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zoom RSS 機動戦闘車は「戦車」である

<<   作成日時 : 2014/01/03 22:00   >>

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次期防衛大綱では戦車の定数が300輌に減らされています。これを非常に評価する人たちがいます。ですがそれはまんまと陸幕の術中にハマっているのではないでしょうか。

 確かに戦車は大綱終了時までに300輌に減らされることになっています。が約250輌の調達が予定されている機動戦闘車を加えれば、戦車の定数は550輌です。定数400輌の現大綱よりも多くなります。
 

 無論機動戦闘車は戦車ではない、という主張があるでしょう。防衛省もそのように説明しています。
 ですが、それを鵜呑みにするのはどうでしょうか。

 105ミリ砲を搭載した8輪装甲車の嚆矢であるセンタウロは、戦車駆逐車といえば聞こえがいいのですがカネのないイタリアが苦肉の策で生み出した「プアマンズ・タンク」でした。ソ連が南下してくるであろう北部に戦車は配備し、南部は装輪の戦車駆逐車でというわけです。単価は安いし、高速で戦略移動できるので調達数も少なく抑えられる。
 金があればイタリアはセンタウロなんぞ開発しなかったでしょう。あれは作ってみたら、緊急展開部隊やPKOなどで便利だったというわけです。
 

 そもそもが機動戦闘車は機甲科の失業対策として計画されました。はじめに機甲科の声量減退を防ぐことが目的であり、軍事的な必要性はありませんでした。
 
 既に何度も書いていますが、機動戦闘車はゲリラ・コマンドウ対処、また島嶼防衛などで、普通科(歩兵)の火力支援、軽戦車などに対する対処を想定しているとされています。が、後付の理屈です。
 
 であれば、105ミリ砲を搭載した「装輪戦車」は必要ないでしょう。主砲はせいぜい76〜90ミリ砲で十分です。
  防衛省が国産装備を開発するときに大好きな言い訳、「我が国固有の環境」に適した装備をもとめるのであれば、人口の7割が都市部に集中し、人口が密集している「我が国固有の環境」において、105ミリ砲は副次被害を多くもたらします。

 ゲリコマ対処に戦車砲が必要だというのであれば、74式を近代化してトレーラーで運べば十分です。ゲリコマ相手に250輌も「装輪戦車」は必要ありません。あるいは10式でもいいでしょう。
 防衛省、陸幕は軽量な10式もゲリコマ対処に有用だと防衛省は主張しています。ならば何故屋上屋を重ねる機動戦闘車が必要なのでしょうか。
 逆に機動戦闘車を開発するのであれば中途半端に軽量な10式は必要ありませんでした。

 しかも島嶼防衛に有用といいつつ、機動戦闘車はC-130などでの輸送は不可能であり、島嶼に輸送するならばC-2などの大型輸送機で沖縄あたりに運び、そこからフネを使う必要があります。
 ならば74式か10式を事前に沖縄に配備しておけばいいでしょう。
 ゲリコマ、島嶼防衛に105ミリ砲をもった装甲車輌がひつようならば74式の近代化でいいわけです。夜間戦闘能力やらネットワーク化を付加しても1億円もかからないでしょう。
 
 105ミリ砲を搭載するために機動戦闘車の全幅は約3メートルになっています。果たしてこれで普通科に随伴できるのでしょうか。確かに現在の96式など横幅が2.5メートル以下に抑えるようにしたというのは、現実を見ていないでしょう。これはぼくも批判してきました。
 96式は事実上路上でしか運用できないほど機動力が低い。事実上治安維持用の装甲車みたいなものです。これは設計関係者が明確に認めています。あと10センチ横幅あれば、全く性能が異なったといっています。
 
 ですが、機動戦闘車が普通科に随伴する車輌であるならば横幅は2・6〜2.7メートル程度に抑えるべきです。昨今の装甲車はタンデム弾頭やIEDなどに対処するために装甲が分厚くなっていますが、それらは増加装甲として戦時に装着すれば宜しい。
 ですが、機動戦闘車の装甲は正面以外は12.7ミリ弾に耐えられる程度でしょう。これに諸外国の装甲車のようにタンデム弾頭対処用の装甲を付加すれば横幅は3.5メートル近くになるでしょう。

76ミリ砲あたりであれば、横幅2.6〜2.7メートルクラスの車体でも搭載が可能だったでしょう。普通科の火力支援であればその方が合理的です。
 そもそも105ミリ砲以外の選択を考えていませんでした。それ以下になると「戦車」じゃなくなると考えていたのでしょう。「戦車」として運用を考えているのならば、横幅が3メートルでも何ら問題ないでしょう。
  
 実際戦車は北海道と九州に集約され、本州その他は機動戦闘車が配備されることになる予定です。これも陸幕が機動戦闘車を戦車と位置づけている証左でしょう。
 何しろ陸幕は74式を旧式化するに任せてきました。とても現代の機甲戦に使える代物ではありません。また随伴する歩兵戦闘車も、十分な防御力をもったAPCも存在しません。実質的に74式は歩兵直協の火力支援車輌と認識されていたのでしょう。


 仮に機動戦闘車の横幅になんの問題ないのであれば、何故これまで装輪装甲車の全幅を2.5メートル以下に抑えてきたのでしょうか。
 
 不思議なのはこれまで我が国独自の環境では全幅を2.5メートルに抑えないといけないと、だから96式は正しいのだ、それ以上の幅だと運用上不都合がある、だから外国製の装甲車は日本の実情に合っていないと主張していた「国産尊王攘夷派」の人たちは、機動戦闘車の横幅の大きさを問題にしません。
 不思議なことです。

 実は陸幕は2横幅.5メートル以下にこだわり、3メートルを主張する三菱重工側と激論の末に、3メートル案を呑みました。であれば主砲を再考すればいいのに、それが出来ない「オトナの理由」があったわけです。

 これらの点からみても陸自が機動戦闘車を「装輪戦車」と認識していると思っていいでしょう。

 このため10式に加えて機動戦闘車という「戦車」が毎年調達されることになります。その数は機動戦闘車は「戦車」ではありませんから、減らされるのはまだ十分に使用できる90式です。本来90式と74式の近代化で現在の戦車定数の400輌は極めて安価に賄えました。
 しかもすべての戦車を近代化、ネットワーク化するにしても必要な予算の規模からみて5年程度で済んだでしょう。

 ところが10式と機動戦闘車の調達が戦車の近代化を圧迫します。
 これにより陸自の戦車の近代化は大幅に遅れます。しかも機動戦闘車はネットワーク機能を付加するか否か、未だに決定されておりません。

 しかも毎年10式と機動戦闘車の調達予算が300億円程度はかかるでしょう。

 機動戦闘車は極めて特殊な車体です。今後開発されるであろう8輪装甲車は全く別物になるでしょう。
 このような冗漫な装備計画はいたずらに開発費や維持運用費を増やし、本来投資すべき予算を喰っています。

 機動戦闘車を開発・装備するカネと暇があれば、今頃とっくに96式に代わる装甲車ファミリーを開発・配備できたはずです。
 仮に火力支援用の装甲車が必要だったとしても新型8輪装甲車のファミリーとして開発すれば開発費も運用コストも格段に低減できたはずです。


 
 彼らは「戦車」という名は捨てても、機動戦闘車を含めた定数を400輌から550輌に増やすという「実」を取りました。陸自の脳内では機動戦闘車は「戦車」ということです。
 それは見事に成功ましたが、これにより陸自の近代化は大きく遅れ、戦闘力は大幅にダウンすることになります。
 陸自は組織防衛をしたのでしょうが、それは国防を弱体化させ、人民解放軍を利することになります。戦争する気がない組織というのは気楽なものです。





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低性能でも価格は数倍から10倍の国産小火器〜住友重機が防衛省に納入していた機関銃データの改竄も露呈
http://japan-indepth.jp/?p=1930

夢想的な平和主義者ではなかったネルソン・マンデラ〜武装組織への上手な処遇が生んだ安定政権
http://japan-indepth.jp/?p=1900
「軍事産業は国の財産」と演説した現実的政治家ネルソン・マンデラの死と「最後の未開拓巨大市場」南アフリカの現在
http://japan-indepth.jp/?p=1919


朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しています。
陸自の水陸両用装甲車、AAV7導入は裏口入学だ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013122500002.html?iref=webronza


日経が伝えないトルコとの戦車エンジン共同開発の真実(上)――トルコの狙いは何か?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013112500006.html
日経が伝えないトルコとの戦車エンジン共同開発の真実(下)――日本がパートナーを組むべき国はどこか?

