した新兵器を買えば既存兵器の保守、訓練、弾薬、需品などにしわ寄せが来るのは自明の理です。
しかもその新兵器は大概維持費が他価格、これが固定費となって将来にわたって予算を圧迫します。ですからこれら新兵器の維持費も出ずに、稼働率は落ち、単なる税金の無駄遣いになる可能性大です。

しかもこれらの兵器は首相官邸からの肝いりのためか、まともに必要性も精査されずに導入が決定されました。ですからぼくは安倍政権の「軍拡」は自衛隊を弱体化させるだけ、敢えていえば利敵行為ですらあるとぼくはのべてきました。

>「弾薬は設備産業だ。火薬などを扱うので設備の維持管理に大変な費用がかかる。今は負のスパイラルに入っている。(予算削減で)操業度が落ち、単価が上がる。予算には上限があるので生産数が減る。この繰り返しだ」

弾薬の調達が少ないのはこれらの装備の調達だけではありません。多くの装備の変換が進まず、新旧合並立期間が長いことも理由です。
例えば戦車は74式、90式、10式、(そして機動戦闘車)で、弾薬が3種類です。
生産性が上がるはずもありません。これまた産経新聞は新しいおもちゃが導入されることを褒めるだけで、指摘してきませんでした。


>弾薬は原則として自国生産で賄うのは国際的にも常識で、国内防衛産業の衰退は、総合的な「国防力」の弱体化を意味する。

これは事実ではありません。
例えば英軍は訓練用小銃弾を以前はIMI,現在は南アのPMPから調達しています。同様にフランス軍は訓練用の砲弾の信管は米国製を使用していました。国内生産は最小に抑え、訓練弾は安く調達してきました。
ある程度は輸入に完全に切り替えることも視野にいれるべきでしょう。英軍は40ミリグレネード弾を、シンガポールから調達しています。全てを守ろうとすると全てを失います。

>自衛隊員向けの被服を作る縫製産業の関係者も、予算減で零細工場が窮状に陥っている実態を訴えた。出席議員からは、オスプレイ調達計画の再検討も必要だとの意見まで飛び出し、事務局長の佐藤正久元防衛政務官は「国内産業の基盤を維持するという防衛省の方針と、実際の数字が全然あっていない」と指摘した。

問題は単純ではありません。この手の会合は既存の防衛産業の企業の既得権の維持に主点が置かれております。
新規参入を許せばもっと安い調達コストでできる企業があっても、政治や天下りで排除してきました。ですから装備も需品も、相場からみれば極めて高いものになっています。

また縫製工場などが儲からないという話も、プライム企業などの中抜きが大きいことも理由の一つです。
例えば縫製工場が直接防衛省と契約すればよろしいのですが、そういうことが事実上できない仕組みになっています。直接契約すれば数分の1の値段になる製品も少なくありません。

これらの問題は放置されています。

同じ分野で競合もなく、温々としてきたのが防衛産業です。
高度成長期はそれでもGNPに比例して売上が伸びてきました。
しかしバブル崩壊後はそうはいかなくなってきました。ですが防衛省も業界も、業界再編やリストラを行ってきませんでした。
ある意味自業自得なところがあります。


防衛産業の基盤を維持したいのか、既存の防衛産業の利権を維持したいのかはっきりさせるべきです。

装備を買えば、維持費がかかる。扱うための人間も必要です。高い装備を買えば、既存の装備の維持や平坦、需品などが圧迫を受ける。こんなこととは当たり前のことです。
その当たり前のことを政治家やメディアがまともに語ってこなかった、あるいは知らなったことは大きな問題です。

特に陸自の場合、装備の近代化をするならば部隊や人数を減らすべきですが、それをやらずにいるから無理がきています。それは将官・将校のポストが減るから嫌だというわけです。
当事者意識がないわけですから、本来政治の出番ですが、政治も予算を増やせ、人間を増やせというだけで現実を見ていない。

本来ネットワーク化だけでも相当な費用がかかりますが、捻出できていない。そのくせ必要性も低い、10式戦車や機動戦闘車などの「火の出る玩具」を買って、自らの首を締めているわけです。

政治家、自衛隊ともに当事者意識が欠如しています。
ところが「愛国メディア」や「保守の論客」の方々は、安倍首相は常に正しいとか、自衛隊は正しいとかの翼賛報道ばかりするので、納税者は現実を理解できない。
保守の劣化は目を覆うばかりです。


strong>Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。
【海上自衛隊、空母を持つ野望】〜マンガ「空母いぶき」のリアリティ その1〜
http://japan-indepth.jp/?p=23226
【海上自衛隊、空母を持つ野望】〜マンガ「空母いぶき」のリアリティ その2〜
http://japan-indepth.jp/?p=23242
【海上自衛隊、空母を持つ野望】〜マンガ「空母いぶき」のリアリティ その3〜
http://japan-indepth.jp/?p=23254
【仏同時テロ:中東独裁国家への歴史的介入が原因】〜難民急増の深層 その1〜
http://japan-indepth.jp/?p=23079
【仏同時テロ:無自覚な“文明的暴力”を批判せよ】〜難民急増の深層 その2〜
http://japan-indepth.jp/?p=23082
【わざわざ旧式兵器を新たに調達する陸自】〜国内企業のライセンス生産守る為?〜
http://japan-indepth.jp/?p=22467

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
フランスは原発テロの悪夢にうなされている
自爆覚悟のテロは、防ぐのが難しい
http://toyokeizai.net/articles/-/93096
高額な早期警戒機が日本では「欠陥機」だった
周波数帯をまともに使えない大矛盾
http://toyokeizai.net/articles/-/88753

朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しました。
イスラム国がトヨタのランドクルーザーを使う理由
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2015110200004.html
陸自が導入した輸送防護車は使えない
机上の空論では済まない邦人救出の現場
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2015100200004.html

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内 容 ニックネーム/日時
これだけ問題になる前に、誰一人、是正しようとしない政治家や防衛省(制服組、背広組関係無く)って、存在価値があるのでしょうか?とにかく、厄介な案件は出来るだけ先送り。たとえ省内に異論があろうと、官邸からのオーダーということでろくに比較もせずに、やたらと維持費の掛かる装備を買い漁るし。だいたい、佐藤さんも他人事みたいに話している場合か?と。イラクへ行っている際は立派な人だなぁ、と感心しておりましたが、政治家になられた頃から人が変わったというか、そもそも、この人は政治家に向いていないのでは?と思えることが度々、見られるようになったかと思います。それはそれで、装備庁は本気で装備品の取得に関して、抜本的に変えようとしているのですかね?いつまでに業界の再編を行います、気配が全く感じられない気がしますけど。
KU
2015/12/08 12:33
清谷様

この種の問題は、利権、閉鎖体質だけでなく、防衛省・自衛隊の経済・経営に関する概念や知識が乏しいことも原因ではないでしょうか? 防衛は経済論理が成り立つはずがない、民間企業とは違う!とあっさり切り捨てるのは思考停止でいかがなものかなぁと個人的に思います。資源=カネ、ヒト、モノ、時間を最適化するまたは適切に配分するのもマネージメントであり、経営なんでしょう。以前提言した防大に経営学科創設、幹部の民間出向、外部人材の登用は果たしてこの種の問題に有効なのかご意見を伺いたいと思います。
元キャプテン
2015/12/08 12:59
昨今報道されてます海自のヘリ選定の件ですが

現行機からの大幅な変更を嫌う末端の方と、川崎への利権を考えるOBの権力 という見方では通じるものを感じてます。
また、立て続けに発覚してる点から、体質的なものも感じます。

利権 を糾弾さらていながら川崎のヘリを推されてる清谷さんがどのような ご見解持たれるのか 非常に興味深いです。
ゆう
2015/12/08 15:02
>ボスポラス海峡通過中のロシア軍艦甲板にロケット砲を構えた兵士配備にトルコ政府が抗議!

http://blog.livedoor.jp/corez18c24-mili777/archives/46224513.html

元記事はNHKです。画像を見てみましたが、どう見てもRPGではなくSA-7や14系列の携帯SAMです。そりゃ、ロプチャー型揚陸艦では、まともな防空システムはありませんものね。で、一度は止めておこうかと思いましたが「これはロケット砲ではなく兵士が一人で運用出来る携帯式の地対空ミサイルです」とNHKの意見欄にメールをしておきました。どのみち、ガン無視でしょうけど。それに先日の「Su-24『爆撃機』」の件もですが、海外通信社やお役所がリリースした内容を、単に右から左へ裏を取ることもなく流すだけというなら、その辺の中高生が行う放送部や新聞部の方が、遥かにまともな仕事を行えると思うのですが。
KU
2015/12/08 19:39
>陸自の次期小銃の国産案の仕様書を出した模様、89式同様2脚は装備されるみたい!

http://blog.livedoor.jp/corez18c24-mili777/archives/46215979.html

どういうルートで情報が出てきたのでしょうか?
KU
2015/12/08 22:34
次の戦闘ヘリが決まったら、戦闘ヘリの弾薬も3種類になりますね。
対戦車ミサイルは安くないので、相当な負担になるでしょう。
次が決まったら、アパッチはさっさと廃棄するべきだと思いますが、
できないんでしょうね。
新しい別の兵器を買う為に更新を途中で頓挫させる。
陸自の装備は、どれもこれもそのパターンですね。
種類だけが無限に増えていきます。
張子の虎にウンザリ
2015/12/09 13:00
KUさんへ
世の中全ての人が地対空ミサイルや携帯SAMという言葉を理解できると思うんですか?
ニュースを見ている人が全てミリオタというわけじゃないんだよ
あう
2015/12/09 18:31
防弾チョッキ1型がまだ使われてるようですが、
あれって10年以上前に生産が終わってるはずですよね?
防弾繊維の耐用年数は3年程度のはず。
とっくに処分されてなきゃおかしいと思うんですが。
2型でさえほとんど使用期限が切れているはず。
3型の数が足りないか、全く支給されていないかのどちらかなんでしょう。
1型が残っているという事は、2型すらほとんど行き渡らなかった可能性が高い。
総理や防衛大臣は、ボディーアーマーに使用期限がある事を知っているんですかね?
米軍なら、家族などから問題に問われそうですが。
期限切れを使わせて死傷したら、裁判起こされるんじゃないかと。
自衛隊の人命軽視は、衛生の問題だけじゃないんですね。
張子の虎にウンザリ
2015/12/10 19:50
>あうさん

横から失礼します。
確かにロケット砲とSAMの違いは多くの一般の人はわからないでしょう。

しかしボスポラス海峡通過中に、ロケット砲を岸に向けて恫喝することと、攻撃を受けることに備えSAMをスタンバイすることでは大きく意味合いが異なるでしょう。昨今はドローンなどの小型飛行体も警戒せねばなりません。

けしてロシアを擁護するわけじゃありませんが、そこの違いを正確に伝えキチンと解説するのも、マスコミの本来の役目なんじゃないでしょうか?
PAN
2015/12/10 21:31
お邪魔します。
 今「増税の負担感を和らげる」という名目で、少なくない税収減と多大な事務処理負担をもたらす軽減税率が導入されようとしています。高額兵器の買い漁りも「実際に戦えるか否かなどどうでも良い。兵站や医療などでは国防・安全保障に対する不安感を和らげられない。」といった考えで行われているのかも知れません。そうであるなら人や古い兵器等をバッサリとリストラして費用を捻出すれば良いし、何なら高額兵器も実際に使用可能なのは一部にして、後はハリボテにでもすれば良いと思うのですが(全部本物にしたところで稼働率やサポート体制を思えば)、それもしないわけで。
ブロガー(志望)
2015/12/10 22:28
張子の虎にウンザリ様へ
 鉄帽もなかなか2型が入ってきませんものね。
 不発弾処理隊も、たしか未だにボムスーツとかを着ていない生身の隊員が、戦時中の不発弾処理とかをやっていたはずです。
 そうした装備を買うと、戦車のような火の出るオモチャを買うことができなくなるではありませんか。将軍様にボーナスを払えなくなるではありませんか。それにひきかえ、新兵はこの就職難の時代にいくらでもかき集めることができるんだから、現場の隊員が死のうが苦しもうがそんなの俺達には関係ねえ、代わりの「消耗品」はいくらでもいる、大事なのは戦車やボーナスだ、とでも陸自のエライ人達は深層心理で考えているのでしょう。でも、そんなので戦争に勝てるんでしょうかね?
ひゃっはー
2015/12/10 22:51
V22オスプレイや水陸両用車AAV7など、高額な装備品ばかり買い込む正面装備偏重で、弾薬や被服の分野がその煽りを受け、かつ、ネットワーク化や装甲救急車等の分野が大幅に遅れている。是はある意味事実かと。しかし、相手も図演も無しで、いきなり殴りかかる事はない。まず、仮想敵の戦闘部隊の正面装備から、検討し、其れから、即応態勢や後方、其れに友好国や同盟国の存在等を検討するでしょう。ですから、戦闘部隊の正面装備が不十分であるならば、相手の無用な手出しを誘発させかねません。また、正面装備が不十分だった場合、結果的に戦闘で不利な状況に置かれて損害を増やす結果にもなるわけでしょう。何故なら、戦争や紛争と言った熱戦は『鉄と火薬のぶつけ合い』でも有りますから。その為、 戦闘部隊の正面装備が再優先されるのもある程度仕方がないかと。勿論、マルチフォースプライヤーの観点からすれば、バランスの取れた装備や部隊編成が重要ですが、その点で言えば、陸自だってその時の状況に合わせて可能な限り取り組んでもいるでしょう。冷戦末期〜その後暫くの時代と比べると、現在、戦車や火砲の数が減少した反面、西部方面普通科連隊の創設や陸自指揮システムのソフトウェアアーキテクチャとして、アイログ社製のAP2000アーキテクチャを採用後、優れた柔軟性などから、3自衛隊の統合運用を見据えた防衛省共通運用基盤(COE)に採用され、これ以降に開発された自衛隊のすべてのC4Iシステムに採用されました。これにより、自衛隊のC4Iシステムの相互運用性が飛躍的に向上した等の事例が有りますから。これまでの取り組みを無視するのも、如何なモノかと…。
チャイカ
2015/12/11 06:24
 軍事において(何事でも)「これだけ努力したんだから」というのは無意味です。地味な分野であっても防衛の輪に何か脆弱性があれば、輪はそこから切れるでしょう。

 弾薬の問題も、救命・衛生装備の不備も、上で指摘された防護装備の劣化についても、相手から見たら歩兵の継戦能力に問題ありと評価され、その弱点を突く戦術が考案されるでしょう。

 傷だらけの大きな輪を恐れてくれるのはスペックマニアまででしょう。輪がちぎれてから(ということは隊員に無意味に多大な犠牲が出てから)予算が足りないからと騒ぐまねだけはしないようにしたいものです。
2CU
2015/12/11 18:10
チャイカ様へ
で、西部方面普通科連隊が存在してAP2000アーキテクチャがあれば、生身で不発弾処理をやっている隊員の目の前で不発弾が爆発しても、その隊員は死なずに済むんですか? それとも死ぬんですか? どっちですか? 
ひゃっはー
2015/12/11 18:12
この種の問題はバランスなのではないでしょうか? 野球チームに例えると打撃力、守備力、走力のバランスです。バランスが取れないと試合には勝てません。軍隊ではハード=装備品の質・量、ソフト=人材の質・数人事教育、インフラ=兵站・情報通信のバランスなのでしょう。この問題の肝はハードに偏っていることを主張したかったのではないでしょうか?行き着くところは資源の配分なのでしょう。清谷さん見当違いだったらご免なさい。
元キャプテン
2015/12/11 23:14
C4Iが使い物になる日が来るかどうか。
インフラ整備にかかる費用、必用な法整備。
パソコンの購入費すらケチる現状では、絶望しか感じませんね。
張り子の虎にウンザリ
2015/12/12 06:57
耐用年数が定められてるのに、それすら無視して使用してますからね(笑
昔から何にも考えてませんよ(笑
元土方
2015/12/12 14:09
この問題はもう20年位前から指摘されてましたよね、キヨタニさん。
そしてこの20年、自衛隊は考え方があまり変わることなく過ごしてしまった訳ですね。
まさに「失われた20年」ですねぇ・・・
八王子の白豚
2015/12/12 16:12
今晩は、チャイカです。
先ずは拙投稿に対し、皆様方からのレス有難う御座います。さて、再レスさせて頂きますが、先の投稿でも述べた通り、相手も人間ですから、図演も無しで、いきなり殴りかかる事はない。その際、最初に検討成り、何なりするのは、所謂、戦闘部隊の装備や数、編成等のハードではないですか。其れに引き続いて、各種のソフトとインフラかと。しかし、最初のハードが不十分ならば、相手の力に押し倒されるでしょう。勿論、各種のソフトとインフラは重要ですが、此方は外征軍ではなく、基本的には国土防衛を主目的にしています。外敵には、土地勘も地の利もなく、民衆の支援等、論外以前であるのに対し、此方は土地勘や地の利があり、民衆の支援なり、何なりも有る程度は期待できるでしょう。その上、我が後詰には、世界最大かつ最強の『米国様』
が付いています。仮に彼等が好意的中立のレベルまでの関与に留まっていても、其れなりの支援を期待できるでしょう。何故なら、太平洋上には、日米両国に逆らえるだけの力を持つ、国家や勢力は存在しないし、その上、地政学的に見て、太平洋上のダムである日本列島が敵性勢力下に堕ちれば、グアム、ハワイ、最終的には西海岸の運命は風前の灯火と成りますから。勿論、先の投稿でも述べた通り、バランスの取れた装備や部隊編成は重要です。しかし、物事には優先順位が有りますから、限度のある我が方には、ハードを優先せざるを得なかったのでは?


