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zoom RSS 防衛省御用達 月刊MAMOR 連載ライター水野寛之氏の自己弁護

<<   作成日時 : 2014/07/26 14:52   >>

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防衛省御用達 月刊MAMORで防衛省の技本のインタビュー記事の連載を行っているライター水野寛之氏はブログで以下のようなエントリーを公開しています。

広報誌のお仕事
http://hiro2.txt-nifty.com/backyard/2014/05/post-317c.html#more
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38977/59597933

これはぼくの批判を意識したものでしょうか。自分の仕事が如何に社会的に意義のあるものか、虚しく主張しております。

何かご自分のお仕事にやたらに後ろ暗いところがおなりなのでしょうか?

別にぼくは広報誌の役割を否定するつもりはありません。
また多くの媒体は、広告主やテーマになる役所やらのゴキゲンを忖度しなければならないことは多々あります。ですから全くニュートラルな媒体の存在は極めて難しいことも重々承知しております。

ですが、この記事はないでしょう。


未だに「官=悪」なんて思っている人がいるのにはびっくり。広報誌の中身が「大本営発表」だ、なんて、現場を知っていたら笑ってしまう。


これは月刊MAMORのことを書いているのだと思われます。

現場を知っている?冗談はやめてください。ぼくへの反論で自分は素人だ、何も知らないと主張していたのはどこのどなたでしたかしら?

海外の見本市や軍隊、メーカー、国内でも多数の関係者の取材など「現場」の取材を20年以上してきた人間から見れば水野氏の「現場」とやらは幼児がたらいで水遊びをしているようなものです。水野氏は仏DGAやら英DESO、スウェーデンのFMVなどの防衛省や技本のカウンターパートの取材をしたことがあるんでしょうかね?その上で比較検討したことがあるのでしょうかね。

自分の「クライアント」のインタビューすることが「現場」なんでしょうかね。

官が嘘はつかないまでも、自分たちに不利なことを進んで公開することはありません。官僚組織に限らず、組織は自己防衛をするものです。

ぼくは自衛隊の無線機の問題について長年警鐘を鳴らしてきましたが、陸幕がこの事実を認めたのは問題が表層化した先の大震災以後です。しかもかなり矮小化されています。

水野氏が必死にかばっているヘリ型UAVは、防衛省のHPの政策評価で自画自賛しておりましが、これが先の震災で一度も飛ばなかったことを防衛省が認めたのは、ぼくが取材して突き止めて、陸幕広報に一度も飛んでいない、間違いないかと確認し、これを認めて以降でした。

住友重機の機関銃のデータ捏造などの問題でも、現場では同社の製品に問題ありということが長年言われていました。ところが防衛省は40年以上もそれを問題にしてこなかった。恐らく防衛省ではこの事実も知っていたでしょう。

官がやることは100パーセント信用できるならばメディアは存在理由がまったくありません。

官が常に正しいならば、裏金作りや薬害エイズのような事件も、消えた年金や、年金の無駄遣い、検察官による証拠捏造なども発生していなかったはずです。空自の調達不正もこれまた発生しなかったはずです。

水野氏はすべての組織は善意の塊であると信じているのでしょう。
であれば極めてピュアな人物です。こういう性善説を完全肯定するようなピュアな人物は情報を扱う仕事には向いていません。我々ジャーナリストのイロハのイは警察と同じでまず疑うことから始まります。

水野氏は善意の塊のような方でしょうが、そのような人物にはジャーナリストや真実を求めるライターというお仕事には向いておりません。

仕事変えたほうがいいんじゃないですか?


官であれ民であれ、未定のもの、はっきりしないものは書かない。誤解を与えるから。あるいは含みを持たせる書き方をすることもある。その辺は、行間を読んでもらうしかない。MAMORの場合だと、安全保障上の問題で書けないこともある。本当ならスペックとかも書きたいけど、書いたら問題だもんね。

軍事の素人を自称するライターさんにしては随分と「プロ」っぽい発言です。
防衛省や自衛隊の納税者に対する情報開示は極めていびつですし、他の民主国家に較べても質量ともに劣っています。
防衛省を盲信すべきとする水野氏は何の疑問も持たないでしょうが、他国で長年取材をしてきたぼくから見れば納税者軽視であり、大問題です。


広報誌といえど、こと私の書いているような技術的な話の場合、相手先の都合のよいことばかりを書くなんてことはしないし、できないことはできない、やらないことはやらないってちゃんと書ける。

いや、本当にそう思っているのであれば幸せですね。
相手のいうことに疑問を挟まずに、書いているだけじゃないですか。水野氏の原稿をすべて読んでいるわけではありませんが、技本の言い分だけが紹介され、他国の同様の研究や装備などとの比較なども無いように思いますが。

「つまり、一般紙と変わらないってことです」

自覚がないなら重症です。
MAMORで最近話題になった海自の隊員に対する裁判とか、守屋次官のスキャンダル、UH-Xの官製談合、隊員の自殺やいじめなど、防衛省や自衛隊に「不都合な真実」を究明するような記事が一度たりとも載ったことがあるのでしょうか。

一般誌と広報誌=御用雑誌では全く違いますよ。
よくこのような醜い自己弁護が書けるものです。羞恥心や良心があればこんなことは言えないでしょう。

水野さん、寝言は寝て言ってください。
あなたが見苦しい自己弁護をすればするほど世間のあなたに対する評価は下がるだけです。

繰り返しますが、ぼくは広報誌の存在自体を否定しません。
防衛省の主張や情報をより広く国民に訴えることは必要でしょう。
防衛省は主としてこのような情報拡散と、イメージアップのためにカネを使っているわけです。

ですから広報誌に求められるのは防衛省・自衛隊にとってポジティブな情報の提供だけです。それを批判的な記事を書いたり、防衛省という権力をもった「暴力装置」を監視しているメディアやジャーリストと同じであるとは羊頭狗肉もいいところです。

まあ、こんな世迷い言を書く水野氏は防衛省やMAMORにとっては「無能な味方」で、迷惑もいいところでしょう。
善意でクライアントや媒体にわざわざ迷惑をかけるライターさんにお仕事を頼もうという奇特な媒体は少ないと思います。その意味ではMAMORの編集長は随分と懐が深いようです。

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内 容 ニックネーム/日時
MAMORのライターなら、私のような素人でも勤まる気がしてきました。
いまの仕事を辞めたら、半ば本気で売り込んでみようかと思案しています(笑)
FM-V TOWNS
2014/08/11 13:01

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