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zoom RSS 「国産戦車は世界最新鋭」陸上自衛隊の戦車不要論を専門家一蹴 「専門家」の見識。

<<   作成日時 : 2014/07/07 14:27   >>

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 世界にはこれに匹敵する第4世代の戦車は存在しない。これまでの90式戦車より軽量で安価、それでいて打撃・防御力に優れている。ハイテク電子機器を満載した10式戦車の射撃の命中精度はすこぶる高い。また、味方戦車との情報共有と高度な指揮統制を実現するC4I機能を備えており、連携が容易になっている。
 
 一部で戦車不要論が持ち上がっているが、戦車戦闘だけでなく対ゲリラ戦闘にも使える戦車は現代戦には不可欠の存在である


「国産戦車は世界最新鋭」陸上自衛隊の戦車不要論を専門家一蹴
http://www.news-postseven.com/archives/20101203_6651.html

 はあ、「よかったですね」としか言いようがないですね。

 著者の井上和彦氏は先のユーロサトリも取材されていたようですが、何をご覧になっていたのでしょうか。10式を世界最高と言い切るのは「恋は盲目」というものです。

 そもそも第四世代の戦車は存在しません。10式も3.5世代です。
 まあ明確な定義がこの業界にはありませんから、自称というのはありですが。
 もっともそれはアフリカあたりの山賊上がりの軍閥の親玉とか、大尉クラスの白人傭兵が「将軍」を自称するようなものですけどね。

 確かに10式の主砲は優秀でしょう。ですが、防御力は劣っております。特にIEDや地雷に対してはそうですが、更にタンデム弾頭RPGやトップアタック型の対戦車ミサイルやスマート砲弾の類には極めて脆弱でしょう。
 軽いにはわけがあります。

 良くぼくが例に上げることですが、スカートを見れば一目瞭然です。わすか数ミリの圧延装甲板でタンデム装甲のRPGが防げれば世界の装甲メーカーは苦労しません。10式の複合装甲などの特殊装甲の使用量は値段を下げるために限定的に使用されているにすぎません。
 見本市でイスラエルやドイツのメーカーを取材すれば、お分かりになるかと思いますが。

 防御力が弱いというのはゲリコマでは一番不利です。
 何しろゲリコマで戦車に期待されるのは打たれ強さです。それが弱いわけですから。
 戦車の主砲に関しては諸外国が現用の120ミリ滑腔砲より強力な砲を開発していないのは、その必要性が低いからです。それよりも防御力とネットワークを重視しています。

 また陸自では10式用にも90式ようにも市街戦で必要な多目的榴弾のような弾薬を開発も輸入もしていません。これでゲリコマ重視と言われてもほんまですか?てなものです。

 10式のネットワーク化といってもほとんどが戦車中隊内での完結です。歩兵や砲兵などとネットワーク化けしているわけでもない。しかも歩兵と連絡をするための外部電話も装備していない。これまたゲリコマでは不便この上ない。

 ケチってエアコンもつけていないので、夏場のNBC環境下では使い物になりません。

 井上氏は著書「こんなに強い自衛隊」の中で、防衛研究所で研修を受けた韓国の大学のセンセイの著書を引用して、自衛隊はこんなに評価されているとおっしゃっておりますが、そのセンセイ、零戦が強かったのはカーボンファイバーを使用して軽量化したからだと、井上氏が引用した著書に書いている方です。
 その本には事実誤認だけではなく、結構アレな思い違いがてんこ盛りで敢えていえばトンデモ本の類です。

 自衛隊を褒めるためなんでも利用すれば宜しいのでしょうか。

 また防衛研究所の研修を受けているのがエラい、権威があるというのならば井上氏がお嫌いな朝日新聞の記者もその研修を受けていたりします。

 また井上氏は過去軍事見本市で、中国人は必ず4名のチームで情報集収集をしていると書いていたことがありますが、そのようは事実はないでしょう。
 ぼくはこの世界のショーのメジャーなショーを最も多く取材している日本人ジャーナリストと自負しておりますが、少なくともぼくは一度も見たことがありません。
 井上氏は今回前回のユーロサトリを取材されていたようですが、それ以前にぼくはこの種の見本市で氏をお見かけしたことがありません。この2回のサトリにおいてもそのような4人組は見ておりません。