チャイカ
2015/12/12 21:00
続きます。
とは言え、我が方も西部方面普通科連隊の創設やAP2000アーキテクチャの採用等の様にその時の状況に合わせて可能な限り取り組んでもいるでしょう。まだ過不足はありますが。

さて、特に私をご指名頂いたひゃっはー様にお返ししよう。確かに対爆スーツなしで不発弾解体を行うのは危険極まりない。それは事実ですが、発弾処理隊および後方支援部隊は防爆衣1形および防爆衣2形を使用していますが。其れに物事には優先順位が有ります。まず最初のハードが不十分ならば、相手の無用な手出しを誘発させたり、その力に押し倒されますが、この場合、あなた様は如何されますかな。
チャイカ
2015/12/12 21:01
当初予定の数が揃ったことはないし
調達中止で業者から訴えられたり
陸の調達は何時もぐだぐだ
あ、組織もか
元運転手
2015/12/13 16:49
ひゃっはーさん、大方「スーツ着てたって死ぬときゃ死ぬんだよ」っていう考えなんじゃないんですかね?
衛生キットの時と同じですよ。
根っこの部分で旧陸軍と考え方が同じなんじゃないんでしょうか?
個人的にはそれならロボットとかで不発弾処理をやれば良いじゃん、って思うんですけどね・・・
八王子の白豚
2015/12/13 18:08
各自衛隊の軍事ドクトリンもあやふや、統合された軍事ドクトリンは無し、これで装備調達を適正にやるなど不可能。まず、軍事ドクトリン研究をキチンとやる部署を創ることです。
マリンロイヤル
2015/12/13 18:45
チャイカ様へ
確かに陸自は防爆衣を保有していますね。恥ずかしながら知りませんでした。
ひゃっはー
2015/12/13 21:44
横から失礼します
敵が近づかないよう案山子に徹するなら、正面装備を重視もありなんだと思います。
ただ、最高指揮官の人が案山子だと知らずに「動け」と命令してるなら変な話ですし、中の人が最高指揮官に「実は案山子です」と伝えていないのであれば、許されないことだと思います。
案山子だと知っていて、大和魂があれば動くハズなどと考えていないことを祈ってますが・・・
視聴者
2015/12/13 21:46
チャイカさんのご意見は要は「目立つとこにだけカネ掛けてハッタリで相手をビビらせよう」ってことですな。
自然界で動物が自分の身体を大きく見せて相手を威嚇して追い払うというのがありますが、あれと一緒というわけだ。
確かにそれで戦争が防げたら一番平和的な対策かも知れませんね。
ただ、相手がビビらずに真面目に攻めて来た時はちと困る羽目になる。
まあその時は政府の偉いさんは戦わずにちゃんと降伏してね。
間違っても金メッキを純金と勘違いしちゃダメよ。これは金メッキですと防衛省は常日頃から説明してくださいな。
嫌ですよ、端から降伏すると判ってる戦争で自衛隊員が死ぬなんて。
きらきら星
2015/12/13 23:44
ドクトリンが不明なこともこの種の問題の原因ですが、行政、開発、調達、兵站、教育、運用のリンクアップが不十分で各部門のセクト主義が強いということも一因ではないでしょうか?ハンドリングする部署や人材も必要では?
縦割りの弊害もあるでしょうし、各部門の既得権益・メンツもあるかもしれません。それをコントロールするのが政治家の仕事ですが。
元キャプテン
2015/12/14 01:12
私も元自衛官ですが、中堅幹部は自衛隊は案山子であることをよく認識していますよ。しかしながら、上の方は、知ってか知らずか分かりませんが、変に実戦を意識させて、無意味なことをさせていました。案山子であることを認めれば、ドクトリンの研究など実施する余裕も出てくると思いますが、変に出来ないことにこだわり、部隊を疲弊させて今の有様です。そりゃ、鬱、自殺者が多数出るわけで、私もその中に入りたくなく退職したわけです。
色糸
2015/12/14 17:06
安定した国家公務員のはずなのに、募集担当者が受験者の自宅を訪問したり、
合格後も「意志崩れ」防止のために本人と頻繁に接触したりする時点で
「ヤバイ職場」だと気付かなくっちゃなあ〜
きらきら星
2015/12/14 19:19
防衛組織に於ける抑止力の概念について、考えは2つ有ります。秘密主義と有る程度の公開の元、相手にその存在を見せる事で、抑止とする事です。日本は防衛白書どころか、自衛隊装備年鑑すら発行し、外部に公開していますから、当然後者です。さて、皆様方に取っては、後者の理論は案山子かと言うかも知れません。とは言え、此方側は負けるかも知れない、しかし、お前の右腕、いや、右手首だけでも切り落す能力がある事を示せば、相手側とて、人間ですから、費用対効果などを配慮して、無用な力の行使を避けるでしょう。何故なら、此方側には限界が有りますが、相手側とて、その力は無限ではないのですから。勿論、再三述べてはいますが、各種のソフトとインフラは重要です。しかし、物事には優先順位が有りますから、限度のある我が方には、ハードを優先せざるを得なかったのでは?とは言え、この問題では、我が方も西部方面普通科連隊の創設やAP2000アーキテクチャの採用等の様にその時の状況に合わせて、可能な限り取り組んでもいますよ、まだ過不足はありますが。しかし、相手側がそれでも攻撃してくれば、その時点で抑止力の概念は破綻します。とは言え、我らは外征軍ではなく、基本的には国土防衛を主目的にしています。その上、外敵には、土地勘も地の利もなく、民衆の支援等、論外以前である反面、此方側には、土地勘や地の利があり、民衆の支援なり、何なりも有る程度は期待できるでしょう。挙句の経てには、後詰に『米国様』すら、存在しています。闘いを行う上で、この差は余りにも大き過ぎますが。
チャイカ
2015/12/14 19:58
色糸様

