清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 

アクセスカウンタ

zoom RSS 元自衛隊医官、中村ゆきつぐ氏の見識 戦争なんか起こらない。

<<   作成日時 : 2014/11/07 16:02   >>

ナイス ブログ気持玉 24 / トラックバック 0 / コメント 22

 東洋経済オンラインに寄稿した以下の記事について、元自衛隊医官で、危機管理専門血液内科医の中村幸嗣(なかむら・ゆきつぐ)氏が反論を唱えております。


戦傷者は「想定外」という、自衛隊の平和ボケ 「国内では銃創や火傷は負わない」との前提
清谷 信一  :軍事ジャーナリスト
東洋経済オンライン 
2014年9月17日
http://toyokeizai.net/articles/-/47994

自衛官「国内では銃創や火傷は負わない」との前提 清谷さんのいうことも極端
中村ゆきつぐのブログ - 現場の声を国政へ 
2014年9月18日
http://blog.livedoor.jp/dannapapa/archives/4179168.html

 端的に言えば、別に自衛隊は戦争しないから、戦争に備えた衛生は必要ない、あるいは優先順位がかなり低いというご主張です。


>清谷さんの記事、「国内の救急装備が国際貢献に比べ貧相だ、国内では銃創や火傷は負うような戦争がないなんて平和ボケだ」は一部同意しますが極端です。

>我の可能行動、敵の可能行動を分析して部隊は行動します。そしてそれに必要な装備、人員が決められます。その状況下において、本土に攻めて来られる状況ではない、つまり今の状況では国内において銃創や火傷は負わないと自衛隊は判断しているのです。それは自衛隊だから成り立つ理屈で、他国の軍隊の常識ではありません。ただ今の日本では起きる可能性が限りなく0なのでそれに備える必要はありません。

>日本だから、自衛隊だから今は戦争はおこりません。そして陸幕の回答は戦争が起きる時にちゃんと準備しますと伝えているのです。ちなみにイラクの時は緊急止血等の訓練もされていましたし、ある種特別な装備も自腹でやっていましたので最低限は保たれていただろうということを追加します。


 つまり戦争は無いから、必要ないというお話です。

 確かに中国やロシアが大規模な着上陸作戦を起こすような事態はまず起こらないでしょう。ですが自衛隊はゲリラ・コマンドウ事態は起こり得るとして、そのための防衛装備品を調達し、組織の改変計画を策定中です。そのために、10式戦車や機動戦闘車始め、多くの装備を必要だと調達していますが、それらは全くの税金の無駄遣いとなります。
 ゲリラ・コマンドウ事態は起こらないけども玩具が欲しいから、事態が有り得ると主張しているのでしょうか。

 また島嶼防衛も必要ないということになりますが、ならば水陸両用部隊を編成し、新しい装備をあれこれ調達する必要があるのでしょうか。
 
 氏の主張が正しいならば防衛省は危険だ、戦争が起こると国民を騙して軍拡に励んでいることになります。 


 「戦争が起きる時にちゃんと準備します」って?衛生キットは必要な時に手当すれば良いのでしようか。
 それは机上の空論です。

 戦争がいつ起こるか「予定」が立って、それに備えることが出来るならば苦労しません。偶発的に起きたり、エスカレーションするのが戦争、紛争です。戦争の歴史をひもといてみれば、そのような例がおびただしくあります。
 仮に1ヶ月後に戦争になると分かったとして、隊員分のファーストエイドキットは元より、より高度な選定し、試験し、装備を導入し、充分に訓練することが可能でしょうか。

 まず不可能です。繰り返しますが、中村幸嗣氏の主張は全くの机上の空論です。
 このような主張を社民党のセンセイとか、プロ市民が言うならば仕方ないかと思いますが、自衛隊の医官の認識であることは大きな問題です。


 そんな泥縄が可能ならば、自衛隊も平時は規模を今の10分の1ぐらいに縮小しておき、すわ戦争にならば人員を増強し、装備買えばいい、ということになります。であれば防衛費は10分の1で済むことになり非常に経済的です。

 中村幸嗣氏のお説が正しいのであれば、スウェーデンやドイツ、スイス、フランス、英国など欧州各国やカナダなどでも国内用の衛生を非常に軽視していることになりますが、そんな実例はありません。
 