 井上氏がどのような取材をされていたのか興味深いですね。

 事実を見ずにひらすら「自衛隊無双」礼賛を行うのはいかがなものでしょうか。井上氏がお嫌いな朝日新聞も戦前は同様なことをやっていたような気がしますが。
 その結果がどうなったかは、いまさら申し上げるまでもないでしょう。 


新しい防衛航空宇宙専門サイトを始めました。
「東京防衛航空宇宙時評・Tokyo Defence & Aerospace Review」

http://www.tokyo-dar.com/

strong>NEXT MEDIA "Japan In-Depth"[ジャパン・インデプス]に以下の記事を寄稿しております。
NEW<海上自衛隊のシーレーン防衛はフィクション>日本には戦時に守る対象となる自国の商船隊が存在しない
http://japan-indepth.jp/?p=6994

<バーバリーと三陽商会>ファッション業界「ライセンスビジネス」の怪
http://japan-indepth.jp/?p=6198
<防衛産業も営利企業>政府は防衛産業の持続可能な利益確保の必要性を国民に説明すべき
http://japan-indepth.jp/?p=5052

<武器禁輸緩和>安倍政権は「防衛装備生産基盤の危機回避」という本意を国民に説明せよ
http://japan-indepth.jp/?p=5014

<200億円の海自P-1哨戒機>性能も怪しい高コスト機の開発ではなく現有機の近代化を
http://japan-indepth.jp/?p=4818

朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しました
NEW国連加盟は憲法違反である
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014061900005.html?iref=webronza

国益のために国内ヘリ産業を潰すべきだ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014051200007.html?iref=webronza

ロシアとウクライナが簡単に刀を抜けない理由
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014041500002.html

知られざる日本発のクールジャパン的ヒット商品「エア・ソフト・ガン」はなぜ市場を失いつつあるのか?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014032400011.html


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コメント(41件)

内 容 ニックネーム/日時
清谷先生はニコニコ生放送で自分のユーザーチャンネルもって放送とかする予定はないですか??ぜひ自衛隊最強論者のネトウヨを徹底的に論破していただきたいです。
UAVはよ
2014/07/07 16:56
>10式用にも90式ようにも市街戦で必要な多目的榴弾のような弾薬

陸上自衛隊広報センターでは90式の隣に120mmTKG対戦車りゅう弾(JM12A1)の展示があり、弾体に 120TKG HEAT-MP-T JM12A1 との印字があるようです。
JM12A1は多目的性を持つと見なして良いかと思います。
ででっぽ
2014/07/07 17:21
>120mmTKG対戦車りゅう弾(JM12A1)

それは何度も書いていますがただの榴弾です。
キヨタニ
2014/07/07 17:27
俺もネトウヨを自称しているが、自衛隊最強なんて微塵も思ってないぞ。空軍力では既に支那に負けているし、海軍力も厳しい、しかも開発力は完全に支那の方が上ってのが現状認識だが・・・
?
2014/07/08 07:03
やたら自衛隊をヨイショするのは実際見ていて気持ちが良いものでは無いですね。
所で先生の仰られる多目的弾とはどのようなもののことでしょうか?
教えていただければ嬉しいです。
三流陸曹
2014/07/08 09:22
清谷様

今月、ヒストリーチャンネルで自衛隊関連の番組を放送しております(監修は岡部いさく氏)。その中で10式戦車も紹介されていますが、この記事で清谷様がご紹介している井上氏の論調と、ほぼ同じ見解になっています。

これは防衛省から「このように報道せよ」という圧力が掛かっていると考えた方がよろしいのでしょうか。そうなると岡部いさく氏は、御用ジャーナリストということになってしまうような気がします。
ブリンデン
2014/07/08 09:44
余談になりますが、退官したエライ人が書いた記事を読んでみると、自衛隊がダメになったのは左翼マスコミのせいだ、自衛隊に非は一切ない、みたいなことが書いてあったのですが、なんだか底が浅くて薄っぺらいなあと思いました。
それなら、どうして自衛隊は左翼マスコミにいいようにやられてしまったのか、そのとき自衛隊はどうすべきだったのか、そこからどのような教訓が得られるのか、みたいなことを書いてもらいたいものです。
ひゃっはー
2014/07/08 10:13
>多目的弾
三修社から出ている現代戦車のテクノロジーの改訂版を参照してください。
キヨタニ
2014/07/08 10:39
ご回答有り難うございます。
本については購入を検討させていただきます。

所でHEAT-MPは成型炸薬でなおかつ調整破片となっており、只の榴弾というのは誤解を招くと思うのですが。
三流陸曹
2014/07/08 20:50
ひゃっはー様がご指摘の左翼マスコミですが、
大きな図書館に行くと、戦後それ時間が経っていない頃に発行された防衛問題についての書籍があります。
中には、昭和30年発行の防衛年鑑の創刊号から、一連のバックナンバーすら、ありました。

これらを読んでいくと、路線の違いはあっても、著者は、旧職業軍人か軍歴を有する方ばかりであり、既に、憲法や武器輸出等の現在に引き続く問題が取り上げられていました。

左翼マスコミですら、唯、感情論で自衛隊を批判するだけでなく、当時、全く行われていなかった石油の国家備蓄を取り上げ、「油が無くなって、また負ける」と警告していました。

自衛隊が左翼マスコミにいいようにされたと言うよりも、素朴な戦争はこりごりという国民感情と憲法9条と自衛隊との関係についての疑問、干戈を交えた米国への複雑な感情等、この辺りを彼らに突かれたからではないでしょうか?

振り返るならば、国民一般に対し、内外事情の厳しい現実を知らしめていけば、自ずと道は開けると思います。
何故なら、この当時のソ連の宣伝工作は凄まじかったものの、終戦前後の非道外道等があり、最後まで、日本国民の心を完全に掴む事が出来ませんでしたから。
チャイカ
2014/07/09 07:20
チャイカ様へ
要するに、あなたは左翼マスコミも傾聴に値することを言っていたが、自衛隊はそれらを無視し、かつ宣伝合戦に敗れたからダメになった、と言いたいわけですか。
ならば、それを件の「退官したエライ人」に言ってあげて下さい。たしかその人は最近「軍事研究」に寄稿していた洗元東北方面総監です。
ひゃっはー
2014/07/09 12:31
ひゃっはー様へ。
速やかなご返答には、感謝していますが、いち庶民の私に件の「退官したエライ人」にモノ言う資格など、ありませんよ。

当時は、戦争が終わって30年も経っておらず、社会全般に戦争と戦後の混乱期の記録が濃厚に残っていました、その上、冷戦が激化しつつありましたから、平和ボケ等、論外でした。
左翼マスコミですら、石油の国家備蓄の件に切り込む事が出来たのも、ある意味、当然かと。

それから、自衛隊だけでなく、警察を筆頭とした公安、治安機関もですが、マスコミを含む左翼の動きを無視すること等していないし、また、対宣伝工作の問題等も含めて、この辺りは、当時を知る高井三郎氏が「軍事研究や丸」等で、述べられていますが。

チャイカ
2014/07/09 18:58
10式戦車の防御性能についてですが
清谷先生は複合装甲の使用量が少ないとおしゃられていますが、具体的に(例えば90に比較して)どの程度なのでしょうか?
また、サイドスカートを例にあげておられますが、元来戦車は正面以外は装甲が薄く、メルカバのような例外を除いて諸外国では増加装甲等或いはアクティヴ防御システムで対応しており、その点において10式が劣って要るのは誰の目にも明らかであります。実際これは陸自が掲げるゲリコマ対策としては致命的ではありますが、74の更新と三菱の生産・開発技術の維持という側面だけでも充分存在意義は有ると思うのですがいかがでしょうか?
三流陸曹
2014/07/09 19:31
10式の調達価格は初期の90式とほぼ同じ。
この価格では3.5世代の装備を載せ、贅沢に複合装甲など使えません。価格とのトレードオフであれこれ諦めたことは技本も認めています。

諸外国の3.5世代戦車はネットワークと防御力を
重視しており、複合装甲や空間装甲、各種装甲を組み合わせ、なおかつ赤外線対策などのタイルを張ったりしています。その分重たくなっています。いかに10式が新設計とはいえ、60〜70トンになる装備や装甲を44トンにまとめられるわけがありません。

僅か数ミリの鋼鉄製の装甲でタンデム弾頭を無力化することは物理的に不可能です。それが可能というのはアニメのみすぎです。

またゲリコマ対処であれば同様にネットワーク化と防御力を重視すべきです。わざわざ大金かけて、10式を開発、調達するメリットはありません。害毒の方が遥かに大きいと言えます。