私も貴方と同じく自殺・鬱になるよりは去る方がましだと思い退職しました。過去、中堅幹部でした。無駄なことや部下を疲弊させたこともありました。 私の判断ミス、意地もあったのも事実です。しかし、大半は上級組織・上級幹部の圧力・命令です。本音はしたくないし、させたくありません。立場は苦しいんですよ、上から気合いを入れられ、下からはブーイング。二枚舌を使わなきゃなりません。好きでやっているわけではありませんし、宮仕えですから。私も陸士・陸曹時代あなたと同じような考え方でした。立場が変わると発言が異なることを理解していただきたい。私なんか本音は公に出せませんよ。中堅幹部以下の大半の現状です。以上言い訳終わり。
元キャプテン
2015/12/15 07:04
色糸様へ

言い訳の続きです。
中堅幹部でも色々な方がいます。怠慢、勤勉、サド、エゴ丸出し云々
同期では過去の不良債権処理に忙殺されたり、サドの指揮官が先輩幹部を潰して自殺に追い込み、自分に矛先を向け 恐怖を感じ去り、本やブログで実態を情報発信したり。師匠の幹部の方は組織改編の業務で過労死ギリギリ、お世話になった先輩幹部は公益内部通報の報復で懲戒処分を受け、 裁判で争っています。現場で残っている者や去る者さまざまでそれぞれ事情や考えがあります。否定も肯定もできません。私も去りました。自殺や精神崩壊すると年老いた両親の面倒を見ることができない。自衛隊は身を捧げるほどの仕事ではないと判断しました。私を根性なしのへたれ、錯乱して辞めた馬鹿と言う方もいましたよ!
自己満足かもしれませんが、人材育成と部隊立て直ししました。部下の新兵が幹部になったし、辞めた若い部下が高校教師になりました。業務を根本から改め、関係部隊から一定の評価を得ています。20年と短い年数ですが、その辺の定年した准尉よりも濃い経験してますよ。普通の自衛官の40年分の経験はしているという自負はあります。 そういう幹部もいるということも理解してください。私もコメントするのも後輩の利益という目的もあります。
元キャプテン
2015/12/15 07:38
きらきら星様へ
地本の広報官が受験者=高校生の自宅へ受験を勧めるという話は本当ですか? 私の高校生時代、広報官は自宅にあがったことはあります。両親の説明と同意のためです。つまり、広報官と信頼関係が築けたので家にあがらしたのですよ。真偽は知りませんが、雇用情勢が改善、集団的自衛権の影響で募集環境が悪くなったのでしょうか?
訪問販売ではあるまいし、職業倫理の観点からいかがなものでしょうか?確かにノルマはありますが、達成できなければ原隊に戻るだけで、クビにはなりません。
私の勝手な憶測ですが、このような出来事の背景として、自衛官は総じてコミニュケーション能力は低いし、接客・営業のノウハウがない。新任教育として民間企業での修行が必要だと思います。広報官の人選ですが、最近はロートルが目立ちます。経験豊富だという理由でしょう。逆転の発想で、若い20代後半から30代前半の2曹・3曹が望ましいと思います。若者の心理を理解しやすく、話しやすいからです。塾の先生と同じです。また所長クラスも50前後のジジィよりも、30代の2尉〜3佐が体力・気力が溢れ、若者にとって頼られ、先生みたいな存在になるでしょう。ムサイ、おっさんの集団では若者は寄り付きません。若いバイタリティー溢れる人材にシフトチェンジすべきです。
元キャプテン
2015/12/15 11:36
>>後詰に『米国様』すら、存在しています

チャイカさん

案山子作戦で戦争を抑止するには、このアメリカの介入という部分があやふやではダメです。冷戦中は、この部分に疑問の余地が無く、最新装備を並べるだけで効果がありました。現行の日米安保には、NATOのような自動参戦条項は無い、大統領が必要と判断しても議会が拒否すれば介入は出来ません。そんな事あるわけない、と思う人は多いでしょうが、アメリカは世論で動く国ですから、動向を注視する必要があります。中国は常に米政界議会工作を行い、「日中対立に介入したくない世論」醸成を狙っています。日中衝突の際、表立って米軍は出したくない、補給と情報提供はするから日本は勝手にやって、という世論がアメリカの底流では既に多数ではと思います。日本人は、日清戦争の勝利と第二次大戦での国民党軍の印象から、中国軍の能力を低く見る人が自衛官の中にも多いですが。反対に中国人の側にも、伝統的な中華思想から日本人をバカにする低く見るという根強い風潮があるのを、日本人は軽く見ています。戦前の中国大陸で、欧米の軍官民ではなく日本の軍官民だけを狙って、シナ軍が国際法無視の攻撃を繰り返した背景には、根強い中華思想があります。アメリカ介入の確約が条約上ハッキリしない事、近年の経済軍事の成長による中華思想の増長、案山子作戦では戦争は防げないと考えます。
マリンロイヤル
2015/12/15 14:34
チャイカより、マリンロイヤル様へ。
確かに後詰の米とて、日本有事の際、無条件に武力行使に応じてくれる可能性は…。是は既にフォークランド島戦争の際、米はアルゼンチンによる英国領の侵略に際し、英には補給と情報提供のみで、武力介入に至らなかった実例が有ります。幾ら、同盟国とは言え、自力防衛が基本ですし、当時のアルゼンチンの反共右翼軍事独裁政権は、少なくとも反米ではないでしたから。とは言え、此方に限度が有りますが、彼等とて、その力は無限ではない。何しろ、秋風が吹いているとは言え、絶縁していない北朝鮮、接近しつつある韓国、対印上の同盟国のパキスタン、其れに対米政策上の理由から、中央アジア諸国と露を除いた周辺諸国に喧嘩を吹っ掛け回っていますから。しかし、米が仮に日本を切り捨てるのなら、太平洋上はがら空きとなるでしょう。その上、短期的に米中二大超大国による太平洋分割案なる物が実現したとしても、彼等はそう遠くない内に激突します。所詮、天に神は二人もいらぬ中華思想(社会帝国主義)と何でも世界一主義の『米国様』、相反する存在ですよ。其れに『米国様』に取れば、何時自分の首を伺う中国よりも、自国の影響下にあり、其れなりの負担にも応じる同盟国の日加豪NZ韓が配下にいる現状。此方の方が遙かに好ましいですから。また、私が是まで述べた事を案山子作戦と言いますが、防衛組織の於ける第一条件は抑止力の概念です。外敵に取って、最初に検討するのはハードであり、其れに引き続き、ソフトとインフラです。その逆は有り得ぬ。ですから、再三に渡り、述べている様にハードを優先せざるを得なかったのでは?物事には優先順位が有りますから。






