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zoom RSS 防衛省 護衛艦10隻程度増強を検討か?

<<   作成日時 : 2013/11/22 05:40   >>

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防衛省 護衛艦10隻程度増強を検討
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131121/t10013221291000.html

 最近報道された件の小型艦が増えるのしょうが、それが護衛艦の中でどの程度の比率になるのかが問題です。

 ぼくは以前から護衛艦は隻もっと小さいサイズの護衛艦を増やすべきだと主張してきました。その場合、現在よりも定数を増やしてもいいとも主張してきましたが、その線になりそうです。
 ですが、既存の大型の「駆逐艦」減らさないで、より差小さい「フリゲイト」や「コルベット」を純増させるとなると予算の面でも、人員の面でも無理があります。

 以前から申し上げておりますが、2万トンのフネも、3千トンのフネも水上戦闘艦は護衛艦というのはやめるべきです。あまつさえ空母まで駆逐艦と強弁するのは国内には通じても国際社会では通じません。

 駆逐艦、フリゲイト、コルベット(それにヘリ空母)、あるいは一等護衛艦、二等護衛艦、三等護衛艦(それにヘリ空母)でもいいですけど(本当は国際的にわかりづらいので良くないのですが)が、サイズごとの定数、総トン数を大綱別表あたりには明記すべきです。
 で、個々のカテゴリーのサイズのフネを各何隻揃えるとか、総トン数で縛りをかけるか、あるいはその両方が必要です。

 現状護衛艦は定数が決まっており、ならばできるだけ大きくしようとばかりに、やたらに排水量が増える傾向があります。まるでケーキ食べ放題の店に入ってゲロを吐くまで食い続けるOLのようなものです。まあ官僚組織の本質ってそんなものでしょうけど。
 
 小型戦闘艦を作るのであれば米国の例はあまり参考になりません。コストが高騰し、実用性も高いとは思えません。

 問題は海自がどのような将来の環境とどのようなシナリオを想定し、どのようなドクトリンを確立しようとするのかによって、小型戦闘艦の性格は大きく変わります。

 例えばヘリはすべてDDHに任せるのであれば、ヘリパッドだけでハンガーは装備しない、するにしてもUAVの小型のハンガーにする。

 対地砲撃能力を重視するのであれば、火砲は2〜3基程度にしても宜しいでしょう。
 また、揚陸のためのセミリッジボートなの運用能力を持たせるのか、なども考慮すべきです。
 
 対艦対空ミサイルにしても現在の大型の護衛艦と同じものでいいのか、例えば南アのデネル開発したUMKHONTOウコント)など個艦防御用のものでも宜しいのではないでしょうか。これは南ア海軍以外にフィンランド海軍も採用しています。これをネットワーク化するなどして、第三国に輸出するなんぞというのも面白いのではないでしょうか。

 小競り合いやUAV対策として12.7ミリと中口径のRWSなどの採用も必要でしょう。
 いっそ艦体艦ミサイルは搭載せずに、代わりにヘリにヘルファイアを搭載するなどいうてもあるでしょう。

 統合電気推進を採用するのも手でしょう。初期投資はかかりますが、長い目でみれば燃料費が削減できます。因みに3自衛隊で一番燃料費を使っているのが海自です。

 小型戦闘艦はコストを低減し、乗員数も減らす必要があります。数を揃えるためには調達及び維持コストの低減が必要です。

 潜水艦も同様に浅い海での活動に適するより小型の潜水艦の開発や配備も考慮すべきです。その場合潜水艦の定数を増やしてもいいでしょう。ですが、その場合大型潜水艦は減らすべきです。また既存の大型の潜水艦には特殊部隊を運用するための改造もすべきです。

>新しいウェブニュースサイト、NEXT MADIA Japan In-Depthに寄稿しております
続報】「皆様のNHK」の誠意に疑問@〜問題が発生したら無視を決め込む公共放送は許されるのか
http://japan-indepth.jp/?p=1480
【続報】「皆様のNHK」の誠意に疑問A〜外国メディアやフリーランスに下げる頭はないという本音
http://japan-indepth.jp/?p=1483

調達自体が目的化した陸上自衛隊の10式戦車は税金の浪費〜根拠のない国産兵器崇拝は一種のカルト
http://japan-indepth.jp/?p=1404
陸上自衛隊の遅れた設計思想に疑問〜戦車だけで敵に勝てるのはゲームの中だけ
http://japan-indepth.jp/?p=1392

陸上自衛隊の時代遅れな最新型戦車」の量産に疑問〜1千億円の開発費と毎年10輛・150億円に効果はあるか@
http://japan-indepth.jp/?p=1255
陸上自衛隊の時代遅れな「最新型戦車」の量産に疑問〜1千億円の開発費と毎年10輛・150億円に効果はあるかA
http://japan-indepth.jp/?p=1282
陸上自衛隊の時代遅れな「最新型戦車」の量産に疑問〜1千億円の開発費と毎年10輛・150億円に効果はあるかB
http://japan-indepth.jp/?p=1285

自衛隊の情報源はウィキペディアや2ちゃんねる?@
http://japan-indepth.jp/?p=979
自衛隊の情報源はウィキペディアや2ちゃんねる?A
http://japan-indepth.jp/?p=994
自衛隊の情報源はウィキペディアや2ちゃんねる?B
http://japan-indepth.jp/?p=1011

“報道ヘリ”が象徴する大手メディアの問題点〜災害救助の弊害と匿名の無責任体制@
http://japan-indepth.jp/?p=941
“報道ヘリ”が象徴する大手メディアの問題点〜災害救助の弊害と匿名の無責任体制A
http://japan-indepth.jp/?p=950


朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しています。
アベノミクスで食材偽装が増える?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013111100009.html


機動戦闘車は必要か(上)――島嶼防衛にもゲリラ・コマンドウ対処にも不向き
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013103100010.html?iref=webronza
機動戦闘車は必要か(中)――脆弱な防御力
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013110100004.html?iref=webronza

陸自の「水陸両用部隊」は米海兵隊の劣化コピーでいいのか(上)――不足する情報収集
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013102300007.html?iref=webronza
陸自の「水陸両用部隊」は米海兵隊の劣化コピーでいいのか(中)――参考になる英海兵隊
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013102400005.html?iref=webronza
陸自の「水陸両用部隊」は米海兵隊の劣化コピーでいいのか(下)――自衛隊はプロ集団の英海兵隊に学べ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013102500005.html?iref=webronza









 

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
北朝鮮が参考になるんでないの。
こういうのは
2013/11/22 19:00
正面装備のことばかりで、後方兵站補給の強化は無しでは戦争は想定していないのが丸分かりです。
マリンロイヤル
2013/11/24 01:12
7000トン(満載)級未満の戦闘艦にはヘリポート&無人機用格納庫でよいと思います。戦時にはヘリによる偵察は無謀です。いまや周辺の仮想敵国も艦隊防空システムをもっているからです。また、ヘリは滞空時間が短いので、未知の目標を捜索するのは困難でしょう。とくに自衛隊は交戦規定の不備により、敵か味方か中立国の区別や、民間機や漁船を装ったものへの対処に手こずると思われます。ミサイルや電子戦の時代には先制攻撃が有利ですから、ミサイルの有効射程に入ってから敵か否か判断しても手遅れです。よって、ヘリより滞空時間が長くてレーダー断面積の小さな、偵察型の無人機を配備すべきです。

2013/11/24 01:17
木製掃海艇とミサイル艇の更新の際に、1隻の小型で高速のLCSに集約する、ということなら、予算の面では名目がつき、人員の面でも分かる気がします。ミサイル艇はまだ使えるので、不足している巡視船に転用。
アポジカ
2013/11/24 07:10
ふと考えて分からなかったのですが、小型潜水艦のメリットって何があるでしょうか?
ぱっと思いついた大型潜水艦のメリット
・防音に使える体積が増えるので自己雑音の低減(音波反射面積は増加)
・ソナー性能の向上
・作戦行動日数の延長
・居住性が少しでもマシ

小型潜水艦だと?(デメリットばかり書くのでメリットを挙げてくれると幸いです)
・1隻あたりの建造費用低減(ただし排水量半分→価格半分にはならない)
・隻数が増えると修理ドックを圧迫(小型になると余計に修理の手間が増えるかも?)
・同じ任務に就けるとしたら乗組員削減効果は限定的
・AIP機関乗せる容積の確保が難しい
・体積に比べて表面積が大きくなるので流体抵抗が増加する(排水量半分だから半分の出力で同じ速度→×)

とメッタメタに書きましたが見落としているメリットを教えていただければ幸いです
ゆう
2013/11/27 14:37
小型護衛艦にシーホーク系を積むのは難しいので、対舟艇に割り切ってOH-1あたり改造型載せられれば、陸自と合わせて生産数増やせて良さそうですが…まぁ無理でしょうね
ゆう
2013/11/29 09:21
一方、右隣の国にはレールガンを積み込んだ
巡洋艦級の駆逐艦が御座います(笑)
名無し
2013/11/29 16:28
お邪魔します。
 思うに日本は「どうせ数は揃えられない、数では勝てない、だから質で」みたいな傾向があるように思われます。しかし”中途半端な”質の追及で却って費用対効果が悪化しているように見えます。「実現できなければ費用対効果も何もあったものではない」とでも考えているのかも知れませんが。後乗組員達にとっては「小さい艦よりも大きな艦、限定された艦よりも何でもこなせる艦」の方が安心なのかも知れません。

・今の状況を考えると正規軍同士のガチンコ勝負よりは小競り合いの方が多くなりそうなので、海上保安庁の能力を強化する。巡視船とかの方が(砲、ミサイル、魚雷より)「至近距離から重火器や携帯ロケット弾とかをぶっ放される」可能性が高くなりそうなので、防弾にして、できればRWSも付けたい(RWSを付けたら「事実上の軍艦」になるのだろうか?)。

・海自も(基地)航空能力を教化する(戦うのは主に日本周辺だから基地から手が届く?)。空自には「制空権の確保と敵航空攻撃(及びミサイル)への対処」をしてもらう。後陸自の対艦ミサイルは陸地奥深くから沿岸の敵船を狙うが、「海岸から沖合の敵艦船を狙う対艦ミサイル」も配備したい。

後小型潜水艦のメリット

>浅い海での活動に適する

by 清谷様
ブロガー(志望)
2013/12/01 18:58

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