キヨタニ
2014/07/09 20:15
主様には、些か、本題とずれた投稿を行い、申し訳ございませんでした。

三流陸曹様が主様に問われている10式戦車の防御力についての懸念ですが、横レスを行ってしまいますが、10式の直接防護力は、新たに開発した複合装甲を使用し、防御力を下げることなく軽量化を図っています。90式戦車に採用されている複合装甲が開発されてから20年以上経過した現在、90式と同じ防御能力が得られる重量が、当時と同じ材質を用いた場合で90式対比70%、最新の理論と素材を用いた場合で30%になるとの意見増加装甲の取り付けが可能だとの事です。さらに外装モジュール式装甲を採用しており、場合によっては、装甲板の種類を変える事で、防御力を上げる事が出来ます。
さらに既存の戦車には見られなかった10式の特徴として、全周囲を走査可能なよう砲塔の四隅に配置されたセンシング装置がある。詳細な性能については非公開だが、レーザー検知器と、MEMS技術を用いた赤外線イメージセンサー、パッシブ方式のミリ波レーダー検知器とする説がある。また、10式の車両構造は対IR化のため最適化され、IRステルス性が向上しているとされており、また、車体側面、鋼製スカートの下にあるゴム製スカートはステルスを目的としているとの事です。
所謂、10式の防御力は、それなりの対策を取っており、それに60屯に達しようとする肥大化しすぎた欧米諸国の戦車より、軽量ですから、機動力も向上していると思いますが。

確かにアクティヴ防御システムこそ採用されていないものの、ゲリコマと言っても、日本の場合は、潜入してきた敵国軍の特殊部隊か、海外派遣の際、遭遇する現地武装勢力です。この中には、
正規軍顔負けの装備を有する場合もありますから、
電波をまき散らす同システムは、不適ではないでしょうか?

チャイカ
2014/07/09 20:41
再びご回答いただき、有り難うございます。
それでは側面・背面はともかく正面装甲の複合装甲ですらも予算の都合上ケチっており、なおかつ技研もそれを認めているということでしょうか。
そういうことであれば下手をすると第二世代戦車にすら正面から串刺しにされる可能性が出てきてしまいますね。
もしそんな「戦車のようなナニカ」を国民の血税で開発・生産しているのだとすればもはや犯罪といってもよいと思います。
三流陸曹
2014/07/09 21:26
お邪魔します。
 そもそもゲリコマにMBTは「鶏に牛刀」ではないかと思います。MBTは本質的には「敵のMBTと戦う」ものだと思います。ゲリコマと戦うのには「歩兵戦闘車」の方が向いていると思います(例:車体は戦車のそれを流用、歩兵掃討用の回転式砲塔の機関銃、敵戦車及び対戦車ミサイルを牽制するための対戦車ミサイル、MBTよりは薄くても全体をまんべんなく覆う装甲(空母信濃の艦底が三重底で、二重底の大和よりも強固だったように))。ですからゲリコマには「歩兵戦闘車」または「MBT+歩兵戦闘車の組み合わせ」で対抗すべきで、一つの兵器にあれもこれも求めてもでかく・重く・高くなるだけだと思います。尤もそうなれば「島国日本でMBT同士のガチンコバトルが起こる可能性は何パーセント」になるのでしょうが。それかいっそ「数で押し潰す」事に徹して軽装甲機動車とかを数多く使った方が良いように思えます。馬鹿(ハナ肇)が戦車でやって来ても、ゲリコマがMBTといった重装備を持って来る事は無いでしょうから。
ブロガー(志望)
2014/07/09 22:37
チャイカ氏、ご意見有り難うございます。10式の電子装備についてはゲリコマに最適化されているかは別としてもそれなりのものですね。ただ清谷先生も指摘しているように自衛隊内でのデータリンクの普及率の低さはやはり問題だと思います。

清谷先生にご質問ですが、コスト面からの10式の防御性能の低さというのは先生の考察としてなのか、それとも何らかの裏付けがあるのでしょうか?
三流陸曹
2014/07/10 20:01
以下を参照ください。