チャイカ
2015/12/15 16:25
続きます。
とは言え、ソフトとインフラが重要なのは当然ですが、我等は外征軍ではなく、基本的には国土防衛を主目的にしています。その上、外敵には、土地勘も地の利もなく、民衆の支援等、論外以前である反面、此方側には、土地勘や地の利があり、民衆の支援なり、何なりも有る程度は期待できる。此処までは確実です。これ等は、外敵には得られぬモノで、我が方のある程度のソフトとインフラの不足を補えますから。是に『米国様』の補給と情報提供があれば、現有兵力でも、いざ、鎌倉の際にはそれなりの効果が…。尤も、この問題では、過不足が有るにしろ、西部方面普通科連隊の創設やAP2000アーキテクチャの採用等の様にその時の状況に合わせて、可能な限り取り組んでもいますが。

さて、若し、仮に陸自兵力を総兵力8万人に半減、戦車400両(74式を全廃、10式の調達中止、残された90式の近代化実施)、牽引、自走式火砲合せて500門、高額な機動戦闘車は開発中止とする。其れで浮いた費用成り、何なりで、装甲救急車や衛生キット、個人装備やネットワーク化等につぎ込んだとしましょう。今度は外敵側にとれば、兵力が半減、重火器も減少した、この場合、ゴリ押しの強襲作戦も可能と判断されかねませんが…。
チャイカ
2015/12/15 16:26
日本はなんつーても島国ですからね。
海空がしっかりしてたら陸なんざ半減しても攻めて来る国なんて無いんじゃないですか?
(しっかりしてたらの話だけど)
モノホンの戦争は1回上陸に成功したらゲームクリアってわけでも無いし、
上陸後の補給が続かないと判断したら敵さんも最初から来ませんわな。
10式1000両よりリチウムイオン搭載の潜水艦10隻のほうがはるかに恐ろしい。
もっとも「海空でケリがつくなら陸は火の出るオモチャだけ買って何が悪い」と開き直られても困りますけどね。
あと、こういう話って結局水掛け論で終わるんですよ。お互いああ言えばこう言うでしょう。
どっちが正しいかなんて自衛隊に聞いても教えてくれないだろうし、
キリが無いや。
・・・まさか最後にコメントを残した者が勝者なんて下らん話じゃないでしょうね。
きらきら星
2015/12/15 17:57
チャイカ様へ
>防衛組織の於ける第一条件は抑止力の概念です。
>ハードを優先せざるを得なかったのでは?物事には優先順位が有りますから。
 では15.5万人の案山子と8万人の戦える軍隊とでは、前者の方が抑止力があると言いたいのですか?案山子がどうやって「お前の右腕、いや、右手首だけでも切り落す能力がある事を示」すんですか?

>民衆の支援なり、何なりも有る程度は期待できる
 なぜ、たとえ案山子であっても国民の支持を得ることができる、と断言できるのですか? 自衛隊は国鉄や社会保険庁とは違う、とでも言いたいのですか? それとも国民に真実を積極的に伝えない、今の防衛省の広報態勢を是とするのですか? それは「秘密主義と有る程度の公開の元、相手にその存在を見せる事で、抑止」するという、「抑止力の概念」と矛盾するではありませんか。

>ソフトとインフラの不足を補えますから
 南西諸島の無人島には電気や水道が通っている、とでも言いたいのですか? むしろ南西諸島の防衛にこそ、強靭な後方支援が必要とされるのではないのでしょうか?

>その時の状況に合わせて、可能な限り取り組んでもいますが。
 要は自衛隊のやってきたことは100%正しいんだ、ということですか? そうでないとこんな妄言を連発することなんて、できないでしょう。
ひゃっはー
2015/12/15 20:52
再びお邪魔します。
 戦時中は「無敵皇軍(神話)」でしたが、今は「無敵米軍(神話)」のように思えます。米軍は旧軍よりも遥かにまともな軍隊ですが、「無敵」ではありませんし、「常に正しい認知・判断・行動を行う」わけでもありません。
 ひょっとしたら「アメリカ様が動いてくれれば必勝、動いてくれなければ必敗」とでも考えているのかも知れません。「己の努力などさほど結果に反映しない」と考えている人間は「まともな努力」などしないのではないかと。先の大戦のイメージが強く「戦争=一対一もしくは多勢に無勢の(核使用も辞さぬ)デスマッチ」なのかも知れませんが、そういった戦争は世界史の中では案外珍しいのではないかと思います。
ブロガー(志望)
2015/12/15 23:07
チャイカですが、きらきら星様へ。
冷戦期の研究で、外敵の洋上撃破は良くて三割と言う結果が出ていますし、此方側は守勢に立たざるを得ません。ですから、ある程度の陸上防衛力が必要かと。

ひゃっはー様へ。
>15.5万人の案山子と8万人の戦える軍隊とでは、前者の方が抑止力があると言いたいのですか?案山子がどうやって「お前の右腕、いや、右手首だけでも切り落す能力がある事を示」すんですか?
再三述べている通り、相手側も人間ですから、図演も無しで、いきなり殴りかかる事はない。その際、最初に検討成り、何なりするのは、所謂、戦闘部隊の装備や数、編成等のハードではないですか。是に各種のソフトとインフラが来るのであって、その逆はない。闘いには、質と量、双方が必要とされますが、量が足りなければ、相手に押し切られませんか?其れに我が方には後詰の『米国様』から、最低限、補給と情報支援は期待できるでしょうから。

>民衆の支援なり、何なりも有る程度は期待できる
少なくとも、いざ鎌倉の際、幾ら甘い、戦後の日本人ですら、自分の家や財産を荒らす外敵を歓迎しますかな。其れから、防衛省の秘密主義云々ですが、自衛隊装備年鑑や防衛白書に類ずるものの発行どころか、航空機ファンによる空軍基地の撮影すら、許していない国はザラですが。

>ソフトとインフラの不足を補えますから
南西の島々は日本領であり、直接現地で測量等を行っています。当然、此方側には地図や地形のデータ等はある訳です。相手側からすれば、幾ら市販されている地図を入手したり、偵察衛星の類を使っても、直接現地を踏んだ訳ではない。この差は大きくないですか。其れに先にも挙げた通り、民衆が外敵の侵攻に際し、歓迎しますかな。クリミアの露系ウクライナ人では有るまいし。

チャイカ
2015/12/16 01:33
続きます。
>その時の状況に合わせて、可能な限り取り組んでもいますが。
再三に渡り、述べていますが、此方側には、限界が有ります。是は相手側も同様なのですが。この場合、物事には優先順位が有ります。再三述べる様に相手側に取って、最初に検討するのはハードであり、其れに引き続き、ソフトとインフラです。その逆は有り得ぬ。是がお分かりではないのですかな。
また、此方側は問題山積なのですが、ベストではなくても、少なくともベターな選択を取ってきました。しかし、其れを述べる事が妄言連発ですかな?

ブロガー(志望)様へ。
先にも述べた通り、日米は少なくとも現状維持で利害が一致しており、其れに我が方とて、取りうる範囲、出来うる範囲で努力も行ってもいますが。
相手側とて、日本の後ろにある世界一の『米国様』
の存在は尊重せざるを得ないでしょう。
チャイカ
2015/12/16 01:34
チャイカさん

>>兵力8万人に半減、戦車400両(74式を全廃、10式の調達中止、残された90式の近代化実施)、牽引、自走式火砲合せて500門

この規模は、英陸軍と同じですよ。キチンと戦えるようになるのなら、今の15万人の陸自よりマシでしょう。日本の抑止力も高まります。
マリンロイヤル
2015/12/16 08:39
>>チャイカさん

いや、「良くて3割」ってあなた、上陸前に輸送船3割も沈められたら作戦中止でんがな。戦争になりませんがな。
それで敵さんが無理して上陸しても、案山子の15万より使える8万のほうがよっぽど役に立つ。
あと繰り返しですがこの手の話は水掛け論のループに陥るんですよ。もう陥ってるか。
きらきら星
2015/12/16 19:28
チャイカ様へ
 では改めて聞きたいのですが、15.5万人の案山子と8万人の戦える軍隊とでは、どちらの方が抑止力が上なのでしょうか?
 現状では、あなたは前者の方が抑止力がある、と言っているようにしか聞こえません。
ひゃっはー
2015/12/16 20:07
マリンロイヤル様へ、チャイカです。

残念乍ら、日本を含む北東アジア地域は冷戦崩壊後の平和の配当を享受した欧州正面ではないです。ソ連崩壊でその脅威は一度激減したものの、再び戦備に力を入れ、時代錯誤と言えるクリミア併合を強行した国家暴力の権化、露、中ソ対立の時代に、旧ソ連の対外拡張政策等を社会帝国主義と切り捨てたものの、何のことはない、東シナ海や南シナ海方面等で、旧ソ連も真っ青の対外拡張政策等を行う新社会帝国主義の中国、恐怖と狂気の独裁国家で、水爆保有すら、公言した北朝鮮、同じ陣営には属しているものの、常軌を逸した反日を行う、反日原理主義の韓国、日本に友好的ではあるが、独立派と統一派に内情が二分された台湾。この状況では、兵力削減は論外以前で、相手側に間違ったメッセージを送って、抑止力を損ね兼ねませんが。尤も私が先に挙げた兵力削減案は故江畑氏が、冷戦崩壊後に陸自の装備等が遅れていた事を挙げ、兵力を5万人に削減し、その代償に徹底した機械化や機動化、情報化等を行う提案が有ってもいいのではないかと、述べていたのを参考にしました。とは言え、流石に兵力三分の一は過激過ぎで、急激なダイエットは…。

しかし、仮に先に挙げた兵力半減、重火器削減の代償に、装甲救急車や衛生キット、個人装備やネットワーク化等につぎ込んだとしましょう。今度は外敵側にとれば、兵力が半減、重火器も減少した、この場合、『ゴリ押しの強襲作戦も可能』と判断されかねませんが。何しろ、ロシア、中国、北朝鮮、韓国は作戦単位をふんだんに有していますし、韓国を除いた露中北は、非民主主義国で対外武力行使の敷居も低い。その上、露中韓は揚陸能力等も其れなりに有しています。また、冷戦期の研究で、外敵の洋上撃破は良くて三割と言う結果が出ていますし、その上、此方側は守勢に立たざるをも得ませんが。
チャイカ
2015/12/16 20:07
私個人の意見は、これまでもなんども表明している通り(といっても随分前ですが)、バランスこそが大事、というものです。