 仮に戦争が無いにしても、先の東日本大震災では各隊員が米軍のような充実した衛生キットを持ち、充分に訓練を行っていれば少なからず民間人の救命に役立ったはずです。
 ですから、震災を期に遅まきならばと個人用衛生キットを導入したのではないでしょうか。

 氏の主張が正しいのであれば、震災後も以前の通り「包帯2本ぐらい」を支給しておけば、ことは足りたはずです。


 氏の主張は現状維持を望む自衛隊の幹部に多くある考え方です。現状が正しい、だからあれこれ考える必要も、現状を変えるための勉強も、努力も必要ない。率直に申し上げれば事なかれ主義です。

 どうせ戦争なんか無いのだから、と思っているから、実戦を想定しない部隊編成や装備が導入され、情報や兵站が軽視されているのです。
 身内の顔色をうかがって、波風立てないことと官僚主義の前例踏襲を最優先で物事を決めますから、ますます戦えない組織になっているわけです。

 こういう自衛隊内部の弛緩しきった思考や組織のあり方を、周辺諸国の政治家や軍人が見れば、自衛隊恐れるに足りず、彼らは戦争が出来ない、そう考えるでしょう。であれば奇襲攻撃や、偶発的な紛争を起こす冒険心を醸成する一つの要素となります。

 常に実戦に備えているからそこ、抑止力が機能します。

 こういう意見を聞くにつけて、自衛隊は軍隊ではないのだなあ、と暗澹たる気持ちになります。
 
 


 Defense News の以下の記事にコメントしております。
Japan To Emphasize Military Mobility With MCV
http://www.defensenews.com/apps/pbcs.dll/article?AID=2014310120023

軍事・航空宇宙の専門サイト始めました。
「東京防衛航空宇宙時評・Tokyo Defence & Aerospace Review」

http://www.tokyo-dar.com/

最新記事
日本航空電子工業、航空機搭載用カメラスタビライザをSEECATに展示
http://www.tokyo-dar.com/news/974/
レスポンダー・プロダクツ・ジャパン、危機管理産業展に車輪付ストレッチャーを展示
http://www.tokyo-dar.com/news/966/
アメリカのポラリスATV、日本での販売を開始へ
http://www.tokyo-dar.com/news/962/
MRJの飛行試験初号機がロールアウト
http://www.tokyo-dar.com/news/956/
防衛省、データ改ざんされた機銃の調達を見送りへ
http://www.tokyo-dar.com/news/945/
防衛省、米海兵隊のMV-22の整備に木更津駐屯地のハンガーを提供
http://www.tokyo-dar.com/news/939/



Japan in Depth に以下の記事を寄稿しました。
【防衛駐在官の質の向上を図れ】〜外務省出向システムでは機密情報が防衛省や内閣府に届かない?〜
2014/10/12
http://japan-indepth.jp/?s=%E6%B8%85%E8%B0%B7%E4%BF%A1%E4%B8%80



東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。

【NEW】アパッチ攻撃ヘリの調達、なぜ頓挫?
問われる陸自の当事者能力

http://toyokeizai.net/articles/-/51971
オスプレイ選定の不透明、対抗馬は商用機?防衛省は「複数候補から選んでいる」と強弁
http://toyokeizai.net/articles/-/51614
御嶽山への自衛隊派遣、口を挟むとサヨク?必要なのは事実に基づく冷静な議論
http://toyokeizai.net/articles/-/49744
戦傷者は「想定外」という、自衛隊の平和ボケ
「国内では銃創や火傷は負わない」との前提
2014年09月17日
http://toyokeizai.net/articles/-/47994
結論ありき」で高額な兵器を調達する怪
防衛省概算要求に隠された問題<前編>
http://toyokeizai.net/preview/dd9c698dc49dbfafe1fdddad129294461604ead0

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 24
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(22件)

