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zoom RSS 防衛省御用達、MAMOR誌ライター、水野某氏の批判に対する反論その2

<<   作成日時 : 2014/03/22 15:53   >>

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前回に引き続き、ぼくが関係した週刊東洋経済の2012年1/21号の「自衛隊のコスト
という特集の「開発の総本山・技本その実力は本物か」というぼくが寄稿した記事に対する月刊MAMORのライターの水野寛之氏の批判を検証します。

「東洋経済」1/21号の記事に関する考察
http://hiro2.txt-nifty.com/backyard/2012/01/121-e78d.html


『「民間製、外国製のUAVとUGVが活躍した」と書かれている。具体的にはアメリカ軍のグローバルホークによる偵察を指しているものと思われるが、慣れない(アメリカから見れば)外国の地で偵察するリスクを抑えるために使用したのだろう。すでに他国で実績もあるし。(ちなみにUGVが震災で活躍した話は聞いたことがないのだが…)リスクを抑えたいアメリカと複数の情報ソースを持っている日本とでは、状況が異なるということだ。日本にとって、わざわざUAVによる偵察を行うメリットはない』


水野氏はグローバルホーク以外にも、前回ご案内したフジインバックのB型、ハネウェルのT-Hawk、その他複数のUAVが使用されたことをご存知ないようです。
グローバルホークをUGVと称しているの?という意地悪なツッコミはやめておきますが、全体的にトンデモな内容です。

「日本にとって、わざわざUAVによる偵察を行うメリットはない」

と、いうのは明確な誤りです。実際に福島第一原発偵察で先述のようにB型その他のUAVが使用されました。水野氏の主張が正しいのであればこのような偵察は行われなかったはずです。

これらのことはぼくや他の専門ライターに記事だけではなくネットで広く知ることができます。
「UGVが震災で活躍した話は聞いたことがないのだが…」

この問題に多少なりとも興味があって、普通に新聞やネットの記事を見ていればこういう発言は出てこないと思います。「専門」(多分)ライターとしては如何なものでしょう。

他人様を自称ジャーナリスト呼ばわりするのは結構ですが、ご自身の専門ライターとしてのリテラシーと知識の方を心配なさるべきではないでしょうか。

UGVについてはiロボット社のパックボットなど複数のもの投入されました(ぼくは外国の見本市で、直接関係者に取材を行いました)、その他国内で開発された千葉工業大未来ロボット技術研究センターの「Quince(クインス)」などのUGVも投入されました。
これまた水野氏はご存知なかったのでしょう。

いやー、MAMORのライターさんの情報アンテナって鋭いんですねえ。

水野氏はぼくが技本が開発中のUGVが投入されなかったと批判したことも、開発中だから当然だと批判しています。ですが、千葉工大のUGVなども製品化されたものではなく、似たようなものです。
またiロボットのUGVも原発事故用に開発されたものではなく、現場では結構大変だったそうです。ぼくその内容をiロボットの担当者からマレーシアの見本市DSAで直接聞いております。

技本のUGVは平成16年度から開発され、震災前の技本の発表会などで何度もデモもやっています。国家の一大事ですから、使えるものであれば試作品でも役に立てば投入すべきでしょう。
何しろこのような自体に投入されたUGVは過去なかったわけですから、役に立ちそうならばなんでも投入すべきだったでしょう。

ですがそれもやらなかった。あるいはできなかったわけです。
で、彼はこのように続けます。

自衛隊は航空機による観測を綿密に行っている。その中で2波長赤外線センサなど技本が開発した技術が活用されている。その事実は無視するのか?

そうなんですか。具体的にどのような航空機に搭載されるのでしょうか。
技本のHPによると「2波長赤外線センサ性能確認試験」は平成25年に行われており、
まだ開発レベルだと思っておりましたので、技本との太いパイプをお持ちの水野氏ご教授いただければ幸いです。
http://www.mod.go.jp/trdi/news/1303_2.html

仮に装備され、すべてがこれを投入すれば済むのであれば携行型のサーマルイメージャーなども必要ないでしょう。

そもそもぼくが問題にしているのは陸自のUAVが飛ばなかったことです。低空でUAVがFLIRの赤外線カメラを使用すれば、かなり体温が下がっている被災者も発見が可能だったはずです。当然有人ヘリも活躍していましたが「目」は大いに越したことはありません。因みに陸自のヘリの多くが使用しているFLIRは技本が開発したものじゃありません。
また防衛省のホームにはFFRSは「大規模災害」と「NBC状況」下の偵察に必要と書いてあります。水野氏は文句があるならば、防衛省に行ってはどうでしょうか。

また陸自や海自のヘリなどに搭載されたFLIRも多数不明者の探索に使用されましたが、これらの探索のための飛行も必要なかった、ということになります。

「技本の誇る2波長赤外線センサ」さえあれば、他の観測・偵察手段はいらないとでもいうのでしょうか。先端技術に大変精通されているであろう水野氏に、是非ともそのあたりをご教授いただきたいものです。

この文章を読む限り、水野氏が赤外線センサーに関してかなりの誤った「信仰」を持っているように思えるのですが、気のせいでしょうかね?

まったく別な話をもってきて、言ってもいないことを批判するのは滑稽ですらあります。




防衛省御用達、MAMOR誌ライター、水野某氏の批判に対する反論その1 
http://kiyotani.at.webry.info/201403/article_10.html

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防衛省御用達月刊MAMOR連載「軍事ライター???」水野寛之氏の残念は反論 その4
 週刊東洋経済の2012年1/21号の「自衛隊のコスト」 という特集で、「開発の総本山・技本その実力は本物か」という記事を書きました。これに対して月刊MAMORのライターの水野寛之氏は以下の様な批判を自身のブログで書きました。 ...続きを見る
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
御用ライターは、防衛省自衛隊への批判を封じるのがお仕事なんでしょうが、低レベルですね(笑)
マリンロイヤル
2014/03/22 18:26
お疲れ様です。
このなんとかさんには全く興味が涌かないのですが、ほんのちょっと検索かけたら
・素人相手のネット関係本多数
・自衛隊広報誌のライター
なだけで、別に軍事専門家じゃないですね。
ネット関係でも専門というよりは、素人相手ですし、、
防衛省のおばかな奴からの要請で書いた、ということではないですかねぇ
他の人は「忙しい」とか理由つけて逃げたのに、この人は何も知らないからうけちゃった♪とか?w
unimaro
2014/03/22 19:59

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