・軍事の基本は相手の弱点をつき、相手の主戦力を無力化すること。味方に遊兵を作らず、敵に遊兵を作ること。

・具体的には、補給、整備、機動力が貧弱な相手であれば、そこを徹底的に突きます。航空攻撃は、前線の戦車など完全無視して、補給所、整備部隊を叩きます。もともと数が少ないので、ちょっと叩くだけで壊滅。

・陸自の継戦能力を大幅に削って、前線備蓄の(例えば)2週間しか作戦できないことが分かれば、陸自戦車が1000両やってきたって、遅延後退作戦で時間稼ぎをすれば良い。燃料不足、整備不足で陸自の稼働戦車が200両以下になったところで、反転攻勢をかければ良い。800両を容易に無力化出来る。

・逆に陸自は2週間しか作戦できないので、敵が攻めてきても、戦車を能動的に動かすことができません。動かせば敵はのらりくらりと躱す。やがて防空部隊も前線から後方へ回し、戦車部隊すら後方でゲリコマ対応に追われるでしょう。前線にいても、そこには敵はこないですから。

・一方で後方がしっかりしていると、なかなかダメージを与えられません。時間稼ぎをしてもなかなか戦車を無力化できなくなります。正面から戦いを挑んで、陸自戦力を削り込んで行くしかありません。「この時初めて」、前線に何両の戦車がいるかが問題になると思います。


15万人で正面装備だけが肥大化した陸自と、4/5の12万人で、正面装備は2/3に減っているけど、偵察力、情報力、兵站が強化され足腰の強靭な陸自。考えるまでもなく、後者がより恐ろしいだろうと、私は思います。
ドナルド
2015/12/16 23:38
チャイカ様へ

昔、友人からこんな質問をされました。
日本と北朝鮮どちらが強いか?友人は北朝鮮の兵力100万、我が日本24万、兵力差で北朝鮮を優位と思っていたそうです。 私はこう答えました。米軍の最新装備の1コ師団とブッシュマン100万人どちらが強いと思う?友人は米軍と答えました。槍では戦車に勝てませんし、ブッシュマンは狩が仕事ですから。職業軍人には勝てませんから。 頭数やハコモノではないんですよ。人材の質=人事・教育、インフラ=情報・通信、ロジステックス=生産・補給・修理・医療、システム=有事法制、ガバナンス。基盤として人口、経済力、科学力、地勢学、外交という国力があります。抑止力という軍事力はそれらを総合したものなのです。 ミリタリー・オタクは自分は軍事の専門家と錯覚する者がいますがあれは兵器=テクノロジーだけの視野狭窄です。テクノロジーだけならエンジニアの方が優れています。自衛官でも同様で戦術・戦闘技術が長けているので軍事の専門家と思っている方もいます。それは只の兵隊バカです。田母神さんのクズ論文と同じです。大先輩を貶すのは無礼ですが。 清谷さんのブログは経済・政治・文化とマルチでただの専門馬鹿にならないための戒めだと思います。清谷さんはジャーナリストと経営者の仕事していますので、同年代の将官・1佐クラスより遥かに教養あります。 回りくどくなりましたが、違う視点から分析するのもいいかもしれません。
元キャプテン
2015/12/17 09:23
チャイカ様へ

第2次世界大戦の赤軍はなぜ緒戦でドイツ軍に敗け、モスクワの冬将軍で首の皮が繋がったのか?
スターリンが将軍・将校を粛清したから、張り子の虎になったのですよ。会社に例えるとワンマン社長が気に入らない重役と管理職をリストラしまくり、業績が悪化し、赤字になったようなものです。 医療職であるので病院に例えましょう。ヤブ医者、ヘボ看護師ばかりだと建物や医療設備が立派でも意味ありません。医療事故が多発し、訴訟急増、患者来なくなり、倒産です。
軍隊だけでなくとも張り子の虎の例はあるのでは?ハコモノだけでは意味ないんじゃねぇ?
元キャプテン
2015/12/17 09:35
>15万人で正面装備だけが肥大化した陸自と、4/5の12万人で、正面装備は2/3に減っているけど、偵察力、情報力、兵站が強化され足腰の強靭な陸自。考えるまでもなく、後者がより恐ろしいだろうと、私は思います。

攻めるチャンス到来ですな(*^▽^)/★*☆♪
「偵察力、情報力、兵站が強化」これらも装備品なしにはできぬことでそれらを買ったら高価なオモチャをまた買ってるって批判するだけじゃねえ
元キャッチャー
2015/12/18 16:31
三度お邪魔します。

 問題は「ハードかソフト・インフラか」ではないと思います。「ハードすら十分に稼働させられず、『宝の持ち腐れ』状態が少なくない」という指摘は当ブログで度々見てきた記憶があります。「ハードという"手段"で国防という"目的"を達する」のではなく、あたかも「調達(の決定)=目的達成」なのではないかと思わされます。紀藤弁護士が「『自分は負けた事が無い』と豪語する弁護士がいる。素人には凄いように見えるだろうが、同業者の自分からすれば『最初から勝てる案件しかやっていないのだろう』と思う(ちなみに悪徳商法から金を取り返すのは五分五分とか)」といった事を書いていました。自衛隊は「他国・周辺国の同業者(?)」ではなく、「軍事に疎い日本人」向けにやっているように自分には思えます。

 余談ですが東京オリンピックの見積もりが誘致時のそれの6倍の一兆八千億…国立競技場なんか「前菜」だったわけで。
ブロガー(志望)
2015/12/18 23:10

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防衛装備調達、産経新聞の先見性の無さ 清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 /BIGLOBEウェブリブログ
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