アベノミクスで食材偽装が増える?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013111100009.html
機動戦闘車は必要か(上)――島嶼防衛にもゲリラ・コマンドウ対処にも不向き
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013103100010.html?iref=webronza
機動戦闘車は必要か(中)――脆弱な防御力
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013110100004.html?iref=webronza
以下は12月24日の防衛大臣記者会見のぼくの質問です。
http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2013/12/24.html

Q:韓国からの弾薬の要求ということは、5.56mm以外の要求というのはあったのでしょうか。それとも、5.56mm弾だけだったのでしょうか。
A:今回、私どもが現地から報告を受けているのは5.56mm弾のみの要請というふうに承知をしております。

Q:中期防で水陸両用車とオスプレイと思われるティルトローター機の調達が明記されているのですが、両方ともまだ十分な評価をしていない段階だと思います。AAV−7に関しては先日報道官の方から平成26年度中に評価を行うという回答があったのですけれども、平成26年度中ですとAAV−7指揮通信型、回収型が到着していないということで、APC型のみで判断をすると。そうすると、そもそもなぜ指揮通信型と回収型は評価目的で購入しているのかということになりますし、オスプレイに至ってはそういう評価を全くしていない段階で既にもう中期防で調達を決めるということで、すごく拙速な感じを受ける。何か政治的な導入をしなければ行けないという理由が両方ともあるのでしょうか。
A:私どもは、部隊から様々なヒアリングをする中でこのような装備についての検討を行っております。今日具体的な予算についてのレクチャーがあるというように聞いておりますので、そこでしっかり聞いていただければありがたいと思います。

Q:住友重工の指名停止の件なのですけれども、機関銃関係で非常にデータなんかに一貫して不備があったということで、これに関して5ヶ月というのは非常に軽いのではないかと思うのです。74式機銃を調達された時期ではじめから全てデータが偽装されていると。これに関して例えばもう少し重たい処置はないのか、あとは例えばM2であるとかMINIMIに関しては外国からの輸入に切り替えるということは考えていないのか、あとは過去の損害賠償などは考えていらっしゃるのでしょうか。

A:この問題については、担当部局から私の方に報告があった時点から、ある程度時間をかけての対応について協議させていただき、内部でかなり検討して、最終的には報告も受けております。いずれにしても、今日終わった後細かく説明させますので、そこでお話をしていただければと思います。



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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
どうしても機動戦闘車を使いたかったら、本来は10式の制式化は見送り、技術的成果だけを用いて90式の近代化を行い、近代化90式だけで戦車を統一すべきでしたね。そうすれば、重戦車と軽戦車のミックスで筋道の通った運用ができた。90式の入れないような貧弱な橋梁や道路しかない「我が国固有の環境」のど田舎に敵がわざわざ主力戦車部隊を着上陸させてくる筈もなく、機動戦闘車で十分でしょうから。
X
2014/01/04 02:43
昔と違って陸自も海外派遣が珍しくない。機動性を強調するなら、なおさら海外派遣も想定すべきだろう。これではいつまで経っても、海外活動に適した部隊を編成できない。総理とその仲間たちが偉そうに外交や軍事を語っているから滑稽だ。威勢よく国際貢献とか集団的自衛権とか声を張り上げても、自軍の警護もままならない工兵部隊を出すのみ。近い将来に近代化された中国の陸軍部隊が国際部隊で役割を担うようになったらどうするつもりか。政治的にはいろいろあっても、地上軍が必要になる任務をこなせる能力は国際社会で重宝されるだろう。プレゼンスとはそういうものだ。人民解放軍の近代化は海空軍を優先させているが、陸軍の装備も小規模ながら生産・改良を続けている。日本とは違い、個人装備レベルまでメスを入れているようだ。ボディアーマーなどの防御装備にも関心を寄せているらしい。

2014/01/04 08:41
陸幕が機動戦闘車の横幅を2.5m以下にしようとした理由は、横幅が2.5m以上の装輪装甲車でも陸自が運用するには何の問題も無い、という前例を作りたくなかったからなのでしょう。今回の件で、NBC偵察車を導入した陸幕は、当時の石破茂氏を完全にコケにしていたことがはっきりと分かりました。
ひゃっはー
2014/01/04 10:19
陸自のOBが機動戦闘車の必要性を強調するのに「島嶼防衛」を連呼していて、変な事を言う連中だなあと思ってましたが、導入が決まったら危ないところは戦車を配備、機動戦闘車はそれ以外の場所へ、なんて……機甲科のリストラ対策だったんですね。こりゃ陸自は機動戦闘車を戦力とは見てないですね、訓練部隊とどこか一部の部隊だけネットワーク化してあとは放置でしょう。
マリンロイヤル
2014/01/04 16:15
お邪魔します。