http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013121000007.html
キヨタニ
2014/07/10 21:22
なるほど、陸自は「日本独自の国情」を謳って装備品を開発してきたけど、90式は漫然としたレオパルト2とエイブラムスの混血風だし、10式はルクレールの影響が見られるしでオリジナリティが無いように思えるなぁ・・・
まあ、博識な方々にしてみれば「日本独自のテクノロジーがふんだんに盛り込まれた素晴らしい高性能戦車」なんだろうけど、パッと見どこかのパクリに見えるのはどうなんでしょう?
まあ、元ネタが優れていれば基本的にパクったものも優秀になるはずなんで良いっちゃあいいんですがね。
八王子の白豚
2014/07/11 00:30
ブロガー(志望)さん
>>ゲリコマにMBTは「鶏に牛刀」
それは、アフガンイラクでの対ゲリコマ戦闘で否定されましたよ。
マリンロイヤル
2014/07/11 04:56
10式戦車に関する感想ですが、結局セラミックや鋼とかの材料としての物理的特性を明らかに無視した見解がネット上などには多いな、と感じます。チャイカさんも引用しておられる90式戦車に比べて●●%の重量で、というのも出所が曖昧だったと当方では記憶していますし(多分セラミック材料がアルミナ系から炭化ホウ素だとか炭化ケイ素になったとかそういうのが大きいのかなと推測してますが)、例えていうならこれってエアコンの省エネ機能だとかあるいはパソコンのCPUだとかの性能比較のように、全ての条件に当てはまるものではなくて、特定の条件下で(例えばセラミックブロック拘束材の重量を軽減しながらも、今までと同じ圧力で拘束できるとか。こういう例だと、防御能力自体は向上していませんが、防護能力と重量の比率は好転しますよね)とかそういう制約がついて回っているとしか考えられないです。セラミックを用いた複合装甲は大容積を必要とするので、サイズの縛りがきつい10式戦車の場合、側面はまず妥協していると考えるべきでしょう(35mmAPDSに抗堪可能据え置きとか。このレベルだと、現用125mmAPFSDSだと浅い角度でもブチ抜かれてしまう可能性は大いにあります)。
ふきのとう
2014/07/11 10:33
な何度も申し訳ありません、今一度確認したいのですが清谷先生の仰る高価な複合装甲を贅沢に使えないというのは側・背面の脆弱性という意図でのコメントで宜しいでしょうか?
自衛官でも実際に運用する人間と整備する人間で大分認識が違ったりします。
ただどう考えてもアタマが悪いとしか言えない装備、多いんですよね。
10式自体はそれなりなのでしょうがそもそも自衛隊自体の体質的な問題が大きいように考えます。
三流陸曹
2014/07/11 18:18
10式の開発中核にいた人物によると、正面装甲は自分の主砲弾の直撃に耐えられるとのことです。
ですが、単価からみれば鋼製装甲板の何倍も高い、複合装甲を多用していない。また重量やサイズからもそれほどの厚い装甲はありえない。技本の担当者もタンデム弾頭の話になるとムニュムニュですからね。これまでの取材してきた経験からすれば10式で十分な防御力は、正面だけ、あとは諦めたとかんがえるべきでしょう。
90式と同じ値段で3.5世代の戦車が調達できるわけがありません。
キヨタニ
2014/07/11 19:29
まあ実際コスト、重量を考慮して側・背面防御を妥協せざるを得ないのは仕方が無いですね。
ただそれをもってドヤ顔でゲリコマ対策云々言い出すのが・・・





三流陸曹
2014/07/11 20:57
10式を過剰に持ち上げてたのが、JSF一派とかいう熱湯よな時点でお察しですわ。
あs
2014/07/12 23:36
もっと、発展性とか拡張性を重視して造るべきじゃないですか、10式はその点で?ですね。日本の戦車が60トン70トンでも構わないと思いますけどね。
マリンロイヤル
2014/07/13 10:02
はっきり申し上げます。
清谷信一さんが書かれた記事は、素人のステレオタイプの揶揄の羅列ですね。

ABC兵器(あるいはNBC兵器・NBCR兵器)に対して、エアーコンディショナーを装備しているのは当然です。縮めて言えば「エアコン」です。それらから乗員を守るために清浄な空気を循環・あるいは外部から取り入れる必要があります。

また、C4Iという集積回路を守るためには、常に「冷やす」必要があります。ご自分のPCにも必ずファンが付いて冷やしている事を確認しましょう。人間が不快に感じる環境では、PCも禄に動作しません。それはご自分も体験されているでしょう。

また、実際に朝霞の「りっくんランド」で10式戦車の装甲に触られてみてはいかがでしょうか。真夏の炎天下でも、真冬の雪が積もる日でも驚くほどに装甲の温度は変わりません。それは10式の装甲というものは、自動車や重機の鋼板とは全く違っているということを如実に認識出来るものです。

主砲の攻撃性に関してもTRDIの主砲に関する記事、およびPDF、プレス用配布資料を些細に見られることをお薦めします。あらゆる状況を想定した砲弾が開発されています。

90式や、当初のレオパルド2戦車が側面からの攻撃にRPGでさえ耐えられないのは、事実です。それから何十年経ったのでしょうか。90式で見ても20年経っています。
その間、対策を講じていなかったわけが有りません。
こちらにも書いておきましょうか。
2014/07/25 07:02
当初から報道されているように、10式戦車は44tから48tまで様々なバリエーションがあります。実機が公表されていない48tバージョンに関してはメルカバよりも重装甲と言えます。

最後にもう一度申し上げますが、ステレオタイプの揶揄を羅列されるより、もっと勉強されてから金銭を貰った記事を書かれることを、プロであれば行っていただきたいものです。
こちらにも書いておきましょうか。
2014/07/25 07:02
はいはい、ご自身の信じるものを信じてください。
陸幕の公式見解まで否定なさるのですから。
キヨタニ
2014/07/25 12:38
清谷さんの書き込みは、全く答えになっていませんね。数万度の核攻撃下で「クーラーなし」であれば、あっという間に車内は焼失するでしょう。また、電子機器類も極度の高温下低温下ではまともに機能しません。適切なエアコンディションがあるのは、10式に限らず現代戦車では当たり前の装備です。そしてなぜBLOGOSにはお返事されず、こちらの方にのみ「返答」(返答にもなっていませんが)を書かれたのでしょうか?
この10式のブログ書き込みにかぎらず、清谷サンの記述内容はあまりにも稚拙に過ぎるものがあります。
こちらにも書いておきましょうか。
2014/07/26 00:32
こちらにも書いておきましょうか。様へ

あなたはフジテレビの、朝食でバナナや納豆を食べるとそれだけで痩せられる、という報道に飛びついてスーパーに買いに行った人を「バカな奴だなあ」と笑ったことはありますか。今のあなたはその「バカな奴」と同じになってますよ。
ひゃっはー
2014/07/26 15:08
前のコメントを訂正します。
たしかフジテレビは「朝食でバナナや納豆を食べた『だけ』で痩せられる」とは言ってませんでしたね。単に「朝食でバナナや納豆を食べた『ら』痩せられる」と言っただけでしたね。
その後、フジテレビは「誤解を招く表現であった」と謝罪したと記憶しています。
ひゃっはー
2014/07/26 16:32
こちらにも書いておきましょうか。様へ
ウィキぺディアを見て、「発掘!あるある大事典」事件のことを調べてみたのですが、フジテレビは大学教授の証言や実験データーの改ざんまでやっていたとは知りませんでした。ここまでされたら「踊らされた視聴者がバカ」というよりも「ウソを放送したフジテレビが悪い」とみなすべきですね。よって、私が出した事例は不適切なので取り下げます。

では、清谷氏の記事は全部ねつ造で、写真は盗用したものではない、と言い切っていいのかという疑問が生じるのですが、ネットやツイッターがこれほど発達した時代に、これほどのホラを吹けるのか少々疑問に思いますよ。現に同じフジテレビが作った「ほこ×たて」のウソはすぐバレましたし、この20年間で新垣さんのような人はまだ現れていないじゃないですか。まあ、あなたが「新垣さん」で清谷氏が「佐村河内」なのかもしれませんけど(笑)
ひゃっはー
2014/07/26 17:12
「こちらにも書いておきましょうか」さま

自らの足で情報を集め、公式資料にはない現場からの情報を提供してくださるという意味で、清谷さんはジャーナリストとして、良い仕事をされていると、私は評価しております。得た情報とそれを受けたご自分の解釈も(一応)分けて書いておられ、読者が自分で判断することが出来ます。

文章がやや攻撃的だとは思いますが、それも清谷さんの個性ですし、そもそもご意見に賛成するか否かは、読者が自分で決めれば良いことです。私も全てに賛成している訳ではありません。それでも得られる情報は、価値があると感じています(感謝)。

「素人のステレオタイプの揶揄の羅列」では、全くないと私は理解しています。従って、清谷さんを支持します。

>エアコン
話がかみ合っていないのでは?電子機器の冷却用の「エアコン」は存在すると、清谷さんも取材に基づき明記されています(きちんと読んでます?)。乗員がイラク等でも快適に過ごせるような(M1に追加されたような)エアコンはない、というお話だと私は理解しているのですが...。

>清谷サンの記述内容はあまりにも稚拙に過ぎるものがあります。
申し訳ありませんが、私は、そうは思いません。攻撃的なコメントは多いですが、10式への技術的な解釈も、別に的外れとは思いません。実際、技本も(90式と比較して)「防御力を下げることなく軽量化」としか言っていない。つまり90式と同等の防御力=レオ2の初期型の防御力という解釈は(どこまで正しいかはともあれ)、技本の説明を日本語として普通に読めば、自然に出てくる解釈では?しかも清谷さんは、陸自の関係者に直接話を聞いている。このことから、(定量的にどこまで正しいかはともあれ)全くの的外れのコメントではないと解釈できます。

#相手にしないベキなのかもしれませんが、、、(苦笑)。
ドナルド
2014/07/26 18:26
キヨタニさんは10式戦車はタンデム弾頭RPGに脆弱と書いていますが、そもそもタンデム弾頭とは、成型炸薬弾を2段構えにした物なので、メタルジェットでユゴニオ弾性限界を超える圧力をかけて装甲を貫通する、と言う基本は変わりません。そして10式戦車の装甲はセラミックなど異なる材料をサンドイッチ状に重ねた「複合装甲」です。そして複合装甲に使われるセラミックは、ユゴニオ弾性限界が鋼鉄の10倍程あり、今の技術ではセラミックのユゴニオ弾性限界を成型炸薬弾で超える事は出来ません。つまり、事実上成型炸薬弾は、複合装甲を破ることは出来ません。何が言いたいかと言うと10式戦車に対して、RPGなどの成型炸薬弾は、有効的では無いと言うことです。
また、清谷さんはスカートを見れば一目瞭然と書いてありますが、そもそも戦車のサイドスカートは、構造を見れば分かりますが大きな中空装甲の一部として見なすことができます。つまりサイドスカートは大きな中空装甲の一番外側と見ることが出来ます。知っているとは思いますが、中空装甲はRPGに対して絶大な効果を発揮します。また、戦車の装甲をあんな薄いサイドスカートだけで語るのはあまり意味がない話です。
と言うことで、僕が言いたいのは、1、10式戦車に対してRPGや、RPGと同じ原理の対戦車ミサイルなどは、あまり10式戦車に有効では無いこと。2、サイドスカートだけで戦車の防御力を語るのは、おかしいと言う事(もし語れるのであれば、戦車の装甲の強度は全てサイドスカートと一緒だった、などきちんとした根拠とともに言ってくれるとありがたいです。)です。
追伸 書き忘れた事があったんですが、一応10式戦車は基幹連帯指揮統制システムに接続することによって、歩兵などと通信することが出来ますよ。

2014/07/27 22:41
10式の装甲がすべて複合装甲ではありません。非常に限定されています。本体の装甲の多くは鋼鉄製です。仮にすべてが複合装甲でも厚みが十分でなければタンデム弾頭は防げません。
キヨタニ
2014/07/28 12:41
では、複合装甲の範囲が非常に狭く、さらに薄いと言う根拠は、何処から来るのでしょうか?また、全てが複合装甲では無いと言う事は認めますが、車体要部は複合装甲ですし、外装式モジュール装甲などを取り付ければ、結構な部分が複合装甲になることが推測されます。また、仮にRPGに耐えられない程薄い装甲だと仮定すると、10式は重すぎるのでは無いでしょうか。

2014/07/29 10:15
ぼくの技本に対するインタビューなどを参照ください。
キヨタニ
2014/07/29 11:41
すみません、そのインタビューが何処にあるのか分かりません。ちなみに僕が知っている範囲では、砲塔正面と側面、車体正面には複合装甲がある、と聞きました。そして10式の複合装甲は現存する戦車砲に対して全て抗堪出来る優れた防御能力があるとも聞きました。このことを踏まえると、10式の防御力が弱いと言うのは間違っているのでは無いでしょうか。

2014/07/31 23:40
10式戦車とその必要性
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013121000007.html?iref=webronza
キヨタニ
2014/08/01 09:53

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「国産戦車は世界最新鋭」陸上自衛隊の戦車不要論を専門家一蹴 「専門家」の見識。 清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 /BIGLOBEウェブリブログ
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