内 容 ニックネーム/日時
手厳しい意見ありがとうございます。
>常に実戦に備えているからそこ、抑止力が機能します。
また正論ありがとうございます。同意です。
私もあなたの意見のように今の憲法下で隊員の健康を守ることを最優先として行うべきであると自衛隊衛生時代は感じておりました。それこそ今の体制を変えれないのは、被害者がでないせいだとまで思っていたことを思い出します。
やめた今、そのような極端な行動をすることで、それこそ社民党やプロ市民の方につっこまれること必至だと認識しています。だからこそ、現政府を含めて優先順位を衛生装備を現憲法下では落としているのだと思います。
そして言い訳になりますが、事なかれ主義、今の状況をかえる必要がないとは考えてはいませんし、防衛省も検討していると信じています。ただそれを前面に出さず、隠れて検討し続けているはずです。社民党やプロ市民にみつからないように。
お返事させていただいたように、清谷先生の意見は他国との関連、抑止力の考え方として個人的に尊重させていただいています。ただ価値の付け方、解釈が違うのだと思いますし、どちらが正しいかはわかりません。それを極端と表させていただきました。これからも防衛省、自衛隊を国防軍にするための厳しい意見期待しています。
中村 ゆきつぐ
2014/11/07 17:14
清谷様が言ってることを陸自の幹部の方々に話して、陸自はヤバいことになっていると言っても、ほとんどの人は良く解らない理由を持ち出して、現状を正当化しますもんね。嗚呼…
ひゃっはー
2014/11/07 19:25
清谷様へ

自衛隊の医官は軍人としても半端、医者としても半端者ですよ!戯れ言として聞いてればいいんです。現役の頃、衛生科まぁ医官主体と合同のCPX・図上演習した経験があります。部隊符号は知らない、戦術の原理原則は知らない、話が通じなく、訓練になりませんでした。軍事的能力はゼロです。本業の臨床能力も症例が少なく、まぁヤブが多いですよ! 本題に入りまして、その先生の言っていることは、原子力村のエライ先生がよく言っていた日本の原発は事故は絶対起きません!と同質のお話しではありませんか?
日常生活でも車の運転歴長いし、運転うまいから任意保険要らないよ!と同じですよ!
保険=防衛力は平和な時代は不経済で、リターンはありません。武力攻撃事態に向け対策を取る。勿論、財源やマンパワーに限りがあるので選択と集中を考えなければやりません。その部分は政治家と官僚の仕事でしょう。この問題の先生は自衛隊を田んぼのかかしにしたいのでしょうか?田んぼのかかしは高速増殖炉もんじゅと同じです。これこそ税金の無駄使いです。 あと、働かねぇ パワハラに精を出す老兵をリストラすれば人件費節用、士気高揚、パフォーマンス向上し、一石三長!
元キャプテン
2014/11/07 20:35
FFRSにしろファーストエイドキットにしろ、自衛隊もイタイところを突かれて気にしてるんでしょうね(笑)マトモな方向に進むのは良い事です。
マリンロイヤル
2014/11/08 08:00
まぁそうですよね、
超限られた環境で「死なせないための緊急処置」を施すことを専門とした医師」なんて、需要が無いに等しいほど無い。医師の世界から見たら半端としか見えないでしょう。
本当なら一般兵全員が同程度の処置をできるようになっておれば軍医は必要ないでしょうが、兵が負傷の手当てに走ったら誰が戦うの?となり。
でも中村氏は「わかっている側」の人のように感じます。内紛は無意味だと。
分っていない側の者達の中で「使える者」に分らせることが必要かと。その点では以前の記事の防衛省子飼い?のエセ軍事記者や、朝日でしたっけNHKでしたっけ、あの無知を恥じない屑人間記者などの記事は、読んだどちらにも属さない者達や少し向こう側の者達の幾分を「分らせた」のではないでしょうか。わたしはここのブログがそのようなことに非常に役に立っておると思います。
unimaro
2014/11/08 11:45
陸自のエライ人達は、試験の時は目を皿のようにして、問題の隅から隅まで目を通すのに、何でリアルの陸自に目を向けて、その特質をつかもうとしないんでしょうかね。不思議でしょうがない。
ひゃっはー
2014/11/08 14:03
>身内の顔色をうかがって、波風立てないこと
だから、定時に出勤・退庁する同僚や、宴会に来ない同僚は白い目で見られるんですね。

>官僚主義の前例踏襲
だから「やったことがないので、できません」という言い訳がまかり通るんですね。
中央も現場も同じだったんだ。
ひゃっはー
2014/11/08 17:44
例えば、この中村 ゆきつぐ氏のコメントは私の言う「良く解らない理由」の典型例なんですよね。
清谷氏の批判を正論だと言っておきながら、途中で言い訳が始まったかと思うと、最後は「どちらが正しいかはわかりません」で終わるんですから。陸自の幹部の方々の言うことは、こんなのばっかですよ。これじゃあ、そのうちアメリカ様から「またジャップは我々をだますつもりか」と怒られますよ。
ひゃっはー
2014/11/08 18:06
お邪魔します。

 ナウル共和国は燐鉱石で「国民が働かずに食べていける」状態を作りましたが、それによってナウル国民は「生きる意味・意義」を見失いました(国に”飼われて”いるようなもの?)。またナウル国民を必要とする人もいなくなりました。例えば燐鉱石を買っている人は「何もしないこいつら(ナウル国民)がいなければ、もっと安く買えるのでは」と思うでしょう。

 「誠意を持って話し合いさえすれば全てうまくいく」という”信仰”を持つ日本人からすれば、軍備や軍隊など「不誠実(相手を信用しない)の証」のように見えるのでしょう。日本人の嫌いな「血と死と人の恨みの穢れ」にもまみれていますし、「アメリカが守ってくれる」と思い込んでいます。日本(人)から必要とされず、結果も求められず、ただ防衛予算という「餌」だけを与えら続けた自衛隊に「国を守るために戦う」事を求めるのは、ナウル国民に「額に汗して働く」事を求めるのと同じではないかと思ったりします。ナウルが燐鉱石枯渇に直面して行った事は銀行免許(マフィアのマネーロンダリングに利用された)や国籍(テロリストに利用された)のバラマキでした。
ブロガー(志望)
2014/11/09 11:04
石波茂先生が危惧しているのは自衛隊の官僚下 著書を引用 志方帝京大教授・元北方総監は、平和の時代が続くとだらける。試合のない運動部と受験のない学生みたくなる。雑誌引用 みなさんが仰るとおり、組織病理の一種で官僚主義に蝕んでいるのは事実です。戦前・戦中の旧軍への反動とも言えるでしょう。私も中村先生も所詮、犬の宮仕えだったので、個人の力量では解決できません。サラリーマンと同じです。問題は思考停止した者です。問題意識や危機感を抱いていない方々です。やはり、他流試合・交流試合がないので、前例踏襲・保身になるでしょう。 自分が考える対策として硬直化した人事・教育の抜本改革です。
1 半年間、企業・団体に出向2 外部人材の登用
3 第3者評価機関の創設
4 防衛大学校の廃校、幹部は若手隊員、大学生、若い社会人から均等に登用し、同じ人事管理とする。
5 身分保障廃止、一定の年齢又は在籍階級の年数で勧奨退職6 特進、降格を積極的に!
現役の方々でも危機感や問題意識を抱いている方も少なからず存在することを理解していただきたい。
問題の本質はモノではなく、組織体質・文化であることが勉強になりました。
元キャプテン
2014/11/09 13:48
医官は、指揮幕僚課程に進める者の割合が少ないそうだが、診察が忙しくて試験勉強している暇がないのだろうか。
この現象は医官に限らず、仕事は上司に言われたことを最低限やって、あとは全力で昇進試験の準備に勤しむ者が出世していくというのが組織の常である。
しかも、彼ら医官は、あくまで医師として評価されることを望んでいるのだろう。
指揮幕僚課程なんて畑違いもいいところだろう。
これじゃあ、医師としての士気も下がるでしょうよ。
5000万円出しても離職したくなるよ。
つまり、医官が一般病院に大量に引き抜かれる原因は、医官人事の失敗にあるのではないか。
そのような状況の中で、退職後も自衛隊員に対する医療について気にかけてくれる医師は貴重な存在だと思う。
真の愛国者ゆりか
2014/11/09 20:55
真の愛国者ゆりか様

医官でCGS指揮幕僚課程の受験資格はなく、仮にあったとしても、合格できる要素・見込みはありません。師団司令部勤務してた若い頃、医務官の2佐の方の所信表明演説
自分は2佐の階級章を付けていますが、中身は陸士以下です。言い方を変えれば医学のプロですが、軍事に素人であります。 医師としては、大部分は自衛隊の病院で勤務しています。しかし、隊員とその家族が主体であり、年齢層が限られ、症例数も限られ、臨床能力向上が難しい環境だと思います。医官を定年退官したとき、若い医師から馬鹿にされる、医療ミスで訴えられるという危機感から、市中病院へ転職する方もいます。また、医官の前に公務員ですので、同年代の医師より収入が低いです。防衛省自体 のパワーバランスとして
内局の高級官僚n制服組高級幹部 将官・1佐が支配していますので、白衣組は地位が低いです。衛生という兵站を軽視するのは旧軍の遺伝子ですので

人事政策・制度に問題はあるのは、的を得ています。軍人としても、医師としても中途半端!モチベーションがあがりません。答えになっていなくて申し訳ございません。
元キャプテン
2014/11/10 12:31
中村先生殿

用語に誤りがあります。我の可能行動ではなく、正しくは我の行動方針です!我の行動方針と敵の可能行動をシュミレーション=ウォー・ゲームして、リスクやその対策を導きだしますが、それだけでは結論はでません。色々なファクター 例えば 機動力発揮、地形の堅固性等を比較・検討して複数の案から選択する。作戦見積から間違えています。
現役医官時代、この種の問題で防衛省へ意見・要望をなさったのでしょうか?辞めてから、あ〜だ、こうだと言っても後だしじゃん拳ではありませんか?確かに個人の力では限界があることは理解しています。しかし、何も努力もしないで、批判するのは道理が通りません。具体的に隊員の健康や安全にどういう努力をなさいました?
元キャプテン
2014/11/11 22:06
元キャプテンさんへ
あなたの意見に解答することは、さらなる怒りを増す可能性を考えお答えしないほうがいいのではと思っていましたが、一部質問にお答えします。
まず医官のCGS合格者はいます。お調べください。
また私は医務官時代に隊員の健康管理について実行させていただきましたし、衛生職種の民間への派遣について、医療能力向上訓練として計画させていただきました。微々たるものですが。
また現状、防衛医大出身の医師は、自衛隊勤務後各大学の教授を排出しています。あなたの自衛隊の医官は軍人としても半端、医者としても半端者ですよ!という言葉は削除されることを望みます。
戦術の用語、戦術の理解等軍人としての半端さは理解しています。ただ専門職として、感染制御などを含めてあなたが知らない軍事を知っていることは事実です。
努力をいくらしても結果が見えていないこと、その結果を出すためにどのような方法をとるのか、それが私とあなたとの違いだと思います
中村 ゆきつぐ
2014/11/12 23:44
中村先生 殿

一部に誤りがあったことに訂正とお詫びを申し上げます。
CGS合格者と医師として中途半端を削除します。
実際問題、軍事と医療を両立するのは、極めて難しいのではないかと思います。また言い換えれば組織の論理と医療の論理は一致するはずはありません。公務員、自衛官医師という顔があります。思想・価値観・目的・目標が異なりますので! そういった矛盾に葛藤している医官や看護官は結構多いのではないでしょうか? 二兎を追うものは一兎を得ずと同じく、どれか選択しなければならないと思います。
元キャプテン
2014/11/14 16:59
中村先生 殿

質問があります。なぜ医官の方が指揮幕僚課程CGSへ入校する目的、意味、利益があるのか見当たりませんし、理解できません。2年間、目黒の幹部学校で戦略、高等戦術、防衛行政を学びます。2年間という空白の時間は医師としてのスキル維持に支障を来すのではないかと思います。厚労省、地方自治体の保健、WHO等への出向は、医療行政を勉強する上で必要性があるのは理解できます。 20年間勤務しましたが、CGSへ入校した実績があるとは、聞いたことがありません。一般自衛官はキャリアアップや自己実現、スキル向上という目的と利益があります。しかし、医官の方が高等戦術のスキルを身に付けることが医療のスキル向上に結び付くことは思えません。隊員の治療や健康管理をする上で基本的な運用・編成は習得する必要はあります。衛生を除く一般自衛官は医学部や医科大学に学ぶ必要性や利益はありません。ご意見をください。
元キャプテン
2014/11/14 19:46
中村先生 殿

中村先生のコメントで 努力しても結果がだせないこと、結果を出すために方法を見つけるのがあなたと私の差について、一部反論・意見を述べさせていただきます。確かに医療行為は目に見える形で結果がわかります。ただし、精神疾患、終末期、高齢者の慢性期は結果が見えないと言っても過言ではないでしょうか。病状を悪化させない、痛みを緩和するのが目標とならざる得ないと思います。医療の素人が言うのはおこがましいことですが・・ 名医でもできないものはできないと思います。まぁ患者虐待は論外ですが
確かに自衛隊の仕事は、結果が見えない・わかりにくいという側面はあります。実戦は憲法上、自ら他国に攻め入ることはできません。訓練しても どういう結果になるかは、わかりません。結果が見えるのは射撃の精度しか考えられません。訓練も実戦も結果は変わりません。 私個人の現役時代の結果はどうかというと、正直言えば自慢できるものはありません。営業マンみたく売り上げ等の数字になるものがありませんから。確信持って言えることは、組織に背信行為や信頼失墜はありません。根拠として懲戒処分を受けたことがないからです。当然と言われれば当然ですが。自己満足かもしれませんが、結果・評価の良し悪しに関係なく、能力・権限の中で全力で仕事に臨みました。手を抜く、さぼるということは自分の性格が許さないし、文句も言われたくないからです。結果を出したものもあれば ないものもあります。医師だって全力で治療しても患者が死ぬこともあるのではないでしょうか?
元キャプテン
2014/11/14 21:36
元キャプテンさま、中村様

横から済みません。

元キャプテンさま> どれか選択しなければならないと思います。

個人としてはそれでも良いのでしょうが、自衛隊内部に医官は必要です。また、世の中に「2つの要求のせめぎ合いで一致しない矛盾を抱えつつ」仕事をする人は沢山沢山います。普通のことです。

近代的な医療技術は、軍事から発展してきました。看護医療、栄養学など幾らでもあります(中村さま、間違いがあればご指摘ください:苦笑)。軍隊の中の医師にもしかるべき矜持があるはずで、そこは是非尊重したいと思います。

一方で、「有事はないから衛生キットは手抜きで良い」ということは、実は「有事はないから、自衛隊要らない」と同じ意味ですので、中村さんのご意見には賛成できません。

戦車や、対物ライフルがなくても有事対応は出来ます(単に不利になるだけ)。しかし、十分な衛生キットと、何よりそれを用いた継続的な訓練なしでは、絶対に有事対応は出来ない。通信機器と同じくらい、欠かせないものであるはずです。

#そしてなぜか、通信機器も衛生キットも、陸自では非常に軽視されてきた。。。

突然最新式の通信機器を配られても使いこなせないように、突然「本来あるべき衛生キット」を配られても、対応できないのでは?銃弾の飛び交う中、処置が1分遅れれば同僚が死ぬ場面で、的確にこれを使う。訓練に次ぐ訓練で、使い方を身体にしみ込ませることが必須では?

今回のお話では正直私は大変失望しました。そこまでやる気がないのなら、陸自なんて半減で良いとすら思います。前向きなことを言えば、震災対応で自衛隊の社会的評価が高まり、PKOなどで実際に使用する機会もある中で、今、衛生キットの「フルセット化」を試みれば全く問題なく通ると思います。

