清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 

アクセスカウンタ

zoom RSS P1哨戒機、ジブチで試験 とエアショーデビュー 輸出への長い道

<<   作成日時 : 2015/07/09 18:07   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 15 / トラックバック 0 / コメント 5

P1哨戒機、ジブチで試験 熱帯で運用時の課題確認
http://www.sankei.com/politics/news/150707/plt1507070022-n1.html


>P1は来年度からの本格運用を前に、運用試験を実施中。武居海幕長は「熱帯、砂漠地域の酷暑や砂ぼこりの中で活動する際の技術的課題を確認したい」と説明した。

 試験に先立ち、17〜19日に英国である英国空軍国際航空ショーに参加し、機体を展示する。


 以前から市ヶ谷や永田町の然るべき筋には、「武器輸出を行うならば航空ショーに実機を持っていくべきですよ」と申し上げていたのですが、やっと実現するようです。
 何だかんだ言っても、多くのメディアに取り上げらて話題になりますし、海外の「偉い人達」が実機をみることは大きなメリットが有ります。
 そしてなにより我が国の防衛産業のプレゼンスとやる気を示すことになります。これが結構重要です。 

 本来はオタクイベント的な傾向の強い英国空軍国際航空ショーよりも、トレードショーであるパリやファンボロ-のショーに出すべきでした。特に今年のパリ航空ショーは目玉がなかったので出せば注目を浴びたので尚更でした。

 恐らくはいきなりトレードショーに出すと、あらぬ批判を受けるということも計算し、徐々になし崩し的に実績を作っていこうという、思惑があったのかもしれません。

 トレードの現場では、あれこれ厳しい質問もされるでしょう。そういうことに対処していくと装備開発に対する意識が変わってきます。例えばP-1のエンジンの試運転の合計時間を聞かれて、その少なさを指摘されれば楽しくはないでしょうが、勉強になるでしょう。如何に自分たちが世間様からずれているかを知ることになります。
 それが市場に製品を出すメリットの一つです。

 その意味では別に売れなくとも、より優れた装備を開発するためのプライスレスな知識の蓄積や、基盤の構築のためには輸出努力は必要です。

 ジプチに於ける運用試験もそうです。実際問題としてP-3Cは現地に長年派遣されておるわけです。これがP-1だったらどうでしょうか。温度や支援設備の少ない現地で、高い稼働率が維持できたでしょうか。かつてイラクにはC-130の部隊が派遣されておりましたがこれがC-1やC-2だったどうだったでしょうか。はたしてあれだけの稼働を維持できたでしょうか。

 今後自衛隊の装備は、アフリカや中東などでの活動も前提に開発する必要があるでしょう。無論一部の装備を別途海外任務として採用する場合もあるでしょうが、通常の装備をそのまま使用するケースも増えてくることは確実でしょう。



strong>Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました
【自衛隊は空中給油機活用を見直せ】〜その高い費用対効果〜
http://japan-indepth.jp/?p=19634
【少女漫画男性主人公に異変アリ】〜ガチムチ、オタク、キモメンらがモッテモテ!〜
http://japan-indepth.jp/?p=18452
【お粗末な自衛隊の「衛生」装備】〜チュニジアでテロにあった女性医官は「特別」なのか?〜
http://japan-indepth.jp/?p=17323
【陸自ファーストエイド・キットが貧弱な件 1】〜陸幕広報は取材拒否〜
http://japan-indepth.jp/?p=17056
【陸自ファーストエイド・キットが貧弱な件 2】〜中谷防衛大臣の答弁に違和感〜
http://japan-indepth.jp/?p=17059

span style=font-size:larger>東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
自衛官を国際貢献で犬死にさせていいのか
海外派遣の前に考えるべきこと(下)

http://toyokeizai.net/articles/-/73521
<自衛隊員の命は、ここまで軽視されている
海外派遣の前に考えるべきこと(上)

http://toyokeizai.net/articles/-/73492
川崎重工は「世界のヘリメーカー」になれるか
http://toyokeizai.net/articles/-/73114
「国際軍事見本市」が、日本の国防力を高める
日本での初開催イベントの意義は大きい
http://toyokeizai.net/articles/-/71866
防衛省の装備調達は、これから大きく変わる
キーマンの防衛省装備政策課長に聞く<上>
http://toyokeizai.net/articles/-/70516
日本の防衛産業は鎖国から開国へシフトする
キーマンの防衛省装備政策課長に聞く<下>
http://toyokeizai.net/articles/-/70529
防衛省装備調達に欠落している"大事なもの"
兵器調達の際に「時間」「総額」の概念がない
http://toyokeizai.net/articles/-/69177


WEBRONZAに以下の記事を寄稿しました。
オーサさんに聞く「マンガ」の魅力と不思議(上)
初めて読んだ高橋留美子先生の『らんま1/2』に自分で色を付けました
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2015060400004.html
北欧女子オーサさんに聞く「マンガ」の魅力(下)
「日本語がお上手ですね」と毎回聞かれると……
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2015060400005.html


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 15
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
ナイス
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
何でこの程度のことを二次ソースからにすんの?
防衛省のホームページから資料を出せるような記事なのに
元キャッチャー
2015/07/09 18:48
やっとと言うべきか、日本の防衛問題に関する流れも変わってきましたねぇ。一昔では海外に国産の装備品を持っていくなど考えられなかったことです。最も、安保法制を巡っては相も変わらずの現実離れな神学論争が散見されますが。それはそれで、これがきっかけで国産の装備品が本格的に海外に販売されます、なんて話になったらなったで、「死の商人ガー」なんて始まるのかなぁ・・・・・。とにかく、アメリカを除いた他所の国が何をしようが特に気にもしないのに、日本やアメリカが絡む話となると、途端に大騒ぎしたがる野党やマスコミにはウンザリしています。
KU
2015/07/09 19:24
なぜファーンボローに出したのか、理由は他では語られないので興味深いです。 これに対し、Lockheed Martinは既存のC130の改修案を出してきましたね。 コストを考えると面白い案です。 足は遅くても長く居座れる分有利だろうし、無駄に高スペックで信頼性に劣るP1は負けるかもしれません。 実利優先の英軍は維持費の高いアパッチの1/4をモスボールすると発表したばかりですし。 仮に負けても防衛省には「価格も性能の一部」ということを学ぶ良い機会かと。
えいち
2015/07/11 09:03
お邪魔します。
 問題なのは「それがきちんとフィールドバックされるか」ではないかと思われます。兵器にとって「開発完了」は「ゴール」ではなくあくまで一つの区切りであり、現場からのフィールドバック等を受けてより洗練させていくものです(ソフトウェアの比率が高い現代兵器は特に)。しかし「買い物依存症」の患者にとっては「買う」という行為”自体”が「目的」で(脳内麻薬がドパー?)、商品”自体”には無関心であるように(時には包みから出す事すらしない?)、日本の関係者は「開発完了」した時点で興味等を無くしてしまうのではないかと思われます(現場にでもくれてやれば良いとでも思っている?)。
ブロガー(志望)
2015/07/12 21:09
売れるかどうかはともかく、売るための努力を始めた事実は評価してもいいのでは?
まあ、売れる兵器はスペックだけを評価されてるわけでもないので、P1を「買いたい」と思ってもらうためにまだまだやることはあるでしょうね。
八王子の白豚
2015/07/14 22:26

コメントする help

ニックネーム
本 文
P1哨戒機、ジブチで試験 とエアショーデビュー 輸出への長い道 清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる