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zoom RSS 「中国を仮想敵国にしている」河野洋平元衆院議長の妄言

<<   作成日時 : 2014/06/02 11:40   >>

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河野洋平元衆院議長は29日、東京都内で講演し、安倍晋三首相が集団的自衛権の行使容認を目指していることについて「(議論は)あからさまに中国が仮想敵国になっている。『わが国の平和と安全を守る』というより、外交的に隣国と話をすることが先で、その方が効果的だ」と批判した。

「中国を仮想敵国にしている」河野氏が安倍外交を批判 談話検証には「冷静に結論を」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140530/stt14053013240010-n1.htm


やはりこの人はアホでした。

 過去自衛隊が仮想敵を持っていなかったとでも思っているのでしょう。
 ですが、仮想敵がなければ軍備なんて整えられません。
河野氏は軍事のイロハもご存じないわけです。

 ソ連と戦うのがモザンビークと戦うのでは全く必要な装備、戦略、戦術、兵站が異なります。相手がラグビーやっているのに、サッカーの練習と用意だけやってもしょうが無いでしょう。

 ですが、かつて自衛隊は「仮想敵」というと怒られるので「対象国」と称していました。今でもそうでしょう。まさか「仮想敵」はゴジラとか火星人ならば許すとかいうのでしょうか。

 河野氏の頭のなかでは、敵と味方しか存在しないのでしょう。
現実はそうではないことは、軍事だけではなく政治の世界でも同じはずです。 

 実際の世の中ではそうではありません。潜在的な敵国だからこそ余計に外交努力とコミュニケーションを密にし、互いに理解することで、戦争を防がなくてはなりません
河野氏にはこのような視点が欠けています。

 また河野氏の発言で対中、対韓関係をかき回し、我が国の国益に大打撃を与えました。
平成5年の「河野洋平官房長官談話」慰安婦募集の強制性を認めたわけですが、事実誤認でありました。

 宮沢喜一氏もそうですが、外務官僚と同じで相手の言うことを鵜呑みにして取り敢えず土下座をしてご機嫌を取り結ぶのが外交であると思っているフシがあります。
ですが、それは国益の切り売りであり、外交でもなんでもありません。
それならば小学生でも外交ができます。

 ところが河野氏この「河野洋平官房長官談話」に対する謝罪もしていません。自分が正しかったと思っているのでしょう

 これは政治家の思想の方向性の問題ではありません。政治家としての資質に著しい欠陥があるということです。そのために国益を損なっているわけです。

 こういう粗末な頭の政治家が自民との重職を担ってきたわけで、その面では自民党に大きな責任があります。
それを自民党も党として問題視しないところに問題があります。

 自民党は河野氏を「破門」(除名)すべきでしたが、いまだにそのような動きはありません。

 安倍首相は集団安全保障とか憲法とか「楽しい」問題にかかりきりですが、身内の偉い人のこういうトンデモを抱えておいて「戦後レジーム」からの脱却とか「日本を取り戻す」とかおっしゃっても空疎に聞こえるのですが。



NEXT MEDIA "Japan In-Depth"[ジャパン・インデプス]に以下の記事を寄稿しております。

<バーバリーと三陽商会>ファッション業界「ライセンスビジネス」の怪
http://japan-indepth.jp/?p=6198
<防衛産業も営利企業>政府は防衛産業の持続可能な利益確保の必要性を国民に説明すべき
http://japan-indepth.jp/?p=5052

<武器禁輸緩和>安倍政権は「防衛装備生産基盤の危機回避」という本意を国民に説明せよ
http://japan-indepth.jp/?p=5014

<200億円の海自P-1哨戒機>性能も怪しい高コスト機の開発ではなく現有機の近代化を
http://japan-indepth.jp/?p=4818

朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しました
国益のために国内ヘリ産業を潰すべきだ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014051200007.html?iref=webronza

ロシアとウクライナが簡単に刀を抜けない理由
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014041500002.html

知られざる日本発のクールジャパン的ヒット商品「エア・ソフト・ガン」はなぜ市場を失いつつあるのか?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014032400011.html




 
 

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
鼻血ブーの福島の元何とか町長より現在の身分を知りたいです。河野さんて今は何しているの。認知症を患っているようにはみえませんが。
あの人は今
2014/06/02 20:20
 おそらく河野氏は中韓(朝も?)を「仲間」とでも考えているのでしょう。だからこそ「仲間内を荒立てる事はやめろ」と言っているわけで。河野氏にとってベトナムやフィリピンとかは「仲間」ではないので、ベトナムやフィリピンがいかに中国にいたぶられようが、そんな事には全く無関心なのです。「敵・味方」というよりも「関心・無関心」の方がより正確なのではないでしょうか(敵は一応関心の対象)。

 中国には(韓・朝も?)日本(人)のような「安直な仲間意識」などありません。あるのは血縁等の強固な”縛り”と三国志演義の「三顧の礼」に見られる強固な"絆(劉備は若造の孔明の元にすっぽかされても居留守を使われても通い続け、孔明は劉備の子劉禅を不肖と分かった上で支え続けた)"です。そんな事も分からない連中が「友好」だの「親善」だのほざいているわけで。
ブロガー(志望)
2014/06/02 22:07
全くその通りですね!
ろく
2014/06/02 23:50
「紅の傭兵」
という異名を持っています。
支那へ向かう機が台湾にトランジットしたとき、支那に忠誠をたててたった一人機外に出なかったという伝説を作った男です。ちなみにその後支那で「私はこうしました!」と支那側にえばって言ったけど、あきれられたとのこと。
周知の事実だと思ってましたが、誰も書かないので念のため。
unimaro
2014/06/03 19:33
全てにおいて同感です。
観察者
2014/06/03 21:16
『仮想』じゃなくて明瞭な敵国でしょうに。尖閣を巡る一連の騒動を知らないのでしょうか? 河野は。
黒いタヌキ
2014/06/04 03:07
外の敵より内部の敵(笑)というか、こんな人物が与党のトップだったんですから、戦わずして敗れてますね。
マリンロイヤル
2014/06/04 08:45
そんな彼でも勲一等もらえるんです。

2014/06/04 13:52
河野洋平ではなく「紅の傭兵」でしたか。上手いこと言いますね。でも今は肩書きだけで生きてるだけの過去のオッサンですよね。腐った鯛でも美味しいんでしょうかね。
腐っても鯛
2014/06/04 20:17
再びお邪魔します。

 尖閣等の問題に対し河野氏はおそらく「こちらが誠意を以て接しさえすれば良好な関係になる。であるから今良好な関係にないのは日本側の誠意が足りない(仮想敵国にしている等)からである。」とでも考えているのではと思います。尤もその「誠意」がそれこそ「台湾で機外へ出なかった」といった「日本人が考える誠意」ですが(中国にしてみれば、「渇しても盗泉の水を飲まず」という言葉はあるが、その事で河野氏は何も失わず、中国は何も得ていない?)。

 それから『営業マンは断る事を憶えなさい』といった本を書いた石原明氏が「営業マンは説得し易い方を説得する。それは顧客を説得するか、それとも『この商品は売れない』と会社や上司を説得するかである。」といった事を書いていたのを見た記憶があります。外務省や外務官僚にとっては「外国を説得する」よりも「自国の政治家や国民を説得する(言いくるめる)」方が遥かに容易なのではないかと思ったりします。
ブロガー(志望)
2014/06/05 22:55
紅の傭兵の同い年の役立たずのムスコではなく実の息子は確か自民党の現役国会議員のはず。以前はTVタコーでよく見かけたが最近は親の影響か泣かず飛ばず。この件に関して何かコメントが欲しいですな。たとえ「あれは単なるボケ親父の戯言でして」でもいいから。
それより
2014/06/07 20:34
あの御仁が媚中媚韓なのは今に始まったことじゃないのでいまさら驚くこともありませんが、あの御仁にペラペラ喋らせている安倍首相はやはり口先だけのお坊ちゃんですね。
一応政党ってのは同じと言わずとも近い考えの人が集まって成り立つはずなのに、真逆の意見の人を長老として遇しているのはその拠って立つ根拠に信用がおけなくなると思うんですが・・・

もっとも、日本の政党って共産党と社民党以外はみんな政治屋になりたいだけの人が集まった互助会みたいなもんですよね〜(永遠の野党と死にかけ政党が実を言うと一番政党らしいってのは何の皮肉なんでしょうか?)
八王子の白豚
2014/06/14 18:08

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