今こそ、今すぐ、実施してほしい施策ですね。
ドナルド
2014/11/15 12:45
軍事医療の問題点について私見を申し上げます。ちなみに自分は医療関係の資格は持っていませんし、身内に医療従事者はいませんので医療についてはド素人です。
1 野戦病院の設置について
武力攻撃事態法に関連して、医療法が改正されていないという認識です。東日本大震災の際、新野外医療システムは自衛隊仙台病院の手術室の代替機能を果たしました。病院が被災した石巻辺りに開設すれば現地の医療関係者の負担軽減になり、現地の医療者が疲弊することがある程度避けれたのではないでしょうか?厚生労働省の杓子定規の縦割り行政の弊害ではないでしょうか?
2 アトロピンやパムの注射
インシュリンの自己注射と同じですが、神経剤で痙攣して、呼吸困難な者が自己注射は常識から考えてムリです。傍に医師がいるとは限りません。場合によっては、医療資格がない一般隊員が注射しないと死にます。その注射した隊員は医師法違反で刑事告発・逮捕されることも想定されます。3 特殊部隊の医療行為について
米軍の特殊部隊は、ある程度簡単な外科手術をマスターしているらしいです。軍医の同行ができないからです。敵地で隠密行動しますから 特殊作戦群では、応急処置以外の医療行為は医師法で多分禁止されているのではないでしょうか? 特殊作戦群も占領地での偵察・遊撃戦も想定しているはずです。医官がいる又病院で治療受けれるとは考えにくいです。有事法制の問題ではありますが、日本では戦場になることはないと考えているのでしょうか?野戦病院、ある程度の医療行為は隊員の死亡率を減らし、戦線に復帰します。医療関係者のコメントもいただきたいですね。
元キャプテン
2014/11/15 21:55
元キャプテンさま、ドナルドさまご質問ありがとうございます。もし可能なら今後は私のブログにコメントください。こちらはほとんど確認できていませんので。そのため返事ができなかったことをお詫びします。
私の先輩、同級生等がCGS過程に挑戦し、受かった方もいらっしゃいます。なぜ本業の医療を犠牲にしてCGSを受けたのか。それはみなさんが議論されている衛生のあり方を変えるためには軍医では自衛隊では意見を通すことに役に立たないからです。組織はいくら正論を述べてもそう簡単にはかわりません。少しでも組織の中枢に入り、意見を通そうとした行為です。清谷さんが衛生装備について取り上げていただいたことは、私は本当に感謝しています。昔の仲間がそういう場所にいく可能性が出てきているからこそ、生命を守る衛生の任務が向上できるわけですから。
>#そしてなぜか、通信機器も衛生キットも、陸自では非常に軽視されてきた
ドナルドさんのこの意見も本当ですね。陸自は普通科、特火、機甲が主体ですので
>厚生労働省の杓子定規の縦割り行政の弊害ではないでしょうか?
結局私が現在衛生装備について反対のような立場にみえるのは、現在自衛官は法律に従うことが義務づけられています。そして、その大元は憲法です。憲法で戦うことが禁じられている以上、自衛隊は責められる可能性がないという馬鹿げたことを認めなければいけないのです。災害の医療行為も同じことになります。法律の根拠がないと、その点において予算請求といった部門において、みなさんもお気づきのあの人達に納得していただけません。そのため先送りが続いてきた歴史がすこしいい流れになっています。ここで小さな衛生装備だけではく、正しい国防軍の設立に向け動いていく必要があります。しっかりと周りを固めていくことが大事と考えています。今までの私の発言はこちらが根拠、順番の付け方の問題です
中村 ゆきつぐ
2014/11/23 12:03
中村先生殿

自分も、かつて幹部自衛官という同業者でした。仕事の内容は違いますが・・組織を変える、言葉では簡単に言うが、そこには能力の壁、パワーバランス、既得権益、抵抗勢力が存在します。医学界でも同じでしょう。医学部合格は逆立ちしても無理な田舎高校しか出ていないボンクラな自分が語るなんて身の程知らずですが。 自分のセミリタイアした同期でも、志のある者もいます。政治家の秘書ー現役の頃から防衛政策に不満を持ち、政治家になって法制度を変える志があります。フリー・ジャーナリストの同期ーペンやマスメディアで防衛問題を情報発信する。自分は時間を見つけて本を出版しますよ!法律戦と情報戦で組織を変えようとしています。中村先生の先輩や同級生もCGSへ行き、戦闘職種の人間を見返したい、衛生装備の充実と階級章のためではないことが理解しました。ドラマ医龍でも、政治、経営、地域医療、教育、研究等アプローチや戦術が個々に違います。白衣着ているだけが医療ではないと思います。国防も迷彩服着て、鉄砲振り回しているだけではなく、政治、法律、経済、情報、医療等の方法もあるということです。すいませんでした、視野狭窄の軍事だけの兵隊バカで!
軍事を論ずるには、政治、経済、科学、外交、地勢学複数の視点で分析することが重要だと感じました。
元キャプテン
2014/11/24 15:30
元キャプテン様

あんたみたいな医官にも無知な馬鹿者が幹部自衛官だったとは世も末ですな
防衛大学校のレベルの低さがよくわかります
軍人として半端者はあんたら幹部自衛官全員でしょうな
米軍と比べてみなさい
あんたらのやってることは所詮軍隊ゴッコに過ぎません

あんたみたいな他の兵科を馬鹿にするような愚かな士官がいるようじゃ自衛隊も偉く低脳化したもんですな

だから兵站衛生軽視といった馬鹿げたことが起こるんでしょうな。あんたの医官に対する呆れた見方で良く分かる。

あんたみたいな低脳自衛官が1人でも増えないよう祈るばかりですな
とある元医官
2016/03/07 15:29

コメントする help

ニックネーム
本 文
元自衛隊医官、中村ゆきつぐ氏の見識 戦争なんか起こらない。 清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる