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<<   作成日時 : 2013/12/14 15:32   >>

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防衛相、オスプレイの機動力評価 自衛隊導入にらみ
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131212/plc13121218020018-n1.htm


防衛省はCH47輸送ヘリコプターの後継機として2015年度導入を目指しており、オスプレイの有効性をアピールする狙いとみられる。
 海上自衛隊護衛艦への格納に触れ「ヘリは回転翼を取り外すのに2日かかり時間がかかる。オスプレイは2分で回転翼部分をたたみ格納できる。欲しいなと正直思う」と述べた。


 CH-47の後継にはならないでしょう。まずサイズ、ペイロードが違います。
 ペイロードは小さいのに値段は二倍以上。メンテのコストも高いでしょう。それを50機も60機も入れられるでしょうか。やればAH-64Dの二の舞いです。
 陸自のヘリ予算は概ね350億ぐらい。オスプレイを3機買うとおしまいです。
 UH-60も買えなくなってしまいます。

 それに今回の導入に関する調査も空海幕が逃げたので、陸自にお鉢がまわってきたという経緯があります。しかも陸幕首脳の一人は今回のオスプレイ評価に関しては、入れないために評価をしてみる、こともありうると言っております。
 
 何故米陸軍が、オスプレイを採用しなかったか。先日その話を某所で聞いたのですが、そこにオスプレイ特有の問題もあります。この件はいずれどこかで書こうと思っております。



 >ヘリは回転翼を取り外すのに2日かかり
 >オスプレイは2分で回転翼部分をたたみ格納できる

 これは現場にいた人間によると、本当に大臣が仰ったようです。ただこの「ヘリ」がどの機種を指しているのかは分かりませんが、CH-47なのでしょうか。文脈からはそのように読めます。

 ですが、ローターの取り外しと、折り畳みは別な話です。
 当然ながら海自MCH-101やSH-60などのヘリコプターはローターを折りたためます。
  
JMSDF MCH-101 8654 ローター折りたたみ 
http://www.youtube.com/watch?v=vWYNDhJSjpg

 単にDDHのハンガーに収納が可能であるというならば、AW-101やスタリオンでも可能です。無論オスプレイと同様の運用はできませんが、ペイロードはこれらのほうが有利で、値段も易いわけです。

 大臣は装備体系を思いつきでいじるかのようなものであり、見識を疑われます。
 
 だれがこんな情報を大臣に「ご説明」で、吹き込んだのでしょうか。


 ぼくは基本的にオスプレイ導入賛成派ですが、それはあくまで自衛隊がきちんと性能、コスト、機体特性などを評価をし、その上で行うべきです。コストが高い機体ですから、沖縄に対する政治的な効果も含めて、採用するのであれば特殊部隊用の作戦用に使用するのが費用対効果を考えればベストだと思います。
 が、それもすべて試験をしてからです。自衛隊の運用や予算上あわなければ、導入する必要はありません。
 昨今の報道を見ていると既に中期防で17機調達が決定されているようですが、それが本当であれば入学試験前にそのその人物の入学を決定するようなものです。


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民主主義・法治の危機〜国家安全保障会議(日本版NSC)と特定機密保護法は警察官僚に支配される(1/2)
http://japan-indepth.jp/?p=1821
民主主義・法治の危機〜国家安全保障会議(日本版NSC)と特定機密保護法は警察官僚に支配される(2/2)
http://japan-indepth.jp/?p=1824

防衛省・技術研究本部に実戦的な装備は開発できるのか@〜リモート・ウェポン・ステーションとは何か?
http://japan-indepth.jp/?p=1703
防衛省・技術研究本部に実戦的な装備は開発できるのかA〜必要な調達をする気のない自衛隊と必要ない装備を技術実証する技術研究本部の悪すぎる連携
http://japan-indepth.jp/?p=1720

防衛省・技術研究本部の海外視察費はわずか92万円〜写真やカタログだけで十分な開発ができるのか?(1/2)
http://japan-indepth.jp/?p=1750
防衛省・技術研究本部の海外視察費はわずか92万円〜写真やカタログだけで十分な開発ができるのか?(2/2)
http://japan-indepth.jp/?p=1758

[仏パリ“ミリポール”リポート]防衛産業の輸出を阻害しているのは防衛産業を擁する大企業トップの無知蒙昧と保身
http://japan-indepth.jp/?p=1508


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日経が伝えないトルコとの戦車エンジン共同開発の真実(上)――トルコの狙いは何か?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013112500006.html
日経が伝えないトルコとの戦車エンジン共同開発の真実(下)――日本がパートナーを組むべき国はどこか?


アベノミクスで食材偽装が増える?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013111100009.html


機動戦闘車は必要か(上)――島嶼防衛にもゲリラ・コマンドウ対処にも不向き
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013103100010.html?iref=webronza
機動戦闘車は必要か(中)――脆弱な防御力
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013110100004.html?iref=webronza


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コメント(17件)

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たしか去年だったかと思いますが、週刊文春で陸自のオスプレイ導入を扱った記事があった記憶があります。どうやら陸自は、あまり興味が無いのに外務省が導入をゴリ押ししている、みたいな内容でしたが。その時も引き合いに出されたのはCH-47でしたね。何でも陸自が導入を嫌がったのは、要は川重への天下りが無くなる恐れがあるからとかなんとかと、その記事にあったかと思います。
カッコ
2013/12/14 16:41
カッコ様へ
その文春の記事に私の想像を付け加えると、
陸自は川重にオスプレイをライセンス生産させようとしていたが、アメリカがFー22同様にライセンス生産を認めない。また、輸入では川重を儲けさせることができないため、導入に難色を示している。
となるのですが、この推理は当たっているでしょうか?
ひゃっはー
2013/12/14 17:17
2014年度から5年間で
オスプレイ17機
無人偵察機3機
水陸両用車52両
機動戦闘車99両
空中給油機3機
早期警戒機4機
イージス艦2隻
F-35を28機
調達予定


2013/12/14 21:16
オスプレイはCH46に比べ降下速度が遅く、本当は敵前での強襲用途には不向きだと聞いたことがあります。
ネット情報なのでどこまで本当なのか判りませんが。
きらきら星
2013/12/14 23:41
機体も高価で運用コストも高く、使い道は良く分からない。ドクトリン無き買い物というか、無いからこそ振り回されてるわけですが。
マリンロイヤル
2013/12/15 00:28
>ひゃっはー様へ。
たぶん、その予想が当たっておられる気がします。例の記事にも天下りがどうの、という趣旨の事が書かれていた覚えがありますしね。だけど昨日の読売朝刊の記事を見た時には、ずいぶん大盤振る舞いだなぁ、と思いましたよ。機動戦闘車を5年間で99輌調達ですか?単純に5で割ると年間あたり約20輌。しかも戦車の調達はセーブすると。他にも機動師団を創るといった景気の良い話をぶちあげていましたけど、身の丈以上の事をやっているようにしか思えませんでしたが。
カッコ
2013/12/15 07:41
ひゃっはー様へ。記事には載っていませんでしたが、おそらく、そうした理由もあったのかもしれませんね。それはそうと、昨日の読売朝刊の記事を見た時には、ずいぶん大盤振る舞いだなぁ、と思いましたよ。機動戦闘車を5年間で99輌調達ですか。単純に5で割ると年間あたり約20輌調達。そのうえ戦車の調達はセーブすると。ま、実際問題として中期防なんて、単なるお買い物リストというか願望リストと化していますもんね(5年間でこれだけ買えれば良いよね、みたいな感じでしょうか)。おまけに機動師団を創るとか言ってるし。他にも優先すべき事柄があるでしょうにね。


※ブログ主様へ。お手数ではありますが、掲載していただく際は、こちらのコメントをお願いいたします。
カッコ
2013/12/15 07:51
今朝の読売朝刊によれば、いよいよ陸上総隊の創設が現実となりそうですね。そして現在の中央即応集団を廃止して空挺団やヘリコプター団、新設の水陸機動団などは方面隊とともに総隊の直轄になるようです。更に師団・旅団も現行の8個師団・6個旅団から5個師団・2個旅団へ削減するとか。でも機動師団だの機動旅団だの創るようですし、看板の掛け変えだけに終わりそうな気もします。
カッコ
2013/12/15 08:59
>降下速度が遅く、本当は敵前での強襲用途には不向き

まさに米陸軍が採用しなかった理由がそれです。
キヨタニ
2013/12/15 11:07
>CH-47の後継にはならないでしょう。
>まずサイズ、ペイロードが違います。

やっぱりそう思うよね!
米陸軍ではCH-47で足りるということで
購入を避けた経緯があります。
何故、CH-47の後継機になってしまったのか、
計画立案した防衛省関係者の基準は
正直に理解できません。
更に自衛隊が運用するCH-47は50機以上、
これを全部オスプレイで置き換えるなら、
相当な予算を食いつぶして現実的ではないです。
今度の記者会見で是非、
そうした趣旨の質問を
ぶつけて頂けないでしょうか。

西部方面普通科連隊向けの離島奇襲と奪還を
目的とした特殊部隊仕様として
自分は少数導入が望ましいと思います。
平時の運用方法は国内外で
災害対策用として運用するのです。
即ち、UH-60J(特殊部隊仕様)の一部を
代替するわけです。
少数導入なので量産効果は悪いですが、
導入機数が少ない分、
予算全体を逼迫しません。
将来はパワープロジェクションを示唆して
尖閣を狙う中国を牽制する意味でも
揚陸艦や軽空母での運用も良いですよね。
名無し
2013/12/15 14:13
>降下速度が遅く、本当は敵前での強襲用途には不向き

自分は低空まで航空機モードで急降下させながら
低空でヘリモードで減速しつつ可変すれば、
降下速度の問題を低減できるのではないかと思います。
低空でのヘリモードなら降下・着陸時間を
節約できます。
名無し
2013/12/15 14:19
カッコ様へ
 外務省がオスプレイの導入をゴリ押ししている、という部分は、(真偽は分かりませんが)対米貿易黒字解消のために、イージス艦が導入された、という話を彷彿とさせますね。その話は、導入に関する調査を海自・空自が逃げて、陸自にお鉢が回ってきたという話と、うまくつながるような気がします。
 おそらく陸自は「UH-Xはダメになったし、オスプレイにもうま味がない。では、この先どうやって川重を食わせていけばいいのだろう」と頭を抱えているのかもしれません。
ひゃっはー
2013/12/15 16:05
ひゃっはー様。同じような内容があって困惑されたかと思います。それはそれで、AHの後継の話はどうなのでしょうね。最近は専門誌でも触れている所は無かったように思います(軍事研究の今月号のカラーページでは第4師団によるヤキマでの演習の様子が載っていますが、3ATH所属と思われるロングボウと米軍のガーディアンが一緒に写っていましたが)。UH-X関連も、すっかり沙汰止みだし、何かしら動きがあっても良さそうですけど。
カッコ
2013/12/15 16:50
オスプレイって、固定翼モードで急降下しながらヘリモードへの転換って出来るものなんですか?
いや、それが出来るならこの話は解決なんですが。
きらきら星
2013/12/15 16:51
カッコ様へ
 陸自ヘリ部隊の将来は分かりません。
 大胆な推測ですが、自民党が減反政策の縮小・廃止を決定したように、国内ヘリ産業の護送船団方式を中止して、外国メーカーを含めたヘリの「戦国時代」が始まるのかもしれません。もちろん、それによって不利益を被る防衛省と国内メーカーは、「俺達の飯のタネを奪うな」とばかりに必死になって抵抗するのでしょうけれど。
ひゃっはー
2013/12/15 18:21
お邪魔します。
 ひょっとしたらオズプレイをあたかも「超兵器」「万能兵器」といった”イメージ”で見ているのかも知れません。それが「高性能な兵器は少量で多数を圧倒するという幻想(他ブログから拾ってきた文言)」を刺激するのでしょう(一艦でガミラスと渡り合った宇宙戦艦ヤマトのごとく)。しかし現実にはそういった兵器は実在せず(あるのはその時点でのニーズを満たした兵器?)、しかもオズプレイはかなり”特殊”な兵器で、ニーズにピッタリ合えばものすごく有益でも、そこから少しでも外れると途端に使い辛くなるように思えます(水陸両用車 vs.通常の車両または艦艇、またはDMV vs.通常の鉄道車両またはバス?)。

>航空機モードで急降下させながら低空でヘリモードで減速しつつ可変

 それこそ試験導入して試してみたらと思ったりします。尤もアメリカ側から「そんな事は止めろ」と言われるかも知れませんが。かつて「四発攻撃機での雷撃」も考えられていたと読んだ事があります(小型の航空魚雷ではなく水上艦の魚雷と同サイズの魚雷を使用)。

 最後に米陸軍が採用しなかったのは、「ヘリコプターよりも航続距離が長い」というのがオズプレイの長所ではあるが、陸軍は割と戦線近くでヘリを使用するので、「航続距離の長さ」があまりメリットにならないというのもあるのではないかと思います(それよりも積載量や降下速度及び価格?)。
ブロガー(志望)
2013/12/15 22:05
5年で1兆円の増額、円安での価格上昇を考慮してかもしれませんが2013年度枠までの予算で考えるのもどうかと?
CH-47全機を入れ替えるとも言ってないなかでの批判は少し違うような気がします

2013/12/17 13:55

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