清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 

アクセスカウンタ

zoom RSS 個人用ファーストエイドキットの担当部署への取材を防衛省が嫌がる理由とは?

<<   作成日時 : 2014/10/26 16:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 13 / トラックバック 0 / コメント 8

 過去ぼくは陸上自衛隊があたらに採用した、「個人携行救急品」、いわゆるファーストエイドキットに関して報道してきました。
 これは東日本大震災での「戦訓」で導入されたものです。それまで各隊員に支給されたていたのは包帯2つぐらいで、第二次大戦並みでした。それからすれば大きな進歩です。がこれにはPKO用と国内用があり、国内用はかなりプアな内容です。そのことを何度か書いてきました。


戦傷者は「想定外」という、自衛隊の平和ボケ
「国内では銃創や火傷は負わない」との前提
- 清谷信一 -
(東洋経済オンライン) 2014年9月17日
http://toyokeizai.net/articles/-/47994


 で、いろいろ調べていると、「個人携行救急品」のPKO用ですら米国の一世代前のものと同等であったり、チェストシートも変更があったりあれこれ変更が加えられているそうです。
 また、国内用も、これはひどいだろうと内部でも批判もおこって、見直しも行なわれるそうです。

 そんなこんなの動きがあり、またぼく自身も決して衛生に詳しいわけではないので、担当部署に実物を見ながらあれこれ教えてもらおうと思って陸幕広報室に連絡をとりました。

 すると取材は全部広報室が中継して、直接担当者には接触はさせないとのことでした。
 ぼくが質問を書いて、それを広報室が中継し、担当部署が答えるとのことでした。
 ですが、担当者に取材して、向こうから返ってくる答えによってはその場で思いつく質問もあるし、何より現物を見ながら話を聞いたほうが明らかに理解が深められます。

 これがまだ開発中の装備だとか、極めて機密性の高いものならば理解できるのですが、「個人携行救急品」はそうではないでしょう。

 広報室の説明は、この方法が一番正確だというのですが、ならば陸幕長の記者会見もやめて、全部質問を事前に提出してメールで回答するようにすればいいし、他の取材にしても同じでしょう。
 何か取材されると不都合なことでもあるのでしょうか。


軍事・航空宇宙の専門サイト始めました。
「東京防衛航空宇宙時評・Tokyo Defence & Aerospace Review」

http://www.tokyo-dar.com/

最新記事
日本航空電子工業、航空機搭載用カメラスタビライザをSEECATに展示
http://www.tokyo-dar.com/news/974/
レスポンダー・プロダクツ・ジャパン、危機管理産業展に車輪付ストレッチャーを展示
http://www.tokyo-dar.com/news/966/
アメリカのポラリスATV、日本での販売を開始へ
http://www.tokyo-dar.com/news/962/
MRJの飛行試験初号機がロールアウト
http://www.tokyo-dar.com/news/956/
防衛省、データ改ざんされた機銃の調達を見送りへ
http://www.tokyo-dar.com/news/945/
防衛省、米海兵隊のMV-22の整備に木更津駐屯地のハンガーを提供
http://www.tokyo-dar.com/news/939/

Japan in Depth に以下の記事を寄稿しました。
【防衛駐在官の質の向上を図れ】〜外務省出向システムでは機密情報が防衛省や内閣府に届かない?〜
http://japan-indepth.jp/?s=%E6%B8%85%E8%B0%B7%E4%BF%A1%E4%B8%80


東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。

【NEW】オスプレイ選定の不透明、対抗馬は商用機?
防衛省は「複数候補から選んでいる」と強弁
http://toyokeizai.net/articles/-/51614


御嶽山への自衛隊派遣、口を挟むとサヨク?必要なのは事実に基づく冷静な議論
http://toyokeizai.net/articles/-/49744

戦傷者は「想定外」という、自衛隊の平和ボケ
「国内では銃創や火傷は負わない」との前提
http://toyokeizai.net/articles/-/47994

結論ありき」で高額な兵器を調達する怪
防衛省概算要求に隠された問題<前編>
http://toyokeizai.net/preview/dd9c698dc49dbfafe1fdddad129294461604ead0




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 13
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
面白い 面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
清谷様へ