>戦争する気がない組織というのは気楽なものです。

というよりも日本以外の国では軍事は重要視されていますが、血の穢れ・死の穢れ・恨みを忌み嫌う神道的価値観を持つ日本ではそれらが避けられない軍事を忌み嫌い、軽視・蔑視します。また自衛隊はアメリカに作れと言われて作ったもので日本(人)自身の意思で作ったものではありません。ですから日本以外の外国の軍隊は外敵との戦いに専念できますが(予算獲得の戦いまたは政争はあるでしょうが)、自衛隊の場合はまず自分自身(組織)を守らねばならないのでしょうし、普段自分達を軽視・蔑視している連中を生命・身体をかけてまで守ろうという気にはなれないのではないでしょうか(何か特別の信念でもなければ)。無論そういった人間は割合では多数派では無いかもしれませんが、日本を動かす・方向性を決めているのはそういった人達では。
ブロガー(志望)
2014/01/04 22:58
問題指摘に関し賛同する部分は少なくありませんが、結論の見出し方が決めつけ的であると感じる時があるのと、他でも申し上げましたが、防衛省の組織のあり方、権限のあり方に誤解があり、原因訴求が間違われている部分が少なからずあるのが気になります。

機動戦闘車を例に上げれば、機甲科の減勢政策に対する対策であり、陸幕に原因を見出していますが、省内に置いて装備調達に関しても決定権は内局にあり、その程度の理由が表向きじゃなく裏にそのような理由が潜んでると思われるだけでOKなど絶対に出ません。
政策的、政治的な理由があり、かつ幕からの要求に理があったからOKが出たのです。内局が良かれ悪かれ主体的に考え判断しての決済でありますし、省内において実質的な権限を持っているのは内局ですから幕ではなく内局に問題を見出さなければお門違いになります。
守屋事件がなぜ起きたのかを考えてもわかることです。

なお、陸自の装備の近代化に関しては、以下の事を知らずに問題指摘されているならジャーナリストとして取材が浅いと言われても仕方ないことだと思いますが、長年何故か財務省は、陸自装備の近代化に関しては、予算をつけない傾向がまず強いのと(74式は過去に二度近代化の要望と案を出してますが、一回目は内局に蹴られ、二度目は内局もOKしたが財務省からNOが出ています)、某有名内局高官から部隊使用承認装備に対して(部隊使用承認装備だと改修はOKが出やすい)すら改修、改造に対してクレームが出たため、それ以降中規模以上の改修は不可という不文律が出来ていますので、正式装備たる戦車の近代改修などある意味もっての外というのが実情です。
ルーフィー
2014/01/05 03:02
防衛省は、未だ戦うことを前提にした組織ではありません。
これは事実だと思います。
要約変わりだそうとはしていますが。

組織的にも単なる行政の執行機関のままですし、何より歴代の政権が国家戦略も安全保障戦略も策定してないんですから戦う事を前提にした組織になるわけがなく、内局もこの傾向に沿って自衛隊を管理、統制しているわけですから戦う事を前提にした組織になっていたらそれこそ狭義の意味での文民統制に反することになります。
ルーフィー
2014/01/05 03:05
私は寧ろ別の可能性に心配している。

中国とロシアの軍事力を見ると、「本格」的な侵略は確率的に未だ低いし、強行しても揚陸出来る量は限らている。だが、中国の拡張及びロシアの回復から見てると、最低点はもう過ぎているし、以降は増加するのみ。仮に、最低点で必要量は400両とすれば、現在500-550両が要ると言っても矛盾が無く、寧ろ合理的です。

だが、政府は戦車の数を300にしている。そして、機動戦闘車も200-250両を作る事で陸幕を納得させている。だが、大綱に無いな物は立場的に弱い。AH-64等の始末に成るも可笑しく無い。最悪、陸上自衛隊は戦車も機動戦闘車も無いに成るかも知れません。そこで、清谷氏の「戦車無用論」を試されるに成ります。

@ルーフィー氏
内局に決定権(勿論後は財務省ですが)が有るとは皆も理解しています。だが、貴方自身も「ガス抜き」の必要を認めている(つまり、内局優位でも絶対的な物ではなく、実際有る程度の機嫌伺いを必要)ので、清谷氏の論理をこれで蹴るのは早計では?

そして、財務省がアップグレードを嫌いとはこっちでも聞いていますが、これも絶対的な物ではない。F-15やF-2のアップグレードも認めているですし、折角内局もやっと必要だと認めているので、ここは踏ん張るべきでは?
香港からの客人
2014/01/05 13:51
香港の客人様

私はブログ主さんの問題指摘そのものには、かなり賛同をしています。
たまに首をかしげることもありますが、全て一致するほうがおかしいので気にしていません。

ただ原因訴求の向きが違っているので、それを指摘しているだけです。
何度も言いますが私は制服擁護論者ではありません。実体験でも制服の一部の人の考え方や仕事のしかたにおおいに疑問を感じたり、憤りを感じたこともあります。

内局優位という生易しいことではなく、現行制度では内局が絶対なのです。
そして内局は、長年政治とともに革新的に自衛隊を実戦が前提としない組織にし、機能しないように管理、統制をしてきているのです。
※前にも述べたように統合運用を一番嫌がったのは内局です。3自衛隊を分割分断統治シテきのうしないようにしてきたのが崩れてしまうからです。統合運用強化、統合幕僚監部創設の検討指示をしたのは元陸自の、中谷元防衛庁長官ですが、直接、当時の統幕議長、各幕長に指示を出したのは、内局を通じていると遅々とも進まず、握りつぶされるからであり、統合運用を内局が一番嫌がってることを知っていて、かつこのようなことをすると内局から相当な嫌がらせをされて職務が出るが、各幕、部隊に多数の先輩、同期、後輩がいる中谷氏の場合は、職務に影響がほとんど出ないので出来たことです。

内局も各幕、部隊の意向を常に無視しているわけではありません。
部隊が幕に要求を出しても幕が取り合わないような案件を仕方なく幕を飛び越えて内局の関係部署に要望を伝えたらすぐにOKが出たということも少なからずあります。

ただ決定権がない制服に出来ることは皆さんが思われている以上に少なく、殆どが制服ではなく、内局に問題があることを私は指摘しているのです。




ルーフィー
2014/01/05 18:56
コメントの中に、自衛隊は戦うことを前提にしていないとうものがありますが、反論させて下さい

陸自のことは知りませんが、海空自は、頑張ってます
家庭を犠牲にし、精一杯、働いてます
まだまだ、至らないところもあるでしようが、自衛隊と全部をまとめて言ってしまうのはどうかと思います
きりり
2014/01/07 16:18
仰りたい意図はわかります。無論現場では国防に体を張って任務に付いている方々多々いらっしゃるのは理解しています。それは陸自も同じでしょう。

が、空海自にしろ法的に軍隊同様に叩かる状態にはなく、それを自ら変えようとしていない部分はたたあるのもこれまた事実です。事実上将校の予備役
はいないし、海自は艦艇の乗員の充足率より大きなフネを調達したがる、P3−Cの維持費すら満足にだせないのにより維持費のかかり、調達費もかかるP-1を導入しています。空自もバンカーを本格的に津作り始めたのは最近ですし、救難ヘリは威力不足のMINIMIを採用しています。米空軍のCSARと比べると
運用は全く異なります。彼らは救助対象を発見したさいに何をやるかというとまず銃を突きつけます。その上で、身分確認をして初めて救助します。

諸外国の軍隊を長年取材してきた経験から言えば自衛隊はやはり軍隊ではない、というのが正直なところです。
カニは甲羅より大きな穴は掘らないといいますが、法律という穴が小さすぎるのです。これは現場の隊員の問題ではなく、政治家、防衛省や自衛隊上層階の問題です。
キヨタニ
2014/01/07 17:34
再びお邪魔します。
 戦車駆逐車ですが、「敵戦闘車両がなだれ込んでくる大陸国家向きの兵器」だと思います。その状況であれば多少質は劣っても数が必要ですし、「待ち伏せし、撃っては逃げるを繰り返す」ですから、地面が良ければ装軌車に勝る装輪車の機動性も生かせるでしょう。後イタリアの場合は北部・中部・南部で大きく異なるとも聞いていますので(北部の経済力はドイツ並み、南部のそれはギリシャ並み?)、そういった事情も反映しているのではないでしょうか。つまり海洋国家の日本には不要な装備なわけで(敵戦闘車両がなだれ込んでくるようであれば既に負け?)。ゲリコマ用ならもっと小回りの効く車両が必要。
ブロガー(志望)
2014/01/11 15:28

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