私が土曜日のイベントで海自の幹部に質問・詰問して、返ってきた反応と似ています。自分はイージス艦の配備の優先順、運用の考え方を質問したのですが、不機嫌な顔していました。
イージス艦は1200億 県庁所在地の都市の1年間の予算に匹敵します。ステークホルダーたる納税者に説明責任があります。 ましてや公の場所でPRしています。威力業務妨害や侮辱以外は懇切丁寧に説明する責任はあります。防衛秘密だ!といいわけするなら、イージスシステムをインターネットで流出した分際で、そんなこという資格はありません。特に海自の広報態度は最悪で、高校生のバイト以下です。元同業者として恥ずかしいです。唯我独尊・旧態依然・ガラパゴスの体質は現代社会についていけません。そのことは全日本柔道連盟・日本相撲協会・教育委員会・大学医局が証明しています。 まだ、理解していません。たちかぜ事件や事故を起こしたのは自業自得なことを。それでは若い者は敬遠します。一回、バブル期のように人材難になったほうが目が醒めます。PRしているのは信頼を回復するためです。信頼を回復する態度・行動を考えるべきです。清谷さんや読者の方々、私の主張はおかしいでしょうか?ご意見ください。
元キャプテン
2014/10/27 08:09
日本式の組織はどうやっても上が腐敗しますね

2014/10/27 19:43
清谷様へ

広報・宣伝とは、組織のイメージアップ、信頼醸成、製品・サービスの販売促進にあると思います。清谷さんは広告代理店で働いた経験があるので釈迦に説法ですが・・ 隠蔽体質で信頼は得られるでしょうか?プライベートの関係でも嘘・隠し事で信頼関係が成立するでしょうか?信頼関係を構築する手段として自己開示があります。
秘密は企業や官公庁問わず、大なり小なり存在します。それはあくまで国益・組織・関係者・顧客の利益保護のためにあります。公開されたものは除外です。
よく信頼構築と空念仏を聞きますが、口先だけでは信頼を得られません。それは過去44連隊長が記念日で主張しました。誠実な態度と行動、結果で信頼を得られるのではないでしょうか。
たちかぜ事件で大きく信頼を失墜しました。防衛大臣が辞任してもおかしくありません。果たして信頼回復する努力と学習能力が足りないと思います。
ダブル・バインドといって矛盾した行動で敵に回します。陸幕広報室は敵を作ることが仕事なのでしょうか? 清谷さんに質問です。広告代理店で働いた経験を含め、防衛省・自衛隊の広報の姿勢態度はどの程度のランクでしょうか?点数、ABCD評価どちらでも構いません。教えてください。
元キャプテン
2014/10/27 19:54
自衛隊の保身と強化は似ているようで違う。
まあ、陸幕広報部の方々には解らんでしょうが。
ひゃっはー
2014/10/28 15:53
世に出ると都合が悪い事があるから取材拒否をする。
まあ、組織防衛上当然ですわな。
厚労省辺りにバレたらまずいことでもあるんじゃないですかね?
八王子の白豚
2014/10/29 01:35
ひゃっはーさんと八王子の白豚さんへ

専守防衛=組織防衛、自衛隊=自閉隊、国益=省益、なるほど!すいません、愚問でした。
だから、たちかぜ裁判の指定代理人だった3海佐も危機感を感じて原告に味方したのですね。
元キャプテン
2014/10/29 17:24
いや、保全と保身は似ているようで違う、と言った方がより的確ですね。
ひゃっはー
2014/10/29 21:46
お邪魔します。

 清谷様のAW609に関する東洋経済の記事を読んで思ったのですが、「宮中給油機+ヘリ」「ヘリ母艦+ヘリ」「固定翼機」の選択肢がある中でティルトローター機を選択したのは、「即応性」に重点があるのではと思いました。「組み合わせ」よりも「単体」の方が即応性が勝りますし、固定翼機は送りこむのは迅速でも帰りは船になるでしょう。ですから「平時における緊急搬送(小笠原からの搬送が飛行艇の約半分になるという記事を見ました)」及び「中国等によるゲリラ的な上陸(本気で取りに行くというよりも、隙を突いて上陸し、日本が来たら撤収し、日本が去ったら再び上陸または他の島に上陸等を繰り返す事で日本を疲弊させる)」への対応を考えているのかなと。であれば以前に清谷様が言われた「オズプレイを政府専用機として少数導入」に「海保のテコ入れ」とできれば「漁師に見回り等の委託(通報のみ)」で対処可能かなと。
ブロガー(志望)
2014/11/01 14:52

コメントする help

ニックネーム
本 文
個人用ファーストエイドキットの担当部署への取材を防衛省が嫌がる理由とは? 清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる